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大注目のAI企業Inflection AI|創業1年でOpenAIやMicrosoftと共にホワイトハウスに呼ばれるワケ

創業1年目にも関わらず、OpenAIやMircosoftと共にホワイトハウスに呼ばれ、企業価値が40億ドル(日本円で5,600億円)のInflection AIというスタートアップをご存知でしょうか?

7月21日、Amazon、Anthropic、Google、Inflection AI、Meta、Microsoft、OpenAIの主要AI企業がホワイトハウスに呼ばれ、AI技術の安全で透明な開発に向けた自発的な取り組みを行うことを約束しました。

名だたる世界的大企業と共にホワイトハウスに招待されたInflection AIとは…?

今回の記事では、ホワイトハウスに呼ばれたテック企業のAIに対する取り組みの内容、そしてInflection AIという企業について詳しく解説していきます。

ぜひ、最後までご覧ください!

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目次

OpenAI、Microsoftなど主要AI企業がホワイトハウスに召集

7月21日、アメリカのバイデン大統領はAmazon、Anthropic、Google、Inflection AI、Meta、Microsoft、OpenAIといった7つの主要AI企業をホワイトハウスに招きました。

ホワイトハウスでは、AIの安全性、セキュリティ、信頼性に関する議論を行い、各企業が責任あるAIの開発を確保することを約束しました。

具体的には、AIが生成した文章や映像、画像などの偽情報の拡散を防ぐために、「電子透かし」として知られる技術を使用して、「AI製」であることを明確に示すシステムを導入します。

さらに、新たなAIを公開する前に、専門家による安全性の評価を実施する必要があります。

今回のルールはあくまで自主規制であり、法的な拘束力はありません

バイデン大統領は今後、AI業界全体が対象となる法整備の議論を進める見通しです。

参考文献FACT SHEET: Biden-⁠Harris Administration Secures Voluntary Commitments from Leading Artificial Intelligence Companies to Manage the Risks Posed by AI

なお、OpenAIについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
ChatGPT公開から1年!世界を変えたOpenAIがわずか1年で発表したAIツール一覧

ホワイトハウスに呼ばれた創業1年の企業Inflection AIとは?

今回、ホワイトハウスに招かれた企業は、Amazon、Anthropic、Google、Inflection AI、Meta、Microsoft、OpenAIと、豪華な顔ぶれです。


そんな中、「Infection AI」というあまり聞き馴染みのない企業が入っています。

この会社は、一体、何なのでしょうか?

Inflection AI, Inc.は、2022年に設立された機械学習およびAIのハードウェアとアプリを開発するテクノロジー企業です

この企業は公益法人として構成されており、本社はカリフォルニア州パロアルトにあります。

Inflection AIが創立よりこれまでに成し遂げてきたことは以下の通りです。

1. 最初の製品として、パーソナルインテリジェンスを提供するチャットボット、Piをリリースしました。

2. 大規模言語モデル(LLM)である「Inflection-1」を開発、そして2023年11月22日に最新モデル「Inflection-2」を発表している。

3. NvidiaとCoreWeaveと協力して、22,000個のH100で構成されるクラスタを設置しています。これはAIアプリケーション向けのGPUクラスタとしては世界最大とされています。

4. 22,000個のNVIDIA H100 GPUを搭載した最先端のスーパーコンピュータを構築しています。このスーパーコンピュータは、31メガワットという驚異的なパワーを利用します。

5. これまでにMicrosoftやNVIDIAらから約15億ドルの投資を集めており、現在の企業価値は40億ドルです。

設立からまだ1年しか経っていないにも関わらず、ここまでのことを成し遂げています。全てすごいのですが、創業1年で非上場にもかかわらず、企業価値が40億ドル(日本円で5,600億円)とは信じられないですね…!

しかも、Inflection AIの創業者はMustafa Suleyman氏とReid Hoffman氏です。

Mustafa Suleyman氏はGoogleの子会社であるDeepMind共同創業者、Reid Hoffman氏は世界最大級のビジネス特化型SNSであるLinkedInの共同創業者です。

偉大な経営者が2人集まれば、今後の期待が高いことは間違いありません。

そんな期待感あふれる企業が開発したAIチャットボット「Pi」もどんなものなのか気になります。

Inflection AIが開発したAIチャットボット「Pi」

Inflection AIが開発したPi(パーソナルインテリジェンス)は、ユーザーの個別の興味に基づいて知識を提供するAIです。例えば、コーチ、パートナー、アシスタントとして機能します。

さらに、複雑なアイデアをわかりやすく説明し、あらゆる状況でも、親切で思いやりのある会話をすることが可能です。他にも、Piはユーザーがブログの文章のアイデアやパーティーのアイデア、プレゼントのアイデアを出すサポートをしてくれます。

このPiを動かす大規模言語モデル(LLM)はInflection AIが開発した「Inflection-1」です。これはOpenAIの「GPT-3.5」を凌ぐ性能を持っていると言われています。

また2023年11月22日に「Inflection-2」が発表され、安全性が確認された後、「Pi」に導入される予定です。

Inflection AIの共同創業者であるReid Hoffman氏は、PiチャットボットがChatGPTに比べてより個人的で感情的なアプローチを取ると述べています。

つまり、ChatGPTやBardなどの他のAIチャットボットと比べて、Piはユーザーの個別のニーズに対応し、より人間らしい対話を提供することができます。さらに、高性能なInflection-1がバックにあることにより、Piは今後、他のAIモデルよりも優れたパフォーマンスを発揮する可能性があります。

Inflection AIが注目されている理由

Inflection AIはパートナーのCoreWeaveやNVIDIAとともに、22,000個のNVIDIA H100 Tensor Core GPUで構成される世界最大のAIクラスターを構築しています。

そしてわずか1年余りで、Inflection AIは市場で最も洗練された大規模言語モデルの1つを開発しました。今後の期待も込めて注目されており、企業価値や出資額にも反映されています。

しかしながら注目される理由はそれだけではありません。AIモデルの独自性が大きく関係します。

AIの中でも同社が開発する「Pi」のようなパーソナルAIアシスタントが将来的に大きなインパクトをもたらすと考えられているからです。

Hoffman 氏は「ここで重要なのは IQ だけではない。EQ も重要だ。」と述べており、その発言からも高い知能を発揮するその他のチャットボットとは異なり、人間に寄り添うAIの開発を目指していることがわかります。

2023年5月にビル・ゲイツ氏がパーソナルAIアシスタントがもたらすであろう革新についてこう語っています。

ゲイツ氏は、「将来的に個人に寄り添うパーソナルAIアシスタントが登場すれば、消費者の行動が大きく変化する。パーソナルAIアシスタントが登場すると、AIが消費者に代わり情報を検索するようになるだろう」と述べました。

さらに、現在はChatGPTを利用する際ユーザーはプロンプトに質問を入力する必要があります。パーソナルAIアシスタントは、ユーザーのニーズを把握し、自ら提案を行うようになるため、プロンプトに入力する必要もなくなるであろうと予想されています。

この未来予想図はInflection AIの開発するパーソナルAIアシスタントが。これほどの注目を集めるという理由にほかなりません。同社が持つ技術力とビジョンが、業界の大手からも高く評価されている証拠です。

なお、「Pi」について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
【Pi】大注目AI企業Inflection AIのチャットボット|人間を支える寄り添い度100%のAI

まとめ

2023年7月21日、主要AI企業であるAmazon、Anthropic、Google、Inflection AI、Meta、Microsoft、OpenAIがホワイトハウスに招かれ、AI技術の安全で透明な開発に向けた自主的な取り組みを約束しました。これはAIの安全性、セキュリティ、信頼性を強調し、責任あるAIの開発に向けた重要な一歩となります。

Inflection AIは、人間に寄り添うAIの開発を目指している企業です。「Pi」という製品はユーザーの興味に基づいて無限の知識を提供するとともに、より個人的で感情的なアプローチを取ることを目指しています。

Inflection AIが持つパーソナルAIアシスタントというビジョン、革新性と安全性への取り組みは今後も注目していくことになるでしょう!

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投稿者

  • Hiromi Sai

    ChatGPTメディア運営 / テクニカルライター リベラルアーツ専攻。大学休学中は、Webマーケティング会社のマネージャーとしてライター、ディレクター100名のマネジメントをする。南米のチリとタイでの長期居住歴を持つ。

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