【Microsoft Azure Portal】クラウドリソースを総合管理!できることや料金、メリットを徹底解説
クラウドサービスの導入が進む中、管理作業の効率化が大きな課題となっています。そんな悩みを解決してくれるのがMicrosoftのAzure Portalです。
たとえば、これまで別々の画面で確認していた複数のサービスを、Azure Portalは、1つのダッシュボードで把握できます。また、よく使う機能はワンクリックでアクセス可能です。チームごとのアクセス権限設定や、使用料金の可視化など管理者の手間を削減できる機能もあります。
この記事ではAzure Portalの基本的な使い方、サービスなどを詳しく解説しています。活用できるよう、ぜひ最後までご覧ください。
Azure Portalとは
Azure Portalは、クラウドリソースを統合的に管理できるツールです。ブラウザから簡単にアクセスできるため、場所を問わず利用が可能です。
企業でシステムの規模が大きくなると、管理するリソースも増加します。しかし、Azure Portalを使えば、アプリケーションや仮想マシン、データベースなど多様なリソースを一元的に操作できます。Azure Portalでは、分かりやすいメニューとアイコンを使って、作業を簡単にできます。
また、パソコンだけでなくスマートフォンやタブレットからも利用できるため、管理者は場所を選ばず、効率的に管理できる利便性があります。
なお、Azure OpenAI Serviceについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
Azure Portalでできること
Azure Portalの主な機能は、大きく分けて、リソースのデプロイと運用管理、システムの状態監視と分析の2つです。それぞれ詳しい内容について解説します。
サービス・デプロイ管理
Azure Portalは統合的なリソース管理ができる便利なツールとして注目を集めています。クラウドリソースの管理業務において、以下の作業を一つの画面からできます。
- システムの稼働状況確認
- 設定内容の変更
- リソースの追加や削除
通常、クラウド管理では、リソースごとに別々の画面にアクセスする必要があります。しかし、Azure Portalを使用すれば、一つのダッシュボードからすべての管理を行うことができます。管理者は各画面を行き来する必要がなく、効率をあげることができます。
システムの監視・診断・分析
Azure Portalはリソースの監視機能も充実している管理ツールです。分かりやすい画面から、仮想マシンの稼働確認、データベースの状態把握、システム全体の性能分析、この3つの監視ができます。
特に便利な機能として、アラート設定があります。システムに問題が発生した場合は、メールでの通知配信、情報の記録、異常状態の詳細が自動的に行われます。このような監視機能により、管理者は問題の早期発見と迅速な対応ができます。
Azure Portalの料金
利用内容 | 料金 |
---|---|
B1S Windows仮想マシン | 月750時間まで無料 |
基本的な開発環境 | 無料 |
その他の仮想マシン | 使用時間に応じて課金 |
追加アプリケーション | サービスごとに課金 |
リソース利用 | 使用量に応じて課金 |
Azureには無料試用版と従量課金制の2つの料金プランがあります。アカウント作成後30日間は、無料クレジットが付与されます。この期間は仮想マシンの検証などに活用できます。
注意すべき点として、無料期間終了後は使用していないリソースでも課金対象となります。費用管理のため、不要な仮想マシンの停止、使用していないリソースの削除、定期的な利用状況の確認が必要です。
Azure Portalを活用するメリット
Azure Portalには4つのメリットがあります。それぞれの特徴と活用方法について、具体的に説明します。
Azureの各サービスにすぐにアクセスできる
Azure Portalのダッシュボードは、使いやすいタイル表示型の画面です。管理者は画面上の各タイルの大きさを自由に変更でき、必要に応じて配置を変えられます。よく利用する機能はピン留めすることで、必要な情報を常に表示させることが可能です。
このように高いカスタマイズ性を持つダッシュボードにより、管理者は自分の業務スタイルに適した使いやすい管理画面を作成できます。
セキュリティの強化が行える
Azure Portalはチームごとのアクセス権限管理ができます。システム開発では、複数のプロジェクトが並行して進行することがあります。重要となるのが、アクセス制御の設定です。
Azure Portalは、チーム単位での権限設定やプロジェクトごとのアクセス制限が可能です。また、特定の情報は管理者だけが見ることができるようにすることが可能です。このような権限管理により、情報セキュリティを強化しながら、効率的なプロジェクト運営ができます。
ニーズに合わせたカスタマイズができる
Azure Portalは使いやすいタイル型のダッシュボードが特徴です。管理者は必要なリソースの情報をタイル形式で一覧できます。よく利用するサービスはピン留めで固定表示でき、素早くアクセスすることが可能です。
また、各タイルの大きさは自由に変更できるため、必要度に応じて表示サイズを調整できます。このような柔軟なカスタマイズ性により、管理者は自分の業務スタイルに最適化した使いやすい画面を作成できます。
コストの見える化ができる
Azure Portalの優れた機能の一つが、コスト管理です。Azureは利用量に応じた従量課金制を採用しており、Azure Portalではリソースの使用状況と費用の確認が簡単にできます。管理者はAzure Cost Managementを使って、画面から詳細な費用の把握が可能です。
さらに、Microsoft Power BIと連携させることで、クラウドサービスだけでなく企業全体の支出状況も可視化され、このようなコスト管理により効率的な予算で実現できます。
Azure Portalを活用する際の注意点
Azure Portalは優れた管理ツールですが、時にトラブルも発生します。代表的なトラブルの種類と、その対処方法について説明していきます。
エラーでポータルが起動しない場合がある
Azure Portalで操作トラブルが発生した時の対処法についてご説明します。画面が切り替わらない、特定のリソースが使えないなどの症状が出る場合があります。このような時はAzure Portalで障害が起きている可能性が高いです。
まず「Azure Status」のページで障害情報を確認しましょう。地域ごとの問題状況が分かりやすく表示されているため、自社のサービスへの影響を素早く把握できます。
稀に英語表記になってしまう
システムの更新などで、Azure Portalの表示が英語に切り替わることがあります。この問題は、Azureの仕様変更やアップデート時に発生する可能性が高いです。以下が日本語表示に戻す手順です。
- 画面右上の設定をクイック
- 設定画面で「Language」を「日本語」に変更します
- 同じく「Regional format」も「日本語」にします
- 画面下の「Refresh」ボタンで更新します
これらの操作で、日本語表示に戻すことができます。英語表示になっても、上記の手順通りに行えば、簡単に解決できます。
なお、生成AIの注意点について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
Azure Portalを活用してみよう!
Azure Portalは、クラウドリソースを効率的に管理できる統合ツールです。
- 統合管理機能。複数のリソースを一元的に管理でき、ダッシュボードで状態を監視しながら、簡単に設定を変更できます。
- セキュリティ制御。チームごとのアクセス権限設定やプロジェクト単位での利用制限が可能で、管理者向けの特別な機能も備えています。
- コスト管理。従量課金制の利用状況を確認でき、Azure Cost Managementと連携した予算管理の可視化がされます。
- カスタマイズ性。タイル表示を自由に配置し、よく使う機能をピン留めすることで、業務効率を高める画面設定ができることです。
このようにAzure Portalは、業務効率をあげるだけではなく、セキュリティ強化やコストの見える化を行えるので、Azureのサービスを利用しているのであれば導入を検討してはいかがでしょうか?
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最後に
いかがだったでしょうか?
「Azure Portal」を導入すれば、リソース管理を一元化。操作の効率化とコスト管理を実現できます。組織の業務フローが変わり、負担軽減へとつながるはずです。
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