【Doodle Your 3D】雑なラフ絵を精巧な3DCGに変換できる神AIツール
メディア事業部AIライターの中井です。
皆さんは、「Doodle Your 3D」というツールをご存知ですか?
Doodle Your 3Dは、抽象的なスケッチから簡単に3D形状を生成できる画期的な技術なのです。
この技術は、まるで映画『アイアンマン』のアイアンマンスーツを設計をする感じなのです。
この映画では、抽象的なアイデアから3Dの形状のスーツを設計しています。Doodle Your 3Dは、まさにそれを実現できる技術なのです!
この記事では、Doodle Your 3Dの概要や特徴、そしてツールの機能を紹介します。
最後まで読んでいただくことでDoodle Your 3Dの概要や特徴がわかり、簡単に3Dモデルを作成できるようになるでしょう。
ぜひ最後までお読みいただき、参考にしてください!
Doodle Your 3Dとは
Doodle Your 3Dは、抽象的なスケッチから正確な3D形状を生成する技術です。
この技術は、複雑な3Dモデリングソフトウェアを使わずに、手描きのスケッチから直接3Dモデルを生成することができます。この技術により、専門的なスキルや経験がなくても、誰でも3Dコンテンツを作成できるのです。
例えば、子供が描いた簡単な家のスケッチから、詳細な3Dの家のモデルを生成できます。この家のモデルは、屋根の形や窓の位置など、子どものスケッチに基づいて正確に作成されます。
Doodle Your 3Dは、3Dモデリングをより利用しやすく簡単なものにし、創造的な表現の幅を広げる重要な技術です。
なお、その他の次世代画像生成AIについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
→【次世代画像生成AIまとめ】高速・リアルタイムで超高品質の画像を作れるAI8選
Doodle Your 3Dの特徴
これから、Doodle Your 3Dの特徴を5つ紹介します。
Doodle Your 3Dは、抽象的なスケッチから3D形状を生成できたり、計算要求と処理時間を大幅に削減できたりするツールです。
ぜひ、参考にしてください!
抽象的なスケッチから正確な3D形状の生成
Doodle Your 3Dは、抽象的なスケッチから正確な3D形状を生成できます。
この技術は、描画スキルの制限を克服し、ユーザーが描いた簡単なスケッチを基に詳細な3Dモデルを作成できるのです。従来の方法では、スケッチの質が直接3D形状の品質に影響を与えていましたが、Doodle Your 3Dはこの問題を解決します。
例えば、あまり上手ではないスケッチからでも、Doodle Your 3Dは正確な3Dの家具や乗り物のモデルを生成可能です。そのため、誰もが自分のアイデアを3D形状として具現化することができます。
要するに、Doodle Your 3Dは、誰もが簡単に3Dコンテンツを作成できるようにする革新的なツールなのです。
部分レベルのモデリングとアライメントフレームワーク
Doodle Your 3Dは、部分レベルのモデリングとアライメントを通じて、抽象的なスケッチから精密な3D形状を生成する能力を持っています。
この方法は、3Dオブジェクトを個別の部分に分解し、それぞれを正確にモデル化することで全体の形状を詳細に再現することが可能です。
例えば、複雑な機械をスケッチするとしましょう。
Doodle Your 3Dは、スケッチの中の各部品を一つ一つ識別し、それぞれを3D形状として正確に再現します。結果として、スケッチされた機械全体の詳細な3Dモデルが作成されるわけです。
この方法により、Doodle Your 3Dは部分ごとの詳細なモデリングにより、スケッチの抽象的な表現からもリアルな3D形状を生み出すことができます。
スケッチモデリングのための同じデコーダーの利用
Doodle Your 3Dは、スケッチモデリングにおいて同じデコーダーを効率的に使用することで、抽象的なスケッチから精密な3Dモデルを生成しています。
この技術は、CLIPassoエッジマップと3D部分領域との間に対応関係を確立することで、スケッチデータの収集なしにスケッチのモデリングを可能にします。この技術により、ユーザーが描いた抽象的なスケッチを、直接3D形状に変換するプロセスが実現されるのです。
例を挙げると、あなたが簡単な線で描いた花のスケッチがあるとします。この技術を用いると、そのスケッチは具体的な3Dの花の形状に変換され、細部まで忠実に再現されます。
つまり、Doodle Your 3Dを使用することで、スケッチと3Dモデリングの間のギャップを埋められるのです。
シームレスなインポジション編集プロセス
Doodle Your 3Dは、スケッチに基づく3D形状の編集を直感的かつ効率的に行うことができます。
この技術は、スケッチと3D形状の間の部分レベルでの対応関係を利用しています。そのため、スケッチの特定の部分を編集することで、対応する3D形状の同じ部分が自動的に変更されるのです。
例えば、あなたが車のスケッチを描いて、その後で車の形を変えたいと思ったとします。このシステムでは、スケッチ上で車のボンネットを修正するだけで、3Dモデルのボンネットも同時に変更されます。このプロセスは、複雑な3Dモデリング技術を必要とせず、直感的なスケッチの修正によって実現できるのです。
このように、Doodle Your 3Dは、スケッチを介して3D形状を簡単かつ正確に編集する新しい方法です。
計算要求と処理時間の削減
Doodle Your 3Dは、3D形状の生成と編集において、計算要求と処理時間を大幅に削減します。
このシステムは、複雑な計算を必要としないシンプルな方法で動作します。これは、3Dモデルを作る際に、少ない計算で済むように設計されているためです。結果として、3Dモデルの作成が速く、効率的に行えるようになります。
従来の3Dモデリングソフトウェアでは、複雑な形状を作成するのに多くの計算リソースと時間が必要でした。しかし、Doodle Your 3Dでは、同様の作業をパラメータのわずか0.02倍、処理時間は3倍速で行うことができます。
したがって、Doodle Your 3Dは高度な3Dモデリングを手軽に、迅速に行える技術なのです。
Doodle Your 3Dの機能
ここでは、Doodle Your 3Dの機能について4つ紹介します。
Doodle Your 3Dには、2つの形状生成機能やスケッチを変更するだけで3D形状も変更できる機能があります。
直感的に3D形状を生成できる機能を詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください!
無条件の形状生成とスケッチ条件付き形状生成
Doodle Your 3Dには、無条件の形状生成とスケッチ条件付き形状生成という2つの機能があります。
無条件の形状生成とは、特定の条件や制約なしに、抽象的なスケッチから3D形状を生成する機能です。
この機能は、ユーザーが具体的なスケッチを与えなくても、AIが自動的に創造的な3D形状を作り出すことを可能にします。
例えば、ユーザーが「山」や「家」といった具体的なスケッチを描かずに、AIに任せることで自動的に山や家の3D形状を生成します。
一方、スケッチ条件付き形状生成は、ユーザーが提供した特定のスケッチに基づいて3D形状を生成する機能です。
この機能は、ユーザーが具体的なビジョンやアイデアを持っている場合に役立ちます。なぜなら、ユーザーが描いたスケッチに基づいて、AIはスケッチに忠実な3D形状を生成するからです。
具体的には、ユーザーが描いた猫のスケッチに基づいて、AIはスケッチに沿った猫の3D形状を生成します。
これらの機能により、Doodle Your 3Dはユーザーが抽象的なアイデアから具体的なスケッチまで、幅広いニーズに応じた3D形状の生成を可能にします。
高忠実度の形状生成
高忠実度の形状生成は、Doodle Your 3Dの特徴の一つで、非常にリアルで詳細な3D形状を生成する能力を持っています。
この機能は、手描きのスケッチや抽象的なドローイングから、実際の物体や風景に近い3D形状を生成できます。これは、高度なディープラーニング技術を使用して、スケッチの細かいディテールや質感を正確に捉えそれを3D形状に変換することにより実現されるのです。
具体的には、簡単なイスのスケッチから、イスの脚や背もたれの細かいディテールまでリアルに再現できます。
したがって、「高忠実度の形成生成」機能により、抽象的なスケッチからリアルな3D形状を作り出すことが可能になりクリエイティブな表現やデザインの可能性を広げます。
細かいスケッチ形状対応による局所的な形状編集
この機能は、スケッチの特定の部分を編集することで、3D形状の局所的な変更を可能にします。
スケッチと3D形状の間に細かい対応関係があるため、スケッチの一部を変更するとそれに応じて3D形状も正確に変化します。そのため、ユーザーは特定の部分だけをターゲットにして、より精密なカスタマイズが可能になるのです。
例を挙げると、イスの背もたれ部分を変更したい場合、スケッチの背もたれ部分だけを編集すると3D形状のイスもそれに合わせて変化します。そのため、全体を作り直すことなく、特定の部分だけを簡単に修正できます。
このように、Doodle Your 3Dのこの機能は、ユーザーが3D形状を細かくコントロールし望み通りのカスタマイズを行うための強力なツールです。
スケッチ表現の単純な補間による形状の滑らかな変形
この機能は、スケッチされた形状を滑らかに変形させることができます。
スケッチの表現の補間を使用することで、一つの形状から別の形状への遷移を自然に表現できます。補間とは、二つの異なる形状や画像の間に中間的な状態を作り出すプロセスです。そのため、アニメーションやビジュアルエフェクトで形状が自然に変化するような表現が可能になります。
例えば、イスの形状を変更する際、補間によって滑らかにイスの形状が変わっていくアニメーションを作成できます。このプロセスは、形状の変化を段階的に示すことで、視覚的に魅力的な効果を生み出すことが可能です。
この機能は、スケッチから生み出されるアニメーションやビジュアルエフェクトにおいて、形状の変化を自然かつ滑らかに表現するのに便利です。
なお、平面画像を3Dに変換できるモデルについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
→ 【DreamGaussian】必要なのは1枚の画像、1分で3D画像を作る画像生成AIの使い方やインストール方法
Doodle Your 3Dで3D形状を生成しよう!
Doodle Your 3Dは、抽象的なスケッチから3D形状を簡単に生成できるツールです。
このツールを使用することで、専門的なスキルや経験がなくても、誰でも3Dコンテンツを作成できます。その理由は、複雑な3Dモデリングソフトウェアを使わずに、手描きのスケッチから直接3Dモデルを生成できるからです。
Doodle Your 3Dは、生成した3D形状を変更する際は、スケッチを修正するだけで簡単に行えます。このように、直感的に生成や変更が簡単にできるのがこのツールの最大の特徴です!
このツールを使用することで、アイデアを形にし、計算要求と処理時間を削減して作業効率を高めることができます。
AIの進化により、アイアンマンのような世界が実現するのも近いのかもしれません。
弊社では法人向け生成AI研修・勉強会を行なっています
いかがだったでしょうか?
弊社では、法人様向けに生成AI研修を行なっております。
また、研修に加えて本事業の支援も行わせていただいております。
詳しくはこちらをご覧ください!
セミナー実績 | WEEL
研修をさせていただいた企業様からは、以下のような好評をいただいております。
生成AIについて包括的に理解ができ、多くの業務で生成AIが活用されるようになった。
生成AIの事例を知ることで、社内で生成AIを活用するためのアイデアがたくさん出てくるようになった。
全社で生成AIに関する認識を共有できたので、生成AIに関するプロジェクトの理解が得られるようになった。
研修の内容としては、以下のようなものになっています。
1. 生成AIの概要
2. 生成AIの歴史
3. 生成AIのリスク・対応策
4. 生成AIの活用事例
5. 生成AIの未来予測
6. 〇〇業界特有の生成AI活用法(様々な業界に対応)
7. プロンプトエンジニアリング実践(ChatGPTや画像生成AIへの入力文)
8. AI開発実践(Pythonプログラミング)
9. 生成AIの社内導入手順
※企業様のニーズに合わせて内容はカスタマイズしています。
「社員に生成AIに関する知識を身に付けてもらいたい」
「今後、生成AIを活用して事業展開をしていきたい」
と考えている方は、まずはご相談から承っておりますので、ぜひご連絡ください。
「生成AIを社内で活用したい」「生成AIの事業をやっていきたい」という方に向けて、通勤時間に読めるメルマガを配信しています。
最新のAI情報を日本最速で受け取りたい方は、以下からご登録ください。
また、弊社紹介資料もご用意しておりますので、併せてご確認ください。