ChatGPTと音声会話するには?スマホやPCブラウザでの設定方法を含め徹底解説
ChatGPTは、テキストベースの対話だけでなく音声会話にも対応しており、ChatGPTとテキストではなく音声会話を使うことで、新たな可能性が広がります。
この記事では
- ChatGPTの音声会話機能の使い方
- iPhone・Android・PCでの利用方法
- 音声会話の活用方法
などを網羅的に解説しています。本記事を最後まで読んでいただけるとChatGPTを使った音声会話で、プライベートやビジネスでの活用方法が理解できます。
それでは、ChatGPTと音声会話の世界へ一緒に飛び込んでみましょう。
ChatGPTの音声会話機能の概要
ChatGPTの音声会話は、日本語や英語などの多言語に対応しており、スマートフォンやPCから利用可能です。ChatGPT利用者は無料プランでも基本機能を利用でき、有料プランのChatGPT Plusではさらに高度な機能が提供されます。
モバイルアプリ版限定でリリース
ChatGPTの音声会話機能は、2023年11月22日にモバイルアプリ限定でリリースされました。音声会話機能はiPhoneとAndroidアプリの両方で利用可能です。
無料プランへの開放もされており、GPT-4Vとの同時公開によって有料ユーザーだけではなく、多くの無料ユーザーも利用しています。
音声認識&生成モデルを搭載
ChatGPTの音声会話機能には、先進的なtext-to-speechとWhisperが搭載されています。Open AIが開発したWhisperは以前から注目されており、日本語の文字起こしの精度も高くなっています。
Whisperは音声会話時のフィラー(「えー」や「あのー」等)を自動で削除する機能が備わっており、ChatGPTと対話をする際に、より自然でスムーズな会話が可能です。Whisperは多言語に対応し、英語学習者・ビジネスシーンでのアイデア出しで幅広いユーザーに利用されています。
ChatGPTの音声会話機能の使用例6つ
ChatGPTの音声会話機能は生活・学習・仕事など、様々なシーンでの可能性を秘めています。この項目ではChatGPTの音声会話機能を利用した6つの具体的な活用法を詳しく紹介しています。
アイデアの壁打ち
ChatGPTの音声会話を利用し、アイデアの壁打ちが可能です。たとえば、ユーザーが新しいアイデアについて考える際、ChatGPTとの音声対話を通じてさまざまな角度からのフィードバックや提案を受けられます。
個人の思考では見落としがちな新しい視点やアプローチが見つかるため、アイデアの質や多様性が向上します。
具体的には
- 創作物のアイデア出し
- ビジネスのアイデア壁打ち
- 教育教材の開発
など、多岐にわたる分野で有効に活用できるでしょう。
英会話学習
ChatGPTの音声会話機能を使えば、もう英会話教室は必要ありません。
生成された音声はテキストでも表示されているため、英語の発音やイントネーションを耳で理解し、テキストで文法の正確性も確認しながら英会話学習が効率よく学べます。
英語が苦手な方でも、ChatGPTに適切なプロンプトを伝えれば利用者のレベルに合わせた英会話を学べるため、自宅にいながらスマホやパソコンだけで英会話学習が可能です。
読み聞かせ
小さなお子さんがいらっしゃる方はChatGPTの音声会話で読み聞かせを活用してください。音声会話を使って、様々な物語や教育的な内容を面白く聞かせられます。
親が忙しい時や就寝前の読み聞かせ、言語教育の一環としての読み聞かせも有効です。そして、子供の想像力は我々大人たちでは考えつかないような創造性を持っています。
お子さんと一緒にプロンプトを考え、独創的な童話を作ったり、生成AIの理解を深められるでしょう。
旅行先での会話
ChatGPTの音声会話機能を旅行先で活用すると、言語の壁が取り払えます。
旅行先でChatGPTの音声会話を利用すれば、現地で簡単な会話が可能となり、レストランでの注文や観光案内所での質問、移動時にタクシードライバーとのやりとりも助けてくれるでしょう。
また、現地の文化や習慣について質問をすることで、旅行者が現地に住む方たちとの交流を深め、異文化交流・コミュニケーションの手助けとなります。
画像の読み上げ
ChatGPTの音声会話で、渡した画像の内容を読み上げることも可能です。視覚的な情報を音声で伝えられるのはもちろん、視覚障害を持つ方や、画像を見ることができない状況で画像の読み上げ機能は非常に有効です。例えば、複雑な図面の詳細を説明する際にChatGPTが音声で内容を読み上げれば、視覚と聴覚の双方で理解が進みます。
その他に画像読み上げ機能は、教育やビジネス、日常生活の様々なシーンで応用可能です。
会議の文字起こし
ChatGPTの音声会話機能は、会議の文字起こしにも応用可能です。この機能を利用すれば、会議で録音した音声ファイルをもとに、議事録や文字起こしを作成する手間が大幅に軽減できます。
ChatGPTは長文を要約する機能が優れているため、会議中の重要なポイントを瞬時に特定し、会議内容をまとめた資料まで作成できます。文字起こしは、ビジネスミーティングやプロジェクトの打ち合わせなど、様々なシナリオでの利用が期待されています。
なお、ChatGPTを使った文字起こし方法・議事録作成について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
→ChatGPTを使って文字起こし・議事録作成をする方法6選!プラグインやプロンプトも紹介
ChatGPTの音声会話機能の注意点
ChatGPTの音声会話には、いくつかの注意点があります。まず、ブラウザ版では拡張機能を使わなければ音声会話は使用できません。また、個人情報の流出リスクに注意が必要です。さらに、一部の端末ではChatGPTアプリが対応していない恐れもあります。それぞれ詳しく説明していきます。
ブラウザ版では使用不可
ここまでChatGPTの音声会話機能の活用方法を解説させてもらいましたが、2024年1月20日時点ではブラウザ版での利用はできません。この問題を解決するためのChromeブラウザで音声会話を利用できる拡張機能が存在します。
ブラウザでの音声会話の使用方法は後ほど解説させていただきます。
情報流出が起こりうる
ChatGPTの音声会話の使用には、情報流出のリスクが伴います。ChatGPTがアクセスできるデータには、機密情報が含まれる可能性もあり、個人が特定できる会話や機密情報の取り扱いには注意が必要です。ChatGPTを安全な使用のためには、生成AIやLLMに関する十分な理解と対策が求められます。
ChatGPT非対応の端末もある
ChatGPTの音声会話機能を利用するには、一定の条件が必要です。iPhoneの場合、iOS 16.1以上のバージョンが必須であり、これ以前のiOSでは音声会話機能は使えません。具体的には、iPhone8・iPhone SE(第2世代)以降の機種でしかChatGPTの音声機能を使用出来ません。
Androidの場合、Googleアシスタントが搭載されている端末なら利用可能です。
なお、スマートフォンでのChatGPTの使い方について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
→【画像で解説】ChatGPTとは?スマホ/PC別の使い方や仕組みをわかりやすく解説
ChatGPTの音声会話機能の使い方
ChatGPTの音声会話機能の使い方はシンプルです。お手持ちのスマートフォンで音声会話の設定を有効にし、ヘッドフォンアイコンをタップしてChatGPTに話しかけるだけで音声会話機能が使えます。
声色&言語の設定
1.スマートフォンからChatGPTのアプリを開き画面左上のナビゲーションバーをタップ
2.サイドバーが表示されたらアカウント名の横にある「…」をタップ
3.タップするとSpeechという項目があり、そちらでVoice(声色)とMain Language(言語)を設定すれば、日本語での音声会話が可能です。
音声入力の使い方
声色と言語を設定したら、いよいよ音声入力です。
使い方は簡単でChatGPTのホーム画面にあるヘッドフォンアイコンをタップします。
タップすると画面が切り替わるので、ChatGPTに話しかけてみてください。
こちらの会話を読み取り、回答を生成しています。
生成された音声はChatGPT上でテキスト化されているため、音声とテキストを何度でも読み返し可能です。
読み上げ機能の使い方
手が離せない時、読み上げ機能は便利です。過去ChatGPTと対話したタイトルを選択。
ChatGPTが出力してくれたテキストを長押しすると、新しいウィンドウが表示されるのでRead out loudを選択。
画面上の方にタイムが表示され再生。
生成された498文字のテキストで、1:24秒の音声が読み上げされました。
ブラウザ版で音声会話する裏ワザ
ここまでアプリ版のChatGPTに焦点を当て、音声会話の使い方や活用方法を紹介してきました。PCブラウザからChatGPTの音声会話機能を使う裏ワザもあるため、紹介させていただきます。
Chromeの拡張機能を使う
ChatGPTの音声機能を、Chromeブラウザで使えるようになる拡張機能は以下の4つです。
- Voice Control for ChatGPT / ChatGPTの音声コントロール
ChatGPTの音声入力 - 音読さん(Ondoku3)
Webページやテキストの読み上げ - Voice In
音声入力をテキスト入力に変換 - Talk Berry
音声機能でブラウザの操作が可能
次の項目では実際に「Voice Control for ChatGPT / ChatGPTの音声コントロール」を入れて紹介します。
拡張機能の入れ方
1:Chromeブラウザの右上、アイコン横にある「︙」をクリックしてナビゲーションバーを表示させてください。
2:開いたナビゲーションバーに「拡張機能」を選択し、Chromeウェブストアにアクセスをクリック
3:赤枠で囲った検索バーで「ChatGPTの音声コントロール」と入力
4:Chromeに追加をクリック
次は「Voice Control for ChatGPT / ChatGPTの音声コントロール」の設定方法です。
Voice Control for ChatGPT / ChatGPTの音声コントロール オススメ設定
ChromeブラウザでChatGPTのページを開くと、歯車マークとマイクアイコンが追加されているので、歯車をクリックします。
下記画像部分のように変更してください。
Send message when I say:送信 会話の最後に設定した「送信」とキーワードを喋ると、ChatGPTに音声が送信されます。Send message automatically after I finish speaking.を選択すると、会話が途切れたら自動でChatGPTに送信されるので、よりリアルタイムでChatGPTとの音声会話が楽しめるでしょう。
なお、ChatGPTとの便利な音声会話について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
→困った時にはChatGPT!会話をしながらタスクを消化する方法10選
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ChatGPTの音声会話機能を活用してみよう!
この記事では、ChatGPTの音声会話機能の基本的な使い方から応用方法まで幅広く紹介しました。
今までのようなテキストベースの対話ではなく音声を使ってのAIとの会話、まるで過去に見た未来映画のようなAIが当たり前に生活に溶け込んでいる生活もすぐそこかもしれません。
いち早く音声会話を活用して、日常生活やビジネスのアイデア、学習など、さまざまなシーンでChatGPTの音声会話機能を効果的に使いこなしましょう。