DALL-E 3が無料で使えるBing Image Creatorとは?使い方や料金体系を徹底解説
メディア事業部編集長の佐井です。
皆さん、「Bing Image Creator」という画像生成AIツールを使ったことはありますか?
Bing Image Creatorは画像生成モデル「DALL-E 3」を搭載しており、無料で利用することができる画像生成AI指示文(プロンプト)で、日本語が使えるのは非常に便利です。
今回の記事ではBing Image Creatorについて、使い方、実際に使ってみた感想についてまとめています。この記事を読むと、Bing Image Creatorの活用方法まで理解できます。
ぜひ最後までご覧ください!
Bing Image Creatorとは?
「Bing Image Creator」は、Microsoftが提供する画像生成ツールです。Bing Image Creatorツールは、ユーザーが入力したテキストに基づいてAI画像を生成します。
具体的には、作成したい画像をイメージした指示文(プロンプト)を入力することで、文章に合った画像が最大4枚作成されます。
この「Bing Image Creator」は最新の画像生成モデル「DALL-E 3」を搭載しています。「DALL-E 3」はChatGPTを開発したOpenAI社が2023年9月に発表した、言語入力から画像やイメージを作成するAIツールの最新版です。
なお、DALL-E 3について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
→【DALL-E 3】ChatGPTでヤバい画像を作る最強の活用事例10選
Bing Image Cratorの料金体系
Bing Image CreatorはMicrosoftアカウントを利用することで無料で使うことができるツールです。最初に15回ブーストを利用することができ、画像を生成するごとに1回消費します。
画像生成を行うとブーストありですと10〜30秒で画像が生成されますが、ブーストなしだと最大5分程度かかります。
ブーストを使い切ってしまった場合も、毎週15回まで補充することができます。必要な場合には「Microsoft Rewards」を使って増やしましょう。
2024年4月現在は、毎週15回にリセットされる形になっているようです。
Bing Image Creatorの使い方
実際にBing Image Creatorの使い方を紹介します。PCとスマホ両方とも利用することができますので両方について使い方を紹介します。
PCからの使い方
まずはBing Image Creatorのサイトに行き「Bing Image Creator」にMicrosoftアカウントでログインします。
「 参加して作成」をクリックしてMicrosoftアカウント情報を入力してください。
そうするとAI画像を生成するためのページが開きます。
プロンプトの入力
AI画像生成は、画面上部にある文字入力欄に「出力したい画像に関する指示文(プロンプト)」を英語もしくは日本語で入力します。
たとえば「雪山に立っている人」を出力したければこれをそのまま入力するだけです。
日本語のプロンプトでイメージ通りの画像生成ができない時は、英語でプロンプトを入力するとイメージに近い画像が生成できることもあります。
画像生成
今回は例に出したプロンプトを「雪山に立っている人」にしてみます。
こういった画像が生成されました。
できるだけ詳細なプロンプトを記載すると生成される画像もイメージに近くなります。
画像の共有・保存
Bing Image Creatorで生成された画像をクリックすると画像が大きくなり右側に共有ボタン、ダウンロードボタンが出てきます。ダウンロードした画像は、確認した限りですとjpeg規格で保存されていました。
Microst Edgeから直接使える
Microsoft Edgeにも右側のサイドバーに「Bing Image Creator」ボタンが付いており、こちらから画像生成を行うことができます。
スマホからの使い方
スマホからでもほぼ同様の方法で画像生成が行うことができます。
「Bing Image Creator」のホームページに行って、Microsoftアカウントログイン後は次の画面になります。
ここでPCとの違いがあり、スマホの方には作成ボタンがないことです。
作成ボタンを出すには、まずお任せで探すを押してください。そうするとランダムなプロンプトが作成されますのでそれを消して、そこに作りたい画像のプロンプトを入力して作成してください。
作成結果は次のように表示されます。
アプリで利用する方法
Bing Image Creatorは、ブラウザ以外にアプリでも使用することが可能。ただし、独立したアプリはなく、Bing公式アプリの機能のひとつとして利用できます。
まず、GooglePlay、もしくはAppStoreでBingアプリをインストールします。
アプリインストール後、立ち上げたらメニューバー右端の「アプリ」を選択します。
スクロールしていくと左下に「Image Creator」があるのでタップします。
「Bing Image Creator」の画面に切り替わります。サインアップ(ログイン)することで画像生成機能を利用できます。ここでは、「大きな犬」というプロンプトで指示を出してみました。
上記の画像が出力されました。走っている犬の画像ですが、違和感はありません。スマホアプリでも動作にかかる速度はそれほど重くなかったです。
なお、画像生成AIについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
→【無料あり】画像生成AI!超おすすめの神ツール比較まとめ5選
Bing Image Cratorにできること
「Bing Image Creator」を使って活用できることを4つほど紹介いたします。
画像生成
自分がイメージするプロンプトを入力して画像を生成することができます。
ただし、、あいまいなプロンプトではあいまいな画像生成しかなされません。自分のイメージに近い画像を生成するには、できる限り詳細なプロンプトを作成するようにしましょう。
アイデア出し
ホーム画面の「アイデアを探す」ではスクロールすると様々な方が作成した画像が表示されています。選択するとプロンプトを確認することができます。
気に入った画像があればダウンロードすることも可能ですし、自身が作成する画像のプロンプトの参考として活用しましょう。
自動プロンプト作成
Bing Image Creatorでは自動でランダムなプロンプトを作成してくれる機能が搭載されています。流れは以下の通りです。右上のお任せで探すをクリックします。すると自動で英語のプロンプトが作成されます。
今回は「赤い風船を持った黄色いレインコートを着た少年が煙の火山の前に立つ、デジタルアート」というしっかりしたプロンプトが生成されました。これで作成を押すだけです。
この自動的に生成されるプロンプトを元に、アレンジを加えて画像にするという使い方もいいと思います。
BingのAIチャットから利用することも可能
Bing Image Creatorは、Bing AIのチャットから使用することもできます。
使い方は簡単で「檻の中の熊」の画像を生成してほしいとBing AIのChatに入力すると自動的にBing Image Creatorを使用して画像生成してくれました。
こちらの場合は、特別ログインをすることもなかったため、試してみるのであればBingAIのChatから画像生成も良いでしょう。
参考記事:BingAI
Bing Image Cratorを実際に使ってみた
では実際にBing image Creatorを試してみます。
まずは、AIは人間の画像生成はうまくいかないことがある為、人が入った画像を考えてみます。
プロンプト「砂浜にたたずむ可愛い女性」で画像作成
うーん。生成された画像は女性がメインになってしまうのと少し顔と体のバランスも悪い気もします。もう少しプロンプトを変えてみましょう。
プロンプト「砂浜を散歩するかわいい女性」へ微妙に表現を変更。
おおお。こちらは4枚生成されましたが、比較的どれも自然です。ここから更にプロンプトで顔の表現や、情景も細かく指示すれば違った感じにもできそうですよね。
プロンプトに「アニメ調」を追加して、画風を変更。
先ほどの写真に近い画風からアニメ風に描いた美少女の絵になっています。素晴らしいです。
もう一つ例として部屋の画像を生成してみます。
「モダンインテリアの可愛いリビングルーム」としてみました。すごくしっくりときていいですね。これは個人的に使いたいと思う画像ができました。
使用してみた結果ですが、日本語は使えるものの英語の方がうまく画像生成できそうな気がします。
google翻訳で構いませんので、英語にして入力する方がいいと思います。より高度な翻訳を行いたい場合はDeepL翻訳を使って、日本語から英語に翻訳してプロンプトを命令してみてください。
なお、BingAIについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
→BingAIとは?ChatGPTよりもスゴイ使い方や画像生成の方法を徹底解説
Bing Image Creatorの商用利用と著作権
先に結論を述べると、Bing Image Creatorは商用利用することができません。利用規約において、個人・非商業的な目的においてのみ生成コンテンツを使用できます。
一方、生成コンテンツの著作権に関しては、Microsoftは所有権を主張していません。ただし、AIの学習にはオンライン上のコンテンツが利用されているケースもあります。
Bing Image Creatorも例外ではありません。自身の作品・コンテンツがAI学習に利用されたことで裁判沙汰になるなど、AIに関わる著作権問題は業界でもグレーな扱いです。
こうした背景から、Bing Image Creatorで生成したコンテンツをそのまま商品・サービスとして利用するのは難しいです。とはいえ、全くビジネスに活用できない訳ではありません。商品のアイデア出しやスタッフ研修など直接の利益に関わらない場面で使用するだけでも生産性は大きく向上するでしょう。
参考記事:Bing スレッド エクスペリエンスおよび Image Creator に関する規約
ブーストの回復方法について
Bing Image Creatorにおけるブーストとは、画像生成にかかる処理スピードを短縮できるトークンのこと。つまり、回数制限付きのスピードアップ機能です。
Bing Image Creatorのブーストは初回サインアップ時に25回付与。以降は、15を上限に毎週トークンが回復される仕様です。ただ、Bing Image Creatorのブーストは仕様変更されることがあります。ブーストが回復しない場合は、Microsoftの公式サイトをチェックしてみましょう。
ちなみにブーストが足りなくなった場合、Microsoft Rewardを使用して追加のブーストと引き換え、処理時間を短縮可能です。Microsoft Rewardの獲得方法は下記参考記事をご覧ください。
参考記事:Microsoft「Designer の Image Creator」
参考記事:Microsoft Rewards ポイントを獲得する方法
Bing image Creatorをうまく活用しよう!
今回はBing image Creatorについて使い方や利用できる機能を紹介いたしました。いかがでしたでしょうか?
活用できるポイントとしましては
・細かいプロンプトによってできる画像が変わってくるため、工夫が利かせやすい
・他の人の画像生成はプロンプトを含めてアイデアとして非常に参考となる
というのがあげられます。。
Bing image CreatorはMicrosoftアカウントがあれば無料で簡単に画像生成ができ、「アイデアを探す」はアイデアの参考になりますので、画像生成AIを是非一度試しに触ってみてください。
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