Claudeに「Integrations」登場!外部ツールと簡単連携できる神アップデートとは?

Claude Integrations 外部ツール 簡単連携

WEELメディア事業部AIライターの2scです。

みなさん!MCPで話題のAnthropicが、Claudeに新機能「Integrations」を実装しました。

こちらのIntegrationsはなんと、Web版&デスクトップ版Claudeと外部ツールを「MCPサーバーのインストールなし」で実現してくれる優れものです!

当記事では、そんなClaudeのIntegrationsを徹底解説!そのすごいところやMCPとの違い、使い方、料金などを余すところなくお伝えしていきます。

完読いただくと、日々の雑務をClaudeに任せられちゃう……かも。ぜひぜひ、最後までお読みくださいね!

目次

Claudeに「Integrations」が新登場!

2025年5月2日、Anthropic生成AIチャット・Claudeに新機能「Integrations」が追加されました!こちらはAnthropicの話題の技術であるMCP(Model Context Protocol)を応用した機能で、以下のとおりClaudeと外部ツールをシームレスに連携できるというものです。(※1)

Claude Integrationsの概要
  • クラウド上のMCPサーバー「Integration」を介して、Web版&デスクトップ版Claudeと外部ツールを連携
  • MCP関連でローカル環境へのインストール・アクセスは一切不要
  • リリース時点で、ツール10種の公式Integrationが登場中(今後追加予定)
  • ユーザーは任意のIntegrationを好きなだけClaudeに接続可
  • 開発者はIntegrationの構築・ホスティングも可能
  • Max / Team / Enterpriseプランでベータ版として提供開始(Proプランでもリリース予定)

このIntegrationsを活用すると、Claudeから外部ツールのデータを参照したり、外部ツールを動かしたりといったことが簡単に行えます。業務に使える高品質な回答が魅力のClaudeに、心強い機能が加わりましたね!

同日には、Claude版Deep Researchこと「Advanced Research」も登場しました。こちらはClaudeがWeb・Google Workspace・Integrationsを横断し、最長45分かけて引用付きのレポートを生成してくれる機能になっています。

なお、MCPについて詳しく知りたい方は下記の記事を合わせてご確認ください。

IntegrationsとMCPを比較

ClaudeのIntegrationsは、「MCP(Model Context Protocol)」を応用した機能になります。

MCPとは、2024年11月末にAnthropicが公開した共通規格のプロトコルで、さまざまなツールとLLMの連携方法を一元化してくれるというものです。その概要は以下のとおりで、「生成AI界のUSB-Cポート」的な仕上がりになっています。

MCPの概要
  • データベース / ビジネスツール / 開発環境…etc.繋ぎ方の異なる外部ツール群とAIアプリの連携を仲介
  • 雑多な外部ツールとの連携方法を「MCPサーバー」を通すことで一元化
  • 連携先の追加・変更が容易
  • MCPサーバーはツール公式が出しているほか、個人開発のものも登場中

このMCPがあると、外部ツール(API)ごとに連携用のソースコードを用意しなくて済むのがポイント。下図のとおり、AIアプリ本体はシンプルなつくりで開発ができます。

そんなMCPについては以前より、デスクトップ版Claudeでの導入・利用が可能です。なのですが、導入に際してはMCPサーバーをローカル環境上にインストールする必要があり、手間がかかりました。(下図)

対して、Integrationsではクラウド上にて提供されているMCPサーバー「Integration」をデスクトップ版またはWeb版Claudeに直結させて使えます。(下図)

「Claudeと外部ツールを簡単に連携できる」「ローカルのデータにアクセスされなくて済む」などが、そのメリットです。

Claude Integrationsのすごいところ

ここからは、Claudeの新機能・Integrationsのすごいところを掘り下げていきます。まずは、基本の機能から詳細をご覧ください。

Claudeから外部ツールの操作が可能

IntegrationsではClaude上から、連携した外部ツールのユーザーデータ(履歴 / タスク / フォルダ…etc.)や機能にアクセスが可能。Claudeでも、単なるテキスト&コードの生成にとどまらない、本格的な業務支援が実現します。

人気サービスとの連携をサポート

ClaudeのIntegrationsでは、クラウド上にあるMCPサーバー「Integration」を介して外部ツールとの連携を行います。

このIntegrationについては、2025年5月2日時点で、以下10種類のサービスが公式のものをリリースしています。それぞれ、MCPサーバーに特有のセキュリティリスクを心配せずに使えそうです。

  • Atlassian(Jira / Confluence)
  • Zapier
  • Cloudflare
  • Intercom
  • Asana
  • Square
  • Sentry
  • PayPal
  • Linear
  • Plaid

また、StripeやGitLabなどの企業も、公式Integrationのリリースを予定しているとのことです。

Integrationの開発も可能

Integrationの開発は企業だけでなく、個人の開発者でも可能。Cloudflare等の認証・転送・デプロイ機能を活用すれば、わずか30分で独自にClaude用のIntegrationが作成できるとのことです。

なお、MCPのセキュリティリスクについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Claude Integrationsの使い方

Integrationsは、ClaudeのMax / Team / Enterpriseプランで提供中。順次、Proプランでも解禁されるとのことです。

なお、ClaudeのIntegrationsの導入・使用方法については以下をご覧ください。

各ツールのIntegrationの導入方法
  1. Web版 / デスクトップ版Claudeの「設定」を開き、「プロファイル」を選択
  2. 画面最下部の「連携機能」欄から「さらに追加」をクリック
  3. 「カスタムインテグレーション」のポップアップ画面が展開
  4. MCPサーバー指定の連携URL(Integration URL)と任意の連携名を記入して「追加」をクリック
  5. プロンプト入力欄左下「検索とツール」からツールが追加されていることを確認
ClaudeでのIntegrationsの使い方
  1. 連携した状態でツール名や機能が入ったプロンプトを送信
  2. 許可を求めるポップアップ画面が展開
  3. 「常に許可する」か「一度だけ許可」のどちらかをクリック

以上のとおり、ClaudeのIntegrationsではプロンプトひとつで連携先のツールを操作できちゃいます。うまく使いこなして、業務効率化を図りましょう!

Claudeの料金プラン

先述のとおり、IntegrationsはClaudeの一部有料プランでのみ公開されています。Claudeの詳しい料金プランと特典については下表をご確認ください。(※2)

スクロールできます
FreeProMaxTeamEnterprise
料金無料月額17ドル(年払い)
月額20ドル(月払い)
月額100ドル(月払いのみ)月額25ドル(年払い)
月額30ドル(月払い)
ASK
Integrationsの利用可否❌(今後解禁予定)⭕️⭕️⭕️
その他特典なし・チャット回数の増加
・プロジェクト数無制限
・Web検索機能
・思考時間延長
・Google系サービスとの連携
・使えるAIモデルの追加
・Proの特典
 +
・チャット回数の増加
(Proの5倍or20倍量が選択可)
・出力回数の増加
・Claude Codeへの直接アクセス
・Advanced Researchの利用
・最新機能への優先アクセス
・回線混雑時の優先アクセス
・Proの特典
 +
・組織単位での支払いと認証
・共有系機能への優先アクセス
・Teamの特典
 +
・チャット回数の増加
・コンテキストウインドウの増加
・SSO認証とドメインキャプチャの利用
・役職別でのアクセス
・SCIMの利用
・Googleドキュメントのメタデータカタログ化

今後、IntegrationsはProプランでも公開される予定です。Proプランに加入している有料ユーザーの方は続報を待ちましょう!

Claude Integrationsの活用事例

ここでは、Anthropicが公式に紹介しているClaude Integrationsの活用事例を3つご紹介します。まずは、Integrations対象外のツールとも連携できる裏ワザ・Zapierから、詳細をどうぞ!

【Zapier】無数のツールを含むワークフローをClaudeと連携

数千のアプリを含む自動化ワークフローが作れる「Zapier」のIntegrationはMCP初心者の方におすすめ。こちらはZapierがサポートするツール数千種類とワークフローをMCPサーバー要らずでClaudeと連携できちゃう優れものです。

このZapierのIntegrationを活用することで例えば、「HubSpotからの営業データ取得」や「Googleカレンダーからのミーティング資料作成」などが可能になります。

【Jira & Confluence】Claudeからタスク&ノウハウを管理

AtlassianのIntegrationは、Claudeにスケジュールツール「Jira」とビジネス用Wiki「Confluence」へのアクセスを許可します。こちらではJiraのタスクやConfluenceのページについて一括作成・要約が可能です。

なお、それぞれの活用シーンについては、以下の動画をご確認ください。

AtlassianのIntegrationは、製品開発やタスク管理に大活躍の予感がしますね。

【Intercom】顧客とのコミュニケーションもClaudeが自動化

カスタマーサポートを自動化してくれるAIツール「Intercom」のIntegrationでは、以下のようなことが行えます。

  • Claudeから、会話履歴やユーザーデータの分析
  • Claudeから、分析結果に基づくデバッグ
  • 内蔵のAIエージェント「Fin」と外部ツールの連携(ユーザーからの報告の反映等)

なお、Intercomが搭載しているAIエージェント「Fin」もMCP経由でさまざまな外部ツールにアクセスできるとのこと。これからの生成AI業界は、MCP抜きには語れなさそうですね。

なお、Claudeの全容について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Claude Integrationsを活用してみよう!

当記事では、Claude上から外部ツールにアクセスできる新機能「Integrations」をご紹介しました。このIntegrationsの概要は以下のとおりです。

Claude Integrationsの概要
  • クラウド上のMCPサーバー「Integration」を介して、Web版&デスクトップ版Claudeと外部ツールを連携
  • MCP関連でローカル環境へのインストール・アクセスは一切不要
  • リリース時点で、ツール10種の公式Integrationが登場中(今後追加予定)
  • ユーザーは任意のIntegrationを好きなだけClaudeに接続可
  • 開発者はIntegrationの構築・ホスティングも可能
  • Max / Team / Enterpriseプランでベータ版として提供開始(Proプランでもリリース予定)

Integrationsが加わることで、Claudeは単なる高性能AIチャットにとどまらない活躍を見せてくれます。外部ツールを操作させたり、自社データを参照させたり…etc.ができますので、Claudeを日々の業務に役立てたい方はぜひぜひIntegrationsをご活用ください!

投稿者

  • 2sc

    テクニカルライター 大学時代はアリの生態を研究。 ラボで唯一、Pythonを使ってデータ分析を効率化していた。 現在はライターとして、オウンドメディアや学術記事の執筆に当たっている。

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