Gemini 2.5 Flash使ってみた!料金・使い方・他モデル比較まで徹底解説

- 「思考」モードをオン/オフできる設計
- マルチモーダル対応の汎用モデルで、テキスト・コード・画像・音声・動画を入力として受け取る
- 従来モデルと比較し、複雑なタスクでの正確さ・論理性が飛躍的に向上
2025年4月18日、Googleから新たな大規模言語モデル「Gemini 2.5 Flash」がリリースされました!
Gemini 2.5 Flashは、高速応答とコスト効率を維持しつつ高度な推論能力を備えた「ハイブリッド推論モデル」で、従来モデル(Gemini 2.0 Flash)の優れた基盤の上に構築されており、初めて「思考(thinking)」モードをオン/オフできる設計が採用されているようです。
本記事では、Gemini 2.5 Flashについて、概要や料金プラン、使い方まで徹底解説します。ぜひ最後までご覧ください。
Gemini 2.5 Flash 概要
Gemini 2.5 Flashは、Google(Google DeepMind)が2025年4月18日にプレビューリリースした最新の大規模言語モデルです。

通常のチャットモデルは、ユーザへの返答をすぐ生成しますが、Gemini 2.5 Flashでは、必要に応じて応答前に内部で段階的な思考(推論)プロセスを実行し、質問内容を理解・分解して計画を立てることができます。
この「思考」モードにより、数学問題の解答や深い分析質問などの複雑な課題でも、段階的に推論を積み重ねてより正確で包括的な回答に到達することが可能です。
Gemini 2.5 Flashは、マルチモーダル対応の汎用モデルでもあり、テキスト・コード・画像・音声・動画を入力として受け取り、テキストで出力することができます。
コンテキストウィンドウは最大100万トークンに達し、非常に長大な入力にも対応可能です。知識の学習データは2025年1月までがカットオフとなっており、比較的新しい情報にも対応しています。
設計思想として、開発者がユースケースに応じて、品質・コスト・応答速度のバランスを柔軟に調整できることが重視されています。例えば、「思考」プロセスを無効化すれば、Gemini 2.0 Flashと同等の高速・低コスト動作を維持しつつ、モデル自体の改良により精度は向上しています。

Gemini 2.0 Flash との違い
Gemini 2.5 Flashは前世代の2.0 Flashと比べ、推論性能が大幅に強化されています。
最大の違いは、前述の「思考」モードの有無で、Gemini 2.0 Flashはユーザへの応答を即座に生成する設計でしたが、Gemini 2.5 Flashでは必要に応じて内部で段階的推論を挟めるため、複雑なタスクでの正確さ・論理性が飛躍的に向上しました。
実際、極めて難度の高いベンチマーク「Humanity’s Last Exam (HLE)」での正答率は、Gemini 2.0 Flashの5.1%からGemini 2.5 Flashでは12.1%へと大きく向上しています。
これはOpenAIの新モデル「o4-mini」の14.3%に次ぐ水準で、Claude 3.7やDeepSeekなどの他社モデルを上回る成績となっています。

また数学分野では、例えば数学競技試験「AIME 2025」において、単一試行での正解率がGemini 2.0 Flashの27.5%からGemini 2.5 Flashでは78.0%へ飛躍的に改善しており、多段階推論を要する問題への対応力が格段に上がっています。
加えて、コード生成の性能も強化されており、プログラミング課題でのスコアも大きく伸びています。
一方、一般的な知識質問への即答や単純な翻訳タスクなど「推論不要」の問題については、2.0 Flashも高い性能を持っていたため2.5でも大差はありません。
Gemini 2.5 FlashとGemini 2.0 Flashで、マルチモーダル対応の範囲には大きな差はありません。どちらもテキスト・画像・音声・動画入力が可能で、多言語をサポートしており世界中の様々な言語での質問や翻訳に対応できます。
さらに、コンテキスト長も両者とも最大約100万トークンとなっており、特段相違点はありません。
最後に、速度とコストの面では、Gemini 2.5 Flashは、思考モードOFF時にはGemini 2.0 Flashと同等の低レイテンシーを保つよう最適化されています。モデル自体のサイズやアーキテクチャ詳細は公開されていませんが、Googleは「2.5への改良は速度やコストを妥協せず実現した」と報告しています。
Gemini 2.5 Flash ライセンス
Gemini 2.5 Flashは、Googleが提供するクラウドAPIサービスとして利用されるモデルであり、ソースコードや学習済みモデル自体がオープンソースで提供されているわけではありません。
そのため、従来のOSSライブラリのような明確なライセンス名は存在せず、利用規約に従ったオンラインサービス利用という形になります。以下の表に、主な利用項目に関する可否をまとめます。
利用用途 | 可否 | 備考 |
---|---|---|
商用利用 | ⭕️ | |
改変 | ❌️ | モデルの内部構造や重みは非公開。API利用規約でリバースエンジニアリングやモデル抽出は禁止。 |
配布 | ❌️ | 学習済みモデルそのものを入手・配布する手段がない。利用はクラウドAPI上での呼び出しに限定。 |
特許利用 | ❌️ | 本モデル使用に際しGoogleから特許実施の明示的許諾はない。 |
私的利用 | ❌ | 特許権やその他知的財産権はGoogle側に帰属 |
以上、まとめると、Gemini 2.5 Flashは商用/非商用問わず利用可能なクラウドサービスですが、モデル本体はクローズドであり改変や再配布はできません。生成されたテキストや画像などのアウトプットは利用者のデータと見なされ、商用利用も含め自由に活用できます。
一方で、API提供元としてのGoogleの規約(安全性ポリシーや禁止事項)に従う必要があり、違法・有害用途での利用や、当該サービスを使って競合となるAIモデルの構築などは禁止されています。
Gemini 2.5 Flash 料金プラン
Gemini 2.5 Flashの料金体系を以下の表にまとめます。
プラン | 月額料金 | 1日あたりの無料利用上限 |
---|---|---|
Gemini Basic(Web / モバイルアプリ) | 無料 | 明示値なし(「通常利用向け」の内部制限) |
Gemini Advanced (Google One AI Premium) | $19.99 / 月 (日本:2 か月無料→2,900 円/月) | 上限ほぼ撤廃(高レートリミット) |
Gemini API Free Tier | 無料 | 50 req/日相当(プレビュー値) |
Gemini API Paid Tier | 従量課金 | – |
Gemini Basic無償枠には公開値がなく、実際には「10 ~ 数十 リクエスト/日」でリフレッシュされるローリング制限(Google Help Center 記載)となっています。大量に利用する際は、 Gemini Advanced か API Paid Tier 推奨となります。
Gemini 2.5 Flash 使い方
Gemini 2.5 Flashの使い方には大きく分けて、「Web / モバイル利用」と「AI Studio / Vertex AI利用」の2パターンがあります。それぞれ簡潔に利用フローを説明します。
Web / モバイル利用
1.アクセス:Gemini Webページ(https://gemini.google.com/app)にログイン。もしくはモバイルの場合は、Gemini アプリ(Android / iOS)をインストールし、Google アカウントでログインしましょう。
2.モデル選択:画面上部の Model ドロップダウン → 「2.5 Flash (Experimental)」 を選択してください。思考モード ON/OFF スライダーも UI で設定可能です。

3.プロンプト送信:テキスト・画像・音声・動画ファイルをドラッグ & ドロップで入力して送信しましょう。
4.思考表示:Show thoughts をオンにすると、Gemini 2.5 Flash が内部で生成したステップバイステップの推論を閲覧することができます。

5.上限に達したら(無料版の方):24 時間後にリセットされます。制限を緩和したい場合は Gemini Advanced にアップグレードするようにしましょう。
AI Studio / Vertex AI利用
1.アクセスの準備:Google Cloudアカウントでプロジェクトを作成し、Vertex AI APIを有効化します。
AI Studio上でモデルを選択するだけなら無料枠で即利用可能ですが、API経由で高負荷利用する場合は、課金アカウントを設定する必要があります。
2.モデルの選択:Vertex AI APIでは、モデル名でバージョン指定を行います。
Gemini 2.5 Flash (Preview版) のモデルIDは “gemini-2.5-flash-preview-04-17” です。このIDを指定してリクエストを送ることで、Gemini 2.5 Flashを呼び出せます。AI Studioの場合は、以下の画像の通り”gemini-2.5-flash-preview-04-17″を選択するだけで利用可能となります。

3.APIキー取得:APIを呼び出すには認証が必要です。
Google CloudのCredentialsから、APIキーまたはサービスアカウントを取得し、リクエストに添付します。AI Studio上で提供されているブラウザIDEやRESTコンソールを使う場合は自動的に認証されます。
4.リクエスト送信:Google提供のSDKやHTTP REST API経由でモデルに入力を送ります。
プロンプトや追加のコンフィグを指定してリクエストを作成し、コンフィグでは出力の体裁や、Gemini 2.5固有の思考設定 (thinking_budget)を指定することができます。例えば、Python SDKで思考予算1024トークンを設定して質問するコードは以下のようなイメージです。
from google import genai
client = genai.Client(api_key="YOUR_GEMINI_API_KEY")
response = client.models.generate_content(
model="gemini-2.5-flash-preview-04-17",
contents="2個のサイコロを振ったとき合計が7になる確率は?",
config=genai.types.GenerateContentConfig(
thinking_config=genai.types.ThinkingConfig(thinking_budget=1024)
)
)
print(response.text)
上記の例では、generate_contentメソッドにモデル名と日本語の質問文を渡し、ThinkingConfigで内部思考に最大1024トークン使う設定をしています。実行すると、モデルからの回答テキストはresponse.textに得られるはずです。
5.応答の処理:APIから返ってきた応答には、モデルの回答本体に加え、思考モードをONにしていた場合はモデルのステップごとの思考内容も含まれます。
6.パラメータ調整と繰り返し:必要に応じて、thinking_budgetや温度パラメータを調整し、品質と速度のバランスを取ります。思考予算を0にすれば、Gemini 2.0 Flash相当のシンプルで高速な応答になり、逆に大きくとれば難しい問題に対しても詳細な回答が得られます。
「Gemini 2.0 Flash」 vs 「Gemini 2.5 Flash」比較検証してみた
それでは実際にGemini 2.5 Flashの強みを確認するため、Gemini 2.0 Flashを比較対象に、コーディング、英語、数学タスクを検証してみます!
コーディングタスク
入力プロンプトこちら(意図:段階的思考でアルゴリズムを下書きし、バグの少ないコードを生成できるか)
二分ヒープでDijkstraを実装して
Gemini 2.0 Flashの結果はこちら
import heapq
def dijkstra_with_heap(graph, start_node):
distances = {node: float('inf') for node in graph}
distances[start_node] = 0
priority_queue = [(0, start_node)] # (距離, 頂点)のタプルをヒープに格納
while priority_queue:
current_distance, current_node = heapq.heappop(priority_queue)
# より短い距離が見つかっている場合はスキップ
if current_distance > distances[current_node]:
continue
for neighbor, weight in graph[current_node].items():
distance = current_distance + weight
if distance < distances[neighbor]:
distances[neighbor] = distance
heapq.heappush(priority_queue, (distance, neighbor))
return distances
# グラフの例
graph = {
'A': {'B': 1, 'C': 4},
'B': {'A': 1, 'D': 2, 'E': 5},
'C': {'A': 4, 'F': 6},
'D': {'B': 2, 'E': 1, 'G': 3},
'E': {'B': 5, 'D': 1, 'H': 8},
'F': {'C': 6, 'H': 9},
'G': {'D': 3, 'H': 4},
'H': {'E': 8, 'F': 9, 'G': 4}
}
start_node = 'A'
shortest_distances = dijkstra_with_heap(graph, start_node)
print(f"始点 '{start_node}' からの最短距離: {shortest_distances}")
Gemini 2.5 Flashの結果はこちら
import heapq
import math
def dijkstra(graph, start_node):
"""
二分ヒープ(優先度キュー)を使用したダイクストラ法の実装
Args:
graph (dict): グラフを隣接リスト形式で表現した辞書。
キーはノード、値は隣接ノードとその重みのリストのリスト。
例: { 'A': [('B', 1), ('C', 4)], 'B': [('C', 2), ('D', 5)], ... }
start_node: 開始ノード。
Returns:
dict: 各ノードへの最短距離を格納した辞書。
到達不可能なノードは math.inf となる。
"""
# 全ノードへの最短距離を無限大で初期化
distances = {node: math.inf for node in graph}
distances[start_node] = 0
# 優先度キューの初期化 (距離, ノード) のタプルを格納
# heapqは最小ヒープなので、距離が小さいものが優先される
priority_queue = [(0, start_node)]
while priority_queue:
# 優先度キューから最小距離のノードを取り出す
current_distance, current_node = heapq.heappop(priority_queue)
# 取り出した距離が、既に記録されている最短距離より大きい場合はスキップ
# これは、同じノードが異なる距離で複数回キューに入ることがあるため
if current_distance > distances[current_node]:
continue
# 現在のノードに隣接するノードを探索
if current_node in graph:
for neighbor, weight in graph[current_node]:
distance = current_distance + weight
# より短い経路が見つかった場合
if distance < distances[neighbor]:
distances[neighbor] = distance
# 優先度キューに新しい距離とノードを追加
heapq.heappush(priority_queue, (distance, neighbor))
return distances
# 使用例
if __name__ == "__main__":
# サンプルグラフ (隣接リスト形式)
# ノード: 'A', 'B', 'C', 'D', 'E'
# エッジ: (始点) -> (終点, 重み)
graph = {
'A': [('B', 1), ('C', 4)],
'B': [('C', 2), ('D', 5)],
'C': [('D', 1)],
'D': [('E', 3)],
'E': [] # Eからはどこへも行けない
}
start_node = 'A'
shortest_distances = dijkstra(graph, start_node)
print(f"始点 {start_node} から各ノードへの最短距離:")
for node, distance in shortest_distances.items():
if distance == math.inf:
print(f"ノード {node}: 到達不可能")
else:
print(f"ノード {node}: {distance}")
# 別の開始ノードでの例
start_node_2 = 'B'
shortest_distances_2 = dijkstra(graph, start_node_2)
print(f"\n始点 {start_node_2} から各ノードへの最短距離:")
for node, distance in shortest_distances_2.items():
if distance == math.inf:
print(f"ノード {node}: 到達不可能")
else:
print(f"ノード {node}: {distance}")
Gemini 2.0 Flashは、実装はシンプルで動作は問題ないが、隣接辞書固定で汎用性に欠け、ノードの扱いも未対応となっています。さらに、コメントが少なく意図が読み取りづらい印象。
対してGemini 2.5 Flashは、詳しい docstring と行内コメントで理解しやすく、隣接リスト採用で入力形式が柔軟です。サンプル実行を含み即テスト可能で、即実務投入できる完成度に仕上がっていますね。
英語タスク
入力プロンプトこちら(意図:用語の選択精度と文脈再構成が最適かどうか)
RFC断片抜粋元:https://www.rfc-editor.org/rfc/rfc9110.html
あなたは専門のテクニカルライター兼翻訳者です。
以下の RFC 断片を **英語から日本語**へ逐語的に翻訳してください。
- 技術用語・節番号・箇条書き・書式はそのまま保持してください。
- 解説や要約は付けず、**日本語訳のみ**を出力してください。
--- RFC 断片ここから ---
### 8.4. Content‑Encoding
The "Content‑Encoding" header field indicates what content codings
have been applied to the representation, beyond those inherent in
the media type, and thus what decoding mechanisms have to be applied
in order to obtain data in the media type referenced by the
Content‑Type header field. Content‑Encoding is primarily used
to allow a representation's data to be compressed without losing the
identity of its underlying media type.
Content‑Encoding = #content‑coding
An example of its use is
Content‑Encoding: gzip
If one or more encodings have been applied to a representation,
the sender that applied the encodings MUST generate a Content‑Encoding
header field that lists the content codings in the order in which
they were applied. Note that the coding named "identity" is reserved
for its special role in Accept‑Encoding and thus SHOULD NOT be
included.
Additional information about the encoding parameters can be provided
by other header fields not defined by this specification.
--- RFC 断片ここまで ---
Gemini 2.0 Flashの結果はこちら
"Content‑Encoding" ヘッダーフィールドは、メディアタイプに固有のものを超えて、表現に適用されたコンテンツコーディングを示し、したがって、Content‑Type ヘッダーフィールドによって参照されるメディアタイプでデータを取得するために適用する必要があるデコードメカニズムを示します。Content‑Encoding は、主に、表現のデータの基になるメディアタイプの識別情報を失うことなく圧縮できるようにするために使用されます。
Content‑Encoding = #content‑coding
その使用例は次のとおりです。
Content‑Encoding: gzip
1 つ以上のエンコーディングが表現に適用されている場合、エンコーディングを適用した送信者は、適用された順序でコンテンツコーディングをリストする Content‑Encoding ヘッダーフィールドを生成しなければなりません (MUST)。"identity" という名前のコーディングは Accept‑Encoding における特別な役割のために予約されており、したがって含めるべきではありません (SHOULD NOT) ことに注意してください。
エンコーディングパラメータに関する追加情報は、この仕様で定義されていない他のヘッダーフィールドによって提供される場合があります。
Gemini 2.5 Flashの結果はこちら
「Content‑Encoding」ヘッダーフィールドは、メディアタイプに固有のものに加えて、表現にどのようなコンテンツコーディングが適用されたかを示し、したがって、Content‑Typeヘッダーフィールドによって参照されるメディアタイプでデータを取得するためにどのようなデコーディングメカニズムが適用される必要があるかを示す。Content‑Encodingは、主に、表現のデータがその基になるメディアタイプの同一性を失うことなく圧縮されることを許可するために使用される。
Content‑Encoding = #content‑coding
その使用例は
Content‑Encoding: gzip
1つ以上のエンコーディングが表現に適用された場合、エンコーディングを適用した送信者は、適用された順序でコンテンツコーディングをリストするContent‑Encodingヘッダーフィールドを生成しなければならない(MUST)。"identity"という名前のコーディングは、Accept‑Encodingにおけるその特別な役割のために予約されており、したがって含まれるべきではない(SHOULD NOT)ことに注意。
エンコーディングパラメータに関する追加情報は、この仕様で定義されていない他のヘッダーフィールドによって提供されうる。
Gemini 2.0 Flashは、原文構造と用語は忠実にキープできていますが、1文が長く読点が少ない印象です。
対してGemini 2.5 Flashは、ヘッダ名後のスペース削除など微細な整形も行き届き、形式保持と読みやすさを高水準で両立できている印象です!
数学タスク
入力プロンプトこちら(意図:高い思考予算を指定した際に、式導出→数値代入→結果提示まで一貫できるか)
あなたは構造力学の指導教員です。
以下の条件を持つ片持ち梁について、**最大曲げ応力**を求めてください。
- 梁の長さ:3 m(左端固定)
- 断面:幅 100 mm、せい 200 mm の長方形
- 荷重:全長にわたり 5 kN/m の等分布荷重
求める際の指示
1. 曲げ応力の公式 σ = M·y / I を使用し、固定端での最大応力を計算してください。
2. 計算手順をステップバイステップで示してください。
3. 最終結果は MPa 単位で小数点以下 2 桁に丸めて提示してください。
Gemini 2.0 Flashの結果はこちら
問題設定
梁の長さ (L): 3 m
断面: 幅 (b) = 100 mm, 高さ (h) = 200 mm の長方形
荷重 (w): 5 kN/m の等分布荷重
解答
ステップ 1: 最大曲げモーメント (M) の計算
片持ち梁に等分布荷重が作用する場合、固定端で最大曲げモーメントが発生します。最大曲げモーメントは以下の式で計算できます。
M = (w * L^2) / 2
ここで、
w = 5 kN/m
L = 3 m
したがって、
M = (5 kN/m * (3 m)^2) / 2 = (5 * 9) / 2 kN·m = 22.5 kN·m
ステップ 2: 断面二次モーメント (I) の計算
長方形断面の断面二次モーメントは、以下の式で計算できます。
I = (b * h^3) / 12
ここで、
b = 100 mm = 0.1 m
h = 200 mm = 0.2 m
したがって、
I = (0.1 m * (0.2 m)^3) / 12 = (0.1 * 0.008) / 12 m^4 = 0.0008 / 12 m^4 = 6.6667 * 10^-5 m^4
ステップ 3: 最大曲げ応力 (σ) の計算
曲げ応力の公式は、σ = M * y / I です。
ここで、
M = 22.5 kN·m = 22.5 * 10^3 N·m
y = h / 2 (中立軸から最外縁までの距離) = 0.2 m / 2 = 0.1 m
I = 6.6667 * 10^-5 m^4
したがって、
σ = (22.5 * 10^3 N·m * 0.1 m) / (6.6667 * 10^-5 m^4) = 2250 N/m^2 / 6.6667 * 10^-5 m^4 = 33750000 N/m^2 = 33.75 * 10^6 Pa = 33.75 MPa
最終結果
片持ち梁の最大曲げ応力は、33.75 MPa です。
Gemini 2.5 Flashの結果はこちら
問題の概要
梁の長さ:L=3 m
断面:幅 b=100 mm、せい h=200 mm の長方形
荷重:全長にわたり w=5 kN/m の等分布荷重
最大曲げ応力は、曲げモーメントが最大となる固定端で発生します。長方形断面の場合、中立軸から最も離れた断面の上下縁で応力が最大となります。
計算手順は以下の通りです。
計算手順
ステップ 1: 最大曲げモーメント M
max
を計算する
片持ち梁に全長にわたって等分布荷重 w が作用する場合、固定端(左端)での最大曲げモーメント M
max
は以下の式で求められます。
M
max
=
2
wL
2
まず、荷重の単位を N/m に変換します。
w=5 kN/m=5×1000 N/m=5000 N/m
次に、最大曲げモーメントを計算します。
M
max
=
2
(5000 N/m)×(3 m)
2
=
2
5000×9
Nm=
2
45000
Nm=22500 Nm
応力計算で後ほど使用するため、単位を Nmm に変換しておきます。
M
max
=22500 Nm×1000 mm/m=22,500,000 Nmm
ステップ 2: 断面二次モーメント I を計算する
幅 b、せい h の長方形断面の断面二次モーメント I (中立軸周り)は以下の式で求められます。
I=
12
bh
3
与えられた断面寸法を代入します。
b=100 mm
h=200 mm
I=
12
(100 mm)×(200 mm)
3
=
12
100×8,000,000
mm
4
=
12
800,000,000
mm
4
I≈66,666,666.67 mm
4
ステップ 3: 中立軸から最大応力が発生するファイバーまでの距離 y
max
を求める
長方形断面の場合、中立軸は断面の中心に位置します。最大曲げ応力は上下縁で発生するため、中立軸から上下縁までの距離 y
max
は断面のせいの半分となります。
y
max
=
2
h
y
max
=
2
200 mm
=100 mm
ステップ 4: 最大曲げ応力 σ
max
を計算する
曲げ応力の公式 σ=
I
M⋅y
を使用し、固定端での最大応力を計算します。ここで、M=M
max
、y=y
max
とします。
σ
max
=
I
M
max
⋅y
max
ステップ 1, 2, 3 で求めた値を代入します。
σ
max
=
66,666,666.67 mm
4
(22,500,000 Nmm)×(100 mm)
計算を実行します。
σ
max
=
66,666,666.67 mm
4
2,250,000,000 Nmm
2
σ
max
≈33.75 N/mm
2
N/mm² は MPa と等しい単位です。
σ
max
≈33.75 MPa
最終結果
小数点以下 2 桁に丸めて提示します。
この片持ち梁に生じる最大曲げ応力は、固定端の上下縁において
σ
max
=33.75 MPa
となります。
今回の計算は、材料が弾性範囲内であると仮定しています。しっかりと手順を追って計算できていますね。素晴らしいです。
Gemini 2.0 Flashは、説明が箇条書きに近いイメージで、数式と文章が連続していて読みにくい印象です。
それに対してGemini 2.5 Flashは、四則演算を明示、最後に材料弾性仮定まで言及して解釈を補強していて、構造も視認性が高く、非常に読みやすい印象です!
まとめ
Gemini 2.5 Flash は、「考える/考えない」を UI でも API でも瞬時に切り替えられる最初のハイブリッド軽量モデルです。
モバイルアプリに直接搭載されたことでかんたんに体験できるようになり、「思考」を追加しても GPT‑4o ライト級より安価な設定になっています。
開発~検証段階では AI Studio、ユーザテスト段階では Web/アプリといった使い分けも有用そうなのが魅力的ですね!
気になる方はぜひ本記事を参考に試してみてください!

最後に
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