【Ideogram 2.0】Midjourney超えと話題の画像生成AIを使ってAI美女を生成してみた結果…
Ideogram 2.0の概要
Ideogram 2.0はもともとGoogle Brainにいた研究者たちが創業したAI企業「Ideogram AI」がリリースした、画像生成AIモデルです。
Ideogramは2023年8月に初めてリリースされ、今回が2度目のリリースになります。
初期リリース時の機能に比べて、Ideogram 2.0では画像内のテキスト生成がかなり強化。看板やタイトル、ロゴなど画像内の文字を自然に組み込むことができ、イラストを生成するデザイナーやマーケティング担当者のニーズにより一層適切に応えられるようになっています。
テキスト生成能力において、Ideogram AIが発表した結果によると、DALL-E 3やFLUX Proを性能面で上回る結果に。
Ideogram AIの報告では、Ideogram 2.0は両者に比べて画質が向上しているにもかかわらず、API使用料はDALL-E 3よりも安く、FLUX Proと同程度で非常に競争力のある価格を維持しているとのことです。
また、iOSアプリでもリリースがされています!
Ideogram 2.0では画像生成のバリエーションが増加
Ideogram 2.0では、画像生成の際のバリエーションが増えています。「General(一般)」「3D」「Anime(アニメ)」「Realistic(リアリスティック)」「Design(デザイン)」などの5つのバリエーションから選択可能なスタイルオプションを導入。
スタイルオプションにより、ユーザーはより自分の狙いに近い画像を生成できるようになっています。
また、カラーパレット制御・マジックプロンプト機能も追加。
カラーパレット制御
カラーパレット制御では、生成画像の色調をより細かく指定できるようになっており、従来のカラーパレットから選択するだけではなく、Ideogram 2.0ではカスタムパレットの作成も可能です。カスタムパレットを作成可能になったため、ブランドカラーや特定の雰囲気などを統一し、より繊細でオリジナリティの高い画像を作れるようになりました。
マジックプロンプト機能
マジックプロンプト機能は、ユーザーが専門的な知識がなくても、より高品質でユーザーの想像通りの画像を生成するための機能。ユーザーが入力したテキストプロンプトをより詳細に説明するよう自動的に拡張してくれます。
これまでの画像生成AIでは、細かい部分の指示がうまく入力されず、プロンプトを試行錯誤した方も多いのではないでしょうか。そういった悩みを解決するのがマジックプロンプト機能です。
Ideogram 2.0のライセンス
Ideogram 2.0のプライバシーポリシーを確認しましたが、ライセンスについて言及されておらず、商用利用の可否などについては、執筆時点の2024/8/23では不明です。
利用用途 | 可否 |
---|---|
商用利用 | 不明 |
改変 | 不明 |
配布 | 不明 |
特許使用 | 不明 |
私的使用 | 不明 |
なお、プロンプトの指示に忠実に従ってくれ、画像中に文字も入れられるFLUX.1について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
Ideogram 2.0の使い方
Ideogram 2.0の使い方は次のとおりです。
Ideogram 2.0にアクセスして「Try Ideogram2.0」をクリック
Googleもしくはappleアカウントでアカウントを登録
利用規約同意画面が表示されるので、利用規約に同意します。
その後ユーザー設定画面になるので、設定を行います。
初めてIdeogram 2.0を使用する場合、ユーザーIDを設定する必要があります。初回に登録したユーザーIDはその後に変更できないため、よく考えてユーザー名を決めましょう。ユーザー登録が完了したら、すぐに画像を作成できます。
初回には、以下の画像のようにWelcome画面が表示されるので「Start creating」をクリックすればOK
Start creatingをクリックすれば、画像生成ができます。
Ideogram 2.0のプラン
Ideogram 2.0のプライスプランは4種類用意されています。
Freeでも1日に最大40枚相当の画像生成が可能です。まずは無料プランで試してみて使い勝手を確認してから有料課金するのがいいでしょう。
ただし、FreeとBasicプランでは、Ideogramの最大の特徴でもあるカラーパレットをカスタムすることができませんし、アスペクト比もカスタムは不可なので、覚えておきましょう。
また、Freeプランでも十分画質は綺麗ですが、これは圧縮されている画像で、Basicプラン以上にするとより高品質の画像をダウンロードができます。
Ideogram 2.0での画像生成
まずは簡単なプロンプトでIdeogram2.0で画像を生成してみたいと思います。
入力プロンプトは、こちらです。
夜空に打ち上げられている花火を背景にWelcome To Japanの文字が浮かび上がっている
そして生成された画像がこちらです。
正直、たったこれだけのプロンプトで上記の画像がしっかりと作られるのは驚きです…!かなりクオリティが高く、プロンプトの指示にも忠実に従ってくれています。
Ideogram2.0の詳細設定
Ideogram2.0でプロンプトを入力する際、向かって右側に詳細設定を行う場所があります。
詳細設定は以下です。
- Magic Prompt:母国語でプロンプトの入力が可能。ユーザーの入力プロンプトに忠実に従い、最適化を行い、高精度な画像生成をサポート
- Aspect ration:生成画像の比率を選択(Freeプランでは固定)
- Color palette:カラーパレットのカスタム。カスタムパレットは最大で5色のHEX値を指定できるので、より細かく色調の指定が可能。(Freeプランではカスタム不可)
- Model:Ideogramのバージョン指定。理由がなければ2.0を推奨。
- Rendering:画像生成速度に影響。Fastが最も速く約5秒で生成可能。Qualityは生成速度が20秒程度かかるが最も高品質の画像を生成可能。
- Seed Number:画像生成時の初期条件やパラメータを設定する識別子。Seed Numberを使用することで同一画像の生成が可能。生成AI美女などでは頻繁に使用される。
- Negative Prompt:生成したくない要素を指定。特定のシーンや物体などを除外したいときに使用すると、よりリアリティのある画像が生成可能。
Ideogram 2.0のAPI
Ideogram 2.0にはAPIも用意されています。APIを使うことで、うまくアプリケーションにIdeogram2.0を組み込むことができます。現状はまだBeta版なので、今後正式にリリースされるでしょう。
APIを利用する場合、まずクレジットカードを登録します。登録後にAPI keyを作成できます。
初めてAPI keyを作る場合、40$の課金がされ、その後は10$を下回ると追加で課金されるようになります。最初の課金だけで大丈夫という方は、10$が下回る前に、支払いをキャンセルしておくのがいいでしょう。
Ideogram2.0でバリエーションを試してみる
Ideogram2.0はカラーパレットの他にも豊富なバリエーションの画像を生成できるのも特徴です。Freeプランでもバリエーションを変えることはできるので、いろんなバリエーションで画像を生成してみたいと思います。
まずはパリオリンピックで話題になった無課金おじさんを生成してみましょう。
プロンプトはこちら
精密射撃競技中のアスリートのリアルなデジタルイラスト。選手は白髪で、眼鏡をかけ、「TURKIYE」と書かれた白いTシャツを着て、ピストルをまっすぐ前に向けている。選手の左手はズボンのポケットに入っている。背景には、大勢のカメラマンと『PARIS 2024』と書かれた青い横断幕が掲げられたスポーツ会場が映っている。全体的に集中した激しいムードで、競技スポーツの場での集中の瞬間をとらえている。
こちらはGeneralで生成した画像です。
次がRealisticで生成した画像。向かって右の画像のリアリティ加減はすごいですね。
次にAI美女を生成してみたいと思います。
プロンプトはこちらです。
柔らかい栗色の髪が肩にかかるくらいまで伸びている22歳の女の子。大きな瞳が輝いていて、愛らしい笑顔が特徴的。肌は透き通るように白く、ふんわりとしたピンク色の頬をしている。カジュアルで少しフェミニンなファッション、例えばフリルのついた白いブラウスに、淡い色のスカートを着ている。背景には明るい空と桜の木があり、爽やかで幸せな雰囲気が漂っている。
こちらはDesignで生成した画像。
次は同じプロンプトで3Dで生成します。
最後にAnimeで生成します。
Creditが余ったので、AI美女をRealisticでも生成してみました。
ちょっと頬のチークがわざとらしくなっていますが、それ以外はかなり本物の人間に近いですね。
実際にIdeogram2.0を使ってみた所感ですが、この技術を突き詰めれば、かなりいろんなことができそうな印象です。
これまでにもAI美女でインフルエンサーを生み出したりされてきましたが、それ以上にリアルさがあります。正直、画面越しでは、AIなのか本物なのかの見分けがつかなくなってきています。
なお、Appleが開発した画像生成AIについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
最後に
いかがだったでしょうか?
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