Bardの最新機能「ダブルチェック」が真実を見抜く。Googleがファクトチェック機能を公開

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みなさん!
Googleが提供している対話型AIの「Bard」が大幅にアップデートされたことはご存知ですか?

もちろん知っていますよね…?(目力)

Bardのアップデートを発表したGoogleのCEOのツイートは3日で8,000いいね以上
世界中から大注目を浴びています。

5つの新機能が追加されただけでもかなりの大事件なのですが、その中の一つの「ダブルチェック」という新機能。
これ、なんと生成AIの一番の問題であるハルシネーションを防いでしまうというとんでもない発明なんです!!

というわけで今回は、Google Bardの新機能であるダブルチェックについて詳しく解説していきます。

この記事を最後まで読めば、情報収集の効率が格段に上がるでしょう。

ぜひ最後までご覧ください。

目次

Google Bardのアップデートで新機能が実装!

Googleが提供している対話型AIの「Bard」は、2023年9月19日に新機能を追加しました。

なんと、この新機能はBardが生成した回答結果を再確認できるとのこと。

回答結果の下に表示されている「G」マークをクリックすることで、回答した情報の主張を提示できる場合に、Bardの回答内でハイライト表示された箇所をクリックすると詳細を確認できるようになるというわけです。

ただ、言葉で説明されてもよくわからないと思うので、次は画像付きでBardの新機能を利用する手順を解説していきます。

また、ChatGPTとGoogle Bardの使い分け方について悩んでいる方は、以下の記事も参考にしてみてください!

Google Bardの新機能を利用する手順

最初に残念なお知らせとなりますが、Google Bardの新機能は日本語のプロンプト(指示文)には対応していません。そのためまずは、質問内容を英語に翻訳してから、Bardに貼り付ける必要があります。

実際にBardを利用する際は、以下の手順に従って行ってください。

  1. 翻訳ツールで質問内容を英語に変換する
  2. Bardに質問内容をペーストし回答を得る
  3. 緑色で表示されている文章の中から根拠が欲しい情報を選ぶ

以下で、Bardの新機能を利用する手順を詳しく解説していきますね!

翻訳ツールで質問内容を英語に変換する

まずは、質問内容を英語に翻訳するために、翻訳ツールを開きましょう。

翻訳ツールであれば、どれを使用しても構いませんが、筆者がおすすめするのは「DeepL翻訳」というツールです。

こちらのツールは、登録や課金不要ですぐに翻訳が行えますよ

以下の画像は、実際にDeepL翻訳を使って質問内容を翻訳しているものです。

今回は質問内容として「AIの台頭で仕事をクビになる可能性がある業種を教えて」と入力しています。

右側に表示された英文をコピーして、Google Bardを開きましょう。

Bardに質問内容をペーストし回答を得る

先ほどコピーした質問内容の英文をGoogle Bardにペーストしましょう。

すると、以下のように回答が生成されます。

回答を生成した後は、上記画像の下部に表示されているGoogleの「G」マークをクリックします。

緑色で表示されている文章の中から根拠が欲しい情報を選ぶ

「G」マークをクリックすると、上記画像のように情報の根拠として参照できる記事がある文章は、緑色に表示されます

このままだと、根拠が欲しい情報がわからないので、一旦DeepL翻訳で日本語に翻訳しましょう。

上記画像の中から、情報の根拠が欲しいと思った部分で緑色の表示がされている文章を選択して、根拠として提案されている記事を確認しましょう。

以上がGoogle Bardの新機能を利用する手順でした。

情報収集に対話型AIを利用している方は、ぜひ活用してみてくださいね!

Google Bardの新機能を利用するメリット

Google Bardの新機能を利用するメリットは、以下の3つです。

  • 回答結果の根拠を自分で探す手間がなくなる
  • ハルシネーションリスクの対策として有効
  • 疑うべき情報が一目瞭然になる

それぞれのメリットについて、以下で詳しく解説していきます。

回答結果の根拠を自分で探す手間がなくなる

元々対話型AIは、回答結果の信憑性に欠けることから、自分で情報の正誤をあらためて調査する必要がありました。

本来は情報収集の手間を軽減するために対話型AIを利用しているものの、結局自分で情報の正誤を確認する手間がかかるので、対話型AIで情報収集の効率が上がっているとはとても言えないのが事実です。

しかし、Google Bardの新機能を利用すれば、回答結果が表示された後に「G」マークを押すだけで根拠になりうる記事を共有してくれるので、情報の根拠を自分で探す手間が省けます

これこそが、Google Bardの新機能がもたらす最大のメリットにして、対話型AIがあるべき姿だとも言えるでしょう。

ハルシネーションリスクの対策として有効

ハルシネーションとは、AIが誤った情報を回答結果として出力してしまう現象のことです。思わず納得したくなる、もっともらしい情報を出力するため、けっこう信じてしまう方がいるんですよね…

その結果、誤った情報をそのままブログ記事などに載せてしまい、第2・第3の被害を引き起こしてしまうことが懸念されています。

しかし、Google Bardの新機能を利用すれば、情報の根拠に迅速かつ正確にアクセスできるようになるため、ハルシネーションリスクは軽減されるでしょう。

疑うべき情報が一目瞭然になる

Google Bardの新機能で、緑色で表示された文章に根拠となる記事が存在するということは、逆に緑色で表示されなかった文章は根拠がないということになります。

よって、緑色で表示されていない部分はそのまま引用すると危険ということがわかるのです。

また、「G」マークを押した際に、文章が茶色で表示されることもあるようです。これは、情報の根拠が提案できず、誤っているかもしれない情報であることを示しています。

どちらにせよ、緑色で表示されなかった部分が根拠がないということになるので、この部分のみ情報の整合性を自分で確認する必要がありますね。

Google Bardの活用方法を具体的に知りたい方は、以下の記事で活用事例をご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください!

Google Bardの新機能を利用する際の注意点

非常に便利なGoogle Bardの新機能ですが、利用する際は以下4つの点に注意が必要です。

  • 日本語のプロンプトでは利用できない
  • 提案されるリンクはBardの最初の回答を生成している内容とは限らない
  • 全ての情報をカバーできるわけではない
  • 依然としてハルシネーションリスクは存在する

以下で、それぞれの注意点を詳しく解説します。

日本語のプロンプトでは利用できない

冒頭でも説明した通り、Google Bardの新機能は、日本語のプロンプトでは利用できません

試しに日本語でプロンプトを入力してみましたが、以下の画像のように「G」マークを押しても、関連トピックが表示されるだけでした。

よって、Google Bardの回答結果に根拠の提示を求める場合は、一度英語翻訳ツールで質問を英語に翻訳してもらう必要があります。

手間はかかりますが、回答結果に根拠が欲しい方は、英語で質問する癖をつけましょう。

提案されるリンクはBardの最初の回答を生成している内容とは限らない

引用:試験運用版の最新情報

Google Bardの更新情報に注意書きがありますが、回答結果の根拠として提案されるリンクは、最初の回答を生成している内容とは限りません

そのため、Google Bardで生成された回答と、根拠として提案しているリンクで、若干結論に違いがある可能性があります。

回答の根拠として提案された記事を参照した後は、再度回答結果と照らし合わせ、情報を精査することが大切ですね!

全ての情報をカバーできるわけではない

薄々気づいているかもしれませんが、新機能を利用しても、回答した全ての情報に根拠を提示できるわけではありません

なかには、AIが学習する過程で得た情報を参考に、推測して回答していることがあるからです。

そのため、緑色で表示されている部分以外は、結局自分で情報の正誤を確認する必要があります。

この手間をどこまで削減できるかが、対話型AIの今後の課題と言えますね!

依然としてハルシネーションリスクは存在する

Google Bardの新機能は、あくまで回答のダブルチェックの効率を高めるための機能にすぎません。

回答された情報が誤っている可能性は否定できないため、依然としてハルシネーションリスクは存在します。

そのため、Google Bardの利用者があらかじめ理解しておき、回答結果に対して必ずファクトチェックを行う体制を整えましょう。

誤った情報をそのまま個人や企業のブログに載せてしまうと、信用を失うだけでなく、最悪の場合は著作権や人権の侵害など、法律に抵触する恐れがあります。

これらの危険性を考慮し、Google Bardを正しく使いこなすことが大切です。

Google BardとChatGPTの性能比較が気になる方は、以下の記事もぜひご覧ください!

Google Bardの新機能を利用して情報収集の効率を高めよう

Google Bardの新機能を利用するメリットを再度まとめました。

  • 回答結果の根拠を自分で探す手間がなくなる
  • ハルシネーションリスクの対策として有効
  • 疑うべき情報が一目瞭然になる

Google Bardの新機能は、AIが回答した情報の根拠を提示してくれるので、今までよりも情報収集の効率が高まります。さらに、誤った情報をそのまま掲載してしまうリスクが減る点も大きな魅力です。

Google Bardの新機能を利用する際は、以下の手順で利用しましょう。

  1. 翻訳ツールで質問内容を英語に変換する
  2. Bardに質問内容をペーストし回答を得る
  3. 緑色で表示されている文章の中から根拠が欲しい情報を選ぶ

Google Bardの新機能は、日本語のプロンプトには対応していません。したがって、まずはDeepL翻訳などの翻訳ツールで、質問内容を英語に翻訳する必要があります。その後は、質問内容をBardにペーストし、回答結果が表示されたら「G」マークをクリックしましょう。緑色で表示されている部分にカーソルを合わせると根拠となる記事にアクセスできるので、根拠を確かめたら完了です。

ただし、Google Bardの新機能は、以下4つの点に注意が必要です。

  • 日本語のプロンプトでは利用できない
  • 提案されるリンクはBardの最初の回答を生成している内容とは限らない
  • 全ての情報をカバーできるわけではない
  • 依然としてハルシネーションリスクは存在する

最も注意しなければならないのが、根拠として提案されるリンクがBardの最初の回答を生成しているとは限らないことです。そのため、根拠となる記事で解説している内容とBardの回答内容で行き違いが生じることもあります。また、依然として誤った情報を出力する可能性は残っているので、これらのリスクを事前に把握しておき、ファクトチェックを適宜実施することが大切です。

このように、非常に便利な機能が追加されたGoogle Bardですが、利用する際には多くの注意点が存在します。注意点の対策は十分に行いながら、Google Bardの新機能で情報収集の効率を向上させましょう!

最後に

いかがだったでしょうか?

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投稿者

  • Hiromi Sai

    ChatGPTメディア運営 / テクニカルライター リベラルアーツ専攻。大学休学中は、Webマーケティング会社のマネージャーとしてライター、ディレクター100名のマネジメントをする。南米のチリとタイでの長期居住歴を持つ。

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