Kling AI 3.0とは?参照システムで一貫性を実現する最新動画生成AIを解説

- 参照システムを中心に人物やスタイルの一貫性を保つ動画生成AI
- オムニモーダルによる統合設計でテキスト・画像・動画・音声を一元的に扱える
- 最大15秒生成やスマート複数カットなど制作工程を省力化する機能群
2026年2月、Kling AIから新たなモデルが登場しました!
今回リリースされた「Kling AI 3.0」はテキストや画像から動画を生成するだけでなく、人物やオブジェクト、スタイル、声といった要素を「参照」として固定し、一貫性のある映像を生成可能。
一方で、新しい動画生成モデルが登場するたびに、「従来モデルと何が違うのか」「どこが新しいのか」「実務やプロダクト開発でどう使えるのか」が分かりにくいと感じる方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、Kling AI 3.0の概要や仕組み、特徴を整理した上で、実装方法や活用事例までを分かりやすく解説します。最後まで読むことで、Kling AI 3.0がどのようなアップデートをしたのか、どのような場面で活用できるのかが理解できるはずです。
ぜひ最後までお読みください。
\生成AIを活用して業務プロセスを自動化/
Kling AI 3.0の概要
AI動画生成を業務や作品づくりに使おうとすると、「人物や小物がショットごとに変わる」「長尺にすると破綻しやすい」といった課題が出てきます。Kling AI 3.0は、そうした制作上のズレを抑えながら、テキスト・画像・動画・要素参照をまとめて扱う方向へアップデートしました。

特に大きい変化は「参照」です。複数の画像や動画を主体として参照し、キャラクターやアイテム、シーンの特徴をロックするようになっています。これにより、カメラが動いても要素の一貫性を保ちやすくなりました。
Kling 3.0シリーズは、Kling VIDEO 2.6やKling VIDEO O1の流れを踏まえつつ、統一的なマルチモーダル大規模モデルとして再編。
テキストからの動画生成や画像からの動画生成に加え、参照動画からの生成、動画の追加・削除、修正・変換といったタスクを1つの枠組みとして統合しています。
さらに、ネイティブな音声と映像の同期出力をサポートし、生成時間の制約も突破して最長15秒の動画生成に対応。
Kling AI 3.0の仕組み
ここでは、Kling AI 3.0がどのように動画生成を行っているのかを解説します。単なるテキスト→動画に留まらず、「参照」を軸に据えた設計が重要です。
統合マルチモーダルモデルの構成
Kling AI 3.0は、テキスト、画像、動画、音声といった複数の入力モダリティを、単一の大規模マルチモーダルモデルで扱います。
従来は機能ごとに分かれていた生成系を統合し、入力形式の違いを内部で吸収することで生成タスクごとにモデルを切り替える必要がなくなっています。
参照システムによる一貫性の確保
処理の流れとしては、まずテキストプロンプトや参照素材が入力として与えられます。次に、参照システムが人物、オブジェクト、スタイル、声などの要素を抽出し、それぞれを内部表現として保持します。
動画生成時には、この参照情報をフレーム生成の各段階に反映させることで、ショットが切り替わっても要素の一貫性を保つことができます。
スマート複数カットと音声統合
さらに、Kling AI 3.0ではスマート複数カットという機能も組み込まれています。プロンプト内で複数のシーンが指定された場合、モデル側が文脈を解析し、カメラアングルや画角の切り替えを自動で判断。
これに音声生成が統合され、ネイティブな音声と映像を同時に出力することが可能です。
なお、数分規模の長時間動画生成を実現するLongVie 2について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Kling AI 3.0の特徴

Kling AI 3.0には、従来の動画生成AIと異なるいくつかの特徴があります。
参照システムを中核に据えた一貫性重視の設計
Kling AI 3.0で最も象徴的なのが、本格的な参照システムを中心に設計されている点です。人物、オブジェクト、スタイル、声といった要素を参照素材から抽出し、生成全体に反映する仕組みが導入されています。
これにより、カットが変わっても外見や雰囲気が維持されやすく、長尺や複数シーンの動画制作において、破綻を抑えることができます。
スマート複数カットによる自動シーン分割
プロンプト内で複数のシーンが指定された場合、文脈を解析して自動的にカットを分割する機能も搭載されています。カメラアングルや画角の切り替えをモデル側が判断するため、編集作業の一部を省略できる可能性があります。
ネイティブ音声生成と多言語対応
Kling AI 3.0では、映像と同期したネイティブ音声の生成にも対応。対応言語としては中国語、英語、日本語、韓国語、スペイン語が挙げられており、複数言語が混在する発話も可能。
さらに、人物動画から声を抽出し、要素として参照できる仕組みも用意されています。そのためユーザーは映像と音声を分けて考えなくてよくなりました。
Kling VIDEO O1とKling AI 3.0では何が変わったのか
Kling VIDEO O1は、テキストや画像から動画を生成できるモデルとして一定の完成度を持っていました。一方で、複数カットを前提とした構成や、人物・要素の一貫性、音声を含めた演出までを担うには限界も。
Kling AI 3.0 Omniでは、こうした制約を前提から見直し、「動画を1本作る」から「同じ条件で作り続ける」方向へと設計がシフトしています。
特に大きいのは、マルチショット対応や参照機能、ネイティブ音声への対応です。
| 機能項目 | Kling VIDEO O1 | Kling VIDEO 3.0 Omni |
|---|---|---|
| テキストから動画生成 | 対応 | 対応 |
| 画像から動画生成 | 対応 | 対応 |
| 開始・終了フレーム指定 | ネイティブ音声非対応 / マルチショット非対応 | ネイティブ音声対応 / マルチショット対応 |
| 複数画像参照 | 非対応 | 対応 |
| 要素参照(人物・オブジェクトなど) | 非対応 | 対応 |
| 動画要素参照 | 非対応 | 動画要素のアップロード・録画に対応 |
| 要素単位の音声制御 | 非対応 | 要素ごとの音声追加に対応 |
| 最大動画長 | 最大10秒 | 最大15秒 |
Kling AI 3.0の安全性・制約
Kling AI 3.0を業務やプロダクトで扱う場合、まず押さえておくべきなのは「生成性能」よりもデータの扱われ方です。Kling AIは利用規約とプライバシーポリシーを通じて、ユーザーがアップロードしたコンテンツや利用時の情報をどのように扱うかを定めています。
アップロードコンテンツの取り扱い
Kling AIでは、ユーザーがアップロードした画像、動画、音声、テキストなどのコンテンツがサービス提供のために保存・処理されることが明記されています。これには生成処理だけでなく、品質改善やコンテンツモデレーション、機能提供に必要な分析が含まれます。
人物データと個人情報
人物を含むコンテンツを扱う場合には、顔の特徴点や輪郭情報といったデータが解析対象になるケースがあります。これは人物動画やキャラクター生成を成立させるための処理ですが、個人情報や肖像を含む素材を扱う際には注意が必要です。
なお、Veo3やSora超えの驚きの性能を持つSeedance 1.0について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Kling AI 3.0の料金
Kling AI 3.0はいくつかのプランに分かれています。
| プラン | 月額料金(USD) | 月間クレジット | 主な機能・特徴 |
|---|---|---|---|
| 非会員 | $0 | なし | クレジットなし / 商用利用不可 |
| スタンダード | $6.99 | 660 | 1080p生成 / 画像・動画強化 / ウォーターマーク除去 / 商用利用可 |
| プロ | $25.99 | 3,000 | 高速生成チャネル / 動画延長 / 新機能優先体験 / 商用利用可 |
| プレミア | $64.99 | 8,000 | 生成速度・量を重視 / 高負荷用途向け / 商用利用可 |
| ウルトラ | $127.99 | 26,000 | 最上位プラン / ベータテスト招待 / 大規模生成向け |
Kling AI 3.0のライセンス
Kling AIのライセンスは下記のようになります。基本的に無料プランでは商用利用ができませんので、個人利用に留める必要があります。
| 利用区分 | 可否 | 補足 |
|---|---|---|
| 商用利用 | ⭕️ | 有料プランでは生成コンテンツの商用利用が可能 |
| 私的利用 | ⭕️ | 個人利用・非商用利用は問題なし |
| 改変 | ⭕️ | 生成物の編集・加工自体は禁止されていない |
| 再配布 | 🔺 | 利用規約に反しない範囲でのみ可、用途・形態に注意が必要 |
| 特許利用 | 不明 | 特許権の帰属や特許利用に関する明示的な記載はなし |
なお、xAI発の高品質・低レイテンシな動画生成APIであるGrok Imagine APIについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Kling AI 3.0の実装方法
Kling AI 3.0を使用するには、Kling AIにアクセスし、生成を行う際にモデルを選択すればOKです。

Kling AIにはAPIも用意されているので、API経由で使えるかなと思いましたが、APIでの提供もまだ始まっていませんでした。

また、Higgsfield AIがDay 0でKling AI 3.0を使えるようになっており、かつサブスク料金が70%オフになっているのでサブスク利用するのであればHiggsfield AIが良いかもしれません。

Kling AI 3.0の活用事例
ここでは、Kling AI 3.0の仕組みや特徴を踏まえ、想定される活用パターンを解説します。
映像制作・クリエイティブ分野での活用
Kling AI 3.0は、参照システムによって人物やスタイルの一貫性を保ちやすい設計です。この特性から、短編映像やWeb動画、コンセプトムービーの制作での活用が考えられます。
実際に公式で紹介されていた動画はまるで映画のワンシーンのようでした。
広告・マーケティングコンテンツへの応用
広告やプロモーション動画では、ブランドイメージの統一が重要です。Kling AI 3.0では、参照画像や動画を使って色味やトーンを固定できるため、ブランド表現を揃えた動画生成に向いています。
こちらの動画も映像制作として使えそうですが、少し構成を変えればプロモーションにも使えそうだなと思いました。
さらに、音声と映像を同時に生成できる点から、ナレーション付き素材の試作にも適していると思います。
多言語対応を生かしたグローバル向け発信
Kling AI 3.0は複数言語の音声生成に対応しているため、同一映像を多言語展開する用途とも相性が良いです。人物の外見や動きを固定したまま、音声だけを切り替える運用も視野に入ります。
こちらのポストでは日本語音声生成方法について解説をされていました。
なお、動画生成AI最高のパラメータ数であるHunyuanVideoについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

まとめ
本記事ではKling AI 3.0の概要から仕組み、使い方、活用事例について解説をしました。本記事執筆(2026年2月)時点ではサブスクライバーのみがアクセスできるようになっていますが、しばらくすれば無料プランでも利用できるようになるのではないでしょうか。
ぜひ本記事を参考にKling AI 3.0を使ってみてください!
最後に
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