【初心者OK】Clipdropの使い方や活用法まとめ|無料と有料プランの違いも解説

Clipdrop 使い方 活用法 まとめ 無料 有料プラン 違い

画像編集や生成のAIツールが日々進化するなかで、手軽さと性能の高さを兼ね備えた「ClipDrop」が注目を集めています。Stability AIが提供するこのツールは、画像の背景除去・拡張・生成など、プロも満足できる多機能さが魅力です。

本記事では、ClipDropの基本的な使い方から活用法、無料プランと有料プランの違いまで、わかりやすく解説します。AI初心者の方でも今日からすぐに使いこなせる内容になっているので、ぜひ参考にしてみてください。

\生成AIを活用して業務プロセスを自動化/

目次

ClipDropとは?

参考:https://clipdrop.co/

ClipDropは、元々フランスのスタートアップ「Init ML」が開発した画像生成・編集ツールです。現在は画像生成AI「Stable Diffusion」で知られるStability AIの傘下に入っています。  

ClipDrop自体は、テキストから高品質な画像を瞬時に生成できる機能が特徴で、デザイナーやマーケターをはじめとするクリエイティブ業務に幅広く活用されています。

画像生成には、Stability AIが提供する「Stable Diffusion」の技術が使われており、ユーザーが入力したキーワードに応じて自由なビジュアルを作り出すことが可能です。従来の画像編集ソフトでは難しかった表現も、ClipDropを使えば手軽に実現できます。

さらに、ClipDropには背景除去や不要なオブジェクトの削除、画像のアップスケーリング、再照明といった編集機能も備わっており、既存の画像を自在に加工・補正できるのも魅力です。

ClipDropは日本語で使用可能

ClipDropの大きな特徴として、日本語で使用できることが挙げられます。以前は日本語に対応していませんでしたが、現在では日本語に対応しています。

各機能の説明を日本語で見ることができ、プロンプトにも日本語を使えるので大変便利です。他の画像生成AIの場合は日本語に対応していなかったり、個別の設定が必要だったりするので、使い勝手が良さそうですね。

ClipDropの安全性は高くない

ClipDropは、入力したデータやログイン情報などのデータを収集し、そのデータがクラウド上で処理されるため、安全性が高いとは言えません。

プライバシーポリシーを参照すると、以下のように記載があります。

What personal data we collect?

Personal data is a data that identifies an individual directly or indirectly, in particular by reference to an identifier such as a name.

We may collect the following personal data:

Identification data (e.g. full name, email and postal addresses) ;

Login data (e.g. logs, IP address);

Economic and financial details (e.g. bank details) ;

Images, texts and photographs.

The user acknowledges and accepts that content of a personal or confidential nature is downloaded, stored, and carried out under his/her sole responsibility. The company shall not be held liable in any way in this respect.

引用:ClipDrop

日本語訳

どのような個人データを収集しますか?
個人データとは、氏名などの識別子を通じて、直接的または間接的に個人を特定できる情報を指します。
当社は以下の個人データを収集する場合があります:
識別情報(例:氏名、メールアドレス、郵送先住所)
ログイン情報(例:ログ、IPアドレス)
経済・財務情報(例:銀行情報)
画像、テキスト、写真などのコンテンツ
ユーザーは、個人または機密性のあるコンテンツをアップロード・保存・処理することについて、すべて自己責任で行うことに同意し、当社はそれに関連する一切の責任を負いません。

上記のように、入力した情報やアップロードした画像が保存される可能性があるため、個人情報や機密情報は入力しないように注意しましょう。

ClipDropを使ってできること3選

ClipDropは画像の編集や生成に革新的なアプローチを提供するAIツールで、大きく分けて以下3種類の機能があります。

  • 画像生成する
  • 画像を編集する
  • 不要なものを削除する

特に背景を消す・色を変更するなど編集機能が豊富に搭載されており、できることが非常に多岐にわたります。ここではClipDropの主にできることを3つ紹介いたします。

画像を生成する

参考:https://clipdrop.co/

テキストベースのプロンプトから高品質な画像を生成する「Text to image」の機能があります。このブラウザベースのサービスは、特に画像生成AIの初心者に最適で、直感的な操作で理想の画像を作り出すことが可能です。

文章から画像を生成するだけでなく、画像を元にバリエーションを増やしたり、落書きをリアルな画像に置き換えることもできます。

なお、以前まで無料版でも使えた画像生成機能は有料化しています。無料版では画像生成機能が使えないため、画像生成機能を使いたい方は有料プランを契約しましょう。

画像を編集する

参考:https://clipdrop.co/

ClipDropには、アップロードした画像を編集するさまざまな機能が備わっています。代表的なツールを以下にまとめました。

  • Generative Fill:画像内の要素を置き換えたり修正したりできる
  • Universal Resizer:あらゆるSNSに合わせて画像サイズを変更できる
  • Replace background:背景を置き換える
  • Image upscaler:画像を2倍もしくは4倍に拡大してノイズを除去する
  • Relignt:美しいライトで画像に光を当てる

画像内の要素を置き換えたり、画像サイズ自体の変更が可能です。画像生成後に細かい部分を調整したい場合に活用してみてください。

不要なものを削除する

参考:https://clipdrop.co/

ClipDropには、画像生成によって生成した画像や、写真などの画像から不要なものを取り除く機能があります。

  • Remove background:背景を削除
  • Cleanup:画像から特定の人物やオブジェクトを削除できる
  • Text remover:画像からテキストを除去する

取り除けるものは「写真から一本の木を取り除く」のみにとどまらず、背景を除去する・イラスト等からテキストを除去するといったことまで、除去できるものは多岐にわたります。

なお、他の画像生成AIについて知りたい方はこちらをご覧ください。

ClipDropの機能一覧

ClipDropは、多彩な画像編集・生成機能を備えています。

ここではその機能を一覧にして紹介いたします。

Text to image:文章から画像を生成

参考:https://clipdrop.co/text-to-image

「Text to image」は、テキスト入力で画像を生成する基本的な機能です。プロンプト入力欄に画像の完成イメージを入力するだけで、簡単に画像を生成できます。

なお、画像生成AIのモデルには「Stable Diffusion」が使われています。画像を気に入った場合はダウンロードもできるため、ぜひ試してみてください。

Generative Fil|画像内の要素の置き換え・修正

参考:https://clipdrop.co/generative-fill

「Generative Fil」は、画像内の要素を置き換えたり、修正したりできる機能です。画像をアップロードしてテキストで指示すれば、その通りに画像内の要素を置き換えてくれます。

例えば、画像に写っている人物の服装を変えたり、動物やオブジェクトを追加したりできます。

Universal Resizer:画像サイズの変更

参考:https://clipdrop.co/universal-resizer

Universal Resizerは、画像サイズを変更する機能です。例えば、Webサイト用の広告バナーやSNS投稿用画像など、それぞれ適切なサイズの画像に編集できます。

なお、元画像の解像度やアスペクト比は維持できるため、サイズ変更で画質が悪くなることはありません。画像をリサイズして、他のコンテンツで使い回したい方におすすめです。

Uncrop|切り抜き解除・画像形式変更

参考:https://clipdrop.co/uncrop

「Uncrop」は、画像の切り抜きを解除したり、アスペクト比を変更したりできる機能です。任意の画像をアップロードして新しいアスペクト比を指定することで、簡単に切り抜きを解除できます。

アスペクト比の拡大に伴い足りない部分は、元画像を参照してAIが補完してくれます。

Reimane画像入力で複数のバリエーションを作成

参考:https://clipdrop.co/reimagine

AIによって生成される「イメージ再構築」ツールで、1つの画像から複数のバリエーションを作成できます。

Stability AIの新しいアルゴリズムによって作成され、オリジナル画像から入力画像の各ピクセルへの直接の依存をなくせるのが特徴です。画像の再構築能力を次のレベルに引き上げ、大胆でユニークなバリエーションの出力を実現できます。

Cleanup|画像から特定のオブジェクトを削除

参考:https://clipdrop.co/cleanup

「Cleanup」は、画像から特定のオブジェクトを削除できる機能です。削除できるものには、人物・テキストをはじめとしたあらゆるものが含まれます。

Photoshopなどの画像編集ソフトでできるようなことが、簡単にWeb上でできるようになります。写真家や不動産業者、クリエイティブエージェンシー、Eコマースなど、さまざまな業界で活用可能と考えられます。

Remove background|背景を削除

参考:https://clipdrop.co/remove-background

Remove Backgroundは、写真から主要な被写体を驚くほど正確に抽出するツールです。アップロードされた画像の背景を削除できます。

こちらは、言葉そのままの通りなのでイメージもしやすいと思います。

Relight|画像に光を当てる

参考:https://clipdrop.co/relight

アップロードされた画像ファイルの光の当たり方や、その色合いを調節することができるツールです。画像にライトを配置し、大きさ・距離・色を設定することでそれに合わせたRelightをしてくれます。

カメラアプリについている調光機能が、より柔軟に使うことが可能になったイメージのツールです。

Image upscaler|画像の解像度やサイズを上昇

参考:https://clipdrop.co/image-upscaler

アップロードされた画像の解像度を上げたり、よりサイズを大きくした画像を生成できるツールです。

低画質の画像をピクセル化することなく、高解像度の画像に変換します。また、ノイズを除去し、美しいディテールを復元することもできます。

Replace background|背景を置き換え

参考:https://clipdrop.co/replace-background

AIを使用してアップロードされた画像の背景を、指定したものに新しく作り変えることができるツールです。

シンプルな写真を撮って、素晴らしい写真撮影スタジオや火山、居心地の良いリビングルームにテレポート、なんてことも可能となるツールです。

Text remover|画像からテキストを除去

参考:https://clipdrop.co/text-remover

アップロードされた画像ファイルをAI技術を活用して画像内のテキストやウォーターマーク(ロゴなどの印字)を検出し、取り除くことができるツールです。

「Remove background」でも同様に文字を削除できますが、Text Removerを使用すると、より綺麗にテキストを消せます。

Jasper AI|キャッチコピー作成

参考:https://www.jasper.ai/?utm_source=clipdrop.co&utm_medium=referral&utm_campaign=cd-tools

「Jasper AI」は、ユーザーが指定したテーマなどに基づき、最適なテキストを考えてくれるツールです。マーケティング向けに最適化されており、ブログ・広告バナー・SNS投稿などで活躍します。

特に、SEO対応機能を備えているのもポイント。魅力的なキャッチコピーのアイデア出しはもちろん、ブログ記事の運営でも高い効果を発揮します。

ClipDropの登録方法・始め方

最初にClipDropの公式ウェブサイトにアクセスします。サイトにアクセスしたら、右上にサインイン/サインアップがあります。

アカウント作成のためメールアドレス若しくはgoogleアカウントなどを求められますので、自身が利用する物を選択してください。

今回私はメールアドレスを選択しました。登録したメールアドレス確認メールが送付され、そこに書かれているSign inをクリックするとアカウント作成が終了します。これで利用可能となりました。

アカウントが作成できたら、ClipDropのさまざまな機能(画像生成、背景除去など)から使いたい機能を選択します。

選択した機能に応じて画像をアップロードしたり、テキストプロンプトを入力したりして利用します

処理が完了したら生成・編集された画像を確認し、必要に応じてダウンロードしましょう。

ClipDropの使い方

ClipDropで画像を編集する方法を紹介していきます。今回は指定した箇所を編集できる「Generative Fil」を使ってみました。

「Generative Fil」をはじめ、画像編集機能を使うときは、最初に編集する画像をアップロードします。

今回は、以下の画像をアップロードしました。

参考:https://clipdrop.co/generative-fill

アップロードすると、以下の画面になります。

画像をアップロードした後は、ドラッグしながら編集したい部分を囲います

今回は、以下のプロンプトを入力しました。

Red hat colour.

帽子の色を赤くして

実際に生成された画像がこちらです。

指示通りに帽子の色が赤くなっていますね!編集した画像を気に入った場合は、右上のダウンロードボタンからダウンロードしましょう。

ClipDropの料金体系

ClipDropには3つの料金プランがあります。

  • Freeプラン
  • Proプラン
  • APIプラン

それぞれの金額は、以下のとおりです。

プラン料金
Free無料
Pro2,570円/月
API利用料によって変わる
100クレジット:7,363円
1000クレジット:47,123円
  • Freeプラン:画像の編集機能が一部使えるが、画像生成はできない。
  • Proプラン:Proプランではすべての機能が利用でき、高解像度の画像を1日1000枚まで生成できる。
  • APIプラン:APIプランは、ClipDropのAI機能を自分のプラットフォームやアプリケーションに統合したい企業や個人を対象にしたもの。このプランはクレジットシステムを採用しており、さまざまなクレジットパッケージから選択できる。

無料版と有料版の使用可能ツール比較

無料版(Freeプラン)と有料版(Proプラン)の使用可能ツールの違いは、以下のとおりです。

使用可能ツール無料版(Freeプラン)有料版(Proプラン)
Text to image×1000枚/日
Generative Fil20枚/日1000枚/日
Universal Resizer×1000枚/日
Uncrop×1000枚/日
Reimane20枚/日1000枚/日
Cleanup20枚/日1000枚/日
Remove background20枚/日1000枚/日
Relight20枚/日1000枚/日
Image upscaler20枚/日1000枚/日・最大16倍
Replace background×1000枚/日
Text remover50枚/日1000枚/日
Jasper AI×無制限利用可能

ウォーターマークは、生成された画像に表示される「ロゴ」です。無料版のいくつかの機能では、画像に「ClipDrop」のウォーターマークが付いてしまいます。

使えない機能や制約があるとはいえ、無料版でもある程度の機能を使えるので、初めて使う分には十分と言えそうですね。

なお、Jasper AIは別の会社が提供している機能なので、料金形態が異なります。

  • Creator:39ドル/月
  • Pro:59ドル/月
  • Business:要問い合わせ

ClipDropの商用利用について

ClipDropは、利用規約などで商用利用について明確な記載がありません。ただし、利用規約を詳しく読んでいくと、商用利用は不可の可能性が高いとわかりました。

以下では、ClipDropで商用利用が可能なケースと不可のケースをそれぞれ解説していきます。

多くのツールは商用利用不可の可能性あり

ClipDropで提供されている多くのツールは、商用利用不可の可能性が高いです。「可能性」と記載しているのは、あくまで商用利用が明確に禁止されているわけではなく、間接的に商用利用を禁止するような文言が利用規約に記載されているためです。

利用規約から一部抜粋

Conditions of access to Services

4.1 Legal capacity

The Services can be accessed by any person having the full legal capacity. Any person who does not have such full legal capacity may only access the Services with the agreement of their legal representative.

4.2 Users

The Services are intended for consumers, understood as any natural person who acts for purposes that do not fall within the scope of his professional activity.

引用:ClipDrop

日本語訳

4. サービス利用の条件
4.1 法的能力
サービスは、完全な法的能力を有する個人のみが利用できます。未成年者など法的能力がない方は、法定代理人の同意が必要です。
4.2 ユーザーの定義
本サービスは、業務目的ではなく、私的な目的で使用する個人ユーザーを対象としています。

Jasper AIは商用利用可能

ClipDropのなかで提供されている「Jasper AI」は、商用利用が可能です。提供会社がClipDropではなくJasperなため、Jasperの利用規約が適用されます。

Jasperは企業のマーケティング向けに開発されたツールのため、広告作成など宣伝のために活用可能です。

ClipDropは画像編集ツールは未来への可能性を持つ

ClipDropは、革新的な画像編集・生成プラットフォームです。その多様な機能は、リアルタイムでの高品質な画像生成から背景除去、画像のアップスケーリング、再照明に至るまで、クリエイティブなニーズに幅広く応えます。

無料プランとProプランの料金体系は、個人からプロフェッショナルまでの利用者に適しており、Stable Diffusionモデルにより、高品質な画像生成が可能です。

ClipDropの使い方は簡単で直感的であり、アカウントを作成してすぐに高度な画像編集を始めることができます。このツールは画像生成と編集の分野において、さらなる発展の可能性を広げていくことでしょう。

サービス紹介資料

生成系AIの業務活用なら!

・生成系AIを活用したPoC開発

・生成系AIのコンサルティング

・システム間API連携

最後に

いかがだったでしょうか?

画像生成や編集にClipDropを活用してみたいが、商用利用や自社導入の判断に迷っている方へ。

株式会社WEELは、自社・業務特化の効果が出るAIプロダクト開発が強みです!

開発実績として、

・新規事業室での「リサーチ」「分析」「事業計画検討」を70%自動化するAIエージェント
・社内お問い合わせの1次回答を自動化するRAG型のチャットボット
・過去事例や最新情報を加味して、10秒で記事のたたき台を作成できるAIプロダクト
・お客様からのメール対応の工数を80%削減したAIメール
・サーバーやAI PCを活用したオンプレでの生成AI活用
・生徒の感情や学習状況を踏まえ、勉強をアシストするAIアシスタント

などの開発実績がございます。

生成AIを活用したプロダクト開発の支援内容は、以下のページでも詳しくご覧いただけます。
➡︎株式会社WEELのサービスを詳しく見る。

まずは、「無料相談」にてご相談を承っておりますので、ご興味がある方はぜひご連絡ください。
➡︎生成AIを使った業務効率化、生成AIツールの開発について相談をしてみる。

生成AIを社内で活用していきたい方へ
メルマガ登録

「生成AIを社内で活用したい」「生成AIの事業をやっていきたい」という方に向けて、通勤時間に読めるメルマガを配信しています。

最新のAI情報を日本最速で受け取りたい方は、以下からご登録ください。

また、弊社紹介資料もご用意しておりますので、併せてご確認ください。

投稿者

  • Hiromi Sai

    ChatGPTメディア運営 / テクニカルライター リベラルアーツ専攻。大学休学中は、Webマーケティング会社のマネージャーとしてライター、ディレクター100名のマネジメントをする。南米のチリとタイでの長期居住歴を持つ。

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次