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【リートン(wrtn)】なぜ無料でGPT-4を使える?本当なのか真相を確かめてみた

リートン wrtn GPT-4

メディア事業部AIライターのたけしです。

2023年11月に公開された、「リートン(wrtn)」というAIチャットボットサービスをご存じでしょうか?

こちらのサービス、なんとGPT-4が無料で使い放題で、それに加えて豊富な機能・ツールも備わっているというコスパ最強のAIツールなんです!

ただ冷静に考えてみると、ChatGPTではGPT-4を利用するのに月額20ドルかかる上に、利用回数制限もあります。それなのに、リートンではGPT-4が無料で使い放題って、ちょっと怪しいですよね?

というわけで今回は、リートンで本当にGPT-4が無料で使い放題なのか、実際に利用して検証してみました!

最後までご覧いただき、興味があればぜひ一度リートンを使ってみてください!

なお弊社では、生成AIツール開発についての無料相談を承っています。こちらからお気軽にご相談ください。

目次

リートン(wrtn)とは

リートン(wrtn)とは、Wrtn Technologies社が運営するAIチャットボットサービスです。

リートンの最も大きな特徴は、【GPT-4が無料で使い放題】という点。

ChatGPTの場合、GPT-4の利用に月額20ドルかかる上に利用回数制限もあるため、GPT-4が無料・無制限で使えるリートンは非常に魅力的ですよね!

さらにリートンがすごいのは、無料で使い放題という点だけではありません。

チャット機能以外に、以下のような業務効率化に役立つツールも多数用意されているのです!

  • ビジネスメール作成
  • 記事執筆
  • SNS投稿文の作成
  • キャッチコピー作成
  • 英文要約

2023年11月現在、リートンはベータ版として公開されています。

現時点ではテキスト生成しかできないものの、今後は画像生成機能や、自分だけの生成AIツールを作成できるツールも追加予定だそうです。

リートン(wrtn)の料金プラン

既に述べたとおり、リートン(wrtn)ではすべてのサービスを無料で使い放題です。

参考までに、リートンとChatGPT(無料版)、ChatGPT Plusを比較した下表をご覧ください。

スクロールできます
リートン(wrtn)ChatGPT(無料版)ChatGPT Plus
モデル・GPT-3.5
・GPT-4
GPT-3.5・GPT-3.5
・GPT-4
料金無料無料月額20ドル
利用制限無制限無制限40回/3時間まで
※GPT-3.5は無制限
情報の鮮度(本来であれば)
2023年4月まで
2021年9月まで2023年4月まで
プラグインなしなしあり(数千種類)
画像生成不可不可可能
機能チャット機能のほか、業務効率化に役立つツールが複数ありチャット機能のみチャット機能のほか、Code Interpreter、GPTsなどの機能あり

さすがにリートンの機能は、有料のChatGPT Plusと比べると若干劣ってしまいます。

しかし、もしこれだけ豊富な機能が本当に無料で使い放題だとしたら、間違いなくリートンはコスパ最強のAIツールだと言えるでしょう。

なぜリートン(wrtn)は無料で利用できるのか?

リートン(wrtn)を運営しているWrtn Technologies社は、リートン以外のサービスを公開していません。

ではなぜ、リートンは無料で利用できるのでしょうか?

ここからはあくまで筆者の推測ですが、無料で使えるのは以下のような理由が考えられます。

  • 今は無料で集客して、将来的には有料プランを設ける
  • 実はGPT-4ではなく、GPT-3.5のみを使っている
  • ユーザーがリートンで入力した情報を、自社で活用している

特にセキュリティ面については、公式サイトにもあまり明確な記載がないため、不安な方も多いかもしれません。心配であれば、重要な情報を入力するのは控えましょう。

なお、生成AIを企業利用する際のリスクについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
生成AIの企業利用・開発のリスクとその対策を解説!開発失敗事例も紹介

リートン(wrtn)の登録方法

ここでは、リートン(wrtn)の登録方法を解説します。

1. リートンの公式サイトにアクセスし、画面右上の「ログイン」をクリックする

2. 「Googleでログイン」か「LINEでログイン」、どちらかを選択する(今回はGoogleアカウントで登録します)

3. 登録するGoogleアカウントを選択する

4. 必要情報を入力して「会員登録する」をクリックする

これで登録作業は完了です。

トータル1分もかからないので、サッと登録を済ませてしまいましょう!

なお、リートン(wrtn)とChatGPTの違いについて知りたい方はこちらをご覧ください。
GPT-4 turboを無料で使えるリートンとは?ChatGPTとの違いやメリット、デメリットを解説

リートン(wrtn)は本当にGPT-4が使い放題?実際に検証してみた!

リートン(wrtn)は【GPT-4が無料で使い放題】と謳っていますが、果たして本当なのでしょうか?

ChatGPTでは月額20ドル必要なものが、無料で利用できるなんて怪しいですよね…

そこでここでは、以下2項目について、リートンで使われているモデルが本当にGPT-4なのかを検証してみました。

  • 情報の鮮度:最新のGPT-4なら2023年4月までの情報にアクセスできるはず
  • 回答の質:GPT-4ならChatGPT Plusと同品質の回答が得られるはず

情報の鮮度

▼リートンのGPT-4利用方法

リートンではGPT-3.5での出力がデフォルトになっています。GPT-4を利用したい場合は、送信タブより「GPT-4」を選択しましょう。

情報の鮮度について、本来のGPT-4であれば2023年4月までの情報にアクセスできるはずです。

そこで試しに、「2023年1月時点の日本の首相は誰ですか?」と質問してみました。

すると、リートンの回答は以下のとおりでした。

なんと、リートンでは2023年1月時点の情報に対応していないとのことです。

ちなみに、全く同じ質問をChatGPTにしてみたところ、以下のとおり正しい回答が返ってきました。

この時点でリートンは本当にGPT-4を使っているのか、やや怪しいですね…

回答の質

続いて、リートンの回答の質を検証してみました。

リートンで本当にGPT-4を使っているのなら、ChatGPT Plusと同品質の回答が得られるはずです。

具体的な検証方法として、専門用語をどれだけわかりやすく説明してもらえるか、下記のように質問してみました。

▼プロンプト

ファインチューニングとはどういう意味ですか? 
専門知識がない人でも理解できるように、わかりやすく説明してください。

上記プロンプトに対する、リートンの回答は以下のとおりです。

▼回答(リートン)

もちろんです。
ファインチューニングとは、一般的に、すでに訓練済みのモデル(例えば、私のようなAI)を特定の目的やタスクにさらに最適化するプロセスのことを指します。 
これをやりやすく例えてみましょう。
考えてみてください、あなたがすでに一般的な料理の知識と技術を持っていて、それはあらゆる種類の料理を作る事ができます。
しかし、ある日、イタリアンレストランで働くことになりました。
そこで必要となるのが「ファインチューニング」です。
つまり、あなたの一般的な料理スキルを、具体的には「イタリア料理」に特化させるために、追加の練習や学習をすることです。 
AIの世界でも同じです。
大規模なデータセットで訓練された汎用的なAIモデル(料理の知識と技術を持つあなた)が、特定の目的やタスク(イタリア料理の作成)に合わせて調整、または「ファインチューニング」されます。
 これにより、AIはその特定のタスクをさらに高い精度で達成できるようになります。

ファインチューニングという専門用語について、料理人を例に挙げて分かりやすく説明してくれていますね。

ただし、所々日本語が不自然な点は気になります。

全く同じ質問をChatGPTにもしてみたところ、以下の回答が返ってきました。

▼回答(ChatGPT)

ファインチューニングとは、特定のタスクやデータセットに合わせて、既に一般的な知識で訓練された機械学習モデルの性能を向上させるプロセスのことです。
簡単に言うと、ある一般的な問題を解決できるように訓練されたロボット(機械学習モデル)がいるとします。
このロボットは多くのことをある程度できるようになっていますが、あなたの特別なニーズに完全に合わせてはいません。
ファインチューニングは、そのロボットにあなたの家の掃除の仕方や、あなたが好む料理のレシピを教えるようなものです。
つまり、既存のスキルに加えて、あなたの特別な要件を理解し、実行できるようにするための追加トレーニングをすることです。
これにより、ロボットはあなたのタスクをより効果的かつ効率的にこなせるようになります。

こちらもファインチューニングについて、ロボットを例にわかりやすく説明されています。

しかも全体的に自然な日本語で、端的にまとまっており読みやすいですね。

リートンがダメという訳では決してありませんが、やはり回答の質もChatGPT Plusの方が高いと言えます。

以上のことから、リートンでは本当にGPT-4を使っているのか、やや疑わしいという結果になりました。

リートンのツールも実際に試してみた!

検証の結果、リートン(wrtn)では本当にGPT-4を使っているのか、やや疑わしいということが判明しました。

しかしリートンは、【業務効率化に役立つツールが多数揃っている】という点も売りの1つです。

ここでは、リートン(wrtn)の下記2種類のツールを実際に使ってみた様子をお見せします。

  • 記事執筆ツール
  • SNS投稿文作成ツール
▼ツールを使いたい場合は、画面上部の「ツール」タブを選択する

記事執筆ツール

まずは、ブログ記事を一瞬で生成できる「ブログ投稿」というツールを紹介します。

使い方は非常に簡単で、以下のように記事のテーマを一言で入力して、「生成」をクリックするだけです。(今回は[京都でおすすめの観光スポット]と入力)

あとは30秒ほど待てば、自動で記事を作成してくれます。

実際に出力された記事は以下のとおりです。

▼出力内容

タイトル:京都でおすすめの観光スポット

こんにちは、皆さん。
今回は京都でおすすめの観光スポットについてご紹介します。
日本の伝統と文化が息づく京都は、美しい寺院や神社、歴史的な建造物で知られています。
ぜひ訪れてみてください。

1. 金閣寺(きんかくじ)
金閣寺は、世界的に有名な京都の寺院であり、日本の美しい景観を代表する場所です。
金色に輝く建物は、美しい庭園と絶妙なバランスを保ちながら、季節ごとに変化する美しい風景を楽しむことができます。

2. 清水寺(きよみずでら)
清水寺は、京都を代表する寺院の一つであり、平安時代に建てられました。
寺院の名前は、清水の舞台から有名です。
舞台からは、四季折々の美しい景色を楽しむことができます。

3. 祇園(ぎおん)
祇園は、京都で有名な歓楽街であり、夜の散歩や食事に最適なスポットです。
ここでは伝統的な料理や芸能を楽しむことができ、地元の文化を体験することができます。

4. 天龍寺(てんりゅうじ)
天龍寺は、京都で最も美しい庭園の一つであり、嵯峨野の中にあります。
庭園は四季折々の風景を楽しむことができ、特に紅葉の時期には息をのむほど美しくなります。

5. 渡月橋(とげつきょう)
渡月橋は、京都の象徴的な観光スポットの一つであり、嵐山の中にあります。
橋からは嵐山の美しい風景を楽しむことができ、特に桜の季節には絶景となります。

以上、京都でおすすめの観光スポットを紹介しました。
京都の歴史的な魅力を感じながら、悠久の時間を過ごしてみてください。
京都ならではの風景や文化を楽しむことができることでしょう。
ぜひ訪れて、素晴らしい経験をしてみてください。
それでは、良い旅を!

文字数は約700文字でした。(文字数は指定できない)

記事として内容は若干薄いものの、違和感のない自然な日本語で書けていますよね。

ブログ運営で活用する場合は、1つの記事を複数のテーマに細分化して、それぞれのテーマで記事を書いてもらうのが良さそうです。

(例)[京都でおすすめの観光スポット]という記事を書く場合:
[金閣寺の楽しみ方][清水寺の楽しみ方]など、小さなテーマでリートンに記事を作成させ、最後にこれらを合体して1記事にまとめる。

ブログ運営されている方は、リートンをうまく活用すれば記事執筆時間を大幅に短縮できると思いますよ!

SNS投稿文作成ツール

SNSの投稿文を毎回毎回考えるのって面倒ですよね…

リートンではそんな方向けに、SNSの投稿文を自動で作成するツールも用意されています。

ここでは、Twitter(X)のツイートを作成できる「ツイート生成」というツールを紹介します。

こちらも使い方は非常に簡単で、以下の項目を入力して「生成」をクリックするだけです。

  • ツイートの内容:一言で入力
  • 目的:[一般][ユーモア][情報系][マーケティング]から選択
  • トーン:[おもしろ][ハッピー][悲しい][怒る][一般]

今回は、「モチベーションをアップさせる意識高い系ツイート」を作成してもらいました。(目的・トーンは一般を選択)

実際に出力されたツイートは以下のとおり。

▼出力内容

みなさん、こんにちは!今日はモチベーションをアップさせる意識高い系ツイートをお届けします!💪
「一歩踏み出せば、未来が変わる!」
自分を信じて、目標に向かって一歩ずつ前進しましょう!✨
あなたの未来はきっと輝くはずです!🌟
一緒に頑張りましょう!💪

#モチベーションアップ #一歩ずつ前進 #未来はきっと輝く

それっぽい意識高い系ツイートがあっという間に完成しました。

SNS運営の負担を軽減したい方は、ぜひリートンを活用してみてください!

なお、生成AIの企業利用方法について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
生成AIの法人利用方法10選!法人向け生成AIツールや実際の事例も解説

まとめ

以下、今回紹介したリートン(wrtn)についてのまとめです。

リートン(wrtn)の詳細情報
モデル・GPT-3.5
※GPT-4を使っているかは疑わしい
料金無料
利用制限無制限
情報の鮮度2021年9月まで
画像生成不可
活用方法・検索
・ビジネスメール作成
・記事執筆
・SNS投稿文の作成
・キャッチコピー作成
・英文要約

リートンはGPT-4を使っているかはやや疑わしいものの、豊富な機能・ツールが無料で利用し放題のコスパ最強のAIツールです。

ただ、情報漏洩等のリスクの可能性は拭えないので、その点を踏まえた上でご利用ください。

興味のある方は、ぜひ一度お試しください!

サービス紹介資料

生成系AIの業務活用なら!

・生成系AIを活用したPoC開発

・生成系AIのコンサルティング

・システム間API連携

最後に

いかがだったでしょうか?

弊社では

・マーケティングやエンジニアリングなどの専門知識を学習させたAI社員の開発
・要件定義・業務フロー作成を80%自動化できる自律型AIエージェントの開発
・生成AIとRPAを組み合わせた業務自動化ツールの開発
・社内人事業務を99%自動化できるAIツールの開発
ハルシネーション対策AIツールの開発
自社専用のAIチャットボットの開発

などの開発実績がございます。

まずは、「無料相談」にてご相談を承っておりますので、ご興味がある方はぜひご連絡ください。

➡︎生成AIを使った業務効率化、生成AIツールの開発について相談をしてみる。

生成AIを社内で活用していきたい方へ

「生成AIを社内で活用したい」「生成AIの事業をやっていきたい」という方に向けて、生成AI社内セミナー・勉強会をさせていただいております。

セミナー内容や料金については、ご相談ください。

また、弊社紹介資料もご用意しておりますので、併せてご確認ください。

投稿者

  • たけし

    Webライター / メディア運営 フリーランスのWebライターとして活動。 これまでさまざまなAIツールを使ってきた経験を基に、AI技術の最新情報や使用方法に関する記事を執筆。 また、個人でもメディアを運営中。

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