【gpt-3.5-turbo-16k】ChatGPT3.5のAPIの性能を徹底解説
メディア事業部AIライターの柏崎です。
みなさん、ChatGPTのAPIがアップデートされたことをご存知ですか?
今回のアップデートでGPT-3.5 APIが「はやい、やすい、(トークン数が)でかい」になりました。
どこかの牛丼チェーンみたいですね!
そこで今回は、APIについて何がアップデートされたのか、速さや価格はどうなったのかをまとめました。
ぜひ最後までご覧ください。
gpt-3.5-turbo-16kの概要
2023年6月13日に次のようなアップデートがありました。
- モデルの改善:gpt-3.5-turbo-16kが導入された。開発者は一度に日本語だと約8000文字を処理できるようになり、より効率的なテキスト生成が可能になりました。
- コスト削減:開発者向けのコストが大幅に削減されました。
- 新機能の導入:Function Call という機能が追加されました。開発者はチャットボットが外部ツールを呼び出したり、自然言語をAPI呼び出しに変換したりすることが可能になりました。
なお、Function Callingの所感をまとめた記事は後日書こうと思ってます。
では、旧バージョンとの比較を見ていきましょう!
gpt-3.5-turbo-16kを比較してみた
比較項目は以下の2つです。
- 処理速度
- 価格
比較したモデルは、以下の4つです。
- gpt-3.5-turbo-0301
- gpt-3.5-turbo-0613
- gpt-3.5-turbo-0613-16k
- Azure OpenAI 3.5-turbo-0301
それではそれぞれ確認していきましょう!
処理速度
次のようなプロンプトとシェルスクリプトを使い、速度を計測しました。
プログラムを3回実行した平均値から、速い順番を決めています。
シェルスクリプト:
curl https://api.openai.com/v1/chat/completions \
-H "Content-Type: application/json" \
-H "Authorization: Bearer {your_api_key}" \
-d @message.json \
-w "%{time_total}\n"
プロンプト(message.json):
{
"model": "gpt-3.5-turbo-0613",
"messages": [
{
"role": "user",
"content": "hello, worldと10回言ってください。"
}
]
}
ちなみに、「Hello,worldと10回言ってください」としたのは、測定結果から偶然性をなくしたいからです。
仮に1回だけにすると、たまたま速かった/遅かったとなると思うので、なるべく公平にするためにこのようなプロンプトにしています。
速い順に並べた結果は以下のとおりです。
- GPT3.5-turbo-0613
- GPT3.5-turbo-0613-16k
- Azure OpenAI
- GPT3.5-turbo-0301
実験結果の詳細は、表にまとめています。
モデル名 | gpt-3.5-turbo-0613 | gpt-3.5-turbo-0613-16k | Azure OpenAI 3.5-turbo-0301 | gpt-3.5-turbo-0301 |
---|---|---|---|---|
1回目 | 0.813201 | 1.610510 | 1.593099 | 3.083588 |
2回目 | 0.881164 | 1.335805 | 1.778964 | 3.106458 |
3回目 | 0.852241 | 1.245126 | 1.761716 | 3.231992 |
平均 | 0.848868 | 1.397147 | 1.711259 | 3.140679 |
100文字(Hello World 10回分)出力にかかった時間(秒)
旧バージョン(gpt-3.5-turbo-0301) と、新バージョン(gpt-3.5-turbo-0613)を比較すると約3倍の差がありますね。
めちゃくちゃ速くなってる!
価格
OpenAIの情報によると、gpt-3.5-turboの入力トークンのコストを25%削減したそうです。(出力トークンについては記載がなかったです。)
gpt-3.5-turbo-0301に関しては、0.002ドル/1kトークン(非公式)。
モデル名 | gpt-3.5-turbo-0613 | gpt-3.5-turbo-0613-16k | Azure OpenAI 3.5-turbo-0301 | gpt-3.5-turbo-0301 |
---|---|---|---|---|
金額 | 0.0015ドル/1k入力トークン1K出力トークンあたり0.002ドル | 1K入力トークンあたり0.003ドル1K出力トークンあたり0.004ドル | 0.002ドル/1kトークン | 0.002ドル/1kトークン |
たしかに安くなってそうですね。
精度
精度に関しては、感覚的にはアップしているように感じました。
強化学習の成果だと思います。
検証項目を改めて、後日まとめますのでお楽しみに!
なお、ChatGPT APIについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
→ChatGPT APIとは?利用方法や料金の確認方法、活用事例15選を紹介
神アプデによってGPT APIはより高速になりコスパが上がった
OpenAIのGPT APIがアップデートされました。
主な変更点は以下のとおりです。
- モデルの改善:新たなgpt-3.5-turbo-16kが導入された。開発者は一度に日本語で約8000文字を処理が可能。
- コスト削減:開発者向けのコストが大幅に削減され、入力トークンのコストが25%削減。
- 新機能の導入:Function Callという新機能が追加。開発者はチャットボットが外部ツールを呼び出したり、自然言語をAPI呼び出しに変換したりすることが可能。
スピードテストの結果では、新しいモデルgpt-3.5-turbo-0613が最も速い。
旧バージョンのgpt-3.5-turbo-0301と比較して約3倍のスピードアップが達成されています。
価格に関して、gpt-3.5-turboの入力トークンは、25%安くなりました。
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