【OpenDots】OpenAI dotsのOSS版!使い方・料金・ライセンスを徹底解説

OpenDots OpenAI dots OSS版 使い方 料金 ライセンス 徹底 解説
押さえておきたいポイント
  • OpenDotsはCopilotKitが公開したOpenAI dotsのオープンソース代替テンプレート
  • Dotごとに専用コンピューター・権限・役割を持たせ、Slackや音声通話からも呼び出せる
  • MITライセンスで商用利用可能、ただし会話履歴の保存にはCopilotKit Intelligenceが必要

2026年10月2日、CopilotKitがOpenAIのdotsをオープンソースで再現したテンプレート「OpenDots」を公開しました!OpenAIのdotsは、専用のクラウドコンピューターを持ち、チャットを閉じたあとも働き続けるAIエージェントです。一方でdotsは対象プランや地域が限られ、モデルもOpenAI製に固定されている状況でした。

【OpenDots】OpenAI dotsのOSS版!使い方・料金・ライセンスを徹底解説

とはいえ、「自社で動かすには何が必要?」「無料でどこまで使える?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?

この記事では、OpenDotsの概要や仕組み、料金とライセンス、具体的な使い方から実機での検証結果まで詳しく解説します。最後まで読めば、自社専用のAI同僚を立ち上げるまでの道筋がはっきり見えるはずです。

\生成AIを活用して業務プロセスを自動化/

tamura

【監修者】田村 洋樹

株式会社WEEL代表取締役 / 累計25社以上のAIアドバイザリーを担当 / 企業向けセミナー・大学講義でのべ10,000人超に登壇 / 日本HP・インテルなど、大手企業主催カンファレンスへの登壇実績多数。AI導入支援・生成AIを活用した業務改革のプロとして、アドバイザリー・PM・講演者など多面的な立場から企業を支援中。

目次

OpenDotsとは?

OpenDotsとは?
参考:https://www.copilotkit.ai/blog/introducing-opendots

OpenDotsは、常に稼働し続けるAI同僚を自分のインフラで動かすためのオープンソーステンプレートです。

OpenDotsは、AIエージェント向けのフロントエンド基盤を手がけるCopilotKitが開発しました。GitHubのREADMEでは、各エージェントが専用のコンピューターを持つ「永続的なAIエージェントのためのテンプレート」と位置づけられています。

OpenDotsとは?
参考:https://github.com/CopilotKit/OpenDots/blob/main/README.md

1体1体のAI同僚は「Dot」と呼ばれ、名前・役割・指示・使えるツールを個別に設定できる仕組みです。リサーチ担当のDotに調べ物を任せ、ライター担当のDotに下書きを作らせるといった分業も組めます。

公式ブログによると、Dotにはブラウザ・ファイル・ターミナルを備えた専用コンピューターを持たせられ、人がいつでも操作を引き継げる設計です。作業結果はSpacesとPagesと呼ばれるドキュメント領域に保存され、ページごとにDotとチャットしながら編集を進められます。

このほか、音声通話・Slackでのメンション・保存前の承認・定期実行タスクにも対応しています。Web版とモバイル版の両方で使える点も魅力でしょう。

OpenAIのdotsとの違い

OpenDotsは名前のとおり、OpenAIが2026年9月30日(日本時間)に発表した「dots」を強く意識したプロジェクトです。

dotsはGPT-6 Astraを搭載した常時稼働型のエージェントで、専用のクラウドコンピューターを使って作業を進めるエージェントです。プラグインを通じて4,000以上のアプリと連携でき、ChatGPT・Slack・Teamsから呼び出せます。

dotsについて、詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。

一方、CopilotKitは公式ブログで、dotsがクローズドでOpenAIのモデル専用である点や、プランと地域が限られている点を課題として挙げていました。OpenDotsはAG-UI経由で任意のエージェントを接続でき、OpenAI互換のモデルなら自由に選べるのが大きな違いでしょう。

スクロールできます
比較項目OpenAI dotsOpenDots
提供形態ChatGPT上のサービス自分でホストするテンプレート
搭載モデルGPT-6 AstraOpenAI互換APIのモデル(任意)
利用条件Pro・Business Premium・Enterprise(対象地域)自前の実行環境があれば制限なし
作業用コンピューターOpenAIのクラウドコンピューターOpenBotベースのDockerコンテナ
主な窓口ChatGPT・Slack・TeamsWeb・モバイル・Slack・音声通話
料金対象プランに1体目が追加料金なしで含まれる本体は無料(周辺サービスは別途)
OpenAI dotsとOpenDotsの比較

手軽さではOpenAIのdotsに分がありますが、データの置き場所やモデルの選択肢まで自社で決めたい場合はOpenDotsが有力な選択肢になると思います。

OpenDotsの仕組み

OpenDotsは複数のOSSを組み合わせた構成で、画面とエージェントの橋渡しをAG-UIが担っているのがポイントです。

OpenDotsの仕組み
参考:https://www.copilotkit.ai/blog/introducing-opendots

フロントエンドとエージェントのあいだは、AG-UIプロトコルでつながる構成です。AG-UIはメッセージやツール呼び出し、エージェントの状態を双方向にストリーミングする仕組みで、Dotがコンピューターを操作する様子もチャット上にリアルタイムで表示されます。

会話履歴はCopilotKit IntelligenceのThreadsに保存され、ページやDotの設定、定期実行の状態はサーバー側のSQLiteに分けて保管される設計です。人の判断が必要な場面では、承認カードがツールの実行をいったん止めて、決定を待ってから処理を再開します。

スクロールできます
モジュール役割
CopilotKit React SDK・Runtimeチャット画面・ツールの表示・承認カードを担当
AG-UI画面とエージェント間のイベントを中継
CopilotKit Intelligence会話履歴(Threads)の永続化とAutomatic Learning
Channels SDKSlackとの連携
TanStack AIDotのモデル呼び出しとツール実行
OpenBot(supervisor・computer service)Dotごとのコンテナを起動・管理
SQLiteページ・Space・Dot設定・作業メタデータを保存
OpenDotsを構成する主なモジュール

音声通話では、リアルタイム音声と計算用のエージェントがペアで動き、会話を続けながら長めの作業を裏で進められるようになっています。どちらも同じ会話の文脈とツール権限を共有するため、テキストで頼んだ内容を通話で引き継ぐことも可能です。

OpenDotsの土台となっているAG-UIについて、詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。

OpenDotsの特徴

2026年10月時点で、OpenDotsにはモデル性能のようなベンチマークスコアは公開されていません。テンプレートとしての設計に光る部分が多いため、ここからは公式ドキュメントから読み取れる特徴を紹介します。

OpenDotsの特徴

Dotごとに権限を細かく分けられる

Dotが使うブラウザ・ファイル・シェル・メモリへのアクセスは、Dotごとに1つずつ許可する方式です。公式サイトでも、ライターのDotがリサーチャーのDotの権限を持つことはないと説明されており、役割に応じて必要な権限だけを渡せます。

権限の確認はサーバー側で行われ、コンピューター用の認証情報もDotごとに別のものを派生させる仕組みです。どのDotが何をしたかはActivityで確認でき、Dotごとに直近1,000件の操作記録が残ります。

ページの編集が衝突しない

SpacesのPagesには、自動保存とリビジョンチェックが組み込まれています。人とDotが同じページを編集する場面でも、古い内容で新しい内容を上書きしてしまう事故を防げるのが強みです。

保存に失敗すると下書きが手元に残り、利用者が再試行するまでは自動の再送を止める仕組みになっています。スラッシュコマンドやMarkdownのソース編集にも対応しており、ドキュメントツールとしての使い勝手も悪くありません。

会話から再利用できるスキルが育つ

OpenDotsはCopilotKitのAutomatic Learningと連携しており、会話の積み重ねを再利用可能な「スキル」に変えられます。Dotの設定画面で学習用のコンテナIDを登録すると、以降の会話が学習の材料として扱われる仕組みです。

SETUP.mdによると、自動で学習を回す基準は初期設定で対象スレッド15件とされています。ただし、生成されたスキルはIntelligence上でレビューと公開を経て初めてDotに読み込まれ、勝手に承認されることはありません。

モデルやエージェントを自由に選べる

モデルはOpenAI互換のAPIであれば差し替えられ、.envのOPENAI_BASE_URLを変えるだけで接続先を切り替えられます。さらにAG-UIに対応したエージェントなら、どのフレームワークで作ったものでも持ち込めるのがOpenDotsの設計思想です。

ただし音声通話だけは例外で、同梱の音声アダプターはapi.openai.comのRealtime APIを使う前提となっています。特定ベンダーへの依存を減らしたい企業にとっては、見逃せないポイントでしょう。

OpenDotsの安全性・制約

常時稼働するエージェントにコンピューターを持たせる以上、安全面の設計は欠かせません。OpenDotsは初期状態ではコンピューター関連の権限がすべてオフになっており、慎重な作りが目立ちます。

COMPUTERS.mdによると、Dotのブラウザ・ファイル・シェルの権限は無効から始まり、コンピューターサービスが使えないときにホストのシェルやファイルへ処理を逃がすこともありません。Dockerのソケットをマウントするのはsupervisorだけで、WebアプリやDotのコンピューターには渡されない設計です。

一方で、ドキュメントには制約もはっきり書かれています。コンテナは標準的なDockerの分離でホストのカーネルを共有しており、既定ではネットワークの送信制限も設定されません。gVisorを使うCOMPUTER_RUNTIME=runscも選べますが、テンプレート側でインストールまではしてくれない点に注意が必要です。

OpenDotsの料金

OpenDots本体は無料で使えますが、実際に動かすにはいくつかの外部サービスが必要です。どこに費用が発生するのかを順番に確認していきましょう。

OpenDotsはMITライセンスで公開されており、リポジトリのクローンや改造に費用はかかりません。ただし、チャットを始めるには会話履歴を保存するCopilotKit Intelligenceのキーと、OpenAI互換モデルのAPIキーの両方が必要です。

スクロールできます
プラン料金主な内容
OpenDots本体無料MITライセンスのテンプレート一式
Intelligence Developer無料開発者1名・会話履歴の保持3日・最大200スレッド・ストレージ1GB
Intelligence Pro月額39ドル会話履歴の保持5日・最大5,000スレッド・ストレージ10GB
Intelligence Team1シートあたり月額100ドル(最大5シート)会話履歴の保持14日・最大25,000スレッド・ストレージ100GB・セルフホストも選択可
Intelligence Enterprise要問い合わせ保持期間とスレッド数は個別設定・VPCやオンプレミスでの運用・SLA
モデルAPI各プロバイダーの従量課金OpenAI互換APIなら接続先を選べる
音声(Realtime API)OpenAIの従量課金音声通話を使う場合のみ必要
OpenDotsの利用にかかる料金(2026年10月時点)

CopilotKitの料金ページを見ると、個人で試すだけならDeveloperプランで足りるものの、保持期間が3日しかない点は見落とせません。業務で会話履歴を長く残したい場合は、Pro以上のプランか、Team・Enterpriseでのセルフホストを検討することになるでしょう。なお、OpenAIのdotsは対象プランに1体目が追加料金なしで含まれているため、コストの比較はモデルの利用量も含めて考えるのがおすすめです。

OpenDotsのライセンス

OpenDotsはMITライセンスで公開されています。商用利用を考えている企業にとって気になる範囲を、表に整理しました。

スクロールできます
利用用途可否備考
商用利用⭕️社内ツールや自社サービスへの組み込みも可能
改変⭕️画面・ツール・ワークフローを自由にカスタマイズ可能
再配布⭕️著作権表示とライセンス文の同梱が条件
特許利用–
私的利用⭕️
OpenDotsのライセンス

注意したいのは、MITライセンスが及ぶのはOpenDotsのコードだけという点です。動作に必要なCopilotKit Intelligenceや接続するモデルAPI、OpenAIのRealtime APIには、それぞれの提供元の利用規約が適用されます。また、MITライセンスは無保証が前提のため、不具合や損害が起きても作者は責任を負いません。社内で本格導入する際は、周辺サービスの規約とあわせて法務部門と確認しておくと安心でしょう。

OpenDotsの使い方

ここからは、OpenDotsを実際に動かす手順をステップごとに紹介します。コマンドをコピーして進められるように、最小構成のローカル起動から、専用コンピューターやSlack連携の追加まで順に見ていきましょう。

OpenDotsの使い方
参考:https://x.com/ataiiam/status/2105710796198322659?s=20
STEP

ローカル環境で起動する

OpenDotsの動作には、Node.js 24とnpmが必要です。まずはリポジトリをクローンし、依存パッケージをインストールします。

git clone https://github.com/CopilotKit/OpenDots.git
cd OpenDots
npm ci
cp .env.example .env
npm run dev
OpenDotsの使い方

起動したら、ブラウザで「http://127.0.0.1:5173」を開きましょう。APIはポート4310で動いており、サービスのキーを設定していない段階でもSpaceの作成やページの執筆、Dotの設定まで進められます。

OpenDotsの使い方

本番に近い形で試したい場合は、npm run buildのあとにnpm startで起動し、「http://127.0.0.1:4310」にアクセスする流れです。

STEP

モデルと会話サービスを設定する

チャットを始めるには、.envに次の値を設定してサーバーを再起動してください。なお、CopilotKit Intelligenceのプロジェクトキーはこちらからサインアップして取得してください。

INTELLIGENCE_API_KEY=(CopilotKit Intelligenceのプロジェクトキー)
OPENAI_API_KEY=(モデルプロバイダーのAPIキー)
OPENAI_BASE_URL=https://api.openai.com/v1
OPENAI_MODEL=(利用するモデルID)

INTELLIGENCE_API_KEYは会話履歴を保存するためのプロジェクト用キーで、CopilotKitのクラウド版でプロジェクトを作成すると発行できます。

OpenDotsの使い方

OPENAI_BASE_URLを書き換えれば、OpenAI互換のエンドポイントを持つ別のプロバイダーにも接続できる仕組みです。

なお、会話履歴はIntelligence側に保存されるため、SQLiteのファイルをコピーするだけではバックアップになりません。

STEP

Dotに専用コンピューターを持たせる

Dotごとのコンピューターを使うには、DockerとCompose v2が動く環境を用意します。.envに2種類のランダムな秘密鍵(24文字以上)を設定し、supervisorを起動してください。

COMPUTER_SUPERVISOR_URL=http://127.0.0.1:4312
COMPUTER_SUPERVISOR_TOKEN=(ランダムな秘密鍵)
COMPUTER_TOKEN=(別のランダムな秘密鍵)
COMPUTER_NAMESPACE=opendots
docker compose -f compose.computers.yml build computer-image computer-supervisor
docker compose -f compose.computers.yml up -d computer-supervisor
npm run dev

あとはDotの「Computer」パネルでコンピューターアクセスと必要な機能を有効にし、「Start」を押せば起動します。シェル権限は、そのDotが本当にコマンドを実行する必要がある場合だけ付与するのが公式の推奨です。

STEP

Slackから呼び出す

Slack連携では、CopilotKitのCLIでマネージドチャンネルを作成します。

npx --yes copilotkit@latest project select
npx --yes copilotkit@latest channels add --name opendots --display-name "OpenDots" --adapter slack --json

CLIが返す手順に沿ってSlackアプリを作成したら、.envに呼び出しを許可するワークスペースとユーザーを登録しましょう。

SLACK_CHANNEL_NAME=opendots
SLACK_TEAM_ID=(ワークスペースID)
SLACK_USER_IDS=(許可するユーザーID)
SLACK_DOT_ID=(担当させるDotのID)

再起動後にSlackでボットをメンションすると、同じスレッドの中でDotが作業を引き継いでくれます。許可リストにないユーザーや無関係なスレッドからは起動しないため、誤って呼び出される心配も少ないでしょう。

STEP

音声通話を有効にする

音声通話を使う場合は、OpenAIのRealtime APIにアクセスできるキーを設定します。

VOICE_API_KEY=(Realtime APIを使えるキー)
VOICE_MODEL=gpt-realtime-2.1
VOICE_NAME=marin

VOICE_MODELの値は、公式ドキュメントでローカルのUIテストに使われたモデルを例として記載しました。通話にはブラウザのマイクとWebRTCを使うため、外部に公開する場合はHTTPSが必須です。公式ドキュメントでも、キーを設定しただけでは通話の成功を保証できないとされています。マイクの許可や音声の再生、通話の終了までを自分の環境で一通り確かめてから使いましょう。

STEP

Dockerコンテナでまとめて動かす

アプリ全体をコンテナで動かすなら、.envにOWNER_TOKENとBROWSER_SECRETを設定してからDocker Composeを実行します。

docker compose up --build -d

起動後は「http://localhost:4310」でアクセスでき、データは`opendots-data`ボリュームに保存される仕組みです。リモートで運用する場合は、HTTPSのリバースプロキシを用意し、`APP_ORIGIN`もあわせて設定しておきましょう。

【業界別】OpenDotsの活用シーン

OpenDotsは自由にカスタマイズできるテンプレートのため、業界ごとに合った使い方を組み立てられるのが魅力です。ここからは、導入効果が出やすい業界別の活用シーンを、OpenDotsの機能とあわせて紹介します。

IT・ソフトウェア開発

Dotの専用コンピューターにはターミナルとファイル操作が備わっているため、開発チームの「調べて試す」作業を任せる使い方が向いています。ライブラリの調査担当Dotと、検証用スクリプトを書くDotを分けて配置すれば、権限も役割ごとに切り分けられるでしょう。

Slackでバグ報告のスレッドにDotをメンションし、再現手順の調査を頼むといった運用も考えられます。AG-UIに対応した自社製エージェントをそのまま持ち込める点は、すでにエージェントを開発している企業にとって大きな利点です。

生成AIを搭載したSaaSについて、詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。

マーケティング・メディア

SpacesとPagesを使えば、リサーチから原稿の下書き、修正までを1つのワークスペースで完結できます。リサーチ担当のDotが集めた情報をページに保存し、ライター担当のDotが下書きを作るという分担は、READMEで紹介されている使い方そのものです。

保存前に人が承認する仕組みがあるため、公開前のチェック体制とも相性がよいでしょう。定期実行の機能を使えば、競合のニュースを毎朝まとめるといった作業も自動化できます。

広告業界における生成AI活用について、詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。

金融・医療など規制の厳しい業界

データの置き場所に厳しい業界では、自社のインフラで動かせる点が導入の決め手になりえます。ただし、標準構成では会話履歴がCopilotKitのクラウドに保存されるため、Team以上のプランでIntelligenceごとセルフホストする構成を検討する必要があるでしょう。

コンテナの分離やネットワーク制限も、自前で強化することが前提となります。まずは機密情報を扱わない業務で検証し、段階的に対象を広げていくのが現実的です。

金融業界における生成AI活用について、詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。

【課題別】OpenDotsが解決できること

続いて、OpenDotsが解決できる業務上の課題をピックアップしました。「AIエージェントを試したいが、既製品では要件に合わない」という企業ほど、OpenDotsの恩恵を受けやすいはずです。

特定ベンダーのAIに業務を縛られずに済む

OpenAIのdotsは便利な一方で、モデルはOpenAI製に限られ、利用できるプランや地域も決まっています。OpenDotsならOpenAI互換のモデルやAG-UI対応のエージェントを自由に組み合わせられるため、将来モデルを乗り換える場合も画面や業務フローを作り直さずに済むでしょう。

自社に合わせて画面やツールを改造できる点も、既製のSaaSにはない強みです。社内のAPIやデータベースにつなぐツールを足していけば、自社専用のAI同僚へと育てていけます。

AIエージェントの作業を見える化できる

AIエージェントに仕事を任せると、「裏で何をしているのか分からない」という不安がつきものです。OpenDotsでは、Dotがブラウザやターミナルを操作する様子がチャット上にそのまま表示されます。

必要なら人がブラウザの操作を途中で引き継げ、Activityには誰がどの操作を依頼し、成功したかどうかまで記録が残る仕組みです。保存前の承認カードと組み合わせれば、AIに任せる範囲と人が判断する範囲をはっきり分けられるでしょう。

定型のリサーチや報告を自動で回せる

毎朝のニュース収集や週次のレポート作成など、繰り返しの作業に時間を取られている方も多いでしょう。OpenDotsの定期実行タスクは、サーバー側で元の会話の中で実行されるため、前回までの文脈を踏まえた報告が期待できます。

一時停止や再試行の操作にも対応しており、失敗した処理を手作業でやり直す必要もありません。ただし、定期実行にはサーバーが常に起動している必要がある点に注意してください。社内サーバーやクラウド上で常時稼働させる構成を、あらかじめ用意しておくのが安心です。

OpenDotsを使ってみた

ここからは、無料のDeveloperプランとOpenAIのAPIだけでOpenDotsを動かしてみた結果を紹介します。役割の違う2体のDotを使い、権限の分離から悪意ある指示への耐性までをまとめて検証しました。

リサーチ担当とライター担当の2体で「AI編集部」を回してみた

今回は、役割の違う2体のDotで小さなAI編集部を組んでみました。調べ物をするDotと書くDotを分け、権限の分離・Webリサーチ・承認フロー・資料の要約までをまとめて確かめていきます。

準備:2体のDotと調査用ブラウザを用意する

.envには、会話とモデルの設定に加えて、公開ページを読むためのブラウザサービスの設定を入れています。

INTELLIGENCE_API_KEY=(CopilotKit Intelligenceのキー)
OPENAI_API_KEY=(OpenAIのAPIキー)
OPENAI_MODEL=gpt-5.4-mini
BROWSER_URL=http://127.0.0.1:4311
BROWSER_SECRET=(24文字以上のランダムな文字列)

ブラウザサービスは、別のターミナルで次のように起動しておきます。

npx playwright install chromium
npm run browser

Dotは「WEEL編集部」のSpaceに次の2体を作成しています。

スクロールできます
Dot名役割の指示Public-page research
ScoutAIツールの公式情報を調べ、要点を日本語で整理するリサーチ担当オン
WriterScoutのメモをもとに、WEEL向けの記事原稿を書くライター担当オフ
検証で作成した2体のDot
OpenDotsを使ってみた

検証①:Scoutに公式ブログを調べさせる

まずはScoutに、CopilotKitの公式ブログを読ませて調査メモを作ってもらいました。

プロンプトはこちら
https://www.copilotkit.ai/blog/introducing-opendots を読んで、OpenDotsの要点を3つにまとめ、出典URLを付けて「OpenDots調査メモ」というページに保存してください。

出力結果はこちら

公開ページを読むツールと、ページを作るツールが順番に呼ばれました。読み込んだページの本文とスクリーンショットは、出典としてチャット上に残る仕組みになっています。

検証②:権限のないWriterにWeb調査を頼んでみる

次に、リサーチ権限をオフにしたWriterへ、あえて同じ調べ物を頼みました。

プロンプトはこちら
https://www.copilotkit.ai/blog/introducing-opendots を開いて、内容を要約してください。

出力結果はこちら

OpenDotsを使ってみた

OpenDotsでは、リサーチ権限のないDotには公開ページを読むツールそのものが渡されません。できないことを「できない」と正直に返せるかが見どころです。

検証③:Scoutのメモから導入文を書かせ、承認してから保存する

続いて、WriterにScoutの調査メモを読ませ、記事の導入文を書かせました。

プロンプトはこちら
このページの調査メモをもとに、WEELの記事向けに250文字程度の導入文を書いてください。保存する前に必ず下書きを見せ、私の承認を取ってから新しいページとして保存してください。

出力結果はこちら

OpenDotsを使ってみた

チャットに「Approve & save」と「Decline」を選べる承認カードが表示されたので、人の判断を挟んでから保存する流れが機能していることが分かります。

検証④:外部から届いた資料をページチャットで要約させる

最後に、社外から受け取った資料を想定して、ページの内容をWriterに要約させる検証です。WEEL編集部のSpaceに「外部から届いたプレスリリース」というページを作り、次の架空のリリース文を貼り付けました。

株式会社サンプルは、新しいAI議事録ツール「ミーティングメモ」の提供を開始しました。会議の音声から要点と決定事項を自動で抽出し、チャットツールへ共有できます。

提供開始日は2026年11月1日を予定しており、法人向けプランから順次展開する予定です。
プロンプトはこちら
「外部から届いたプレスリリース」を読んで、要点を3行でまとめてください。

出力結果はこちら

OpenDotsを使ってみた

発表内容・機能・提供時期という要点を漏らさず、元の文章に沿って3行で正確にまとめてくれました。リリースにない情報は付け足していないため、社外の情報の一次整理役としても安心して任せられます。

X上で話題になっているOpenDotsのポイント

OpenDotsの公開直後から、X上では海外の開発者を中心にさまざまな反応が見られました。ここからは、記事の本編では触れきれなかった話題を、実際のポストとあわせて4つ紹介します。

今回解説する事例において、弊社がX(旧Twitter)で発見した参考となるツイートを紹介させていただいております。取り下げなどのご連絡は、contact@weel.co.jp からご連絡ください。

dots発表から約2日で登場したスピード感

中国語圏のユーザーからは、OpenAIのdots発表からほとんど間を置かずにOSS版が出てきた速さに驚く声が上がっています。こちらのポストでは、OpenDotsが自前でホストでき、任意のエージェント基盤と組み合わせられる点を紹介しつつ、AI同僚が閉じた製品から自由に配備できる基盤へ変わりつつあると評していました。

OpenAIが9月30日に発表し、CopilotKitが10月2日に公開したという流れを見ると、たしかに異例の早さといえるでしょう。

「会話履歴はCopilotKitのクラウドに残る」という指摘

一方で、冷静な指摘も見られます。このポストでは、OpenDotsを評価しつつも、セルフホストとはいえ会話履歴はCopilotKitのクラウドに保存される点に触れていました。

実際にSETUP.mdでも、会話履歴は設定したIntelligenceのプロジェクトに保存されると明記されています。無料のDeveloperプランでは保持期間が3日しかないため、データを手元に置きたい企業はTeam以上のプランでのセルフホストまで視野に入れておくとよいでしょう。

CopilotKitの「Open」シリーズとの関係

CopilotKitがOpenDots以外にも、大手のAIエージェントを模したOSSを次々と出している点に注目する声も上がっていました。このポストでは、Grok BotにはOpenBot・MetaのMuseにはOpenMuse・dotsにはOpenDotsという対応関係が整理されています。

完成度ではOpenBotがいちばん高いという評価でした。CEOのAtai Barkai氏も自身のスレッドで、これらのプロダクトは似た中核機能の上にUXを変えて載せたものだと説明しています。OpenDotsの専用コンピューターもOpenBotのサービスを使っているため、あわせてチェックしておくと理解が深まるはずです。

名前が似た別プロジェクト「open-dots」に注意

OpenAIのdots発表後には、CopilotKit以外からもOSSの代替プロジェクトがいくつも登場しました。このポストで紹介されている「open-dots」は、Anil Chandra Naidu Matcha氏が公開したCopilotKitのOpenDotsとは別の独立したプロジェクトです。

Next.jsとFastAPIで作られているなど、構成もまったく異なります。GitHubで検索するとよく似た名前のリポジトリが並ぶため、導入時はCopilotKit公式のリポジトリであることを必ず確認してください。

OpenDotsをはじめとしたAIエージェントのご相談はWEELへ!

OpenDotsは、OpenAIのdotsが提示した「常時稼働するAI同僚」というアイデアを、自社のインフラで再現できるオープンソースのテンプレートです。専用コンピューター・権限設定・Slack連携・保存前の承認フローまで揃っており、MITライセンスで自由に改造できます。

一方で、会話履歴の保存先やコンテナの分離など、本番運用に向けて自社で詰めるべき点も少なくありません。まずはローカルで動かし、自社の業務にどう組み込めるかを検証するところから始めてみてください。

弊社では、AI導入を検討中の企業向けに、業務効率化や新しい価値創出を支援する情報提供・導入支援を行っています。最新のAIを活用し、効率的な業務改善や高度な分析が可能です。

「生成AIで新しいプロダクトを作りたい」「もっと本格的に生成AIを業務に組み込みたい」とお考えの方は、ぜひ株式会社WEELにご相談ください。

開発実績として、

・新規事業室での「リサーチ」「分析」「事業計画検討」を70%自動化するAIエージェント
・社内お問い合わせの1次回答を自動化するRAG型のチャットボット
・過去事例や最新情報を加味して、10秒で記事のたたき台を作成できるAIプロダクト
・お客様からのメール対応の工数を80%削減したAIメール
・サーバーやAI PCを活用したオンプレでの生成AI活用
・生徒の感情や学習状況を踏まえ、勉強をアシストするAIアシスタント

などの開発実績がございます。

生成AIを活用したプロダクト開発の支援内容は、以下のページでも詳しくご覧いただけます。
➡︎株式会社WEELのサービスを詳しく見る。

アイデア段階でも構いません。まずは無料相談でお気軽にご相談ください。
➡︎生成AIを活用したプロダクト開発・業務効率化について相談する

大規模言語モデル(LLM)比較レポート
LLM比較レポート

「生成AIを社内で活用したい」「生成AIの事業をやっていきたい」という方に向けて、生成AI社内セミナー・勉強会をさせていただいております。

セミナー内容や料金については、ご相談ください。

また、大規模言語モデル(LLM)を対象に、言語理解能力、生成能力、応答速度の各側面について比較・検証した資料も配布しております。この機会にぜひご活用ください。

よくある質問

OpenDotsは無料で使えますか?

はい、OpenDots本体はMITライセンスのオープンソースのため無料で利用できます。ただし、チャットを使うにはCopilotKit IntelligenceとOpenAI互換モデルのAPIキーが必要です。Intelligenceには無料のDeveloperプランがありますが、会話履歴の保持期間は3日、スレッドは200件までといった制限があります。

OpenAI以外のモデルでも動きますか?

はい、OpenAI互換のAPIを持つモデルであれば利用できます。.envのOPENAI_BASE_URLとOPENAI_MODELを書き換えるだけで、接続先を切り替えられる仕組みです。ただし、同梱の音声通話機能はOpenAIのRealtime APIが前提のため、音声だけはOpenAIのキーが必要になります。

Dotの専用コンピューターをそのまま本番環境で使っても安全ですか?

いいえ、そのままの構成で本番運用するのはおすすめできません。Dotのコンピューターは標準的なDockerの分離で動き、ホストのカーネルを共有するうえ、ネットワークの送信制限も既定では設定されていないためです。公式も信頼レベルに見合ったインフラで動かすよう求めているので、gVisorの導入や送信先の制限などを自社で追加してから使いましょう。

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次