史上最高の動画生成AI「Seedance 1.0」｜Veo3やSora超えの驚きの性能を徹底解説

生成AIが静止画から動画へと領域を拡張する流れの中で、ByteDance Seedチームが公開した「Seedance 1.0」が大きな注目を集めています。

Seedance 1.0は、テキストだけでなく画像も入力にすることができ、最大1080p・5〜10秒までの複数カット動画を40秒強で描き出す高速性と、高いプロンプト追従性を両立しているようです。

リリース直後には、業界ベンチマークでGoogle Veo 3やOpenAI Soraを上回る評価を獲得し、一部では、“動画版 ChatGPTの本命”とも呼ばれています。

この記事では、Seedance 1.0の概要や性能、使い方まで徹底解説します。

ぜひ最後までご覧ください。

Seedance 1.0の概要

Seedance 1.0は、大規模拡散トランスフォーマと軽量VAEを段階的に組み合わせた二層構造を採用し、text‑to‑videoとimage‑to‑videoの2つを単一モデルでこなします。

事前学習では、多言語キャプション付き動画を収集したうえで、フレーム分割・ウォーターマーク除去・品質フィルタリングなど多段のクレンジングを実施し、データ多様性と精度を確保しています。

さらに、微調整段階で導入された動画特化RLHFは、「動きの滑らかさ」「物理一貫性」「美的得点」という複数の報酬を同時に最適化し、人が見て違和感の少ない運動表現を実現しています。

推論では、ウィンドウ化アテンションと多段蒸留を組み合わせ、従来モデル比10倍のスループットを達成しており、1080p品質でもクラウドGPU1枚でリアルタイムに近い生成が可能となっています。

これらの技術的工夫により、広告用ショート動画から縦長のSNSコンテンツ、ストーリーボードの試作、学術研究まで幅広いシーンでの利用が期待されています。

Seedance 1.0の性能

Seedance 1.0は、NVIDIA L20上で1080p／5 秒のクリップを平均41.4 秒で生成し、同条件のSora Turbo（最短 60 秒）より高速であると報告されています。

また、10×の推論速度向上により、バッチ処理時の総生成時間を大幅に短縮できます。

FVD‑2048は176、CLIP‑Scoreは32.4と報告されており、Google Veo 3（FVD 189／CLIP 30.7）を上回りました。

加えて、国際評価サイトArtificial Analysisの2025年6月版リーダーボードでも、text‑to‑video、image‑to‑videoの両部門で首位を獲得し、滑らかさやシーンの一貫性に関するユーザ投票でも高得点をマークしています。

Seedance 1.0は、「速い・安い・破綻しにくい」という三拍子がそろっており、動画生成AIの新時代を切り開いていく存在となりそうです。

Seedance 1.0のライセンス

Seedance 1.0は、SaaS／API形式で提供されており、ユーザはByteDance Seedの利用規約に同意したうえでクレジットを購入することで利用できます。

生成物の著作権は利用者に帰属し、商用利用も許可されています。

ただしモデルの重みは非公開で、再配布やリバースエンジニアリングは禁止されている点に注意が必要です。

ライセンス面では、生成物の自由度が高い一方、研究目的であってもモデル内部の解析は許されていません。

そのため大学や企業の研究室が Seedance の技術検証を行う場合は、API から出力のみを扱う「ブラックボックス評価」が現実的な手段となります。プロジェクトで長期運用する際には、API 仕様変更や料金改定がビジネスに与える影響をあらかじめ織り込んでおくと安心です。

Seedance 1.0の料金プラン

Seedanceの料金プランは「前払いクレジット制」と「月額サブスクリプション制」に分かれています。スポットでの単発利用が中心であれば、一括購入の Starter／Standard／Premium が便利で、余ったクレジットを長期間キープすることができます。

Seedance 1.0の使い方

まず公式サイトまたはfal.aiやRun Comfyなどの提携サービスでアカウントを作成し、ダッシュボードからクレジットを購入します。RunComfyの場合はクレジット購入なしで利用できるようです。（利用制限はあるかもしれないため注意）

登録が完了したら、トップ画面で「Text to Video」または「Image to Video」を選択し、左側のプロンプト入力欄にシナリオを入力してください。

複数カットを指定したい場合は文を改行で区切り、「シーン 1」「シーン 2」のように順序を示します。

画面右側では、解像度・尺・フレームレート・アスペクト比、さらに “35 mm フィルムルック” や “Cyberpunk” といったスタイルプリセットを選択できます。

生成が完了するとMP4が表示され、Pro以上のプランではウォーターマークなしでダウンロード可能です。シード値が公開されるため、同一結果の再生成やバリエーション展開も容易に行えます。

Seedance 1.0を使ってみた

それでは実際にSeedance 1.0を使ってみましょう。

今回は無料で試せるRun ComfyでSeedance 1.0を試していきます。アカウント登録するだけで、Seedance 1.0やVeo3、KLINGなども試すことができるため非常に便利です。

ただし、無料プランでは付与されるのは75クレジットのみのため、生成できる動画は1〜2本程度となります。

Prompt：

Aerial perspective, cinematic drone shots of a slow descent, a majestic tiger walking through the golden tall grass of the savanna under a vast sky, distant acacia trees scattered across the horizon, a tiger moving with calm dignity as dust rises with each step, distant birdsong and faint wind sounds from Ambient nature sounds, warm late afternoon sunlight casting long shadows and golden hues, National Geographic-style cinematic realism.
（日本語訳）空からの視点、ゆっくりと降下する映画のようなドローンショット、広大な空の下、サバンナの黄金色の背の高い草の中を歩く雄大な虎、地平線の向こうに散らばる遠くのアカシアの木々、一歩一歩砂埃が舞い上がる中、落ち着いた威厳で動く虎、遠くの鳥の鳴き声と微かな風の音によるアンビエントな自然音、長い影と黄金色の色合いを投げかける暖かい昼下がりの日差し、ナショナルジオグラフィックスタイルの映画のようなリアリズム。

虎の動きの滑らかさや砂ぼこりなどの表現力がめちゃめちゃ高くないですか？しかも動画完成まで数十秒でした。

無料クレジットでもう少し生成できないかと試してみましたが、

通知で「クレジットが不足しています。アップグレードしてください」と表示されました。

ただ、生成した虎の映像だけでもSeedance 1.0のクオリティの高さが分かりますね。

もっと試したい場合は、ご紹介した料金プランを参考にアップグレードも視野に入れてみてください。

まとめ

Seedance 1.0は、“速さ・品質・コスト”の3点で従来モデルよりも優れた動画生成AIです。

ライセンスは生成物の商用利用に寛容ですが、モデルの重みは非公開のため研究・再実装には制限があります。それでもAPIだけで映画のようなショットを制作できる利便性は大きく、広告、ゲーム開発、教育コンテンツ、SNS マーケティングなど、多方面で導入が進むと予想されます。

今後、長尺動画への対応や音声合成のネイティブ統合などが実装されれば、Seedance 1.0はさらに話題となるでしょう。

気になる方は、ぜひ試してみてください。

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最後に

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