ChatGPTでジブリ風画像を生成するやり方!初心者でもできる作り方&注意点について詳しく解説!

ChatGPTを使って画像をジブリ風に加工できることをご存じですか?

実は、上記画像の通り、ChatGPTを提供しているOpenAIのCEOであるサム・アルトマンは自身のXアイコンにChatGPTで生成したジブリ風の画像を利用していたり、著名人が自身の写真をジブリ風に加工した画像がSNS上で公開されていたりとジブリ風画像が話題になっています。
今回は、そんなChatGPTでジブリ風の画像を生成するやり方や注意点などについてご紹介します。ジブリ風の画像を生成している様子も画像付きで解説しているため、最後までお読みいただくとジブリ風の画像を出力する方法をマスターできますので、ぜひご覧ください。
ChatGPTのジブリ風とは
ChatGPTの画像生成機能では、「ジブリ風」と呼ばれるスタイルを指定することで、スタジオジブリの作品のようなビジュアルを再現できます。この「ジブリ風」とは、以下のような特徴を指しています。
- 柔らかい色合い:パステル調で自然な色使いが多く、画面全体に優しい雰囲気を醸し出します。
- 温かみのある風景描写:田園風景や古民家、自然豊かな森や山など、どこか懐かしさや安心感を感じさせる背景が特徴です。
- アニメ調の人物描写:大きな目や丸みを帯びた輪郭など、ジブリ特有のキャラクターデザインが反映されます。
こうしたジブリらしい画風は、AIがスタジオジブリの作品スタイルを学習したうえで再現しています。やり方は簡単で、ユーザーが写真やイラストをアップロードし、「ジブリ風にして」といったプロンプトを入力するだけです。
この機能を活用すれば、自分の日常風景の写真をジブリ作品のワンシーンのように加工したり、ファンタジー風のイメージビジュアルを創作したりすることも可能になります。
ChatGPTでジブリ風画像を生成できるようになった背景
ChatGPTでジブリ風画像を生成できるようになった背景には、2025年3月25日にGPT-4oのアップデート版がリリースされ、画像生成の能力が向上したことが関係しています。
今回のアップデートで画像生成機能がGPT-4o自体に組み込まれ、テキストと画像の連携がよりスムーズに行えるようになり、さまざまな画像を高精度で出力できるようになりました。
これにより、ChatGPTを使って画像生成を行うユーザーがさらに増え、その中でもジブリ風のイラストを生成するユーザーが増えたというわけです。
自分やペットの画像をアップロードし、「ジブリ風にして」とプロンプトを入力するだけで、簡単にジブリ風のイラストに変更できることから、SNSを中心に大きな話題となっています。
なお、ChatGPTについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

ChatGPTでジブリ風の画像を作るやり方
ChatGPTでジブリ風画像を作る際は、たったの3ステップで完了します。
以下でそれぞれの手順を紹介するので、ぜひ真似してみてください。
STEP1.ChatGPTで「GPT-4o」をモデルに指定する
まずは、ChatGPTにアクセスして、モデルを「GPT-4o」にします。画像生成機能が「GPT-4o」に統合されているためです。

モデルの変更は、最後に出力された文章の下に表示されている矢印のマークをクリックし、「GPT-4o」を選択するだけで完了します。制限はありますが、無料プランでも「GPT-4o」を使用可能です。
初めて利用する方は、OpenAIのアカウントを作成するところから始めましょう。
STEP2.画像をアップロードしてプロンプトを入力する

今回は、ChatGPTで生成したこちらの日本人男性をジブリ風に変換してみます。

やり方はとても簡単で、上記画像の通りChatGPTに画像をアップロードした上で「ジブリ風にして」とテキストプロンプトを入力するだけでOKです。
STEP3.生成画像を確認する
プロンプトを入力後、数分ほどで指示した画像が生成されます。今回実際に生成された画像がこちらです。

温かみのあるジブリ風の画像を生成できました。

元画像とジブリ風イラストに加工した画像を見比べてみると、髪型が少し違うように出力されましたがそのほかの部分については元画像の特徴を抑えながらジブリ風のイラストに変更されており、人物だけではなく背景画像までしっかり表現されています。

ちなみに、著者のペットであるニシアフリカトカゲモドキもジブリ風にしてもらいました。
爬虫類が苦手な方もいらっしゃると思うので実際の写真については公開しませんが、柄の表現だけうまく表現できていないものの、大まかな特徴についてはしっかり捉えており、シェルターや床材などの背景に関しても忠実に再現しながらもジブリ風イラストに変更することができました。
無料アカウントでジブリ風の画像を生成してみた
OpenAIのCEOであるサム・アルトマンが上記のように投稿した通り、2025年5月現在においては無料プランのChatGPTでも画像生成が可能となっていますが、無料プランのChatGPTでもジブリ風の画像を生成できるのか試してみました。

出力結果上記の通り、無料プランでも問題なく出力することができました。
しかし、有料版で出力した際は約1分ほどで画像生成することができましたが、無料版では生成するまでに約10分ほどかかりました。
また、無料プランに関しては1日に生成できる画像枚数に制限があるため、たくさん画像を生成したい方は有料版へアップグレードしましょう。
SNSにアップされているChatGPTのジブリ風画像
実際にChatGPTを使ってジブリ風の画像を生成してみましたが、SNS上にもたくさんジブリ風の画像がアップされています。次に、X上にアップされているジブリ風の画像を3つご紹介します。
思い出の家族写真をジブリ風に
上記ポストは、レストランで撮った家族写真をジブリ風に加工したものです。ジブリ風画像自体が柔らかいタッチで描かれているので、家族の仲睦まじい様子が表現できています。
また、実際に家族や自分の写真をSNSにアップするのに抵抗を感じる方は多いです。ジブリ風画像なら素顔をアップロードせずに投稿できるため、顔をネット上に公開したくない方にもおすすめの使い方といえます。
ウイスキー棚のジブリ風画像
こちらは、元画像がないためどこまで忠実に表現されているかわかりませんが、こちらの画像だけを見ると全体的にジブリ風になっており、ところどころジブリ映画に出てくるようなキャラクターが散りばめられていますね。
ウイスキーの文字についても、少しおかしな部分がありつつも日本語表記もできているので、アップデート前に比べて日本語の生成精度が上がっていることも確認できます。
猫のジブリ風画像
最後に、猫をジブリ風に加工した事例を紹介します。
こちらのポストでは、赤い蝶ネクタイをつけた黒猫をジブリ風に加工した画像が公開されていますが、ジブリ風にした画像をみてみると、某ジブリ映画に出てくる猫のキャラクターにそっくりな画像を生成することができました。
この投稿を見れば、ChatGPTで出力できるジブリ風画像の精度はとても高いことがわかりますね。
画像生成を自社サービスに活用した事例を知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

ChatGPTでジブリ風画像を生成する際のプロンプトのコツ
ジブリ風画像を作る際に、より理想に近い仕上がりを得るためには、プロンプト(AIへの指示文)の工夫がとても重要です。
以下に、具体的な「プロンプトのコツ」を整理して解説します。
- 具体的な描写を含める(背景や雰囲気を指定)
- 画像サイズを意識する(大きいと処理が重くなる)
- 修正指示で調整する(明るさや背景を調整する)
- テーマや時間帯を変えて複数試す(朝と夕方で雰囲気が異なる)
ジブリ風画像の精度を上げるためには、具体的なシーンやスタイルを指示することが大切です。ChatGPTと対話しながら、繰り返し画像を生成してみましょう。
ChatGPTでジブリ風画像が生成できないときの対処法
まれに、ジブリ風の画像を出力できない場合があります。
エラーによって対処法は異なりますが、よくあるエラーと対処法については下記の通りです。
- 画像アップロードができない:画像ファイルが大きい可能性があるためリサイズする。
- ジブリ風に加工できない:プロンプトが曖昧な可能性があるため、「ジブリ風」などプロンプトをシンプルにする。
- 処理が途中で止まる:アクセスが集中していると出力までに時間がかかる可能性があるため、時間帯を変えて出力してみる。
また、無料版においては1日数枚しか画像生成できないため、出力可能枚数の上限に達している可能性があります。その場合は、24時間後にまた出力できるようになるため時間を空けてトライしてみてください。
ChatGPTの料金プラン
現在ChatGPTでは、無料プランの他に4種類の有料プランが用意されています。
それぞれのプラン料金や特徴は下記の通りです。
プラン名 | 料金 | 特徴 |
---|---|---|
Plus | 20ドル/月 | ・プラグインやGPTsが利用可能 |
Pro | 200ドル/月 | ・各種モデルの利用が無制限に可能 ・OpenAI o1 pro modeが利用可能 |
Team | ユーザー1人あたり25〜30ドル/月 | ・チームで利用できるため、各ツールの利用上限が高い ・ワークスペースの共有が可能 |
Enterprise | 企業規模で変動 | ・GPTの速度が通常の2倍 ・文字数制限が通常の4倍 |
無料プランだと1日に生成できる画像枚数に制限がありますが、有料プランに加入しているユーザーは実質回数制限なく画像を出力できるので、たくさん画像を生成したい方は有料プランへ加入することをおすすめします。
ChatGPTで生成した画像の商用利用
OpenAIの利用規約を見る限り商用利用は可能となっています。※1
Ownership of content.
As between you and OpenAI, and to the extent permitted by applicable law, you (a) retain your ownership rights in Input and (b) own the Output. We hereby assign to you all our right, title, and interest, if any, in and to Output.
引用:Terms of use | OpenAI
しかし、ジブリ風に出力した画像については、著作権侵害など思わぬトラブルに発展する可能性があるため、商用利用は控えましょう。
\画像生成AIを商用利用する際はライセンスを確認しましょう/
ジブリ風画像の著作権について
ジブリ風画像の商用利用が著作権の侵害にあたるかは、明確な線引きがされていません。
しかし、文部科学省の中原裕彦文部科学戦略官は、2025年4月の衆議院内閣委員会において「単に作風やアイデアが類似しているのみなら、著作権侵害には当たらないとされる」との見解を示しました。※1
つまり、ジブリ風画像というだけでは著作権侵害に該当しない可能性が高いです。それでも、「トトロのように」など具体的なキャラクター名を指定して似ている画像を生成すると、著作権侵害に該当する可能性が出てきます。
最終的には司法が判断する問題ですが、著作権侵害に問われる可能性がある時点で、ジブリ風画像を商用利用するのはおすすめしません。
生成AIを企業が利用するリスクについて詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

ChatGPTでジブリ風画像を生成してみよう!
今回は、ChatGPTを使ってジブリ風に画像加工できることについてまとめました。
出力枚数に制限はあるものの無料プランでも簡単にジブリ風の画像を生成できるようになったため、SNSを見ても多くの人がジブリ風に加工した画像をアップしています。
このように、画像生成AIの精度が上がることでさまざまなスタイルの画像を簡単に生成できるようになり、今まで自分で画像を作れなかったユーザーでも簡単に自分が思い描いた画像を作ることができる時代になってきました。
しかし、著作権問題など商用利用するにはリスクが伴うため、ジブリ風の加工画像など何かの作品を模倣した画像は個人的に利用するまでに留めた方が良いでしょう。

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