Salesforce、新AIモデル「xLAM-1B」発表
Salesforceは、1億パラメータを持つ新しいAIモデル「xLAM-1B」を発表しました。
- Salesforceが新しいAIモデルを発表
- xLAM-1Bは効率的で高性能
- APIGenによりデータ品質を強化
このモデルは「Tiny Giant」とも呼ばれ、業界リーダーであるOpenAIやAnthropicのモデルを上回る性能を誇り、特にBerkeley Function-Calling BenchmarkでGPT-3.5-TurboやClaude-3 Haikuを凌駕する成果を上げています。
この成功の鍵は、Salesforce AI Researchが開発したAPIGenパイプラインにあります。
APIGenは、3,673の実行可能なAPIを活用し、高品質で多様なデータセットの自動生成が可能です。このデータセットは、フォーマットチェック、実際の機能実行、意味的検証の3段階の厳格なプロセスを経ており、モデルの効率的なトレーニングを可能にします。
コンパクトなサイズながらも高性能なxLAM-1Bは、スマートフォンやその他の計算資源が限られたデバイス上での利用に適しており、より強力で応答性の高いAIアシスタントが可能となり、企業向けAIの新たな可能性が広がります。
SalesforceのCEOであるMarc Benioffは、この成果をTwitterで称賛し、「オンデバイスのエージェントAI」の可能性を強調しました。
この開発は、クラウドベースのAIに依存せず、リソース制約のある環境でも高性能なAIを提供する新たな時代を予見させます。
エッジコンピューティングやIoTデバイスの普及に伴い、xLAM-1Bのような効率的なモデルの需要は急増すると予想されており、この成果はAI業界全体に新たな研究と開発の波をもたらし、特化型のAIモデルが分散ネットワークで連携する未来を切り開く可能性があります。
参考記事：Github
「生成AIを社内で活用したい」「生成AIの事業をやっていきたい」という方に向けて、朝の通勤時間に読めるメルマガを配信しています。
最新のAI情報を日本最速で受け取りたい方は、以下からご登録ください。
また、弊社紹介資料もご用意しておりますので、併せてご確認ください。
