【生成AI×ノーコード】AI時代のノーコード開発をAIエンジニアが解説
WEELメディア事業部AIライターの柏崎です。
生成AIとノーコード開発を組み合わせて使ったことはありますか?実は、この2つを組み合わせるとアプリやウェブサイトをプログラミングスキルなしで、簡単に作れてしまうのです。
さらに、マッキンゼーの調査によるとコーディングタスクを最大で2倍早く完了できるとか。
この記事では、生成AIとノーコード開発のメリットやおすすめツールを紹介します。
最後まで読んでいただけると、生成AI×ノーコード開発による業務効率化のヒントが得られますぜひ、最後までご覧ください。
そもそもノーコード開発とは?
ノーコード開発とは、プログラミングのスキルがなくてもアプリやウェブサイトが簡単に作れる方法のことです。
コードを一から書かなくても、自分が欲しいと思ったアプリをサクサク作れるので、時間とコストが節約できます。特に、スタートアップや小規模ビジネスにとってはたいへん魅力的ですね!
しかし、残念ながら全てがノーコードで出来るわけではありません。自分の作りたいアプリが複雑なときは、プログラミングが必要になることもあります。
そこで、生成AIの出番です。
生成AIを組み合わせることでノーコード開発の限界を補い、より複雑なアプリケーションが開発できます。
詳しくは、【生成AI×ノーコード開発でできること】で解説いたします。
ノーコードとローコードの違い
本題に入る前に、少しだけ「ノーコード」と「ローコード」の違いについて簡単に触れておきます。お急ぎの方は、読み飛ばしていただいても問題ありません。
- ノーコード
代表例:「Wix」「Squarespace」など。
事前にデザインされたテンプレートを選択し、ドラッグアンドドロップでパーツを配置することで、独自のウェブサイトを作れます。プログラミングの知識は不要で、誰でも簡単にプロフェッショナルな外観のサイトが作れます。
- ローコード
代表例:「Microsoft PowerApps」「OutSystems」など。
基本的なプログラミングの知識が必要ですが、既存のテンプレートやビジュアルエディタを使いながら、必要に応じてコードを書くことで、よりカスタマイズされたアプリケーションを作れます。
このように、ノーコードとローコードは、プログラミングの知識や技術に応じて使い分けられるツールですが、最近の生成AIの進歩により、この分野にも大きな変化が起きています。
まさかと思うかもしれませんが、生成AIを使うことによりプログラミングのスキルがなくても、誰でも自由にかつ効率的にデジタルコンテンツを作成できるようになったのです。
ノーコードの強み
ノーコード開発の市場は、企業の注目度の高まりにより拡大しています。
2021年度のノーコード開発市場の売上は611億6,000万円に達し、前年度比で18.6%の増加を記録しました。この急成長は、デジタルトランスフォーメーション(DX)や業務改革の推進におけるデータの活用とビジネス活性化へのニーズによるものです。
また、2026年度には2021年度の市場規模の2倍を超える1,300億円に拡大すると予測されています。
この成長の背景には、ノーコード開発の強みがあります。
- プログラミング知識が少なくてもアプリケーションを開発できる。
- 開発に時間がかからないため、市場へ素早く対応できる。
- 開発作業にかかる時間とコストを削減できる。
以上のような強みにより、今後も市場は引き続き成長していくことでしょう。
なお、ローコード開発について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
→生成AI時代のローコード開発でできること、将来性、おすすめツールを解説
生成AI×ノーコード開発でできる3つのこと
生成AI×ノーコード開発でできることを知りたくありませんか?
生成AIとノーコード開発を利用することで、さまざまな業務を効率化し、生産性を高めることが可能です。
もし、業務改善に悩んでいるのであれば、生成AIとノーコード開発は強力な味方になります。
ここでは、その具体的な機能について詳しく解説いたします。
これから紹介する3つのできることを参考にし、業務改善ができないか見直してみてください。
自然言語での開発
自然言語での開発は、ソフトウェア開発を劇的に簡単にする革新的な方法です。
その理由は、開発者が複雑なコードを書く代わりに、人間の言語で指示を出せるからです。
具体的には、生成AIを用いたツールが「ユーザーがログインする機能を作成して」という指示を受け、必要なコードを自動生成します。
したがって、開発プロセスが高速化し、エラーも減少します。
自然言語での開発は、より効率的でユーザーフレンドリーな開発を可能にする画期的な進歩です。
コードの最適化
生成AIによって、ソフトウェア開発においてコードの最適化ができるため、開発者はより効率的に高品質のコードを生成できます。
生成AIは、開発者が指定したパラメータに基づいてコードを自動生成が可能です。
そのため、手作業でのコーディング時間が削減されます。
また、AIによりコード内のエラーを事前に認識し修正提案を出したり、テストケースを自動生成しコードの品質を確保したりします。
生成AIの進化によりコードの最適化は新たな段階に入っており、ソフトウェア開発の質と効率性を高める大きなステップです。
デバック
デバッグは、生成AIにより効率化と高度化が進んでいます。
特に、会話型AI「Copilot」が統合された「Copilot in Power Apps」は、開発者に多くの利便性をもたらします。
理由として、生成AIを使用することで、自然言語での要件指定によるコード作成、リアルタイムのアプリケーション分析、そして低コード開発の利点が統合され、開発者は効率的かつ高品質なアプリケーションを容易に開発可能です。
例えば、従業員が時間や経費の報告するアプリケーションを作成したい場合、Copilotに要件を伝えるだけでAIが必要なコードを作成してくれます。
また、アプリケーションが完成した後には、Copilotがリアルタイムでアプリケーションの性能を分析し、改善点を提案してくれます。
生成AIの力でノーコード開発が実現できるツール5選
生成AI×ノーコード開発ツールは、何を利用したらいいか迷っていませんか?
数多くツールがある中で、より効率的に安全に利用できるものを利用したいと思っているはずです。
ここでは5つの、生成AI×ノーコード開発ツールを紹介します。
ツールごとに、機能や安全性、料金などを解説いたします。
以下を参考にし、業務改善に適したノーコード開発ツールを探してみてください。
GitHub Copilot
日本語対応 | 部分的に対応 |
使う職業 | ソフトウェア開発者、データサイエンティスト、学生、教師など |
おすすめ度 | ★★★★★ |
HP | Github Copilot |
GitHub Copilotは、コーディング業務を劇的に効率化するAIペアプログラマーです。
このツールはGitHub、OpenAI、Microsoftの共同開発によりVisual Studio CodeやJetBrainsのIDEなどで使用できます。
コードを書き始めると、Copilotはそのコンテキストを理解し、適切なコードの候補を自動で提示可能です。
Copilotは多くのプログラミング言語に対応しており、特にJavaScriptなどの一般的な言語で高い性能を発揮します。
生成されたコードには注意が必要で、厳格なテストやセキュリティ対策を自分で行う必要があります。
Amazon CodeWhisperer
日本語対応 | 対応 |
使う職業 | ソフトウェア開発者、データサイエンティスト、DevOpsエンジニアなど |
おすすめ度 | ★★★★★ |
HP | Amazon CodeWhisperer |
Amazon CodeWhispererは、AIによるコーディング支援サービスです。
数十億行のコードでトレーニングされたAIがリアルタイムでコード提案をし、セキュリティの脆弱性も検出して修正提案します。
さらに、Python、JavaScriptなど15のプログラミング言語に対応しており、個人ユーザーは無料でサービスを利用でき、1ユーザーあたり1ヶ月に50回のセキュリティスキャンが無料で利用可能です。
このサービスを使用すると、開発者は平均で57%も迅速にタスクを完了でき、正常にタスクを完了できる可能性が27%高くなります。
このサービスを使うことで、開発者はより迅速かつ安全にアプリケーションを構築できます。
Tabnine
日本語対応 | 未対応 |
使う職業 | ソフトウェア開発者、エンジニア、テスターなど |
おすすめ度 | ★★★★★ |
HP | Tabnine |
Tabnineは、AI技術を活用してコーディング業務を効率化するツールです。
30%以上のコード自動生成が可能で、コードも安全に保ちます。
Tabnineは、高度なコード補完機能があり、多くのプログラミング言語に対応しています。
セキュリティもしっかりと確保されており、無料プランで基本機能を利用できますが、法人向けの高度な機能を利用する場合は有料プランが必要です。
このツールは、世界中の数百万人以上の開発者に信頼されています。
特に、コードの一貫性を保ち、コードレビューを効率的に行う点で高い評価を受けています。
Lightning AI
日本語対応 | 未対応 |
使う職業 | データサイエンティスト、ソフトウェアエンジニア |
おすすめ度 | ★★★★★ |
HP | Lightning AI |
Lightning AIは、PyTorchを基盤としたAI開発プラットフォームです。
このプラットフォームは、AIモデルの訓練からデプロイまでをスムーズに行えるよう設計されています。
特に、クラウドの煩わしさを気にせずにAIモデルや製品を開発できるようになっています。
Lightning AIは無料で始められ、多機能な訓練と高可用性のモデルデプロイが可能です。
さらに、S3、Snowflake、BigQueryなどの多様なデータサービスが対応し、全てユーザー自身のクラウドアカウントとプライベートVPC上で動作します。
このプラットフォームは、すでに1万以上の組織で利用されており、47万ダウンロードがあるなど、信頼性と実績が照明されています。
Replit
日本語対応 | サイトに明確な情報の記載がありませんでした |
使う職業 | ソフトウェア開発者、エンジニア、教育者、学生 |
おすすめ度 | ★★★★★ |
HP | Replit |
Replitは、ブラウザ上で動作する多機能なIDE(統合開発環境)です。
50以上のプログラミング言語に対応しており、特に初心者や教育の場で非常に便利です。
Replitのすごいところは、セットアップ不要で即座にコーディングが始められます。
Replitは無料プランで基本的な機能を利用でき、AI支援のGhostwriterやリアルタイムでの協力開発、簡単なデプロイオプションも含まれています。
この多機能なプラットフォームは、初心者からプロフェッショナルまで幅広く対応しており、特に効率的なコーディングを求める人に最適です。
なお、生成AIを活用した業務効率化について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
→【生成AI×業務効率化】自動化の鬼になれるAIツールを紹介
生成AI×ノーコード開発を利用し業務効率化しよう!
生成AIとノーコード開発の組み合わせは、プログラミングスキルが不要であり高度なシステムを短期間で構築できる革新的な方法です。
生成AIは自動的にコードや文章を生成し、ノーコード開発はプログラミングスキルが不要で開発が可能です。
具体的な活用方法としては、自然言語での開発などがあります。
これを活用すれば、人間の言語で指示を受けて必要なコードを自動生成するため、開発プロセスの高速化が可能です。
また、コードの最適化も可能で、生成AIは開発者が指定したパラメータに基づいてコードを自動生成する能力があります。
そのため、手作業でのコーディング時間が削減されます。
さらに、デバッグも効率化され自然言語での要件指定によるコード作成、リアルタイムのアプリケーション分析が可能です。
このように、生成AIとノーコード開発は業務改善に強力な味方となります。
多くのツールがあり、それぞれに機能や安全性、料金などが異なるため、業務改善に適したツールを選ぶことが重要です。
生成系AIの業務活用なら!
・生成系AIを活用したPoC開発
・生成系AIのコンサルティング
・システム間API連携
最後に
いかがだったでしょうか?
弊社では
・マーケティングやエンジニアリングなどの専門知識を学習させたAI社員の開発
・要件定義・業務フロー作成を80%自動化できる自律型AIエージェントの開発
・生成AIとRPAを組み合わせた業務自動化ツールの開発
・社内人事業務を99%自動化できるAIツールの開発
・ハルシネーション対策AIツールの開発
・自社専用のAIチャットボットの開発
などの開発実績がございます。
まずは、「無料相談」にてご相談を承っておりますので、ご興味がある方はぜひご連絡ください。
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