【Runner H】複雑なタスクも簡単に自動化してしまうAIツール!特徴や活用シーンを詳しく解説

Runner H AIツール 特徴 活用シーン
押さえておきたいポイント
  • 画像やテキストの抽出から複雑なグラフ解析まで幅広いタスクに対応
  • 他社のAI(例:Claude)と比較して、処理速度が圧倒的に速い(約20秒で完了)
  • 料金や全機能はまだ公開されていないが、公式SNSで機能例が紹介されている

2024年11月20日に、フランスのH社から発表されたRunner HというAIツールをご存じでしょうか。

これは、あらゆるタスクを高速かつ正確に行うことができる生成AIで、一般公開前にも関わらず多くのユーザーから注目されているAIツールです。

今回は、そんなRunner Hの特徴や活用シーンについてご紹介します。最後までお読みいただくと、Runner Hに注目が集まっている理由がわかるので、ぜひ最後までお読みください。

目次

Runner Hとは

Runner Hとは、フランスの企業であるH社が開発したAIツールで、他社のAIツールよりも幅広いタスクを高い精度で素早く処理することができる特徴を持っており、下記の画像の通り、WebVoyagerベンチマークデータセットを用いた実験ではその他のAIツールよりも性能が高いことが証明されています。※1

参考:https://www.hcompany.ai/blog/a-research-update

また、画像、図、その他の視覚情報を認識・理解・操作できるように3BパラメータVLMをトレーニングしているため、画像から重要な情報やテキストの抽出、複雑な図、グラフなどから正確に解釈することができるため、さまざまなタスクに対応できるように設計されています。

2025年1月10日時点では一般公開されておらず、ウェイトリストに登録して公開を待っている段階と言うこともあり、Runner Hの機能の全てを確認することはできませんが、公式X上で公開されている動画を見る限り、自然言語から複雑なタスクを自動化することが可能のようです。

料金や細かい仕様などについても詳しい情報は発表されていませんが、ユーザーからの期待値が高く、注目を集めているAIツールです。

Runner Hの特徴

前述の通り、2025年1月10日時点ではRunner Hはまだ一般公開されておらず、Runner Hの全貌を確認することができません。そのため、H社の公式X上で紹介されているポストをもとにまとめた情報をご紹介します。

今回解説する事例において、弊社がX(旧Twitter)で発見した参考となるツイートを紹介させていただいております。取り下げなどのご連絡は、contact@weel.co.jp からご連絡ください。

処理速度の速さ

上記のポストは、Runner HとClaudeの新機能である「Computer Use」を使ってスクレイピングを行った際の速度や完了までの工程数を比較した動画です。

検証に使用したテキストプロンプトは下記の通りです。

“Can you open the browser at https://www.allrecipes.com/ and answer the corresponding task: Provide a recipe for vegetarian lasagna with more than 100 reviews and a rating of at least 4.5 stars suitable for 6 people.”

日本語訳

“https://www.allrecipes.com/ でブラウザを開き、対応するタスクに答えてください: ベジタリアン・ラザニアのレシピで、レビューが100件以上あり、評価が星4.5以上で、6人分のレシピを提供してください。”

このように、検証では特定のサイトから条件付きのレシピを6人分抽出するようなプロンプトを利用しました。

処理完了までの時間とそれぞれが行った工程数は下記の通りです。

工程数処理完了までの時間
Runner H8工程約20秒
Claude33工程約1分10秒

表を見ていただいてわかる通り、圧倒的にRunner Hで処理を行った方が効率が良いことが分かります。

処理するタスクによっても結果は変わる可能性はありますが、Runner Hは複雑なタスクでも少ない工程で素早い処理が可能なAIツールと言えるでしょう。

リアルタイムの情報を取得できる

Runner Hを活用すれば、リアルタイムの情報を取得できるだけではなく、情報を精査して必要な情報を素早く正確に出力することができます。

上記のポストでは、先ほど同様にRunner HとClaudeのComputer Useを使ってリアルタイム情報を取得した際の比較動画が投稿されています。

内容を見てみると、やはりRunner Hの方が早くほしい情報にたどり着いており、よりシンプルな処理かつ、効率的に処理が行われていることが分かります。

余計な工程を挟まない分、不要な情報も取得しづらいのでより正確で必要な情報だけを抽出することができる仕組みになっていると言えるでしょう。

さまざまなインターフェースで処理が可能

Runner Hは、情報収集が瞬時にできるだけではなく、さまざまなインターフェース上で処理を行うことが可能です。

例えば、上記ポストのようにテキストプロンプトから円の中に24個の円を最密充填と正方形充填した場合の内円の半径割り出すように指示した際にも、最密充填と正方形充填それぞれの図を出力するだけではなく、しっかりと内円の半径も割り出すことが出来ています。

現状、そのほかにどのようなインターフェースで利用できるかわかないですが、Runner Hはさまざまなインターフェースをシームレスに利用できるため、一般公開がされれば便利な利用方法などがたくさん編み出されることが予想されます。

なお、ClaudeのComputer Useについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Runner Hの活用方法

これまでご紹介してきた通り、Runner Hを活用することで効率的にさまざまな処理を行うことができますが、どういう場面で活用できるのかわからない方もいらっしゃるでしょう。

最後に、Runner Hの活用方法についてご紹介します。

バス停の検索

Runner Hを活用すれば、上記ポストのようにテキストプロンプトから特定のバス停を検索し、Googleマップ上にピンを打つことができます。

これにより、ユーザーはWEBバス停の住所を検索して、マップに住所を貼り付けるという操作を行わなくても、簡単にバス停までのナビを利用することができるようになります。

競合をリサーチしてWEBサイトの立ち上げ

何かしらのビジネスを始める際には、自社サービスの紹介や宣伝、サービスの申し込みなどを行う場所としてWEBサイトが必要となることが多いですが、1からWEBサイトを立ち上げるには、専門的な知識やデザインセンスなどさまざまなスキルと、時間が必要になることからなかなか立ち上げることができない方も少なくないでしょう。

しかし、Runner Hを活用することで競合をリサーチしたうえで、必要な情報をまとめたWEBサイトを簡単に立ち上げることができます。

このように、競合リサーチからWEBサイトの立ち上げまで、テキストプロンプトから実行できるため、さまざまな要因であきらめていたWEBサイト制作が誰でも簡単にできるようになるでしょう。

スケジュール調整

Runner Hを活用すれば、スケジュールの調整や旅行先のホテルの予約なども簡単に行うことができます。

上記ポストではCES 2025に参加するため、開催地であるラスベガスにあるホテルの予約や旅行先で参加可能なイベントの検索・チケットの購入までをRunner Hで行っている様子が公開されています。

国内のホテルやイベントの予約・チケットの購入はもちろん、日本人にあまり馴染みのない海外サイトでの予約や、旅行先で参加できそうなイベントの提案も行ってくれるため、Runner Hを使いこなせるようになれば、今まで知ることのなかった新しい体験もできるようになるでしょう。

Runner Hに注目が集まる!

公式Xからポストされた内容はRunner Hでできることのほんの一部ですが、その性能の高さから多くのユーザーから注目を集めています。

現状、一般公開の日程は確定していませんが、一般公開がされれば新たなRunner Hの活用方法が発見され、さらに注目されるでしょう。

このように、昨今の生成AIの進化は著しく、次々に新しいツールが生まれる時代です。

そんな便利なツールが次々に生まれる時代に「何だか難しそうだから自分では使いこなせないし関係ない」と思っていて今まで生成AIを使ってこなかった方も、実は生成AIについて誤解をしているだけかもしれません。

生成AIを使いこなすためには多少の工夫が必要ですが、利用自体は簡単にできるので、Runner Hをきっかけに生成AIを生活の一部に取り入れてみてはいかがでしょうか。

最後に

いかがだったでしょうか?

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投稿者

  • 晋平大竹

    生成AIの登場に大きな衝撃を受けたWebライター。好きなAIツールは、ChatGPTとAdobeFirefly。AIがこれからの世界を良い方向に導いてくれると信じ、正しい&有益な情報を発信し続けています!

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