自然言語で即リリース!GitHub Sparkが変えるアプリ開発の常識

- 自然言語でフルスタックのWebアプリ開発が可能
- セットアップ不要・ワンクリックでリリース
- 開発からリリースまで短時間でできるため、「あったらいいな」を実現できる
2025年7月23日、GitHubから新たなAIサービスがリリース!
今回リリースされた「Github Spark」は、ユーザーがAIに対して自然言語で指示を与えるだけでフルスタックなWebアプリをリリースすることが可能。
開発言語は「TypeScript」と「React」が用いられており、生成されるWebアプリはデータストレージやAI機能、「GitHub」認証なども組み込むことができます。
本記事ではGitHub Sparkの概要から使い方、活用事例ついてお伝えします。本記事を最後までお読みいただくとGitHub Sparkへの理解が深まります。
ぜひ最後までお読みください!
\生成AIを活用して業務プロセスを自動化/
GitHub Sparkとは何か?
GitHub Sparkは2024年10月30日に開催された「GitHub Universe’24」で初めて発表され、大きな話題を呼んでいました。GitHub Sparkは自然言語による指示だけで、パーソナライズされた小規模なアプリケーション(Micro-App)をすぐに生成できるAIサービス。
プレビュー版の期間を経て、2025年7月23日ついに、公開されました。

GitHub Sparkのすごいところは、コーディングやデプロイは不要でデスクトップやモバイルから直接利用可能なアプリをさくっと開発できる点です。
GitHub公式に書かれているメッセージも非常に単純。
自然言語、クリックして調整、コードなど、しっくりくるものをどれでも使用できます。ライブ プレビューはビルドの状況に合わせてすぐに更新されるため、アイデアをリアルタイムで形にすることができます。
アイデアを、形にし、リリースしよう。※1
GitHub Sparkは特別なセットアップは不要、ワンクリックでリリースまでいけます。
このような構成になっている背景には、ファイルの管理やスクリプトの作成、エディター設定の構成といったことに時間を取られてしまい、アプリ開発を諦めてしまうという問題をどうにかしたいという想いから開発されています。※2
今、この記事をお読みの皆さんも、アプリを作ってみたはいいけど、やること多すぎて挫折したことがある方もいるのではないでしょうか?
そんな課題をGitHub Sparkは解決してくれます。
GitHub Sparkの特徴
GitHub Sparkの特徴は3つです。
- NLベースエディタ
- マネージドランタイム環境
- PWA対応のダッシュボード
それぞれ詳しく解説します。
NLベースエディタ
NLベースエディタは自然言語でアプリの仕様を記述するだけで、インタラクティブなマイクロアプリ(Spark)を生成・改良できる革新的なUI。
「自分だけのツールを作りたいけどコードは書けない」方達に向けて、自然言語でのアイデア表現からアプリ構築までをシームレスに繋ぎ、技術的な知識がなくてもアプリを構築できるようにするのがNLベースエディタの目的です。
またインタラクティブプレビューにより、下記が可能。
- 入力された自然言語に応じて即座にUIと動作のプレビューが生成
- 実際に操作可能な形で表示され、UI部品を確認しながら逐次修正できる

そのほかにもエディタには自動履歴管理や改訂版バリアント生成、LLMの選択などさまざまな機能が備わっています。



マネージドランタイム環境
GitHub Sparkは「コードを書くことなくマイクロアプリを作れる」ことを目的としており、そのベースとなるのがマネージドランタイム環境。
これは、ユーザーが意識せずともアプリが安全かつ即時に動作するように構築された管理された実行環境を指します。
マネージドランタイム環境の機能は4つに分けられます。
- デプロイメントフリーホスティング
- テーマ設定可能なデザインシステム
- 永続的なデータストレージ
- 統合モデルプロンプト
Sparkを作成または修正すると、変更内容は自動的にデプロイされ、デスクトップ、タブレット、またはモバイルデバイス(PWA経由)で実行およびインストール可能。

アプリの見た目と操作性を向上させるため、GitHub Sparkには組み込みのUIコンポーネントとテーマ設定可能なデザインシステムを搭載。
そのため、新しいアプリを作成するたびに、フォームコントロールやレイアウト、アイコンなどがすぐに洗練されたデザインになります。

ユーザーはデータの構造を意識せずに、「保存したい」とコマンドを入力すれば保存でき、データエディタが搭載されているので、保存データの直接編集も可能です。

さらに、統合モデルプロンプトによりLLMの知識がなくともSparkに生成AI機能を追加できます。
GitHub Sparkが生成するプロンプトを確認できるプロンプトエディターも提供されており、必要に応じてコードを編集することなく調整もできます。

PWA対応のダッシュボード
PWA対応のダッシュボードは、Spark(マイクロアプリ)をどこからでも管理・実行できるUI。
Progressive Web App技術を用いたGitHub Sparkの管理画面で、作成したSparkアプリの一覧表示、起動、共有、編集ができ、スマホ・タブレット・PCなど、マルチデバイス対応、アプリのようにホーム画面へのインストールやオフライン動作も可能です。
Micro Apps(スパーク)とは?
Micro Apps(スパーク)とは、GitHub Sparkで作成される特定目的に特化した、軽量かつパーソナライズ可能なアプリです。
一言でいえば、「自分のためだけのミニアプリ」。
GitHub Sparkは、従来の大規模汎用アプリでは対応しづらい以下のニーズに対応するために設計されています。
- 短期間しか使わないが、必要な機能がある
- 非常にニッチな用途(=市販アプリには存在しない)
- 自分の趣味・生活・業務に合わせてカスタムしたい
これらを、「コードを書かずに自然言語で」素早く作れるのがMicro Appsです。マルチ機能型ではなく、単機能で目的に特化したアプリを作ることができ、実際に作られたアプリ例が以下の画像です。


Micro Apps(スパーク)は数時間〜数日間だけ必要な用途でもすぐに作って使え、複雑な設定やサーバ構築は不要、PWAダッシュボードからすぐ起動・共有可能という、非常にシンプルかつ簡単に作ることができます。
なお、仕様も実装もAIに任せる時代へ!AWS新IDE「Kiro」について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

GitHub Sparkでできること
ここまでの内容をまとめると、GitHub Sparkは、自然言語だけでマイクロアプリ(Spark)を設計・構築・管理できる統合AI開発環境と言えます。
つまり、技術的な知識がなくても誰でも自然言語を使って短時間でアプリのリリースができます。
コード不要&サーバーレスであり、GitHubが提供する完全マネージド実行環境で動作します。


基本的な使い方
ここからは実際にGitHub Sparkの基本的な使い方を説明します。本記事執筆(2025年7月26日)時点でGitHub Sparkを利用できるのは、GitHub Copilot Pro+ユーザーのみです。
GitHub Sparkの構成は次の5つ。
- Iterate:自然言語で指示
- Theme :配色やフォント・レイアウトのカスタマイズ
- Data:外部APIなどとの連携設定
- Prompts:システムプロンプトの一覧・編集
- Assets:画像・アイコンなどのアップロード管理
まずIterateで開発したいアプリについて指示を与えます。

生成中の画面はこんな感じです。

生成が完了すればアプリの画面に切り替わります。下記は実際に作成されたアプリ例です。

また、生成されたアプリについて修正点を指示すると、いくつか改善案を提示してくれます。
一連の流れをGitHub公式がYouTubeにアップしてくれています。
なお、これまでにないAIエージェントでコーディングからテストまで自動化で開発効率爆あがり!について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

活用事例
もうすでに開発されている方もいたので、いくつかご紹介します。
そのほか、GitHub Sparkの活用事例をいくつか考えてみました。
GitHub Sparkを使うと、開発着手からリリースまでを非常に短期間かつワンクリックで行えるため、これまで「こういうサービス欲しいんだけど、開発する時間はない…」みたいな感じで諦めていた、超絶ニッチなアプリを作るのがいいかなと考えています。
例えばビジネス場面。自社に特化した会議アジェンダ作成アプリとかどうでしょう。会議予定を入力すると、過去議事録と統合して自動アジェンダ生成、共有リンクで出席者に事前配布、してくれるようなアプリ。
他にも簡易メンタルチェックとして、毎日の気分・睡眠・食欲を入力 → LLMが心理状態を要約したり、リハビリ記録帳として自主トレ内容と時間を入力 → 理学療法士が簡易チェックできる共有フォーム付きアプリとか。
あったら確かに便利だな。でもそこにお金も時間もかけられない…みたいなアイデアたくさんあるんじゃないでしょうか。
GitHub Sparkなら実現できちゃいます!!
まとめ
本記事ではGitHub Sparkについて概要から活用事例まで解説をしました。
これまでアイデアはあるけど形にするまで時間もお金もかかってしまう…という感じでボツになっていた超絶ニッチアプリがGitHub Sparkを使えば短時間で簡単に開発できるようになります。
ぜひ本記事を参考にGitHub Sparkを使ってみてください。
FAQ一覧
ここからはよくある質問に回答します。
- 誰が使えるのか?
-
GitHub Copilot Pro+ユーザーが利用可能です。
- コードが書けなくても使えますか?
-
はい。GitHub Sparkは自然言語でアプリの要望を入力するだけで、自動的にUIや処理が生成されるため、プログラミング不要で利用可能。
- 作ったアプリを他の人と共有できますか?
-
可能。「読み取り専用」または「読み書き可能」なアクセス権を設定して、他人と共有できます。また、リミックス機能で他人のSparkをコピーして自分用に改良することもできます。
- 保存したデータはどこにありますか?
-
各Sparkごとに割り当てられる内部のKey-Valueストレージに保存されています。また、データエディタを使えばGUIで中身を確認・編集することも可能です。
- どのAIモデルを使えますか?
-
GPT-4o、Claude Sonnet 3.5、o1-preview / o1-miniが本記事執筆(2025年7月26日)時点では利用可能です。
最後に
いかがでしたでしょうか
GitHub Sparkの導入や活用アイデアにお悩みの方は、お気軽にご相談ください。無料でアドバイスいたします。
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