「ワンオペ解雇」の原作者に聞く！生成AI時代の情シスのサバイバル技術

はい。

未来のことを考えるにはまず、過去を考えるといいと思います。生成AIの台頭について、一番近そうな事柄は「計算機の変遷」でしょうか。

計算機の話をAIに当てはめると、8年前の時点で「画像認識AIの判断基準」について事細かに説明を求める風潮があったんです。それで最近だと「まだ生成AIは信頼性に欠けている」といった、議論があるじゃないですか。

電卓が「1+1=2」と返すように、AIが一番売れそうな小説のプロットを指し示す。で、それを人が信じる。というのが当たり前になってくるはずですよ。

そこは、OpenAIを束ねるサム・アルトマン氏のビジョンを考えてみるといいですよ。

彼の研究の目標は「AIで仕事を消し去る」ことです。これは人々を不幸にしたいのではなく、「人間を労働から解放したい」という話ですね。

そうなるとAIが、人間の労働を全て肩代わりして、自動で価値を生み出してくれますよね。

これはですね、まだ生成AIが大きすぎるからだと思うんですよね。

例えば、機密情報をインターネットにアップロードすることはできないので、多くの場合はローカル環境にAIを構築する必要があります。当然、それなりの計算資源が必要です。

ただ将来的に、GPUが社員用ノートパソコンの標準装備になった場合は話が変わってきそうですね。

おっしゃるとおりです！今はChatGPTにせよGeminiにせよ、誰かが汎用性重視で作ったものを流用させていただくしかありません。

今のところは、あまり考えていないです。だた企画倒れしているものだと、「読者HP推定ツール」がありますね。

これはWeb記事における離脱率と同じ意味の用語ですね。

例えば小説投稿サイトで連載を開始すると、1話から2話、3話と進むたびに読者が離脱しちゃうわけです。そのタイミングを指して「読者HPがゼロになっている」という言い方をしますね。

それで、各話の内容をAIに見せて読者HPの増減を予測してもらうという企画があったんですよ。でも今のところ、その企画は倒れていますね。

はい、ありがたいことに。

もちろんです！

まあやっぱり、幸せに生きたいですよね。幸せの形は人それぞれですけど、私はシンプルに「楽しいことをして、みんなの楽しいがつながって生きていられるような世界」になったらいいなと思います。

はい！私はすごくのんびり生活してますよ。

まあそれが私の当たり前なので。よく言うじゃないですか「職業漫画家が休憩時間に別の漫画を書く」みたいな。それと同じ感じなんです。

365日稼働でも、全然苦になりませんよ！

そうです！もうぜひ、サム・アルトマン氏には頑張ってもらいたい。

異世界転生したいです！

そうです！私は本気で信じてますからね。AGIなら絶対に叶えてくれます！

そこはランダムに作って欲しいです！転生先が分かっちゃったら面白くないので。

私のクラスの場合、プログラミングなどの局所的な部分でしか生成AIは使わないですね。

いやー、いい学校ですね！

はい。

私の場合は必ず、コーディングの最初に生成AIを使います。

すごいですよね。

はい、素晴らしいです！Googleでエラーの原因を探す手間がかなり省けました。

自由な校風ですよ。私の通う学校は毎月、生徒のアイデアを競わせるアイデアソンを開いているんです。

そうです、毎月校長先生のポケットから出てきます。

いえ、アイデア勝負ですね。使用するAIとターゲット層を選定して、アイデアをまとめる感じです。私も頑張ってるんですけど、まだ参加賞のPayPay2,000円とかしかもらえてないです。

えっ！なになに……

（良いこと言って、終わりましょうか……？）

そんなあなたをエンジョイさせた、この下城米さんっていう人は小説を書いてるらしいんですよ。どんな小説か気になるんじゃないですか？

全然関係ない話をするんですけども、エンジニアの資質ってなんだと思いますか？

そう。逆に「気になった時に放置しちゃう」とか「これは放置しよう」とか、こんなのはエンジニアじゃないです。