AIブラウジング機能「Copilot Mode」とは?特徴や使い方、使ってみた感想まで解説!

Microsoftは、Webブラウザ「Edge」に新機能「Copilot Mode(コパイロットモード)」を発表し、2025年7月29日(日本時間)より実験的に導入を開始しました。
この機能は、AIがユーザーの目的を先読みしてサポートしてくれる次世代のブラウジング機能です。複数のタブを開いて情報を比較したり、調べ物に手間取ったりしていた従来の作業を、よりスマートかつスピーディーに変えてくれます。まさに生成AI時代にふさわしいブラウジング体験ができるということで、世界中の生成AIユーザーから注目を集めています。
本記事では、Copilot Modeの主な特徴や便利な使い方、実際に使ってみた感想まで徹底的に解説しますので、ぜひ最後までご覧ください!
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Copilot Modeとは
Copilot Modeは、これまでの「検索して結果を待つ」「ページを1つずつ見て回る」といった受動的な操作から脱却し、AIがユーザーのニーズを先読みしてサポートする能動的なブラウジング体験へと進化させる試みです。※1
たとえば、「調べたいトピックについていくつものタブを開いて情報を比較する」といった手間のかかる作業も、Copilot ModeならAIが要点を整理し、関連情報を効率的に提示します。一つの画面内で必要な情報を的確に得られるため、リサーチ作業が格段にスムーズになるんです。
この機能は、煩雑なタブ操作や情報の取捨選択にかかる負担を軽減する設計となっており、ユーザーはより少ない操作で、より深い理解と判断が得られるようになります。現時点では、Windows版とMac版のEdgeのみで利用可能となっています。
Microsoftはこの機能を実験的に導入し、今後のフィードバックをもとにさらなる改善を進めていくとしており、AIがウェブ体験の質を一段階引き上げる新たな試みに注目が集まっています!
なお、Microsoftの生成AI「Copilot」について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Copilot Modeの特徴
Copilot Modeは、複数タブの文脈理解や自然言語による指示、音声操作などに対応し、Web検索・比較・操作をより直感的で効率的に進められます。ここでは、Copilot Modeの主な特徴とその活用例を紹介します。
マルチタブの文脈理解
「マルチタブコンテキスト」という機能は、開いている複数のタブの内容をAIが横断的に把握し、目的に合った情報を整理・分析します。この機能により、タブを切り替えることなくユーザーは必要な情報を迅速に得ることが可能です。
たとえば旅行の計画中、宿泊先・交通手段・観光地の情報をまたいでまとめて提案してくれるため、情報比較の手間が省けます。
自然言語での対話型ナビゲーション
「ビーチの近くでキッチン付きの宿を探して」など、普段の会話と同じ感覚で入力または話しかけるだけで、Copilotが適切な情報を検索・提示します。チャット、検索、Webナビゲーションが1つの入力ボックスに統合され、操作も非常にスムーズです。
音声入力&音声ナビゲーション対応
キーボード操作なしでも「この商品のスペックだけ拾って」「この記事を要約して」などとマイクで話しかけるだけで操作が可能です。
音声での要約指示やページ移動も可能で、手が離せない場面などでは非常に重宝するでしょう。
画面を妨げないポップアップ表示
CopilotはWebページ上に吹き出しで表示されるため、現在開いている画面を邪魔せずにAIとのやり取りが可能です。翻訳、要約、単位変換などもその場で完結し、作業効率が格段に向上します。サイドパネルへのピン留めも可能です。
クイックアシストボタン&一体型UI
アドレスバーの左端に表示されるCopilotアイコンから、いつでもAI機能を呼び出せます。新しいタブを開くと、チャット・検索・ナビゲーションを一括操作できるページが表示され、直感的な利用が可能です。
ブラウジング履歴のトピック整理機能(今後実装予定)
過去の検索テーマをAIが記憶し、「ネットショップの始め方」などのトピックに沿って次のアクションを提案する「ジャーニー」機能も今後実装予定です。この機能は、継続的な学習や長期的なリサーチに非常に役立ちます。
認証情報や履歴を活用したタスク処理(今後実装予定)
Copilotにブラウザ履歴やログイン情報へのアクセスを許可することで、予約の手配や予定管理といった操作も自動化する「built-in actions」と呼ばれる自動操作機能も実装予定です。
その他にも多くの機能が随時実装される予定となっており、さらなる実用性アップが期待できそうです!
Copilot Modeの使い方
ここでは、Copilot Modeの使い方を解説します。
ちなみに、Copilot Modeを利用できるのは個人用Microsoftアカウントのみで、組織アカウントでは利用できません。
Copilot Modeは現在は完全オプトイン機能となっているため、利用するにはEdgeでMicrosoftのCopilot Modeページにアクセスして「Turn on Copilot Mode」のトグルをオンにしてください。

Copilot ModeをONにすると以下の画面が表示されるので、「See what’s new→」をクリックします。

EdgeでCopilot Modeを有効にして新しいタブを開くと、Copilotとやりとりできるチャット・検索・Webナビゲーションが1つの入力ボックスでまとめられたページが表示されます。
また、アドレスバー左端にCopilotのクイックアシストボタンがあり、このボタンを押すと吹き出しでCopilotとのやりとりが可能なほか、ピン留めボタンをクリックすることでサイドパネルでも表示できるようになります。

Copilot ModeのON/OFFは、Edgeの 「設定」→「AIイノベーション」から行えます。

Copilot Modeを使ってみた!
それでは、実際にCopilot Modeを使ってみたいと思います。
ボックスに検索したい内容を入力します。今回は「Copilot Modeとは」と入力して検索してみました。

通常の検索結果ページに切り替わるので、それぞれ新しいタブで開いていきます。ここでクイックアシスト機能の登場です!検索バー左端の「クイックアシストボタン」をクリック。

会話を始める前に、まずAIがページを閲覧できるように設定しなくてはいけません。クイックアシストの右上3つの点をクリックして設定ページを開きます。

設定の中の「プライバシー」をクリック。

赤枠の「コンテキストクルーズ」をONにします。これでAIがすべてのページを閲覧できるようになりました。

まずは、開いているページの要約をお願いしてみました。簡潔で分かりやすい回答です!

次に、開いているものとは別のページを要約できるか試してみます。「3つ目のページを要約して」とお願いすると、ホーム画面のタブを除いた3つ目のページをちゃんと要約してくれています!

さらに、開いているすべてのページを要約できるか試してみましょう。「全てのページを要約して」とお願いすると、全5ページを全て簡潔にまとめてくれました!

使ってみた感想としては、非常に使いやすくて便利だなという印象です!特に、日ごろからリサーチ業務をする方や、複数のページをまたいで調べものをすることが多い方にはとてもおすすめです。
Copilot Modeを利用するための料金プラン
Copilot Modeは現在無料で利用できるものの、Microsoftによると無料期間は限定されているとのことです。(※1)ただし、料金がいくらになるのか、いつから課金されるのかについては、現時点(2025年7月31日時点)ではまだ情報がありません。
いずれは有料化されるようなので、ぜひ無料のうちにCopilot Modeを使ってみてください。
Copilot Modeを活用してみよう!
Copilot Modeは、AIがユーザーのブラウジングを一歩先回りして支援してくれる革新的な機能です。
複数タブの文脈理解、自然言語での指示、音声入力などを通じて、これまでの面倒な作業が一気に効率化できるようになるかもしれません。リサーチや比較、要約といった操作も全て自然な会話で完結する、非常に優秀な機能だと思います!
現在は期間限定で無料提供されており、今後はさらなるアップデートや有料化の可能性もあるため、今のうちに使い勝手を試してみるのがおすすめです。
記事を読んで気になった方は、ぜひCopilot Modeを活用して次世代のブラウジングを体験してみてください!

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