ChatGPTでYouTube要約!Chrome拡張やGPTsを使う方法・コツまで徹底解説
YouTubeの動画を効率的に理解したいと思ったことはありませんか?長時間の動画の内容を短時間で把握できれば、学習や仕事の効率アップにつながりますよね。
- ChatGPTを活用した動画要約の方法を解説
- Chrome拡張やGPTsなどを実際に使っておすすめを紹介
- 要約のコツを紹介
本記事では、ChatGPTを活用した動画要約の方法をわかりやすく解説します。AIを使った要約のコツや注意点も紹介するので、初心者の方でも安心して試せます。
時間を節約しながら、より多くの情報を吸収したい方は、ぜひ最後までお読みください。
生成AIならYouTubeの要約が可能
生成AIの進化がめざましい今、YouTubeの動画内容を手軽に要約できるようになりました。中でもChatGPTは、その高度な言語理解能力から、動画要約に最適なツールとして注目を集めています。
ChatGPTを使えば、長時間の動画でも短時間で内容を把握できるだけでなく、ユーザーの質問に応じて詳細な解説や簡潔なまとめを提供してくれます。動画の文字起こしを入力すれば、重要なポイントを抽出し、わかりやすい文章にまとめてくれるでしょう。
時間がない時や複数の動画を比較したい時に、ChatGPTによるYouTubeの要約はとても便利で、学習効率を上げたい学生や業務の効率化を図りたいビジネスパーソンにおすすめの方法です。
なお、ChatGPTについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
YouTube要約にあえてChatGPTを選ぶメリット
ChatGPTは標準でYouTubeと連携できるGeminiと比べると一手間必要ですが、YouTube動画の要約にChatGPTを使うメリットはたくさんあります。一番のメリットは、柔軟な対話によって要約の仕方を細かく指定できることでしょう。
重要なポイントを押さえた簡潔な要約から詳細な内容分析まで、目的に応じた要約ができます。またさまざまな表現力を持っているので、難しい内容をわかりやすく言い換えたり、専門用語を平易な言葉で説明できます。追加の質問にも対応できるので、要約を読んで疑問に起こったこともすぐに解決できるでしょう。
これらの特徴により、効率的かつ深い理解が可能になります。
Canvasで要約を編集できる
ChatGPTには、「Canvas機能」という要約結果を整理して編集できる機能があり、箇条書きやフローチャート、マインドマップなど、さまざまな形式で要約内容を表現できます。理解しやすい形に編集できるので、複雑な内容も構造化され、学習効率の向上につながります。
編集した内容を再度AIに入力してさらに改善を加えることも可能なため、記憶に残りやすく、後で見返した時も内容を思い出しやすくなります。プレゼンテーションの準備や、レポート作成の下書きにも活用できるでしょう。
Canvasについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
様々な機能のGPTsが使える
ChatGPTには、さまざまな特化型GPTsが用意されているため、動画の内容によって専門知識を持つGPTsを選択すれば、より深い洞察や正確な要約が可能になります。
科学技術系の動画なら科学に特化したGPTs、経済ニュースなら財務分析に強いGPTsを使うことで、専門的な視点からの要約や解説が得られ、一般的な要約では見落としがちなポイントも見逃しません。
複数のGPTsを組み合わせることで、多角的な分析も可能になるので、専門性の高い内容でも適切なGPTsを選ぶことで、わかりやすく要約できるのが大きなメリットです。
GPTsの作成方法について知りたい方はGPTs(GPT Builder)の作り方マニュアルをご覧ください!
アプリ版ならショートカットも使える
PCやスマートフォンのアプリ版ChatGPTでは、ショートカットキーを設定できます。YouTube視聴中にChatGPTを呼び出せるので、思いついた時にすぐに要約作業が可能です。
動画を一時停止してすぐにChatGPTを起動し、疑問点を質問したり、その時点までの内容を要約もできるため、動画視聴の流れを中断することなく、効率的に情報を整理し理解を深められます。
ショートカットを使えば、複数の動画を横断的に要約する作業も素早く行えるので、時間を有効活用したい人にとって非常に便利な機能でしょう。
アプリ版の使い方や導入方法について以下の記事で詳しく解説しています。
ChatGPTでのYouTube要約におすすめの方法
ChatGPTを使って動画の内容をうまく要約するコツは、その動画の特性や自分のニーズに合わせて適切な方法を選ぶことです。自分に合った要約方法を見つけられれば、効率的な動画要約が可能になります。
ここでは特におすすめの方法を2つ、実際に試しながらご紹介します。
YouTubeの文字起こしをコピペする方法
最も確実な方法は、YouTubeの自動文字起こし機能を使うことで、この方法なら音声認識の精度に左右されずに正確な要約が可能になります。具体的な手順は以下のとおりです。
YouTubeの動画ページを開き、概要欄が見えるようにスクロールします。
概要欄の中に「文字起こし」というメニューがあるので、「文字起こしを表示」をクリック。
右側に表示される文字起こしテキストを全選択してコピーして、ChatGPTに新しいチャットを開始し、コピーしたテキストを貼り付けます。
「この文字起こしを要約してください」などのプロンプトを追加して送信すれば、要約結果が出力されます。
この方法のメリットは、動画の内容を忠実に反映できることですが、長時間の動画の場合は文字数制限に引っかかる可能性があるので注意が必要です。その場合は、動画を分割して要約するか、重要な部分だけを選んで入力すると良いでしょう。
文字起こしの品質が動画の音質に依存するため、音声がクリアでない場合は手動で修正が必要になることもあります。
Google Chromeの拡張機能を使う方法
Google Chrome用の拡張機能を使えば、要約作業がさらに簡単になります。ここでは、Google Chrome向けの便利な拡張機能を2つ紹介します。
1つ目は「ChatGPT – ウェブサイトとYouTube動画の要約※1」です。
この拡張機能を使うと、GPT技術を活用してYouTube動画のトランスクリプトをすぐに要約でき、動画内容について質問したり議論もできます。GPT-3.5とGPT-4の切り替えもできるので、用途に応じて使い分けられるのが魅力です。
2つ目は「YouTube Summary with ChatGPT & Claude※2」です。
こちらはYouTube動画だけでなく、ウェブ記事やPDFの要約もできる拡張機能で、ChatGPTやClaude、Mistral AI、Google Geminiなど複数のAIを使用できる特徴があります。要約の長さをカスタマイズできたり、多言語対応している点も便利です。
これらの拡張機能を使えば、長い動画でも短時間で内容を把握できるようになり、学習や仕事の効率アップに役立つでしょう。ぜひ試してみてください。
なお、おすすめAIツールについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
ChatGPTでのYouTube要約でおすすめしない方法
ChatGPTを使ってYouTube動画を要約するのは簡単に思えますが、実際にはうまくいかず、時間がかかる場合もあります。
ここでは、おすすめしない方法とその理由について説明します。これらの方法を知っておくことで、効率的な要約作業が可能になるでしょう。
YouTubeのリンクを添付する方法
ChatGPTに直接YouTubeのリンクを貼り付けても、動画の内容を読み取ることはできません。
ChatGPTには動画を視聴する能力がないため、この方法では要約は不可能なようです。リンクを貼り付けて、要約するようプロンプトを入力しましたが、「YouTubeのリンクが開けなかったため、…」といった回答が返ってくるだけでした。
YouTube要約用のGPTsを使う方法
YouTube専用の要約GPTsもありますが、動画の内容を読み取ることができるものと、できないものがありました。
3つのGPTsで要約を試しましたが、うち2つのGPTsでは主に文字起こしデータを入力として扱うため、動画URLだけでは機能しないようです。
この2つのGPTsでは、動画の要約に失敗し「トランスクリプトを貼り付けてください。」といったメッセージが表示されています。
こちらは動画URLを貼り付けるだけで、要約をしてくれました。
この試みの結果、YouTube専用の要約GPTsの中には動画URLだけで機能するものもありますが、ほとんどは文字起こしデータを必要とするようです。GPTsを探す時間を考えると、確実な方法を選択する方が効率的でしょう。
前述のYouTubeの文字起こし機能や、Chrome拡張機能を使用する方法は、より確実な結果が得られます。自分のニーズに合った確実な方法を見つけるまで、ぜひご紹介したGPTsなども使ってみてください。
ChatGPTでのYouTube要約のコツ
ChatGPTを使ってYouTube動画を要約するには、いくつかのコツがあります。これから紹介するコツを活用すれば、より自然でわかりやすい要約が作れるようになるでしょう。
ここでは、動画から必要な情報を効率よく取りだすためのポイントを4つ紹介します。少しの工夫で要約のクオリティをグッと高められるので、ぜひやってみてください。
動画の説明を添える
要約の精度を上げるには、動画の説明を添えるのがポイントです。動画のタイトルや制作者、主なテーマをChatGPTに伝えると、AIが文脈を理解しやすくなります。動画の目的が教育的な内容なのか、エンタメ系なのかを教えると、それに合った要約を生成してくれるでしょう。
ただし、情報を与えすぎると逆に混乱することもあるので、バランスが大切です。
桃太郎のお話をChatGPTで要約してみました。以下のプロンプトで試した結果、問題なく要約されました。
プロンプト:以下は桃から生まれた桃太郎が家来と協力して鬼を倒す物語の原文です。以下の原文を要約してください。
(桃太郎の原文)
文字数を指定してカウントさせる
要約の長さをコントロールしたい場合は、文字数を指定して要約の長さをコントロールする方法があります。「300字以内でまとめてください」と具体的に指示すれば、短い範囲でポイントを押さえた要約を得られます。「要約後に文字数を数えて報告して」と一言添えれば、指定範囲内で仕上げてくれるので便利です。
文字数を厳しく制限しすぎると重要な情報が抜ける可能性があるので、適切な範囲の設定を心がけましょう。
また桃太郎のお話を以下のプロンプトで試してみました。
プロンプト:以下の原文を280-320文字の範囲内で要約してください。なお、要約を出力する前には要約の文字数をカウントして範囲に収まっているか確認すること。収まっていなければやり直してください。カウントを忘れたら厳しい罰を与えますよ。
(桃太郎の原文)
川で流れてきた桃から生まれた桃太郎が急に成長するという面白い回答を得られました。おじいさんおばあさん=祖父母としたり、文字数内に収めるための工夫が見られます。
要約に含めたい内容を明記する
動画の重要なポイントや注目すべき情報を逃さず要約に含めるためには、要約に含めたい内容を事前に明確にしておくのも効果的です。「このキーワードに関連する情報を必ず入れて」と指示すれば、見逃したくないポイントをしっかり盛り込むことができます。
キーワードを多く指定しすぎると、要約が長くなりすぎることもあるので注意してください。
キーワードを指定して桃太郎のお話を要約したところ、指定したキーワードはしっかり入っていますが、犬、猿、雉を仲間にしたところが抜けてしまいました。キーワードの選定が重要なようです。
プロンプト:以下の原文をキーワードにしたがって要約してください。
(桃太郎の原文)
キーワード:洗濯 おじいさん おばあさん
言語や文体の指定も行う
ChatGPTを使ってYouTube動画を要約するとき、文体や言語を指定することで、目的に合った要約が作れます。カジュアルな口調からフォーマルな文章まで、動画の内容に合わせてスタイルを調整してみましょう。
実際に試してみましょう。
「桃太郎の物語をシェイクスピア風に」といった指定もできます。プロンプトを工夫すれば要約以上の面白い結果が得られるかもしれません。
プロンプト:以下の原文をシェイクスピアの時代の古典英語で要約してください。
原文:(桃太郎の原文)
ChatGPTでのYouTube要約の注意点
ChatGPTを使ってYouTube動画を要約する際には、いくつかのポイントに気をつける必要があります。正確さと倫理的な配慮が重要です。うまく活用できれば、学習ツールとして非常に効果的ですが、制限についても理解しておきましょう。
限定公開の動画の要約は避ける
限定公開の動画の要約は避けるようにしましょう。これらの動画には個人情報や機密情報が含まれている可能性があり、無断で要約を公開するのは問題があります。
著作権や個人情報保護の観点からも注意が必要で、もし限定公開の動画を要約したい場合は、必ず作成者や権利者から許可を得てください。許可なく要約を公開すると、法的トラブルに巻き込まれる可能性もあります。
安全性を考えるなら、一般公開されている動画のみ要約するのが賢明です。
要約文のファクトチェックをする
要約文のファクトチェックも忘れずに行いましょう。ChatGPTを使った要約は便利ですが、間違った情報や誤解を含んでいることがあり、特に専門的な内容や最新のトピックについては注意が必要です。
要約結果が正しいか、必ず元の動画と照らし合わせて確認し、疑問点があれば信頼できる別の情報源でのチェックをおすすめします。正確な情報を得るためには人間の判断力が欠かせず、AIは補助ツールとして活用し、最終的な判断は自分で行うようにしましょう。
なお、生成AIのハルシネーションについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
ChatGPTで動画を要約しよう
ChatGPTを使ってYouTube動画を要約するのは、学習や情報収集を効率的に進めるために役立ちます。適切な要約法を選んで、注意点を押さえれば、さらに効果的にChatGPTを使えるでしょう。
文字起こしやChrome拡張機能を活用することで、長い動画でも短時間で重要な部分を把握できますが、著作権や情報の正確性には気をつけることが大切です。
ChatGPTは学習をサポートする強力なツールで、うまく活用すれば知識を広げるサポートになるでしょう。
【ChatGPTでできること】
- 長時間の講義や解説動画を短時間で理解する
- 複数の動画の内容を比較・分析する
- 外国語の動画を母国語で要約する
- 動画のキーポイントを素早く把握する
- 様々な文体や言語で要約を生成する
最後に
いかがだったでしょうか?
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