CopilotとChatGPTの違いとは?それぞれの機能や料金を徹底比較!
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昨今、生成AIブームが到来しており、さまざまなAIツールが誕生しています。
そうした現状もあり、あまり生成AIに詳しくない人からすると、どのAIツールを利用すればいいのかわからないという方も多いでしょう。
そこで、今回は生成AIサービスの中でも特に人気のあるCopilotとChat GPTにフィーチャーし、それぞれの性能やできることなどを比較していきます。
この記事を読めば、CopilotとChat GPTについて詳しく理解できるので、ぜひ最後までお読みください。
Copilotとは
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Copilotとは、もともとBingAIというサービス名で提供されていたMicrosoft社が開発した生成AIで、対話形式で自然言語からの質問や要望を実行してくれるため、友達とチャットをするような感覚で利用することができます。
できることも多岐に渡り、情報収集や文章の要約、画像生成、記事やプログラミングコードの生成など、幅広いタスクに対応が可能です。
また、WordやExcelなどのOfficeツールと連携できる「Microsoft 365 Copilot」やEdgeブラウザで閲覧しているサイトを要約できる「Copilot in Edge」、WindowsOSに組み込まれた「Windows Copilot」など、次々とMicrosoft社が提供しているサービスに組み込まれてきています。
なお、Copilotについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
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ChatGPTとは
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ChatGPTはOpenAI社が開発した生成AIで、現在の生成AIブームの火付け役にもなった最も有名なAIツールです。
基本的な利用方法はCopilotと同じく、対話型生成AIなので、自然言語からプログラミングや文章作成、画像生成、数式解析など、多岐にわたるタスクに対応できることです。また、GPTsというChatGPTをカスタマイズできる機能を活用すれば、特定のタスクをこなすことに特化したカスタムAIを作ることもできます。
さらに、2024年11月にはChatGPT Searchという新機能が追加され、最新情報を出力できないという弱点が解消されたため、生成AIを活用して情報収集したいというユーザーでも気軽に利用できるようになりました。
なお、ChatGPTについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
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CopilotとChatGPTの違いとは
CopilotとChatGPTはどちらも同じマルチモーダルAIとして有名ですが、できることや得意なことに違いがあります。次に、CopilotとChatGPTの違いについて解説します。
提供形態・対応OS
CopilotとChatGPTの提供形態と対応OSについては、下記の表をご覧ください
提供形態 | アプリの対応OS | |
---|---|---|
Copilot | ・WEBブラウザ ・アプリ | ・iOS ・Android OS ・Windows OS |
ChatGPT | ・WEBブラウザ ・アプリ ・API | ・iOS ・Android OS ・Windows OS ・mac OS |
このように、基本的に提供形態やアプリの対応OSに間しても変わりがありませんが、Copilotはmac OSでのみ対応したアプリが公開されていないので、macユーザーはWEBブラウザから利用する必要があります。
ChatGPTに関しては、全OSでアプリが提供されているのでアプリから利用してもいいですが、デバイスのスペックが低い場合はブラウザ版を利用しても良いでしょう。
機能
CopilotとChatGPTは、二つとも対話型AIという点においては同じタイプのAIツールですが、細かく見ていくとそれぞれのAIツールで違いがあります。
Copilotの主な機能には
- Microsoft 365との連携が可能(別契約必要)
- 画像生成機能(DALL-E 3)を標準搭載
- プラグインによる機能拡張が可能
などがあります。
特徴的なのは、Microsoft 365といった自社製品との連携が強いところです。
それに対してChatGPTは、
- GPTs機能による目的特化型AIの作成
- Advanced Data Analysis機能(データ分析・可視化)
- カスタム指示による応答スタイルのカスタマイズ
- 音声会話機能(Voice Mode)
- APIによるシステム統合が可能
などがあり、Copilotとのように特定のサービスと強い連携を持っているというわけではないですが、カスタマイズ性や汎用性が高いため、さまざまなサービスに導入されています。
チャット回数&文字数の制限
チャット回数や文字数の制限についても、CopilotとChatGPTでは違いがあります。
まずは、Copilotから見てみましょう。
Copilotのプラン | 1日の合計チャット数 | 連続した対話回数 | 文字数の制限 |
---|---|---|---|
無料プラン | 300回 | 30ターン | 最大4,000トークン (日本語でおよそ3,000文字) |
Proプラン | 無制限 | 無制限 |
このように、無料プランでも1日に300回チャットができるため、基本的には利用制限に引っかかるユーザーは少ないはずです。また、文字数の制限についても多少前後するものの、3000文字程度入力できるため文字数の制限で悩むこともほとんどないでしょう。
ただし、1つ会話のやり取りできる回数は30ターンと決まっているため、何度も何度も会話のラリーを続けていきたい方はProプランへ加入することをおすすめします。
それに対して、ChatGPTは大幅なプラン変更があったこともあり、それぞれのプランの利用制限回数や文字数の制限が明記されていません。
GPT-4o miniに関しては、無料プラン含む全てのプランで無制限で利用することができるので、無料で会話のラリーをたくさんしたいという方は、ChatGPTを利用することをおすすめします。
搭載するAIモデル
Copilotに搭載されているモデルは、GPT-4をベースにしたMicrosoft社独自のモデルを利用しています。
無料プランとProプランで同じAIモデルを利用できますが、アクセスが集中した時などは、無料プランに使用制限がかかるような仕組みになっています。
それに対し、ChatGPTは加入するプランによって利用できるAIモデルが異なるため、それぞれのプランごとに使えるAIモデルを表にまとめました。
ChatGPTのプラン | 利用可能なモデル |
---|---|
無料プラン | ・GPT-4o mini ・GPT-4o(制限あり) |
Plusプラン | ・GPT-4o mini ・GPT-4o(無料プランの5倍利用可能) ・OpenAI o1(制限あり) ・OpenAI o1-mini(制限あり) |
Proプラン | ・GPT-4o mini ・GPT-4o ・OpenAI o1 ・OpenAI o1-mini ・OpenAI o1 pro mode |
上記の通り、加入するプランによって利用できるモデルが変わりますが、無料プランでもGPT-4o miniを無制限に利用できるようになったため、カスタマイズを行うヘビーユーザーではない限り無料プランで問題ないでしょう。
しかし、ビジネス利用などを考えているのであれば、画像生成やGPTsなどが利用できるようになる、Plusプラン以上に加入することをおすすめします。
料金体系
個人利用する場合の料金プランに関してはCopilotは無料プランとProプランの2種類で、ChatGPTは無料プラン、Plusプラン、Proプランの3種類から選ぶことができます。
それぞれのプラン別の料金は下記の通りです。
Copilot
Copilotのプラン | 料金 |
---|---|
無料版 | 無料 |
Microsoft Copilot Pro | 3,200円/月 |
ChatGPT
ChatGPTのプラン | 料金 |
---|---|
無料プラン | 無料 |
Plusプラン | 20ドル/月 |
Proプラン | 200ドル/月 |
Copilot ProとChatGPTのPlusプランに関しては、同じぐらいの料金になっていますが、ChatGPTのProプランのみ10倍ぐらいの価格差になっています。
しかし、ChatGPTのProプランでは、全てのAIモデルにおいて無制限に出力できたり、Plusプランよりも性能が高いため、加入したユーザーは満足感を得ることができるでしょう。
また、Copilot Proに加入することで、Microsoft 365のアプリでCopilotが利用できますが、そもそもMicrosoft 365のサブスクリプションに加入していないといけないため、追加料金が発生することは理解しておく必要があります。
Microsoft CopilotとChatGPTの違い早見表と選び方
最後に、 CopilotとChatGPTの違いについて簡単に表にまとめます。
Microsoft Copilot | ChatGPT | |
---|---|---|
目的・用途 | Microsoft 365など、どちらかといえばビジネス用途で活躍 | 個人・ビジネスどちらでも利用 |
メリット | ・Microsoft製品との親和性が高い ・無料版でも高機能 | ・高度な文章生成能力 ・豊富なカスタマイズ機能 ・APIによる開発利用が可能 |
デメリット | ・一部機能がEdgeブラウザ限定 ・Microsoft 365連携に追加契約が必要 | ・無料版の機能 ・制限が強い |
提供形態 | ・WEBブラウザ ・アプリ ・Microsoft365 | ・WEBブラウザ ・アプリ ・API |
対応OS | ・iOS ・Android OS ・Windows OS | ・iOS ・Android OS ・Windows OS ・mac OS |
機能 | ・Microsoft 365との連携 ・プラグイン | ・GPTs ・データ分析 ・音声会話 ・API |
回数&文字数制限 | 無料版で1日の制限あり | モデルとプランによって異なる |
搭載AIモデル | GPT-4ベースの独自モデル | ・GPT-4o mini ・GPT-4o ・OpenAI o1 ・OpenAI o1-mini ・OpenAI o1 pro mode ※プランにより利用できるモデルは異なる |
料金体系 | ・無料版:無料 ・Pro:3,200円/月 | ・無料版:無料 ・Plus:20ドル/月 ・Pro:200ドル/月 |
おすすめの人 | ・Microsoft製品ユーザー | ・高度なAI機能を使いたい開発者 ・カスタマイズ性を重視する上級者 |
なお、マルチモーダルAIについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
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利用用途にあったサービス選びが大切
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今回は、CopilotとChatGPTの違いについてご紹介してきました。
どちらのサービスも大きな枠で捉えると同じ、対話型AIサービスですが、細かく見ると得意不得意があり、連携しているアプリやサービスも異なります。
もちろん、有名なサービスは性能や利用者の満足度が高いことが多いですが、人によって連携したいサービスや普段使っているアプリなどは異なるので、万人に受け入れられているからといって自分にも最適なサービスとは限りません。
そのため、無料で試せるサービスであれば一度利用してみたり、自分が普段利用しているサービスと連携できるのかどうかなどの総合的に判断することで、より良いAIライフを過ごせるのではないでしょうか。
最後に
いかがだったでしょうか?
CopilotとChatGPTを比較し、それぞれの特徴を把握した上で、どのAIツールが自社に最適か判断する一歩を踏み出しましょう。生成AIの活用で、業務効率や競争力を向上させる可能性があります。
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