【Nano Banana Pro】Gemini 3.0 Proをベースとした画像生成AI!性能・使い方・検証結果を徹底解説

- Google DeepMind発、Gemini 3 Proをベースにした最新の画像生成・編集AIモデル
- GeminiアプリやGoogle AI Studioなどで無料で試用可能
- 生成画像には、目に見えないSynthID透かしが入り、商用利用時の透明性が担保された設計
2025年11月21日、Google DeepMindは最新の画像生成AI「Nano Banana Pro(ナノバナナプロ)」を発表しました!
Nano Banana Proは、Gemini 3 Proをベースにした最新の画像生成・編集AIモデルです。高度な推論能力と豊富な世界知識を活用し、多言語対応の高精細なビジュアルを作成することができます。
例えば、ポスターやインフォグラフィックなどに適したスタジオ品質の4K画像を生成でき、かつテキストも正確に描画します。このモデルはすでにGeminiアプリやGoogle AI Studioなどで利用可能となっており、誰でも無料で試すことができます。
そこで本記事では、Nano Banana Proの性能やライセンス情報、使い方まで徹底的にご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください!
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Nano Banana Proの概要

Nano Banana Proは、3か月前に登場した「Nano Banana」(Gemini 2.5 Flash Image)を大きく上回る性能を持つ画像生成・編集モデルです。
短いプロンプトからでも意味を正しく読み取り、美しく見やすい画像を描いてくれるのが特徴です。たとえば、複数言語のテキストを併記したポスターや、図解・インフォグラフィックのような実用的な図表を作成するときに威力を発揮してくれます。
Gemini 3譲りの高度な推論で背景情報もしっかり反映することができ、レシピやニュースなどの要素をリアルタイムで組み込むようなシーンでの利用も可能となっています。
また、画像編集機能も強化されており、生成後に特定部位だけを選択してフォーカスや明るさ、色調などを細かく調整することもできます。
解像度は最大4Kまで対応していて、多数の被写体(最大14枚の画像合成や5人までの人物一貫性など)も安定して処理可能となっています。
生成画像には、目に見えないSynthID透かしが全て入れられ、商用利用時の透明性が担保された設計となっています。
なお、従来モデル「Nano Banana(Gemini 2.5 Flash Image)」について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
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Nano Banana Proの性能
Nano Banana Proは前モデル「Nano Banana」に比べ、テキスト描写能力や画像品質が大幅に向上しています。
MacRumorsの記事(※1)によれば、「見やすいテキスト」を含むポスターやチラシの生成に優れており、多言語テキストも正確にレンダリング可能とされています。
また、最大14枚までの画像を一枚に合成したり、最大5人の人物の特徴を維持しながら複数シーンを生成できる点が特徴としてあります。

解像度面でも2K・4K出力に対応し、大判ポスターや細部まで描き込む用途に適しています。
さらに、画像の局所的な編集機能も充実しており、カメラアングルの変更や照明・色調の補正、被写界深度(ボケ)の調整などが柔軟に行うことができます。
これらの性能強化によって、実務的な設計図やグラフ、教育用スライドのビジュアル化など、これまで難しかった複雑なビジュアル表現も高精度に生成できるようになりました。
なお、結果画像の品質を向上させるため、必要に応じてプロンプト(指示文)の具体性や文法にも注意すると効果的かと思います。
Nano Banana Proのライセンス
Nano Banana Proで生成した画像の使用許諾については、Googleの開発者向けGemini API利用規約で明記されています。
ユーザーが生成したオリジナル画像コンテンツについて、Googleが著作権を主張することはなく、コンテンツの所有権はユーザーに帰属します。
なお、画像内の要素に第三者の著作物が含まれる場合は個別に権利処理が必要であり、あくまでモデルの出力物としてのライセンス範囲です。
| 利用用途 | 可否 | 備考 |
|---|---|---|
| 商用利用 | ⭕️ | |
| 改変 | ❌️ | モデル提供元でのみ改良可能 |
| 配布 | ❌️ | モデルそのものは非公開 |
| 特許使用 | ❌️ | モデル利用に特許実施権は付随しない |
| 私的使用 | ⭕️ |
生成した画像自体は商用利用など自由ですが、モデル自体は改変、再配布など不可となっている点に注意しましょう。
\画像生成AIを商用利用する際はライセンスを確認しましょう/
Nano Banana Proの料金プラン
Nano Banana Proを利用する方法は、主に個人向けアプリ/サービスと企業向けプラットフォームに分かれます。
個人は無料で使えるGeminiアプリやGoogle AI Studioを通じてモデルを試せますが、無料枠には生成画像数の上限があり、枠消化後に旧Nano Bananaに戻されます。より多く利用したい場合は、有料プランのサブスクリプションが必要です。
企業・開発者向けには、Google AdsやGoogle Workspace、Vertex AIのGemini API経由などのオプションがあります。以下の表は、代表的な利用形態と料金体系例です。
| 利用方法 | 料金 | 備考 |
|---|---|---|
| Geminiアプリ(無料プラン) | 0円 | ・月間生成回数に制限あり |
| Google AI Pro | 2,000~3,000円程度 | ・旧「Google One AI Premium」を改称 |
| Google AI Ultra | 約37,000円($249.99) | ・Gemini 3系やVeo 3など最高性能モデルが使える最上位プラン ・生成回数無制限・高度機能が追加 |
| Vertex AI Gemini API | 従量課金制 (例:0.039ドル/画像相当 | ・Google Cloud上でAPI呼び出し ・利用量(トークン数)に応じて課金 |
| Google Ads Workspace | 追加費用なし | ・広告クリエイティブやWorkspaceアプリ内で利用可能(追加ライセンス不要) |
Nano Banana Proの使い方
Nano Banana Proは、GeminiアプリやGoogle AI Studioなどで利用可能ですが、こちらではGeminiアプリでの使い方を取り扱います。
使い方といっても簡単で、Geminiアプリへアクセスし、「画像を作成(Create image)」を選び、Nano Banana Pro対応「思考モード(Thinking)」のモデルを選択するだけで利用することができます。



それでは次のセクションで、実際にNano Banana Proを使っていきましょう。
Nano Banana Proを使ってみた
実際にいくつかのプロンプトでNano Banana Proの性能を確認してみましょう。
上記のGoogle Japan公式ツイートでも言及されているように、日本語テキストの描写力が高いため、日本語プロンプトでの精度をチェックしていきます。
プロンプト:
桜の並木道に架かる赤い鳥居、空にかすかに満月が浮かぶ風景

春のキレイな風景と日本らしい雰囲気が美しく融合したイメージが生成されました。
プロンプト:
代々木上原の街並み、看板に『未来を創る』と書かれたネオンが光るサイバーパンク風

出力画像の看板に漢字・ひらがなが違和感なく表現され、サイバーパンク風に洗練された代々木上原の夜景ができあがりました。
プロンプト:
打ち合わせするエンジニア5人、ホワイトボードにAndroidの設計図とグラフが描かれているシーン

左にフローチャート、中心にアーキテクチャ図、右にグラフが見える画像が生成されました。多要素合成も難なくこなしてくれていますね。
プロンプト:
湯気が立ちのぼる醤油ラーメンを斜め上からクローズアップしたアスペクト比1:1のフォトリアリスティックな画像。つやのある麺が箸ですくわれていて、濃いめのスープにチャーシュー、味玉、海苔、ネギが美しく盛り付けられている。海苔の表面に焼き海苔の抜き加工で「麺どくさい日も、ラーメンどくない」という文字が読めるように切り抜かれている。ラーメン屋のカウンターの雰囲気や、ほの暗い照明までリアルに表現して。

右下にウォーターマークが表示されましたので、3回目で本日の上限に達して、4回目から自動で旧モデルに切り替わっているようです。

旧モデルでも、指示通りに海苔の表面に日本語文章が反映されていて、性能としては十分ではありますね。
みなさんもぜひ色々なパターンのプロンプトで画像生成を試してみてください!
まとめ
Nano Banana Proは、Gemini 3 Proベースの先進的な画像AIモデルで、テキスト入りインフォグラフィックやプロダクトデザイン、学習教材用ビジュアルなど多様な用途に適しています。
4K対応や高度な局所編集機能により、従来の画像生成AIよりも実用的で精緻なコンテンツ作成が可能となりました。
無料枠で簡単にスタートできて、商用利用にも制限なく対応しているため、アイデアのビジュアル化ツールとして手軽に利用できるのもありがたいポイントです。
今後もGoogle広告やWorkspace、API連携の拡充により用途が広がる見込みで、クリエイターやエンジニアにとって非常に有用なモデルといえると思います。高品質な画像生成性能をぜひ体験してみてください。

最後に
いかがだったでしょうか?
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