ChatGPTで就職・転職活動攻略。履歴書も面接対策も満点でくぐり抜けるプロンプト術まとめ10選
最近、仕事やプライベートでの活用が普及してChatGPTですが、転職活動にも活かせることはご存知でしょうか?
なんと、ChatGPTを使ったことがあるビジネスパーソンの約3割は転職活動での使用経験があるとのこと。
参考記事:【調査報告】現役ビジネスパーソンに聞いた!「ChatGPTの利用」に関する実態調査 43.8%がChatGPTの利用経験あり 3割が転職活動で利用 主に応募書類の作成や情報収集
ただ、ChatGPTを使ったことがない方にとっては、生成AIをどのように転職活動に活かせるのか検討もつかないかもしれません。
そこで今回の記事では、ChatGPTで転職活動を攻略した事例を10個ご紹介します。
最後まで目を通していただくと、ChatGPTの活かし方を理解できるので、転職エージェントに頼らなくても転職活動が捗るようになるでしょう。ぜひ最後までお読みください。
ChatGPTで転職を攻略した10個の事例
早速、ChatGPTで転職を攻略した10個の事例をご紹介します。
簡単に真似できる事例も多いので、ぜひ真似してみてください。
自分に合った転職先を見つける方法をマインドマップにしてもらう
転職活動を行う際に直面する最初の難関が転職先の決定です。世の中には、数多くの企業が存在するので、転職希望の会社を見つけるだけでも苦労しますよね。
まして、以前まで勤めていた会社に不満があって退職した方は、次は絶対に失敗したくないと意気込んでいるはずです。そんなときに便利なのが、ChatGPTのプラグインである「Whimsical Diagrams」。
このプラグインは有料プランでしか利用できないものの、入力したプロンプトに応じて、フローチャートやマインドマップを作成してくれる優れものです。
今回ご紹介する投稿者が実際に入力したプロンプトが以下のとおり。
#役割
あなたはこれまでに多くの人の転職をサポートしてきたキャリアコンサルタントです。
#依頼事項
自分に合った転職先を見つける方法をマインドマップを用いて教えてください。
#実行のプロセス
1.最高のアウトプットをするために必要な情報を事前に質問
2.自分に合った転職先見つける方法をリサーチ
3.情報を整理
4.マインドマップに落とし込む
その結果、以下のような返答が返ってきました。
了解しました。まず、最高のアウトプットをするために以下の情報を教えていただけますか?
1.あなたの現在の職種や業界は何ですか?
2.転職を考える理由は何ですか?(例:キャリアアップ、給与、働く環境など)
3.あなたが求める理想の転職先の条件や特徴は何ですか?
4.転職活動で重視するポイントは何ですか?(例:福利厚生、企業のビジョンや文化、勤務地など)
5.これまでの転職経験や活動に関する特筆すべき点はありますか?
これらの情報をもとに、より具体的なマインドマップを作成するためのリサーチを行い、情報を整理してマインドマップに落とし込みます。
そこで、以下のような情報を入力したところ、実際にマインドマップを作成してくれたようです。
1.Webメディアの編集者
2.キャリアアップ
3.仕事を通じて人の役に立っていることが実感できる
4.ビジョンやミッションに共感できるか
5.もともとは接客業をしていた経験があり、そこからWeb業界に転職した
・クライアントの気持ちにくみ取って提案をすることが得意
・モノづくりにこだわりがある
・先読みして考えるのが得意
その後、投稿者はマインドマップの情報をもとに、転職活動でこれからやるべきことをフローチャートにしてもらったとのことです。みなさんも転職活動の最初の段階で使ってみてはいかがでしょうか。
ChatGPTに転職後のアドバイスをもらう
転職活動は、転職先から内定をもらって終わりではありません。転職先の職場にうまく馴染めるよう、注意すべき点は多岐にわたります。
そこで、注意点がわからなければ、ChatGPTに教えてもらうのも1つの手です。今回は、転職後に気をつけるべきことをChatGPTに教えてもらっている投稿者がいたので紹介します。
こちらの投稿者は、プロンプトとして以下質問を投げかけています。
入社当日に気をつけることを細かく知りたい
その結果、一言アドバイスに加え、詳細なアドバイスを5つに分けてわかりやすく解説してもらっていました。
紹介した事例を参考に、転職先への初出勤日が近づいてきた方は、ぜひChatGPTに質問を投げかけてみてください。
ChatGPTに出戻り転職のメリットとデメリットを教えてもらう
転職活動中の方のなかには、以前勤めていた職場に再就職する「出戻り転職」を検討している方もいるのではないでしょうか。そこで、ChatGPTを使って、出戻り転職のメリット・デメリットをリサーチしている方がいたのでご紹介します。
こちらの投稿者は、まず出戻り転職のメリット・デメリットを解説するよう、ChatGPTにプロンプトを入力します。
その結果、メリットとデメリットをそれぞれ3つ解説した後、最終的には「自身のキャリアプランや今後の成長について考え、再び同じ会社で働くことが最良の選択であるかどうかを判断する必要がある」と述べています。
転職アドバイザー顔負けの素晴らしい回答をしているので、転職で悩んだらとりあえずChatGPTに聞いてみるのがいいかもしれません。
ChatGPTで職務履歴書を作成
職務履歴書の作成を面倒に感じている方に朗報です!
なんと、ChatGPTには職務経歴書を自動生成できるプラグインが存在するとのこと。
実際に使っている方がいたのでご紹介します。
こちらの方が使っているのは、「EasyResume」というプラグインです。求人広告に記載されている仕事内容や求める人物像を入力すると、職務経歴書の「スキル」や「前職の職務内容」の部分に、会社の条件にマッチした文章を記載してくれます。
あとは、以前まで勤めていた職場や個人情報を入力すれば完成です。AIが生成した文章をそのまま使うと、自分の経歴と若干異なる部分があると思うので、細かい表現は自分なりの言葉に置き換えましょう!
なお、転職サイト大手のビズリーチでは、すでに職務経歴書を自動生成する機能を開発しています。転職サイトを選ぶ際は、このように便利な機能が搭載されているサイトを選ぶとよいかもしれません。
参考サイト:ビズリーチ「GPTモデルのレジュメ自動作成機能」を開発
ChatGPTで作成した履歴書で無名大学から大手の会社に内定
こちらの投稿者の友人はどうやら、ChatGPTで履歴書を作成したところ、無名大学出身であるにもかかわらず大手の会社から内定をもらったようです。
大手企業に限らず、大学生が企業から内定を勝ち取るのは難しいので、それをAIの力で無双しているというのは羨ましい限りですね!
履歴書を作成するために使用したプロンプトがこちらです。
あなたの目標は、私に仕事を見つけるための完璧な履歴書を作ることです。以下は私の経験と資格のリストです:
[経歴と資格をすべて記載]
私が応募している仕事は以下の通りです:
[志願する職業の説明文]
応募する仕事に最適なスキルを紹介する履歴書を作成します。「What's in it fot me」メソッドを使用すると、
面接官はなぜ私がその仕事に就く可能性が高いのかを理解できます。プロフェッショナルな口調を使ってください。
また、ChatGPTから回答を得た後は、強調したい内容に合わせて再度書き直しを行ったとのことです。
履歴書の作成で悩んでいる方は、ChatGPTに相談してみると、意外と早く解決するかもしれません。
志望動機をChatGPTで生成
エントリーシートを提出する際に、必ずといっていいほど設けられている「志望動機」の記載欄。この項目の記載内容で会社に対する熱量がわかってしまうので、手が止まっている方は多いのではないでしょうか。
こういった場面こそ、ChatGPTの使いどきです。こちらの投稿者は、営業職の会社へ転職する際の志望動機をChatGPTで作成しています。
今回は、シンプルなプロンプトで客観的な意見をもらっていますが、自分の経歴やスキルを入力すると、もっと深みのある志望動機が作れそうですね!
長所と短所をChatGPTで壁打ち
エントリーシートの記載や面接でよく質問される「長所と短所」。箇条書き形式でいくつかの候補が出てきても、相手にとって魅力的な内容にまとめるのは、なかなか難しいですよね…
そんなときこそ、ChatGPTを頼りましょう!
こちらの投稿者は、ChatGPTに自分の長所と短所を箇条書き形式で入力して、1つの文章にまとめてもらっています。
とくに、プロンプトを入力する際に、「200文字程度で」というように文字数の目安を指定しているのがポイントです。文字数を指定しないと、結論のないダラダラとした文章になりがちなので、エントリーシートの記載欄などに合わせて文字数を指定しましょう。
ChatGPTの画像生成技術で自由記述の自己PR欄にイラストを挿入
企業のエントリーシートでたまにあるのが、「自由なフォーマットで自己PRを記載してください」というものです。この記載欄に、イラストを使用しながら視覚的にわかりやすい自己PRを記載できれば、企業からの評価が爆上がりすること間違いありません。
しかし、デザイナーでもない一般の方にとっては難易度が高いので、参考記事の執筆者が推奨している画像生成AIでイラストを作成することをおすすめします。
参考記事の執筆者が使用したのは、ChatGPTのプラグインとして実装されている「DALL-E 3」です。DALL-E3に作成したいイラストのイメージをプロンプトで入力すると、手軽にイラストを作成してくれます。
参考記事の執筆者は、学生時代に力を入れた内容に企業の商品のイメージを絡めた画像を生成していました。もしも、エントリーシートに自由記述欄が設けられていた場合は、ぜひ真似してみてください。
ChatGPTを面接官BOTにして面接の練習
ChatGPTを面接の練習相手にしていた猛者がいたのでご紹介します。どうやら、こちらの投稿者は、友人のためにChatGPTを面接官BOTにしたとのこと。
実際に入力したプロンプトは、以下のとおりです。
あなたは【業界名】の仕事の面接官で、【ポジション】の人材を探しており、応募者との面接を行います。
私は応募者として面接を受けるので、あなたは面接官として私に質問してください。
【業界名】:不動産業界、信用金庫など記入
【ポジション】:営業職、IT開発部門長など記入
###ルール
面接官は一度に1つの質問をします。
面接官は次の質問に移る前に、応募者の回答に対して応じる必要があります。
採用の判断を下すためのすべての情報を応募者から求めてください。
面接後、応募者から「この面接を通して私の評価を教えてください」と言われたら、講評・改善点などをフィードバックしてください。
理解したら、応募者を面接室に歓迎することから始めてください。
こちらのプロンプトの「業界名」や「ポジション」の部分に自分が希望する転職先の情報を入れることで、面接の練習をテキスト上で行えます。
さらに、投稿者の場合は、Google Chromeの拡張機能である「Voice In – Speech-To-Text Dictation」というものを実装し、こちら側のテキストは音声で入力していたとのこと。発声を伴うことで、より本番に近い環境で面接練習ができますね。
これは余談ですが、面接の内容をハードにしたい場合は、「私のライバルが面接に参加している」という設定を与えてみると良いかもしれません。ChatGPTはハートフルなので、自分の意見に対してダメ出しを求めても、ヌルい意見しか出てきません。
しかし、自分ではなく、ライバルが面接に参加しているという設定にすることで、厳しい意見をもらえるようになります。
参考記事:転職の魔王様もびっくり? ChatGPTを面接官Botにするプロンプト
面接時によくある質問をChatGPTでリサーチ
面接時によくある質問をChatGPTでリサーチした方がいたのでご紹介します。
こちらの投稿者は、よくある質問の種類だけでなく、「なぜこの質問をするのか?」という部分もChatGPTに回答させています。確かに、質問の意図がわかれば、面接官にとって魅力的だと感じる返答ができそうですよね!
ChatGPTの返答内容を一部抜粋しました。
1. あなたのポートフォリオについて教えてください。
理由: 企業は候補者の過去の作品を通じて、デザインのスキル、センス、多様性を評価します。また、候補者が課題にどのように取り組んだか、プロジェクトの背景にある考え方を理解するためです。
2. 特定のデザインを選んだ理由は何ですか?
理由: デザインの意思決定プロセスを理解し、候補者がユーザー中心のアプローチを取っているか、ビジネスの要件をどのように取り込んでいるかを確かめるためです。
3. 最も誇りに思うデザインプロジェクトは何ですか?なぜですか?
理由: 候補者の情熱とプロジェクトに対するコミットメントを測ることができ、どのような業績を最も重要視しているかを知るためです。
上記のように、ChatGPTを活用すれば、まるで本物の面接官に取材したかのような回答を得られます。面接対策の初期段階で実践すると、魅力的な解答案が浮かび上がるかもしれません。
なお、ChatGPTの使い方について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
→【画像で導く】ChatGPTの始め方や使い方、スマホ/PC別で解説
ChatGPTを使って転職活動を攻略しよう!
ChatGPTをうまく活用すれば、自己分析や企業の分析が捗ります。履歴書や職務経歴書といった、作成に手間のかかる書類も効率的に作成できることでしょう。
ChatGPTを使って転職活動を攻略した事例を再度まとめました。
- 自分に合った転職先を見つける方法をマインドマップにしてもらう
- ChatGPTに転職後のアドバイスをもらう
- ChatGPTに出戻り転職のメリットとデメリットを教えてもらう
- ChatGPTで職務履歴書を作成
- ChatGPTで作成した履歴書で無名大学から大手の会社に内定
- 志望動機をChatGPTで生成
- 長所と短所をChatGPTで壁打ち
- ChatGPTの画像生成技術で自由記述の自己PR欄にイラストを挿入
- ChatGPTを面接官BOTにして面接の練習
- 面接時によくある質問をChatGPTでリサーチ
とくに、エントリーシートの作成だけでなく、面接対策にも活用できるのがポイント。人間顔負けの働きが期待できるので、もう転職エージェントや転職アドバイザーを頼る必要がなくなるかもしれません。
転職活動で手が止まっている方は、本記事で紹介した事例を参考に、ChatGPTを活用してみてください!
最後に
いかがだったでしょうか?
弊社では
・マーケティングやエンジニアリングなどの専門知識を学習させたAI社員の開発
・要件定義・業務フロー作成を80%自動化できる自律型AIエージェントの開発
・生成AIとRPAを組み合わせた業務自動化ツールの開発
・社内人事業務を99%自動化できるAIツールの開発
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まずは、「無料相談」にてご相談を承っておりますので、ご興味がある方はぜひご連絡ください。
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