【Suno v3】2秒で2分の曲を作れるSuno AIの使い方や料金体系を解説
皆さんは「Suno」という音楽生成AIをご存じですか?
このツールは、これまで出来なかったユーザーが入力した歌詞でボーカルまで生成してくれる革新的な音楽生成AIです。
そして、この度大型アップデートによって、Suno v3が搭載されました。
今回は、Suno v3の登場で何ができるようになったのか、ご紹介します。
是非最後までご覧ください!
Suno v3の概要
Sunoは、多くの人々が待ち望んでいたテキストから音楽を生成する無料のAIサービスです。このサービスの登場によって、誰でもAIを使って簡単にオリジナルの音楽が作れるようになりました!
2023年になり、Googleの「MusicLM」Metaの「MusicGen」などのテキストから音楽を生成するAIサービスが展開され始めましたが、それらは、ユーザーが歌詞を追加したり、ボーカルを生成することができないものでした。Sunoはこれらの機能を持ち、なおかつ優れた操作性を持っていたことで、短期間で爆発的な人気を集めることになりました。
そんなSunoの主な特徴は以下の4つです。
高速生成:Sunoはユーザーが入力した歌詞に基づいて、数分で音楽を生成することができ、これによって手軽にオリジナルの音楽を作成できます。
多機能なオーディオ生成:Sunoはボーカルに加え、バックトラックがついた2つの約30秒間の音楽が生成できます。さらにまったく同じボーカルとバックトラックに歌詞を追加して、生成する音楽を30秒以上に拡張することもできます。
Discordとの連携:SunoはDiscordのコミュニティ上で動作して音楽を生成するため、操作が簡単というだけでなく、他の人が生成したものを聴いたり、ユーザー同士のコミュニケーションがとりやすくなっています。
高度なカスタマイズ性と操作性:生成された音楽で気に入れば、それをさらにカスタマイズでき、これを複数回繰り返すことで数分間の完全にオリジナルの曲を作る事も可能です。
このような特徴を持つSunoは、リリース直後から大注目されており、今後もユーザーのフィードバックなどを参考にしながらアップデートされていくとのこと。予定されているアップデート内容については後述します。
それでは早速Sunoを実際に触っていきましょう!
Suno v3の利用料金およびライセンスについて
Suno v3を利用するには「Basic Plan」「Pro Plan」「Premier Plan」の3つのプランがあります。
Suno v3は1つ楽曲を作るごとに10クレジットを消費する仕様になっています。
例えば、無料で使えるBasic Planであれば、50クレジット/日ということなので1日に5曲作れるということですね。ただ、現在は1回に2曲同時に生成されるので、無料ユーザーであれば、1日に5×2=10曲作れることになります。
注意しなければならないのは、Basic Planだと生成された音楽については非営利が条件となっています。
Suno v3を商用利用したい場合はPro Plan以上を検討してください。
Suno v3のアップデート内容
今回のSuno v3のコンセプトは、「ラジオ品質の音楽を生成できる最初のモデル」とのこと。
公式ブログによると、今回のアップデートによって、以下の点が変更されたとのこと。
- Instrumental音源(ボーカル無し・BGM)を作成可能に
- 曲の長さが最大2分
- 生成速度が向上
- より高音質に(ラジオの品質ほど)
- 音楽カテゴリーが増えた
- 対応言語が増えた
- プロンプトの意図をよく捉え、ハルシネーションを減少
Suno v3によって作成された曲の例は、以下の通りです。
他にもXユーザーによって、Suno v3を使って、以下のような曲も作られています。
また、あるXユーザーの投稿によると、v3になってから「作った曲がしっかりとエンディングまで持って行ってくれる確率が上がった」とのこと。
ちなみに、公式ブログによると、既存のアーティストっぽい楽曲を作ろうとする行為を拒否し、例えば「Fake ドレイク」を作ることはしないとのこと。そして、悪用をさらに防ぐために、Sunoを使用して曲が作成されたかどうかを検出できる「独自の聞こえないウォーターマーキング技術」を開発したそう。これによって、Suno v3によって作成された楽曲には、人間には聞こえないレベルの透かし音が付け加えられるのだとか。
Suno is designed for creating original music, and our models don’t recognize references to other artists. We are not here to make more Fake Drakes.
To further protect against misuse, we have developed proprietary, inaudible watermarking technology that can detect whether a song was created using Suno.
和訳:Sunoはオリジナルの音楽を作るために設計されており、私たちのモデルは他のアーティストを参考にすることはありません。私たちは、フェイク・ドレイクを増やすためにここにいるのではありません。
さらに悪用から守るため、私たちはSunoを使用して作られた曲かどうかを検出できる、聞き取れない透かし技術を独自に開発しました。
Suno v3の使い方
ここではSuno v3を動かすのに必要なPCのスペックや実際に使うための準備を解説します。
Suno v3をを動かすのに必要なPCのスペック
■マシン:MacBook Pro(13-inch 2020)
■CPUの種類:1.4 GHz クアッドコアIntel Core i5
■システムメモリ:16GB
■GPUの種類:Intel Iris Plus Graphics 645 1536 MB
■HDD/SSDの空き容量:50GB
Suno v3を動かすのに高スペックなマシンは必要ありません。
基本的にはブラウザが動作すれば音楽を生成することができますので、普段お使いのPCでもSuno v3を使うことができるでしょう。
Suno v3で音楽を作るための準備
Suno v3はDiscordやGoogle、マイクロソフトのアカウントがあればとても簡単に使うことができます。
では、早速使い方の流れを説明していきます。
まず、Sunoの公式サイトにアクセスします。
SUNO AI
次に、ページ右上の「Make a song」をクリックします。
その後、左サイドバーの「Create」ボタンをクリックするとDiscordかGoogleアカウント、Microsoftアカウントのどれを使うか聞いてくるので、今回はDiscordを選択します。
ここで、すでにDiscordにログインしていればそのまま楽曲作成に入れます。
もし、Discordにログインしていない場合はログイン画面が表示されますので利用しているDiscordのアカウントでログインしてください。
下記のような画面になればログインは完了です。これで、音楽を生成する準備ができました!
実際に音楽を生成する手順は、後述するセクションで詳細をお伝えします。
それでは使っていきましょう!
Suno v3を使ってInstrumental曲作ってみた
音楽を生成する大まかな手順を以下に示します。では実際に使ってみましょう。
作りたい音楽の説明を入力すると、その内容に沿った音楽を歌詞付きで生成してくれます。
まず、左のサイドバーの「Create」をクリックします。すると、以下の画面が出てきます。
赤線で引いた部分が、今回アプデで追加された要素です。v3とv2を選べるらしい。
また、「Instrumental」を選択すると、BGMなどのボーカル無し音源を作成できます。
試しに、v3を選択し、Instrumentalにチェックを入れて、EDMを作ってみます。プロンプトは「EDM with a sense of speed」です。
以下の2曲が出来上がりました。
YouTubeなどのBGMであれば、そのまま使えそうですね。
Suno v3によって以前のバージョンより格段にレベルアップ
Suno v3は多くの人が待ち望んでいた、テキストを入力するだけで誰でも簡単に音楽を生成できる革新的なツールです。既存の音楽生成AIが出来なかった歌詞の作成やボーカルの生成ができるため、短期間で爆発的な人気を集めることになりました。
Suno v3は、数分でクオリティの高い2つの音楽を生成してくれ、その中で気に入ったものをさらに詳細にカスタマイズして、オリジナルの曲を作ることも可能です。
個人的な使ってみた感想としては、「Sunoのせいで、アーティストがいなくなる」というのは、まだまだ言い過ぎな感じがします。とはいえ、これほどにまでSuno AIの性能が上がった今、多くのアーティストがSunoに取って代わられる日も近いと予感させてくれます。
今回のSuno v3には、あの落合陽一さんも大絶賛。
様々なサービスの特徴を把握し、自分の目的に合わせてうまく使い分ける事で、音楽生成の新しい可能性を開拓することができるでしょう!
ちなみに、公式ブログによると、すでに次のバージョンであるv4を開発中とのこと。今回のv3の時と同様、有料ユーザーであれば、ゆくゆくv4のalpha版を試験利用できるかもしれないですね。
v4 is already under development, and we’re working around the clock on some new, exciting features we’re looking forward to sharing with you soon.
和訳:
v4はすでに開発中で、24時間体制でエキサイティングな新機能の開発に取り組んでいます。
最後に
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