Everything Claude Codeとは?Anthropic主催ハッカソン優勝者が公開したAIコーディング最適化システムを徹底解説

- Anthropic主催ハッカソン優勝者が公開したGitHubリポジトリ
- 2026年3月23日時点でGitHubスター数は約9.8万
- Claude Codeなどのエージェント型AIコーディングツールの性能を最適化するためのエージェントハーネス最適化システム
2026年1月17日、個人開発者のAffaan Mustafa氏が「Everything Claude Code」をGitHub上のリポジトリで公開しました!
公開からわずか数日で数千スターを獲得し、2026年3月23日時点でGitHubスター数は約9.8万に到達しています。
Affaan Mustafa氏は、Anthropic主催のハッカソンで優勝した経験を持つ個人開発者で、自身が10か月以上にわたってClaude Codeを日常的に使い込んだ知見を体系化したものがこのプロジェクトです。
Claude Codeをはじめとするエージェント型コーディングツールの性能を最大限に引き出したい方にとって、見逃せないリソースとなっています。
そこで本記事では、Everything Claude Codeの概要から使い方、活用シーンまで徹底的に解説していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
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Everything Claude Codeとは?

Everything Claude Code(以下ECC)は、Claude Codeなどのエージェント型AIコーディングツールの性能を最適化するためのオープンソースの「エージェントハーネス最適化システム」です。
単体のアプリケーションではなく、スキル・エージェント・コマンド・ルール・フックといった構成要素をまとめた設定コレクションであり、Claude Codeに組み込むことでその能力を飛躍的に拡張することができます。
GitHubリポジトリの公式説明では「The agent harness performance optimization system」と定義されており、スキル、本能(instincts)、メモリ、セキュリティ、リサーチファーストの開発手法を提供するものとされています。対応ツールはClaude Codeだけでなく、Codex、OpenCode、Cursorなど複数のAIコーディングツールにも対応しています。
このプロジェクトが生まれたきっかけは、Cerebral Valley × Anthropicのハッカソンだそうです。Affaan氏は、チームメイトとともに、Claude Codeだけを使って8時間で「zenith.chat」というプロダクトを構築し、優勝を果たしました。
その際に活用した設定やワークフローが、10か月以上の日常利用で洗練され、最終的にECCとして2026年1月17日にオープンソース公開されました。

なお、Claude Codeについて、詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。

Everything Claude Codeの仕組み
ECCは以下のような構成要素で設計されています。

動作原理としては、ECCをインストールすると、これらの構成要素がClaude Codeの設定ディレクトリ(~/.claude/配下)に配置されます。
Claude Codeがセッションを開始すると、配置されたルールやフックが自動的に読み込まれ、エージェントの振る舞いを制御します。たとえば /orchestrate コマンドを使えば、Planner → TDD Guide → Code Reviewer → Security Reviewerという順序でエージェントを連鎖実行させることが可能です。

フックはイベント駆動型で、セッションのライフサイクル管理、コンテキスト圧縮の提案、メモリの永続化、パターン抽出などを自動で処理してくれます。
Everything Claude Codeの特徴

ECCの最大の特徴は、単なる設定集ではなく、AIエージェントの「継続的学習システム」を内蔵している点です。
セッションの活動ログを自動的に記録し、パターンを検出して、信頼度スコア付きの「本能ファイル(instinct files)」を生成します。これによって、使い込むほどプロジェクト固有のコマンドやエージェントが進化していく仕組みです。
もう1つの注目すべき特徴は、セキュリティ機能「AgentShield」です。
912のテストルールと98%のコードカバレッジを持ち、CLAUDE.md、settings.json、MCP設定、フック、エージェント定義、スキルファイルの5カテゴリにわたってスキャンを実行します。具体的には、14パターンのシークレット検出、権限監査、フックインジェクション分析、MCPサーバーリスクプロファイリング、エージェント設定レビューを自動で行います。
パッケージマネージャーの自動検出機能も実用的です。npm、pnpm、yarn、bunの各パッケージマネージャーを、環境変数 → プロジェクト設定 → package.json → lockファイル → グローバル設定 → フォールバックの優先順位で自動判別してくれます。
フックのランタイム制御では、ECC_HOOK_PROFILE 環境変数でminimal / standard / strictの3段階のプロファイルを切り替えられるほか、ECC_DISABLED_HOOKS で個別のフックを無効化することも可能です。
Everything Claude Codeの安全性・制約
ECCはセキュリティを重視した設計思想を持っています。
前述のAgentShieldによる自動スキャン機能に加え、サンドボックスと明示的な権限制御を基本方針としています。作者のAffaan氏は「The Hidden Danger of OpenClaw」という警告も公開しており、複数チャネルの統合、未検証のコミュニティプラグイン、広範なエージェント権限がもたらすリスクについて注意喚起しています。

また、制約として最も重要なのは、コンテキストウィンドウの問題です。ECCのロングフォームガイドでは、MCPを多数追加しすぎると、実効的なコンテキストウィンドウが200Kトークンから約70Kトークンまで大幅に縮小する可能性があると明記されています。
Everything Claude Codeの料金
ECCは完全に無料で利用できるオープンソースプロジェクトです。
GitHub上でMITライセンスのもと公開されており、追加の課金要素はありません。ただし、ECC自体が動作するためにはClaude CodeなどのAIコーディングツールが必要であり、それらの利用料金は別途発生します。
| 項目 | 料金 |
|---|---|
| Everything Claude Code(ECC本体) | 無料(OSSとして公開) |
| Claude Code(Anthropic) | Claude Pro(月額20ドル)またはMax(月額100ドル/200ドル)プランが必要 |
| Codex CLI(OpenAI) | 別途OpenAI APIの利用料金が必要 |
| Cursor | 無料プランあり。Pro月額20ドル、Business月額40ドル |
| OpenCode | 無料(OSSツール、API利用料は別途) |
Everything Claude Codeのライセンス
ECCはMITライセンスのもとで公開されています。
MITライセンスは、ソフトウェアライセンスの中でも最も寛容なものの1つで、商用・非商用を問わず幅広い利用が認められています。以下に主要な利用用途の可否を整理します。
| 利用用途 | 可否 | 備考 |
|---|---|---|
| 商用利用 | ⭕️ | |
| 改変 | ⭕️ | |
| 再配布 | ⭕️ | |
| 特許利用 | – | MITライセンスは特許に関する制限なし |
| 私的利用 | ⭕️ |
Everything Claude Codeの使い方
ECCのインストール方法は大きく3つあります。それぞれの手順をステップ・バイ・ステップでご紹介していきます。
①プラグインマーケットプレイスからインストール(推奨)
1番簡単なインストール方法です。Claude Codeのターミナル上で以下のコマンドを順に実行します。
マーケットプレイスからECCを追加する
/plugin marketplace add affaan-m/everything-claude-code
プラグインをインストールする
/plugin install everything-claude-code@everything-claude-code
これだけで基本的なセットアップは完了です。プラグインとしてインストールされるため、管理も容易です。
②手動インストール(シェルスクリプト)
2つ目はリポジトリをクローンして、インストールスクリプトを実行する方法です。必要な言語ルールを引数で指定できます。
リポジトリをクローンする
git clone https://github.com/affaan-m/everything-claude-code.git
cd everything-claude-codeインストールスクリプトを実行する
macOS / Linuxの場合:
./install.sh typescript python golang swift phpWindowsの場合:
.\install.ps1 typescriptクロスプラットフォーム対応のnpxコマンドも用意されています。
npx ecc-install typescriptClaude Codeを再起動する
インストール後、Claude Codeのセッションを再起動すると、ルールやフックが自動的に読み込まれます。
方法3:選択的インストール
ECCの設計思想は必要なものだけを選ぶことです。すべてをインストールすると、コンテキストの肥大化を招く恐れがあるため、使いたいエージェントやスキルだけを選んでコピーすることも可能です。
agents/、skills/、commands/ ディレクトリから必要なファイルを手動で ~/.claude/ 配下にコピーしてください。
【業界別】Everything Claude Codeの活用シーン
ECCは汎用的なコーディング支援の枠組みですが、その116以上のスキルと28のエージェントを活用することで、さまざまな業界の開発ニーズに対応できます。こちらでは業界別に向いている使い方をご紹介します。
SaaS / Webサービス開発
ECCには、SaaSプロジェクト向けのテンプレートが examples/ ディレクトリに用意されています。
バックエンドAPI、キャッシュ戦略、データベース設計といったスキルを組み合わせることで、サービスの立ち上げから運用まで一貫した開発フローを構築できます。React / Next.jsのフロントエンドスキルも充実しているため、フルスタック開発に適しています。
なお、生成AI搭載のSaaSについては以下の記事も参考にしてみてください。

セキュリティ・インフラ
AgentShieldによる自動セキュリティスキャンやSecurity Reviewerエージェントを活用すれば、コードレビュー時にセキュリティリスクを自動検出することができます。
シークレットの漏洩検知、権限設定の監査、MCPサーバーのリスク評価など、セキュリティ運用の効率化に貢献してくれそうですね。
生成AIとITインフラの組み合わせは下記で解説

教育・学習
TDD Guideエージェントを使ったテスト駆動開発の学習や、Architectエージェントによる設計パターンの提案など、ソフトウェア開発の基礎を体系的に学ぶ教材としても活用することもできます。
ルールファイルが9言語(TypeScript、Python、Go、Swift、Kotlin、Perl、PHP、C++、Rust)に対応しているので、多言語学習にも適しています。
教育業界における生成AI活用については以下の記事も参考にしてみてください。

【課題別】Everything Claude Codeが解決できること
ECCは、AIコーディングツールを使う上で多くの開発者が直面する課題を解決するために設計されています。こちらでは、課題別にECCがどのように役立つかを整理していきましょう。
セッションをまたいだ知識の消失を防ぐ
AIエージェントはセッションが切れると過去のやり取りを忘れてしまうという問題があります。
そこに対して、ECCの継続的学習システムとメモリ永続化フックは、セッション間で学習した知識やパターンを保持し、次回のセッションに引き継ぐ仕組みを持っています。
コードレビューの属人化を解消
Code ReviewerやSecurity Reviewerといった専門エージェントを活用すれば、一定の品質基準に基づいた自動レビューを実行することができます。
言語別のレビュアー(TypeScript、Python、Go、C++、Java、Kotlin、Rust対応)が用意されているため、言語固有のベストプラクティスに沿ったフィードバックが得られます。
コンテキストウィンドウの浪費を抑える
多数のMCPやプラグインを無計画に追加すると、コンテキストウィンドウが大幅に圧迫されます。
それに対してECCは、選択的インストールの設計思想と戦略的コンパクションフックによって、限られたコンテキストを効率的に活用する仕組みを提供しています。
Everything Claude Codeを使ってみた
それでは実際にECCを導入して、その効果を検証してみます。今回は、プラグインマーケットプレイス経由でインストールし、2つのタスクを試しました。
なお、以下コマンド→Installedタブに切り替えると、使えるスキル名やコマンド名を確認することができます。
/plugin list everything-claude-code@everything-claude-code
検証1:/orchestrate コマンドでTodoアプリを一気通貫で構築
ECCの目玉機能である /orchestrate コマンドを使い、シンプルなTodoアプリのAPIをゼロから構築してみました。
使用したプロンプト:
/everything-claude-code:orchestrate "TypeScriptでExpressベースのTodo REST APIを作成してください。CRUD操作、バリデーション、エラーハンドリングを含めてください"
実行すると、4つのエージェントが自動で連鎖起動しました。
まず、Plannerエージェントが15ファイル構成のレイヤードアーキテクチャ(types → errors → repo → service → controller → routes → app)を設計し、続いてTDD Guideがテストファーストのアプローチで106のテストケースを先に作成した後、実装コードを生成してくれました。
さらに、Code Reviewerが自動でコードレビューに入り、HIGH4件、MEDIUM7件の問題を検出しました。そしてSecurity Reviewerがそのまま4件のHIGH問題をすべて修正し、Helmet、CORSのallowlist化、レートリミッター、IDバリデーションを追加してくれました。修正後のテストは109件すべてパス、カバレッジは100%という結果でした。
検証2:検証1で生成したプロジェクトにセキュリティスキャンを実行
続いて、検証1でorchestrateコマンドが生成したTodo REST APIプロジェクトに対して、そのままコード品質チェックをかけてみましょう。orchestrateの中でCode Reviewerがすでにレビュー・修正を行っていますが、独立した品質ゲートでも同じ評価になるのかを確認します。
/everything-claude-code:quality-gate
実行すると、TypeScriptコンパイラ、テスト+カバレッジ、npm auditの3つのチェックが自動で順番に走りました。
最終判定は「Verdict: PASS — all critical gates green.」で、Remediation List(改善推奨リスト)としてはLow優先度の2件のみで、CORSのコールバック分岐のカバレッジ漏れ(app.ts 26行目)と、ESLint設定の追加推奨が挙がっています。どちらもorchestrateの最終レポートで指摘されていた「Remaining Recommendations」と一致しており、エージェント間で品質評価の整合性が取れていることがわかります。
よくある質問
最後に、Everything Claude Codeについて、多くの方が気になるであろう質問とその回答をご紹介します。
Everything Claude Codeが開発フローを効率化していく!
Everything Claude Codeは、Affaan Mustafa氏が10か月以上のClaude Code実践経験を体系化したオープンソースのエージェントハーネス最適化システムです。
28の専門エージェント、116以上のスキル、60以上のスラッシュコマンドを備え、AIコーディングツールの性能を最大限に引き出すための包括的なフレームワークを提供しています。
選択的インストールの思想により、自分のプロジェクトに必要な要素だけを取り入れることができます。AIエージェントを活用した開発フローをさらに効率化したい方は、ぜひ一度試してみてください。
最後に
いかがだったでしょうか?
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