手取り17万社畜は年収4000万プロンプトエンジニアの夢を見るか
この記事は、超高収入だと噂されているプロンプトエンジニアについて、
- 実際なにしてるの?
- ほんとに高収入なの?
- 私でもなれますか?(お金ほしぃ…)
などなど気になったので、徹底的に海外求人(indeedの全データ)を漁って、分析・考察してみたものになります!
また、プロンプトエンジニアについては、
「学士資格がなくても年収3500万円!」と囃し立てる記事がある反面、「プロンプトエンジニアなんて一過性のもので幻想だ!」なんて批判的な記事もありますよね。
果たして真相はどうなのでしょう。
気になる方は、ぜひ最後までご覧くださいっ!
これがIndeedのプロンプトエンジニアの求人リストだ!!!
Indeed で、「”prompt engineer”」と検索しました。
フルタイム求人は、5/12日時点で約40件。
そのデータから、最終学歴と提示されている報酬に関する表がこちら↓です。
最終学歴 | 1500 ~1650万円 | 1650 ~1700万円 | 1700 ~2050万円 | 2050 ~2500万円 | 2500万円 ~ |
---|---|---|---|---|---|
大学(学士) | 36 | 1 | 1 | 2 | 0 |
大学(修士) | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
Indeedでは大学(学士)未満の求人は見当たりませんでした。
冒頭で触れた「学士資格がなくても」というのは存在するのか怪しい…もしくは本当に一部の求人だけでしょう。
しかし、日本は50%以上が大卒。
あなたが大卒ならば、高収入転職の可能性は大いにあるかもしれません!
凄いぞプロンプトエンジニア!!
夢が詰まってるじゃないか!
私も渡米して転職しようかな…!
そうだ…こんなライター業はどうせAIに淘汰される!
今のうちに…!
…待て待て、一度落ち着け…私…。
プロンプトエンジニアは新しい職業。
それゆえ本当か嘘か、よからぬ噂も耳にしています…。
なお、プロンプトエンジニアについて知りたい方はこちらをご覧ください。
→プロンプトエンジニアとは?なる方法、将来性、必要なスキルを解説
プロンプトエンジニアにまつわる否定的な見方
代表的な例を2つ紹介します。
- 一過性の職業なのでは?
- 専門性は必要ないのでは?
この2つの意見について深ぼらないと転職を本気で考えるわけにはいきません。
1.一過性の職業なのでは?と考えるプロセスは以下のとおり。
- まず、GPT-3.5 から GPT-4になり、文脈も汲み取ってくれるくらい賢くなった。
- 今後もAIは賢くなるんだから、プロンプトエンジニアが躍起になってプロンプトについて考える必要がなくなってくる。
2.専門性なんてないのでは?と考えるプロセスは以下のとおり。
- 今後、時間とともに、研究や技術革新が進む。そうすることで、インターネットで「ググる」が当たり前になったように、生成系AI(ChatGPTなど)が大勢に広まる。
- そうなることで、専門性は薄れる。ググる専門家がいないように、プロンプトを作る専門家も不要になる。
たしかに、言わんとしていることはわかります。
職業としての継続性もなければ、専門性もない。
そんな夢がないのか、プロンプトエンジニアァ!?
さて、実際はどうなのでしょうか…?
求人情報を読み解いて、プロンプトエンジニアの実態を掴む
海外の求人サイトから、プロンプトエンジニアのイメージ像について考えてみることにしました。
見てほしいのが、こちら↓の表。
実際の求人サイトのデータから、経験レベルと報酬についてまとめました。
経験レベル | 1500 ~1650万円 | 1650 ~1700万円 | 1700 ~2050万円 | 2050 ~2500万円 | 2500万円 ~ |
入門 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
中級 | 36 | 1 | 1 | 2 | 0 |
……予想と全然違うんですけど!!
私は、「プロンプトエンジニアって、比較的新しい仕事だから、未経験者への求人もあるでしょ」と思ってました。
実際のところ、やっぱり高収入という条件は、それに伴うだけのスキルや経験が求められてるみたいですね。
さらに実際のスキルってどんなものなのか疑問に思ったので、求人情報をチェック。
応募に必要な資格情報だけをピックアップしてまとめました。
すると、次のような業務経験や知識が必要だそうです。
コンピュータ・サイエンス領域:
- コンピューターサイエンス、エンジニアリング、または関連分野の学士号
- Pythonや類似のプログラミング言語に対する熟練度
- APIを利用した作業経験
- Linuxオペレーティングシステムとコマンドラインインターフェースへの熟知度
- NLPモデルに対する明確かつ具体的な指示を書く能力
- プロンプトの作成とテストに関する経験
- ベクターデータベース(PineconeやMilvusなど)についての知識と、少なくとも1種類のデータベース(MSQLなど)での経験
データサイエンス領域:
- テキストと画像AIモデルの実装経験
- 構造化および非構造化データソースの分析経験
- 大規模データ技術(Hadoop、Spark、Hiveなど)に対する熟知度
- 優れた問題解決能力と分析スキル
- データ構造、データ形式、データモデリングに対する深い知識
めちゃくちゃ専門職じゃないか…これ…。
HadoopとかSparkとかお遊びレベルでしか触ったことねぇよ…。
ITやデータに強くないと務まらない雰囲気を大いに感じます…。
確かに、実際にAIツールを使うときのことを考えたらそれも納得です。
例えばStable Diffusionというテキストから画像生成するAIの場合、ある程度ITリテラシーが必要です。
まずは、プログラムを動かす環境を自分で用意しないといけません。
絵を書いてくれるAIモデルや、拡張機能も必要に応じてダウンロードします。
ダウンロードする作業は、Terminal(いわゆる黒い画面)を使う必要があるし、それだけで満足しちゃだめ。
しっかり使いこなしてナンボです。
あるときは、コンピューターサイエンスの幅広い知識が求められることでしょう。
学歴主義の米国で、学士以上の求人しかないのも納得です…。
というか、私…まともに大学で勉強したっけ…。
…ん?
何だこのデータ。
日本とアメリカの学士のレベル、全然違うじゃん…耳が痛い…。
彼らはめちゃくちゃ勉強してるし…。
卒業したら、一人の専門家として見られるくらいなので、アメリカで学士を取るのはものすごくタフなんですね。
私も含めて、かなりの人が ふるいに掛けられる のではないでしょうか。
えー…ヤバいよプロンプトエンジニア…。
めっちゃツヨツヨじゃんよ…。
私、なれないじゃんよ…。
というかここまでのスペック要求するって…。
改めてプロンプトエンジニアってなにするんだ…?
実際にプロンプトエンジニアってどんな仕事するの?
プロンプトエンジニアの業務について、求人情報をみながら、想像の範囲でまとめました。
現状考えられるのって次の3つかなと。
- クライアントが求めるアウトプットのために、まずは最適なAIツールを選定。
拡張機能などを入れてカスタマイズして、プロンプトを何十回、何百回も試して、成果物を納品する。 - 最新の知見をもとに、顧客からの「とりあえずAIなんだからなんでもできるっしょ!」に対応。
できること、できないことの見極めと、可能な範囲で価値を見出す。 - 汎用性のあるプロンプトテンプレートを作成・量産し、多くの人に知見を共有する。
と、ここまで考えて、アレ…?と。
これって、
「これまでのデータサイエンティストやITコンサルタントがさらに最新技術を鬼のような勢いでキャッチアップして、AIの使い方がべらぼうに上手い!」
ってだけじゃないの…?
あ〜すっげぇ強そう〜(小並感)
なお、AIを活用した転職術について知りたい方はこちらをご覧ください。
→ChatGPTで就職・転職活動攻略。履歴書も面接対策も満点でくぐり抜けるプロンプト術まとめ10選
AI知識格差社会の到来というだけでは?
少なからず、プロンプトエンジニアという職業は、日本にも普及するでしょう。
プロンプトエンジニアなんて横文字使ってかっこいい言い方してますけど、大事なことは「知っているか知っていないかの違いじゃないか?」って思ってます。
何が言いたいかというと、専門的な知識は重要ですが、今後はそれ以上に、最新の手法をすぐに試して、良いものなら取り入れる心構え なのではないかと。
例えば、エンジニア界隈で話題のGitHub Copilot.
文字で命令すると、AIがプログラムを自動で書いてくれたり、デバッグしてくれたりする優れものです。
それもキレイなコードで。
美しいデザインパターンを踏襲して。
…マジでビビります。
これを知っていて、使っているかどうかで、専門職であるエンジニアの中でも生産性に差が出るわけです。
プロジェクトにもよりますが、体感3倍ぐらいスピードに差がでますね。
…こほん。
話が脱線しましたが、年収4000万転職できるかどうかは、そもそもアメリカで転職できなきゃ無理な話。
でもって、私はTOEIC350点なので渡米できしぇーん!
はい終わりでーす!
生成系AIの業務活用なら!
・生成系AIを活用したPoC開発
・生成系AIのコンサルティング
・システム間API連携
最後に
いかがだったでしょうか?
弊社では
・マーケティングやエンジニアリングなどの専門知識を学習させたAI社員の開発
・要件定義・業務フロー作成を80%自動化できる自律型AIエージェントの開発
・生成AIとRPAを組み合わせた業務自動化ツールの開発
・社内人事業務を99%自動化できるAIツールの開発
・ハルシネーション対策AIツールの開発
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などの開発実績がございます。
まずは、「無料相談」にてご相談を承っておりますので、ご興味がある方はぜひご連絡ください。
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