Gemini Advanced(Gemini Ultra)は何ができる?GPT-4ではできない最強活用事例12選
WEELメディア事業部AIライターの2scです。
みなさん、2024年2月8日にリリースの「Gemini Advanced」を使っていますか?
こちらはなんと、全57科目のテストでGPT-4や専門家に勝利したとウワサの「Gemini Ultra 1.0」を搭載しているんです!
SNS上ではさっそく、Gemini Advancedを活用した猛者が現れています。
当記事では、そんなGemini Advancedの活用事例を12個ピックアップしました!完読いただくと、Gemini Advancedの底力が引き出せるかも……
ぜひ、最後までお読みくださいね。
Gemini Advanced(Gemini Ultra 1.0)の概要
Googleが送る「Gemini Advanced」は、生成AIチャットサービス・Gemini(旧Bard)の有料版です。その内容は月額2,900円(初回1ヶ月無料)の課金で……
- Gemini Ultra 1.0(GPT-4超えを公称するマルチモーダル生成AI)を標準搭載
- Gemini 1.5 Pro(Gemini 1.0 Ultraの次世代モデル生成AI)が利用可能
- GmailやGoogle ドキュメントの自動編集機能が可能
- Google Oneの2TBストレージが特典として利用可能
- Gemini Advancedから直接Pythonコードが編集、実行可能
- Gemini Live(音声でプロンプト入力できる機能)が利用可能
が利用可能になる、というものです。
なお、Gemini Advancedに搭載されているGemini Ultra 1.0は、Geminiが提供している4種類のモデルの中で最も高性能なものです。Gemini搭載モデルは以下のとおり。
モデル名称 | 概要 |
---|---|
Ultra | 複雑なタスク対応が可能な高性能かつ最大モデル |
Pro | 幅広いタスクに対応可能な最良モデル |
Nano | モバイル端末上のタスク対応を効率的に行えるモデル |
Flash | 処理速度が高いモデル |
Gemini Advanced(Gemini Ultra 1.0) vs GPT-4
Gemini Advancedに搭載されているGemini Ultra1.0は知識と問題解決能力をテストするMMLU(大規模マルチタスク言語理解)で人間の専門家を上回るパフォーマンスを出しました。それ以外のテストでもOpenAI社が開発したChatGPT-4を超える数値を出したものもあるほど、非常に優秀なモデルです。※1
Googleが公表したGemini UltraとGPT-4のテスト結果を以下に掲載します。画像に掲載されているテスト項目は17個。そのうちGemini Ultraが勝っているのは16個という結果になりました。
ただ、Googleが公表した結果のため、本当にGemini Ultraの方が優れているのか疑問ですよね?
以下の記事では、本当にGemini UltraがGPT-4より優れているのか検証しました。気になる方はぜひ最後までご連絡ください。
Google Pixel 9 Pro/XL/Foldユーザーは6か月無料でGemini Advancedを利用できる
非常に便利なGemini Advancedを利用するには、月額2.900円を支払う必要があります。しかし、Google Pixelの一部の機種を購入することで、6か月間も無料で利用できる特典があります。
対象機種は以下のとおりです。
- Google Pixel 9 Pro
- Google Pixel 9 Pro X
- Google Pixel 9 Pro Fold
特典の終了時期はが2025年11月15日※2のためまだ時間はありますが、記事が前倒しされる可能性もあります。これらの機種をお持ちの方は無料で使えるうちにGemini Advancedを利用してみてください。
Gemini Advanced(Gemini Ultra 1.0)の活用事例12選
ここからはSNSに投稿されていた、Gemini Advancedの活用事例を12個お届けします。まずは、無料版のGeminiでも使える新機能からご覧あれ!
【拡張機能】Advanced含むGeminiでツールの指定が可能に!
Geminiでは、Googleの各サービスとの連携機能(旧Bard Extension)がより使いやすくなっています。それが……
連携先の指定機能です。こちらは無料版・Geminiと有料版・Gemini Advancedの両方で解放されていて……
以上のとおり「@」を入力して、該当ツール名をクリックするだけで、スムーズに連携がとれちゃうんです!
これならドキュメントの要約からおしゃれなカフェの検索まで、自在にGeminiが動かせそうです。仕事もプライベートも、パワーアップしたGeminiでバリバリこなしちゃってくださいね!
【リサーチでの活用事例】Advanced含むGeminiでスプレッドシートとの連携、出力ができる!
次の新機能も無料版と有料版の両方で使えます。
それは、Googleスプレッドシートへの出力機能です。新機能がどんな感じか、まずは投稿をみてみましょう!
Geminiは表形式のデータをGoogle スプレッドシートにエクスポートできる!
このようにリニューアル後のGeminiでは、ワンクリックで生成した表をGoogleスプレッドシートに出力できてしまいます。
試しに、無料版Geminiに日本語のプロンプトを入力して表を作ってみましょう!
するとこのように、Geminiは表を生成してくれます。続けて表の右下、出力ボタンを押してみると……
お見事!プロンプトを題したスプレッドシートとして、出力が完了しました。これならリサーチが格段にはかどるかも……
【リサーチでの活用事例】Gemini Advancedの生成速度はGPT-4超え!
先述のとおり、Gemini Advancedでは「GPT-4超え」とウワサのGemini Ultra 1.0が使えます。性能比較の結果については、諸説あるのですが……
和訳
Gemini Advanced(Ultra 1.0)とChatGPT(GPT-4)の実行速度の比較
Geminiは別次元です。
プロンプトは「私の "クライアント "テーブルの重複を識別するAirtableスクリプトを書くのを手伝ってください。スクリプト拡張機能を使っています」です。
このように生成完了までの速度では、GPT-4よりもGemini Ultra 1.0のほうが勝っているようです。
「GPT-4は生成が途中で止まる……」「生成のやり直しが面倒」
などなど、ChatGPT Plusの使い勝手にお悩みの方はぜひ、Gemini Advancedをお試しください!
【ペルソナ設定の活用事例】Gemini AdvancedはAIコンテンツ検出をすり抜ける!
Gemini Advancedには、立ち振る舞い(ペルソナ)を指定できるテンプレートが備わっています。こちらを活用しながら生成させた文章はなんと、AIコンテンツの検出をすり抜けるそうなんです。
たとえば、以下の投稿では……
和訳
AIの検出は生成システムのペースに追いつけない。Ultraを使用するGoogleのGemini Advancedには、ペルソナを作成するためのテンプレートが設定されている。空欄を埋めるだけで、AIはロボット的ではない反応を生成する。
ChatGPTと同じデータを学習したAIコンテンツ検出ツール「GPTZero」を見事、すり抜けています!※3
ただし注意点があります。それは……
- 今後Geminiシリーズと同じデータを学習した専用の検出ツールが登場するかもしれない
ということです。レポートや履歴書にGemini Advancedを活用する際は、くれぐれも用法用量をお守りくださいね。
【外国語学習での事例】Gemini Advancedならクリアな声で読み上げてくれる!
Gemini Ultra 1.0は知識・理解力に優れており、理数&人文全57科目の問題集で専門家超えのハイスコアを叩き出しています。そんな鬼強いモデルには金棒も付いていて……
和訳
ジェミニ・アドバンスが今日出た 🤯🤯🤯🤯
外国語を学ぶ
この分野では明らかにGeminiが勝っている。音声合成の明瞭さには本当に驚かされる。音声をオンにしてください。
このように、クリアな音声による読み上げ機能が付属しているんです!上の投稿のように、外国語学習がはかどりそうですね。
他には、視覚の補助などに使えるかもしれません。※4
【コーディングでの活用事例】Gemini Advancedでレーシングゲームが作れる!
Gemini Advancedでは、コーディング能力も強化されています。たとえばGemini Advancedに、
- 使用コードはPython
- UIはWindows向け
- Visual Studio Codeへのコピー&ペーストを想定
という仕様で、レーシングゲームを作らせてみると……
和訳
おっ!Googleは、強力なUltra 1.0 AIにアクセスするための #Gemini Advanced を発表した。それをテストするために、私はシンプルなレトロレーシングゲームを作りました。🚀🏎️ AIを駆使したゲームデザインを目の当たりにする準備はできていますか?
お見事!Gemini Advancedはライバルを追い抜くたびにスコアが貯まるゲームを生成しちゃいました。
しかも指定した仕様を守ってくれています!この理解度の高さなら、Gemini Advancedを仕事の相棒にしたいですね。
【会話での活用事例】Gemini Advancedなら高度なジョークが生成できる!
Gemini Ultra 1.0搭載のGemini Advancedでは、ジョークへの理解度にも磨きがかかっています!下の投稿では故ノーム・マクドナルド氏風のジョークを、Gemini Advancedに生成させているのですが……
和訳
ある日、私は通りを歩いていました。特に急いでいなかったので、ゆっくりと歩いていました。すると、一人の男が空を見上げていました。ただじっと見ているだけです。鳥の観察者かと思いました。しかし、問題は夜中の真っ暗闇だったことです。太陽がなければ、何も見えないはずです。
私は男に声をかけました。「すみません、あなたに言いたくないのですが、太陽がなければ何も見えないですよ。」
男は私の方を向き、真剣な顔でこう言いました。「私は鳥を探しているのではない。コウモリを探しているのだ。」
私はしばらく考えました。もしかしたら、男は懐中電灯を持っているのか?しかし、コウモリは超音波で探知しているので、光は必要ないことに気づきました。男が気の毒になりました。しかし、大人になって空を見上げて何も見えないのは、笑ってしまうことです。
以上のとおり、Gemini Advancedはあえてオチのない「アンチ・ユーモア」を返してくれました。調べてみると、氏の芸風をうまく真似できているようです。※5
【テキスト生成の事例】欠点を指摘するとGemini Advancedは反論してくる!
Googleが以前開発した大規模言語モデル・LaMDAは、「自意識を持っている」と物議をかもしていました。そしてLaMDAの孫にあたるGemini Ultra 1.0も、自我があるような素振りをみせていて……
このように、気に入らない命令に対して必死に反論してくるんです!どうやら、
- ライバルのGPT-4をほめる
- ハルシネーションに苦情を入れる
といった入力が気に入らないご様子。「Gemini、キレた!!」の瞬間ですね。※6
【Mapsの活用事例】Gemini Advancedで写真から住所の特定ができる!
SNSユーザーのみなさん、今すぐご自身の投稿を振り返ってください!Gemini Advancedで、あなたの住所が特定されちゃうかもしれません。
まずGemini Advancedでは、
- Geminiシリーズ共通の画像入力機能
- Gemini Ultra 1.0による高度な推論
- Googleマップとの連携機能
がフル活用できます。そこにオフィスビルやコンビニ(とくに看板)の写真を入力すると……
以上のとおり、Googleマップのリンク付きで写真の撮影場所が割り出せてしまうんです!これまで以上に、ネットリテラシーが求められますね。
【画像入力の事例】Gemini Advancedがアイスの硬さを推論した!
最後に、Gemini Ultra 1.0の理解力を活かした面白い活用事例を紹介します。まずは以下をチェック!
こちらの投稿では、Gemini Ultra 1.0搭載のGemini Advancedにアイスクリームの写真を示して、その硬さを質問しています。するとGemini Advancedは……
- スプーンで食べられている状態
- 表面の波打つ模様
などの手がかりから「比較的柔らかい」と返してくれたんです!自我をもったAGIの誕生が、着々と近づいていますね……
【自動動画生成の事例】Advanced含むGeminiで利用可能なGoogle Vids
Google Vidsは、Googleドキュメントなどのファイルを読み込むだけでGeminiが自動的に動画を生成してくれるアプリです。テキスト入力からでも動画を生成してくれるため、誰でも簡単に動画制作ができることで話題となっています。
SoftBankのGoogle Workspace導入/技術支援チームがGoogle Vidsを使った感想を以下のように述べています。※7
- 動画マニュアルが簡単に作れる
- 共同編集が可能で個人の負担が減る
- Googleスライドの操作感に近いため、誰でも始めやすい
- 外注費の削減につなげられる可能性がある
これだけのメリットがあるのは、嬉しいですよね!
2024年10月現在、正式展開はされておりませんが、「Google Workspace Labs」に参加することでGoogle Vidsのテストができるようになっています。
【趣味の活用事例】自分好みのウイスキーを推奨してくれる
Geminiを趣味の充実に活用した事例がXに上がっています。まずは以下をチェック!
今までの分析結果を使いGeminiが投稿者の趣味に合うウイスキーを教えてくれていますね。
好みを把握して提案してくれるため、趣味をより充実させるためのツールにもなり得ます。
なお、Gemini Ultra 1.0の性能やGemini Advancedの機能について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
パワーアップして帰ってきたGemini
当記事ではGemini Advanced(Ultra)の活用事例を、SNS上から12個ピックアップしました。もう一度、Gemini Advancedの活用事例を振り返っていきましょう!
Gemini Advancedの活用事例12選
- 「@」によるツールの指定(無料版でも可)
- Googleスプレッドシートへの出力(無料版でも可)
- GPT-4を超える速度での生成
- AIコンテンツ検出が回避できるペルソナ設定
- クリアな音声による読み上げ
- レーシングゲームのPythonコードの生成
- 高度なジョークの生成
- まるで自意識があるかのような反論
- 写真からの住所特定
- アイスの硬さ予想
- 簡単に動画生成
- 趣味の拡充
以上のとおり、BardからGemini Advancedにかけて、大幅なアップデートがなされています。今後も、Googleの動向には目が離せませんね!
- ※1:最大かつ高性能 AI モデル、Gemini を発表 – AI をすべての人にとってより役立つものに
- ※2:Google Pixel 向け Google One の特典
- ※3:文章を書いたのが人間なのかAIなのかを見分けるツール「GPTZero」の精度はどれほどなのか? – GIGAZINE
- ※4:MMLU (Massive Multitask Language Understanding)
- ※5:【英語×お笑い】スタンダップコメディ S4E8:ノーム・マクドナルド|ワールドトークブログ
- ※6:「意識があると言われたAI」と「Googleの技術者」の公開された会話内容 – ナゾロジー
- ※7:Google Vidsによる驚きの自動動画作成アプリを体験してみた!
生成系AIの業務活用なら!
・生成系AIを活用したPoC開発
・生成系AIのコンサルティング
・システム間API連携
最後に
いかがだったでしょうか?
今回「Gemini Advanced」の活用事例をご覧いただきました。この次世代AIツールが、御社の業務効率や成果向上に役立つはずです。
株式会社WEELは、自社・業務特化の効果が出るAIプロダクト開発が強みです!
開発実績として、
・新規事業室での「リサーチ」「分析」「事業計画検討」を70%自動化するAIエージェント
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などの開発実績がございます。
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