【GEAR.indigo】要件定義書や設計書の作成、コード生成までできちゃう最強AIツールを徹底解説!

- 自然言語入力で要件定義書や設計書を数分で生成
- プロジェクト概要から工数やコストの見積もりを自動算出
- Word、Excel、PDF形式でのダウンロードに対応
システム開発を行う際には、まず初めに要件定義書や設計書などといったドキュメントの作成や委託事業であれば見積もりの提出など、コーディング作業へ着手するまでに時間がかかります。
そんな膨大な時間がかかる作業を簡単かつ短時間で作成できるGEAR.indigoというAIツールが登場しました。
本記事では、GEAR.indigoの概要や機能について紹介します。後半には使い方や実際に使ってみた際の様子もご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
GEAR.indigoとは

GEAR.indigoとは、2024年11月29日に日本企業の株式会社StellapsがリリースしたAI駆動要件定義ツールのことで、自然言語から要件定義書・設計書などのドキュメント生成や見積もりを作成することができます。
さらに、システム設計書などのドキュメントから機能的なソースコードを生成できるため、プログラミングの専門知識があまりない方でもGEAR.indigoを活用すれば効率的にシステム開発を行うことが可能です。
また、生成されたドキュメントやコードをクラウド上ですぐに編集できる点や、日本語に対応しているなど、その使い勝手の良さから多くのユーザーから注目を集めています。
なお、ノーコード開発について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

GEAR.indigoの特徴
前述の通り、システム開発を効率化できる機能を持っているGEAR.indigoですが、その他にも便利な機能がたくさんあります。まずは、GEAR.indigoの主な機能についてご紹介します。
見積もり作成
自然言語からプロジェクトの目的やシステムの概要を入力することで、PDFの企画書や画面の画像ファイルから機能一覧・画面一覧を作成し見積もりをすることができます。
作成された見積もりは、工数や参画メンバーの工数・単価を調整することができるので、GEAR.indigoを活用すれば初期段階から高精度な見積もりを作ることが可能です。
開発ドキュメント作成
見積もり作成時同様に、自然言語やPDFの企画書、画面の画像ファイルから要件定義書・設計書をたった数分で簡単に作成することができます。
作成される要件定義書については、ウォーターフォール開発で用意される項目を網羅しており、確認しやすいように一貫性を保ったドキュメントで出力されます。
また、生成されたドキュメントは項目ごとにクラウド上で編集可能で、WordやExcelなどといったファイルでもダウンロード可能です。
ソースコード生成
GEAR.indigoでは生成したドキュメントをもとに、ソースコードを生成することができます。
生成されたコードは自動でGithubに作成されるリポジトリに格納されるため、コードの管理や修正、実装などもスムーズに行うことが可能です。
ドキュメントをもとにコードを生成できるため、プログラミング技術がない方でも簡単にシステム開発を行うことができます。
リバースエンジニアリング
リバースエンジニアリングとは、既存のソースコードなどから仕様などを分析し、製品の構造や動作原理を明らかにする開発手法のことで、GEAR.indigoを活用すれば、既存のソースコードをもとに設計書を自動で生成することが可能です。
生成された設計書には、システム概要、機能一覧、ER図、画面一覧、シーケンス図などシステムの概観を理解するために必要な項目だけではなく、ファイルごとの説明書を生成することができます。
このように、リバースエンジニアリングを行うことで、既存のシステムのマニュアル作成や改良・改善のための分析に利用することができるでしょう。
GEAR.indigoの使い方
次に、GEAR.indigoの使い方についてご紹介します。
まずは公式サイトにアクセスします。

アクセスすると上記のような画面に遷移します。
日本語表示にしたい場合は、画面右上にある「Language」から日本語を選択しましょう。

次に画面を下にスクロールすると「Get Started」ボタンがあるので、こちらをクリックしてください。

クリックすると上記ログイン画面へ移動するため、登録作業を行います。
今回は、Googleアカウントを利用して登録を勧めていくので、「Sign in with Google」をクリックします。
クリック後は、下記の画像の通りの手順で登録を進めていきましょう。


上記の作業で登録作業は完了です。

登録作業が完了し、上記画像へ遷移すれば正常に登録できている状態になります。
GEAR.indigoを使ってみた!
次に、実際にGEAR.indigoを使ってみたいと思います。
プランや料金については後ほどご紹介しますが、ここでは初回登録時に無料で付与される20クレジット内で利用できる範囲で使ってみます。
今回は、「顧客データを一元管理できるアプリ」を開発するプロジェクトだと仮定して下記のようなプロンプトで実行してみました。
プロジェクト概要
「顧客データを一元管理できるアプリ」を開発します。このアプリは、顧客情報の登録・更新・管理を行い、注文履歴や購入傾向を把握しやすくすることを目的としています。さらに、顧客情報をリアルタイムで更新し、スムーズなカスタマーサポートを実現します。
現行業務フロー
「現在、顧客情報はエクセルや紙で管理されており、注文履歴や問い合わせ対応の際に手作業でデータを検索・更新する必要があります。これにより、データの整合性が崩れたり、対応の遅延が発生することがあります。」
業務要件一覧
顧客情報の登録・更新・削除ができる。
顧客の注文履歴を閲覧・管理できる。
顧客ごとの問い合わせ履歴を確認できる。
顧客の購入傾向を分析し、マーケティング施策に活用できる。
顧客データをリアルタイムで更新できる。
システム化業務フロー
「新規顧客が登録される → 顧客情報がデータベースに保存される → 顧客が商品を購入 → 購入履歴が自動で記録される → 問い合わせが発生した場合、履歴を参照しながら対応 → 必要に応じてデータを更新」
機能要件一覧
顧客登録・ログイン機能(メールアドレス・パスワード認証)
顧客情報の編集・削除機能
注文履歴の自動記録・閲覧機能
問い合わせ履歴の管理機能
購入傾向の分析機能(顧客ごとの購入履歴を集計・可視化)
検索・フィルタリング機能(顧客情報、注文履歴、問い合わせ履歴を対象)
CSVエクスポート・インポート機能
非機能要件一覧
平均レスポンスタイム:2秒以内
同時アクセス数:500ユーザーを想定
セキュリティ:SSL暗号化通信、ログイン認証の強化(2段階認証オプション)
データのバックアップ機能(自動定期バックアップ)
権限管理機能(管理者、オペレーターなどのロール設定)

まずは、ダッシュボードより「Step1要件定義」をクリックします。

クリックすると、上記の画像のように要件定義を入力する画面になるため、テキストプロンプトもしくは、ファイルのアップロードなどを行い、GEAR.indigoへ指示を出していきます。
今回は、テキストプロンプトのみを利用して生成していくので、上段の赤枠のみにテキストプロンプトを入力していきます。
入力が完了したら、画面下部の「生成」ボタンをクリックしてください。

生成が正常に完了すると、上記画像の赤枠の通り「成功」と表示がされます。これでStep1は完了です。

生成された内容を見てみると、入力したテキストプロンプトをもとに、GEAR.indigoがまとめてくれているだけではなく、入力していない「問題・課題」などといったシステム開発に必要な情報を追加してくれていることがわかりました。
その他、業務要件一覧や機能要件一覧など、その他の項目についても問題なく生成されていました。
次に、Step2の基本設計に移ります。

作成方法はStep1同様に、上記画像の赤枠内の「Step2基本設計」をクリックします。

Step2以降については、前のステップで生成された情報などを自動で反映してくれているため、特に入力することはありませんが、この段階で使いたい資料や文言があるのであれば、ここで追加していきましょう。
今回は、このまま生成を進めるため画面下部の「生成」をクリックしていきます。

すると上記のように、クレジット不足との表示が出てきました。
しかし、コンテンツの生成は正常に行われたとのメッセージが表示されているため、ダッシュボードに戻って処理できているか確認してみます。

すると、Step2に関しては、画面遷移までの処理は完了しているものの、画面一覧、画面UIに関しては処理が完了していないことがわかりました。
今回は、Step2の途中までの処理となりましたが、残クレジットは7だったことからここまでの作業で13クレジット消費したことになります。
消費クレジットについては、入力するプロンプトやシステムの規模によって変動するそうなので、活用する方はこまめに残クレジット数を確認した方が良いでしょう。

見積もりについては、見積もりタブから上記画面に移動し、赤枠の「工数見積もり」をクリックすることで工数や合計コストを算出してくれます。
工数の追加や単価の調整などもここで簡単に行えるので、GEAR.indigoを活用して見積もりを作成したい場合は、Step1〜Step5まで完了させた上で上記作業を行うと良いでしょう。
今回は、途中までの利用レポートとなりましたが、使ってみた感触としてはUIもシンプルで直感的に操作ができました。
中小企業や個人事業主など、小規模な事業を行う上でシステム開発したい場合は、事前にGEAR.indigoを使って予算感を把握したり、コード生成まで活用して開発も行うことができるでしょう。
開発・プログラミングの勉強・予算感の把握など、さまざまな用途に利用できる便利なツールなので、興味のある方は一度使ってみることをおすすめします。
GEAR.indigoの料金プラン
2025年3月9日現在の料金プランは下記の通りです。
プラン名 | 料金 | 付与クレジット数 | 作成可能プロジェクト数 | プロンプト入力の最大可能数 | リバースエンジニアモードの読み込み可能ファイル数 |
---|---|---|---|---|---|
Free | 無料 | 20クレジット※初回登録時付与 | 5プロジェクト | 10,000文字 | 300ファイル |
Basic | $14.99/月 | 100クレジット/月 | 30プロジェクト | 30,000文字※連携項目、添付ファイルの文字数を含む | 1,500ファイル |
Pro | $29.99/月 | 200クレジット/月 | 100プロジェクト | 100,000文字※連携項目、添付ファイルの文字数を含む | 3,000ファイル |
Enterprise | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 100,000文字 | 3,000ファイル |
無料のFreeプランに関しては、初回登録時に付与された20クレジットのみしか使えないため、お試し用プランと考えて良いでしょう。
BasicプランとProプランについては上記の通り、付与されるクレジット数や入力できる最大プロンプト数などに違いはありますが利用できる機能は変わらないので、利用する頻度や規模、消費するクレジットの数などを確認しならが、最適なプラン選びを行うことが必要です。
また、法人向けプランとしてEnterpriseプランの用意もありますが、詳細については公式へ問い合わせる必要があります。
GEAR.indigoの導入事例
さまざまな便利機能を搭載したGEAR.indigoは一部企業では導入がすでに進んでいます。どのようにGEAR.indigoは利用されているのでしょうか。
次に、GEAR.indigoの導入事例について紹介します。
株式会社MAKE A CHANGE
生成AIを中心にWebアプリ・SaaSプロダクト・IoT・WEB3などITに関わる開発業務を行っている株式会社MAKE A CHANGEでは、自社プロダクトの開発を行う際にGEAR.indigoを活用しています。
特に、要件定義書や基本設計書といったドキュメントの作成を効率化するために利用し、通常では1ヶ月ほどかかる作業を週末の短期間で完了できるようになり、開発スピードが飛躍的に向上させることに成功しました。
現在は自社プロダクトのみでの利用となっているそうですが、今後は委託案件でもGEAR.indigoを活用し、効率化だけではなくプロジェクト全体の品質向上を目指しています。
株式会社グラッドキューブ
Webマーケティングを主軸とする企業である株式会社グラッドキューブでは、手作業の多かったプロジェクトの見積もりや要件定義作業の効率性や正確性を向上させるためにGEAR.indigoを導入しました。
主に、ゼロベースからの機能要件の洗い出しやそれに基づく見積もり作成時に活用されていますが、その他にも、クライアントから提供された要件や仕様書から要件リスト、予算案を作成する際にも活用されています。
これらの作業は、従来の手作業であれば数日かかっていましたが、GEAR.indigoを活用することでこれらの作業を短縮することに成功しました。
GEAR.indigoの商用利用について
GEAR.indigoの商用利用については利用規約等に明記はされていませんが、禁止事項に商用利用を禁止するような文言の記載もありませんでした。
上記のことから利用できる可能性はありますが、思わぬトラブルに発展する可能性があるため事前に公式へ問い合わせて方が良いでしょう。
また、特にリバースエンジニアリングモードやコード生成などを利用する際は、知らないうちに著作権侵害を起こしてしまう可能性もあるため、利用する際は注意する必要があるでしょう。
なお、生成AIに関するリスクについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

GEAR.indigoのFAQ(よくある質問)
GEAR.indigoを活用してみよう!

GEAR.indigoを活用すれば、システム開発を行う際の工数を減らすことができるだけではなく、ソースコードの生成まで行うことができるので、小規模プロジェクトであればGEAR.indigoを活用するだけでシステムやアプリ開発を完結させることができるでしょう。
また、リバースエンジニアリングモードなどを活用すれば、プログラミングの勉強にも利用できるため、常に勉強が必要なシステムエンジニアにとってはとても利用価値の高いサービスと言えるのではないでしょうか。

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最後に
いかがだったでしょうか?
要件定義から見積もり、コード生成までを自動化し、開発スピードを飛躍的に向上させるGEAR.indigo。効率化だけでなく、プロジェクトの品質向上にも貢献します。自社の開発プロセスに最適な活用方法を知りたい方は、お気軽にご相談ください。
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