GPT Storeとは?使い方や収益化の方法、利用料金、My GPTsの作り方も解説
WEELメディア事業部AIライターの2scです。
みなさん、2023年11月に名前だけが発表されている「GPT Store」について、覚えていますか?
このGPT Storeは、各自で作ったGPTsを公開&マネタイズするためのサービスです。先にリリースされたGPTsについては、約2ヶ月の間に300万以上ものツールが公開されているのですが……
肝心のGPT Storeのリリースは延びに延びていました。
ですがとうとう、2024年1月10日に、正式なリリースが行われました!
当記事ではそんなGPT Storeについて、概要や使い方を紹介していきます。さらに同サービスでシェアできる、GPTsの概要・作り方・料金についても取り上げました。
完読いただくと、自作のGPTsでお小遣いが稼げるかも……
ぜひ最後まで、お読みくださいね。
GPTsを公開できる「GPT Store」
かねてより、話題になっていた「GPT Store」がリリースされています。まずはGPT Storeがどのようなサービスなのか、概要をみていきましょう!
話題になるもリリースが遅れていたGPT Store
GPT Storeは、自作のGPT搭載型AIツール(GPTs)を公開するためのユーザー向けサービスです。具体的には……
● iOSでいうところの「App Store」のように、GPTsのシェアやマネタイズができる
● 利用人数に応じて収入が発生する
● GPTsが検索できるようになる
● 効率化 / 教育 / 娯楽など、カテゴリーごとにGPTsをサジェスト表示する
などの機能を提供する予定でした。ただ公開されていたのは構想だけで……
- 発表自体は2023年11月7日の「OpenAI DevDay」で、GPTsと同時
- リリースは同月末に予定されていたが、CEO退任騒動で延期に
以上の経緯により、リリースが遅れていました。
参考記事:Introducing GPTs
2024年1月10日に正式リリース!
米国時間の2024年1月10日、ついにOpenAIがGPT Storeを正式にリリースします!
ここで実装された機能と実装予定の機能は、以下のとおりです。
【2024年1月10日実装】
● GPTsを検索する機能
● カテゴリー別のサジェスト表示
● GPTsのシェア
【Coming soon……】
● 自作GPTsの収益化(アメリカでは2024年3月までに実装予定)
このように構想にあった機能は、収益化以外がすべて実装されています!ようやく、300万を超えるGPTsが検索できるようになりましたね。
そんな期待のGPT Storeで公開される、GPTsはどのようなものなのでしょうか。まずはGPTsの特色から、みていきましょう!
参考記事:Introducing the GPT Store
そもそもGPTsとは?
ここからは、GPT Storeで公開されているGPTsについて、その概要をお伝えしていきます。まずはGPTsを作るためのサービスから、詳しくみていきましょう!
「GPT Builder」で簡単に作れる
GPTsは、ChatGPT Plusの「GPT Builder」上で作れるAIツールです。つまり厳密には……
- GPT Builder:GPTs作成用のサービス
- GPTs:上記で作られたAIツール
という定義づけがなされています。サービス側・GPT Builderの特徴としては……
● ノーコードでGPT-4搭載型のAIツールが作れる
● ツール作成に必要なのは、言葉のやり取りだけ
● GPT-4VやDALL-E 3の機能も使える
● ファイルやWebサイトを学習させることも可能
以上のとおり。誰でも簡単にGPTsが作れるようになっているんです!
プラグインとの違いは?
ChatGPT PlusにはGPTsと似たツールで、「プラグイン」というものがあります。こちらもAIツールといえばAIツールなのですが、GPTsとはコンセプトが違っていて……
- GPTs:生成AIそのものを内蔵したツール
- プラグイン:生成AIを補強する外付けのツール
このように、GPTsのほうがより高度なんです。GPTsとプラグインの具体的な違いについては、下表もご覧ください。
GPTs | プラグイン | |
---|---|---|
開発者の内訳 | ユーザーが主体 | IT企業・エンジニアが主体 |
開発に必要なスキル | 特になし(プロンプトの知識があるとベター) | 各種コーディングスキル |
ツールの内訳 | 自由な発想で作られたものが多い | 既存のサービスと連携するだけのものが多い |
使い勝手 | 一度に1つのGPTしか使えない | 1つのチャットルームで複数のプラグインが使える |
以上のとおりGPTsでは、誰でも気軽に扱える、という生成AIの強みが活かされています。まさに「OpenAIの虎の子」といったところでしょうか。
ここにGPT Storeが加わることで、OpenAIは今後ますます、盤石な体制を築いていくことでしょう。
なお、ChatGPTのプラグインについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
→【ChatGPTのおすすめプラグイン一覧】猛者達が選んだ最強プラグインの使い方64選
GPTs・GPT Storeの利用料金は?
GPTs・GPT StoreはChatGPTの有料版である……
- ChatGPT Plus:個人向け
- ChatGPT Team:個人以上企業未満のチーム向け
- ChatGPT Enterprise:企業向け
から利用できます。各有料版の利用料以外に、追加料金等は一切かかりません。
ちなみに各有料版の料金や特典については……
料金&支払い方法 | GPT Storeでの特典 | |
---|---|---|
ChatGPT Plus | 月額20ドル、カード払い | なし |
ChatGPT Team | 月額30ドル(年払いだと、月額25ドル) | – 入力のプライバシーが保たれる |
ChatGPT Enterprise | 要問い合わせ | – 入力のプライバシーが保たれる – 社内GPTsの管理機能が使える |
となっています。
なお、ChatGPT Enterpriseについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
→ChatGPT Enterpriseとは?無制限GPT4の使い方〜導入までを解説
GPTsの作り方を手短に紹介!
ここからはChatGPT Plusに登録済みのアカウントを使って、GPTsの作り方を手短に紹介していきます。
まずは以下のリンクにアクセスして、ChatGPT Plusにログインしてください。
公式ページ:ChatGPT
ログイン後、画面左下・プロフィール画像をクリックすると……
このようにメニューバーがポップアップ表示されます。そこで上から2番目の「My GPTs」をクリックしましょう!
するとGPTsの使用履歴の画面が出てきます。その一番上の「Create a GPT」を選択すれば、GPTsの作成が可能です。
ちなみにGPTsの作成画面は……
以上のとおりです。向かって画面左側がGPTs作成用の「GPT Builder」で、右側が試運転用の「Preview」です。GPTsを作る際には……
- GPTsの構想と名前
- 会話の内容とスタイル
- 学習させたいファイル・Webサイト
- 細かな設定(Configure)
を画面左側に入力するだけでOK!あとは勝手に、GPT BuilderがGPTsを作ってくれます。
GPT Storeの使い方を紹介
GPT Storeの使い方についても、スクリーンショット付きで解説していきます!まずはGPT Storeへの入り方から、みていきましょう!
GPT Storeにアクセスする方法
まずはいつも通り、ChatGPTのトップページにアクセスしてみましょう!
公式ページ:ChatGPT
有料版(Plus / Team / Enterprise)のアカウントでログインすると……
画面左側のサイドバーに「Explore GPTs」というボタンが見えますね。そこをクリックしてください。
するとこのように、GPT Storeのトップ画面に移れました!
GPTsを検索してみる
ではさっそく、GPT Storeの検索機能を試してみます。「Search public GPTs」と書かれたテキストボックスに文字を入れてみると……
このように検索が始まります。ちなみにEnterキー押下は不要です。
そして気になる検索結果は、というと……
お見事!キーワード「YouTube」の有無にとらわれず、動画要約・文字起こし用のGPTsを返してくれました。
サジェスト表示について
GPT Storeのトップ画面では、おすすめのGPTs(サジェスト表示)もカテゴリー別に確認できます。
ちなみに、サジェスト表示されるカテゴリーは……
● Top Picks / Featured:キュレーターおすすめのGPTs
● Trending:今人気のGPTs
● By ChatGPT:ChatGPT開発チーム謹製のGPTs
● DALL-E:画像生成(ロゴ作成・画像返還…etc.)
● Writing:文章執筆(AI生成テキストの校正・SEO対策…etc.)
● Productivity:業務効率化(ファイル操作・検索…etc.)
● Research & Analysis:情報収集・翻訳・グラフ化…etc.
● Programming:コーディング・デバッグ・IT教育…etc.
● Education:知識やスキルの学習
● Lifestyle:旅行・ファッション・グルメ…etc.
このようにユーザー受けしそうな構成となっています。また、イチオシの「Top Picks」については……
- AllTrails:ハイキングにおすすめの山を教えてくれるGPT
- Consensus:2億件の学術論文を検索し、引用付きでコンテンツを生成するGPT
- Code Tutor:Khan Academy監修のコーディング教育用GPT
- Canva:プレゼン資料やSNS用の写真が編集できるGPT
- Books:ユーザーにぴったりの本を探してくれるGPT
- CK-12 Flexi AI tutor:理数系の知識を教えてくれるGPT
以上のとおり、ハイクオリティなGPTsだけが厳選されていますね。
GPTsを収益化する方法を紹介!
ここからは、GPT StoreでGPTsを公開して収益化する方法を紹介していきます。まずは公開前に確認しておきたいOpenAIの規約について、詳しくみていきましょう!
各種ルールの確認
GPT StoreではOpenAIが設ける各ルールを満たしたGPTsのみ、公開が可能です。具体的には……
- Usage policies:禁止事項・追加の要求事項など、全般的な規約
- Brand guidelines:各GPTsの名づけのガイドライン
以上2つのルールを、最低限守らなくてはいけません。まずUsage policiesにおける禁止事項について、代表的なものを挙げると……
- 違法行為への流用
- 嫌がらせ・暴力的なコンテンツの生成
- 経済的損害につながりうる活動
- アダルトコンテンツの生成
- 無資格者による、資格を要するコンテンツの生成・共有
…etc.
以上のとおりです。他にも特定の用途では、追加の要求事項が課されます。
次にGPTsの名づけのガイドライン・Brand guidelinesについては以下をご覧ください。
【名づけのガイドライン】
● GPTsの機能に即した名前をつける
● GPTsの名前が「〜GPT」となるのは非推奨
● 無許可で商標・人名をGPTsに使うのはNG
「GPTsで収入を得たい!」という方は、以下の各規約に目を通しておきましょう!
参考記事:Usage policies
参考記事:Brand guidelines
作成者のプロフィール設定
自作のGPTsをGPT Storeに出す場合、作成者の身元情報を公開しておかなくてはいけません。
身元情報の公開については、アカウントの設定画面「Settings」から行えます。Settingsの「Builder Profile」を選択してみると……
このようにGPTs周りの設定が行えます。
そのうち、オレンジ色の四角で囲った箇所に注目してみましょう!ここでは……
- Name:ユーザー名の公開
- Website:連携先のWebサイトの公開
以上2つの設定が可能です。GPTsを公開したい場合は、上記のいずれかを公開しておきましょう!
公開範囲の設定
GPT Storeに出品したい場合、GPTsの公開範囲を「Everyone」に設定しておく必要があります。
ちなみに公開範囲については、GPTsの設定画面(Edit)の右上「Save」から、いつでも変更が可能です。緑色のSaveボタンを押してみると……
このようにメニューバーがポップアップ表示されます。そのうちGPTsの公開範囲が設定できるのは、「Publish to」以下の部分です。GPT Storeに出す前に、公開範囲が「Everyone」に設定されているかを確認しておきましょう!そうすれば、GPTsを収益化することができるようになるはずです!
なお、AIを活用した収益化について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
→AIを使って自動で月100万円稼ぐ方法7選!AI副業の種類や注意点を解説
GPT Store登場で、ChatGPTはますます人気に!
当記事では、2024年1月10日にリリースの「GPT Store」について紹介しました。以下でもう一度、GPT Storeに実装中&実装予定の機能を振り返っていきましょう!
【2024年1月10日実装】
● GPTsを検索する機能
● カテゴリー別のサジェスト表示
● GPTsのシェア
【Coming soon……】
● 自作GPTsの収益化(アメリカでは2024年3月までに実装予定)
以上の特徴をもつGPT Storeは、GPTsの話題を一段と盛り上げてくれそうです。ちなみにGPT StoreやGPTsが使えるのは……
- ChatGPT Plus:一般向け、月額20ドル
- ChatGPT Team:一般以上企業未満のチーム向け、月額30ドル
- ChatGPT Enterprise:企業向け
以上、有料版ユーザー限定です。気になる方はぜひ、新規受付が一時停止する前に、ChatGPT Plusに登録してみてくださいね!
生成系AIの業務活用なら!
・生成系AIを活用したPoC開発
・生成系AIのコンサルティング
・システム間API連携
最後に
いかがだったでしょうか?
弊社では
・マーケティングやエンジニアリングなどの専門知識を学習させたAI社員の開発
・要件定義・業務フロー作成を80%自動化できる自律型AIエージェントの開発
・生成AIとRPAを組み合わせた業務自動化ツールの開発
・社内人事業務を99%自動化できるAIツールの開発
・ハルシネーション対策AIツールの開発
・自社専用のAIチャットボットの開発
などの開発実績がございます。
まずは、「無料相談」にてご相談を承っておりますので、ご興味がある方はぜひご連絡ください。
➡︎生成AIを使った業務効率化、生成AIツールの開発について相談をしてみる。
「生成AIを社内で活用したい」「生成AIの事業をやっていきたい」という方に向けて、生成AI社内セミナー・勉強会をさせていただいております。
セミナー内容や料金については、ご相談ください。
また、サービス紹介資料もご用意しておりますので、併せてご確認ください。