生成AI業界を揺るがす「12 Days of OpenAI」ChatGPT Proや強化学習型ファインチューニングを完全解説
WEELメディア事業部AIライターの2scです。
みなさん!ChatGPTでおなじみOpenAIが、2024年の12月をワクワクしたものにしてくれます。
なんと、「12 Days of OpenAI」と銘打って、日本時間の12月6日から12営業日連続で大小さまざまな発表・リリースをしてくれるそうなんです。さらに、各発表日にはCEOのサム・アルトマン自ら出演するイベント配信が実施されます。
当記事では、そんな12 Days of OpenAIの様子をまとめてお届け。発表があるたびにその要約を加筆していきます。ブックマーク推奨です!
お読みいただくと、未来に想いを馳せながら心踊る年末が過ごせるかも。ぜひぜひ、最後までお読みくださいね!
最新情報続々!「12 Days of OpenAI」の概要
2024年の12月は、生成AI業界にとって忙しい月になりそうです!おなじみChatGPTを送り出すOpenAIが「12 Days of OpenAI」と題して、12営業日連続で大小様々な発表・リリースをする企画を開催します。
12 Days of OpenAIでは発表・リリースと同時に、サム・アルトマンCEOが直々に登場するライブ配信も12回実施予定。アドベントカレンダーのように、毎日ワクワクする最新情報が聞けちゃいます!
さて、この12 Days of OpenAIで一番気になる発表日時は……
- 2024年12月6日(金)午前3:00
- 2024年12月7日(土)午前3:00
- 2024年12月10日(火)午前3:00
- 2024年12月11日(水)午前3:00
- 2024年12月12日(木)午前3:00
- 2024年12月13日(金)午前3:00
- 2024年12月14日(土)午前3:00
- 2024年12月17日(火)午前3:00
- 2024年12月18日(水)午前3:00
- 2024年12月19日(木)午前3:00
- 2024年12月20日(金)午前3:00
- 2024年12月21日(土)午前3:00
以上のとおりです。当記事では、そんな各日の発表内容をお届けします。発表のたびに更新しますのでぜひぜひ、ブックマークをしてお待ちください!
12 Days of OpenAIの各日の発表内容まとめ
ここからは、12 Days of OpenAIの各日の発表内容を要約してお届けします。発表毎に更新予定ですので、ブックマーク推奨です。それでは、Day1からみていきましょう!
【Day1】OpenAI o1 & ChatGPT Proのリリース
日本時間の2024年12月6日、12 Days of OpenAIの初日からOpenAIはフルスピードです!この日は、o1-previewの完全版「OpenAI o1」と新たな有料プラン「ChatGPT Pro」がリリースされました。
まず、今回正式リリースされたOpenAI o1の仕様は以下のとおり。マルチモーダル化&回答速度UPが目に見えての進化となっています。
- 画像アップロードが解禁、マルチモーダルでの回答生成が実現
- o1-preview比で、回答速度が50%向上
- o1-preview比で、重大なミスを起こすリスクが34%減少
- o1-previewと交代する形で、モデル選択欄に登場
- ChatGPTの全有料プランで利用可能
そんな完全版OpenAI o1では以下のとおり、ゲルマニウムラジオの配線図から適切なコイルの巻数が計算できてしまいます。
続いて、ChatGPT Proの内容は以下のとおりです。こちらは本気モードのOpenAI o1を回数無制限で使えちゃう、超ハイエンドなプランとなっています。
- 料金は月額200ドル(約3万円)
- ChatGPT Plus相当の機能・特典
- 時間をかけて信頼性を高める本気モード「o1 Proモード」へのアクセス
- OpenAI o1とGPT-4oの利用回数制限の廃止
- Advanced Voice Modeの利用回数制限の廃止
ちなみに、ChatGPT Proのo1 Proモードは、複雑な条件を満たすタンパク質を正しく言い当てることが可能です。(下記動画参照)
どちらも、研究者・エンジニアの生産性を爆上げしてくれそうですね!
なお、それぞれの発表内容について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
【Day2】強化学習型ファインチューニングの参加受付開始
日本時間の12月7日、12 Days of OpenAIの2日目は少し控えめながらも、生成AIの未来を感じさせる発表がありました。この日から、「強化学習型ファインチューニング(Reinforcement Fine-Tuning)」の研究プログラムへの参加受付が開始します。
まず、聞き慣れない強化学習型ファインチューニングとは以下の技術のこと。いわば「強化学習とファインチューニングのいいとこ取り」のようです。
- 数十〜数千単位のタスクを与え(ファインチューニング)、処理の正確性を評価(強化学習)
- 特定タスクへの特化に加え、正確性UPも実現
- コーディング / 科学研究 / 金融 / 法律…etc.の複雑なタスクで活躍
- アルファ版はOpenAI APIから提供開始
- 2025年初頭に一般公開予定
今回受付が始まったのは、この強化学習型ファインチューニングが試せる研究機関・企業向けのプログラムになります。こちら応募枠には限りがありますので、気になった方は以下のリンクから必要な情報を入力してみてください!
→強化学習型ファインチューニング研究プログラムの参加応募フォーム
【Day3】ついに動画生成AIのSoraが正式リリース
日本時間の12月10日、12 Days of OpenAIの3日目に来たるはみなさんお待ちかねのあのモデル!2月16日に発表されていた動画生成AI「Sora」がついに正式リリースされました。なんと、約10ヶ月経って登場です。
今回登場したSoraの仕様は……
- ChatGPTとは別のSora専用特設サイトから使える
- テキスト・画像・動画からの動画生成がChatGPT感覚で行える
- 日本語のプロンプトにも完全対応
- 動画のアレンジ・編集も直感的に行える
- 一度に20秒の動画が生成できる
- 2月のプレビュー版から生成速度がUP、たった1分で動画が作れる
- ChatGPT Plus / ChatGPT Proのユーザーなら追加料金なしで使える
- ウォーターマークやImage-to-Videoの制限等、著作権対策もバッチリ
以上のとおり。ChatGPTライクな操作感で動画生成&編集ができ、KlingやPika 1.5等後発のライバルに負けない、元祖拡散トランスフォーマー搭載モデルとしての底力を見せてくれそうです。
なかでも、タイムライン上で動画生成&編集が行える「Storyboard」機能は強力。以下の条件をSoraに渡すことで……
プロンプト全文&Soraのタイムライン
#プロンプト1
On Christmas night, Santa Claus rides his sleigh across a snowy town under a starry sky. Santa, in his classic red outfit and white beard, carries a large sack of gifts. He smiles warmly as he delivers presents to children’s homes. His sleigh, pulled by reindeer, soars over houses glowing with cozy lights. The snow-covered rooftops and twinkling stars create a magical atmosphere, with Santa’s silhouette clearly visible against the night sky.
#プロンプト2
Santa’s sleigh flies gracefully over the town, with reindeer leading the way, leaving a sparkling trail in the night sky.
#プロンプト3
The final scene shows children waking up with joy and excitement as they discover the presents Santa left for them, surrounded by a warm, festive home environment.
このように、まるでプロが作ったかのようなショートムービーが一瞬で生成できちゃいます。今後、TikTokやYouTubeショートでSoraが流行りそうですね。
Soraの公式サイト:Sora
なお、Soraについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
【Day4】Canvasに新機能が追加され、全ユーザーに解禁!
日本時間の12月11日、12 Days of OpenAIの4日目はChatGPTの無料ユーザーに朗報!
2024年10月3日から有料プランで先行公開されていた「Canvas」が、機能を新たに全プランで使えるようになりました。以降はChatGPTユーザーなら誰でも、生成した文章&コードをピンポイントで修正できちゃいます!
さらに、新機能の実装でCanvasの使い勝手が格段にUPしていて……
- WordやGoogleドキュメントの要領で、文章&コードが手動修正できる
- プロンプト入力欄からの手動起動に対応、文章&コードをコピペでCanvasに取り込める
- Python限定で、Canvas内からコードが直接実行できる
- 実行時のエラーメッセージをもとにしてバグ修正もできる
- 新規作成したGPTs限定で、GPTs内でもCanvasが使える
以上のとおりCanvasだけで文書作成やコーディングが完結させられるようになっています。ChatGPT searchも含めて、OpenAIは本気でGoogleやMicrosoftの牙城を崩しにかかっている感じですね。
なお、Canvasについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
【Day5以降】未発表
日本時間の12月10日、発表時に更新します!ブックマークをしてお待ちください。
なお、2023年の生成AI業界での出来事について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
12 Days of OpenAIで2024年を締めくくろう!
当記事では、OpenAIのアドベントカレンダー企画「12 Days of OpenAI」について、発表内容をまとめてお届けしました。以下にてもう一度、各日の発表内容を振り返ってみましょう!
- 【Day1】ChatGPT Pro & OpenAI o1のリリース
- 【Day2】強化学習型ファインチューニングの受付開始
- 【Day3】ついに動画生成AIのSoraが正式リリース
- 【Day4】Canvasに新機能が追加され、全ユーザーに解禁!
- 【Day5】未発表
- 【Day6】未発表
- 【Day7】未発表
- 【Day8】未発表
- 【Day9】未発表
- 【Day10】未発表
- 【Day11】未発表
- 【Day12】未発表
2024年もGPT-4o / OpenAI o1 / ChatGPT searchなどなど、OpenAIは私たちの期待を超えるプロダクトを繰り出してきました。そして来年・2025年も、生成AI業界を揺るがす発表を次々としてくれることでしょう。「AGI(汎用人工知能)」の登場まで、OpenAIからは目が離せませんね!
最後に
いかがだったでしょうか?
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