SearchGPTの活用事例まとめ!新時代の生成AI検索術を徹底解説
WEELメディア事業部リサーチャーのいつきです。
OpenAI社は、生成AIを搭載した新たな検索エンジンとして、2024年7月にSearchGPTを発表しましたが、具体的な利用シーンがわからないという方は多いのではないでしょうか。
便利なサービスなのは概要を見ただけでもわかりそうですが、Googleとの違いや具体的にどんなシーンで活躍するのかを知りたい方も多いはずです。
そこで今回の記事では、すでにSearchGPTの利用権を獲得している方の投稿を参考に、SearchGPTの活用事例を10個ご紹介します。
最後まで目を通すと、検索エンジンの未来の姿が理解できるかもしれません。
ぜひ最後までご覧ください。
SearchGPTとは
SearchGPTとは、ChatGPTで有名なOpenAI社が開発した、生成AI搭載型の検索エンジンサービスです。上記画像のような大きな検索ボックスにプロンプトを打ち込むと、生成AIがインターネット上の最新情報を取得して求めている答えを表示してくれます。
とくに、検索をする際に、話しかけるような形で文章を入力できるのが特徴。たとえば、東京都の天気を調べる際にGoogle検索なら「東京都 天気」と打ち込みますが、SearchGPTなら「東京都の天気を教えて」といった形で検索できます。
なお、リリース当初は、ウェイトリストに登録すれば順次利用できるようになりましたが、現在はすでにウェイトリストの申し込み自体が終了しています。
ただ、近いうちに本格リリースされるはずなので、この機会に使い方を把握しておくのはおすすめです。
SearchGPTの活用事例
早速、SearchGPTの活用事例を10個ご紹介します。
- 検索
- 出来事の考察
- レシピ検索
- Googleマップのリンク提供
- アイデア提案
- 画像の取得
- レストランの比較
- 高速な情報取得
- フォローアップの質問で深掘り
- グラフや動画形式で情報を取得
それぞれの事例について、利用者の感想なども踏まえながら紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
①検索
まずは、SearchGPTの本来の使い方である「検索」の活用事例です。こちらの投稿者は、検索して返ってきた答えのよこにソース情報やそのURLが記載されていることに好印象を抱いています。
投稿者は、「過去 3 か月間でインフレはどのように変化しましたか?」という質問をSearchGPTに投げ、その答えをテキスト形式で出力しています。
その左横に、ソースとなる情報やリンクが共有されているので、本当に正しい情報なのかを調べやすいのが魅力です。
とくに、生成AIはハルシネーションと呼ばれる、嘘の情報を出力する現象が起きやすいので、こういった対策ができる点は大きなメリットといえます。
Google検索でも、Search LabsのAI Overviewを使えば似たようなことができますが、投稿者の動画を見る限り、SearchGPTのほうが多くのソース元を提供しているように見えました。
②出来事の考察
こちらの投稿者は、出来事の考察をするためにSearchGPTを活用しています。
実際に、「ウォーレン・バフェットがなぜAppleを売却したのか」という質問をSearchGPTに投げかけています。
情報の正確性については判断が難しいところですが、とにかく文章量が多いので、深い考察をしてくれていることは伝わってきます。
今後はニュースである出来事を見た際に、その原因や意図をWeb検索で調べるのではなく、生成AIに一発回答をもらう時代が来そうですね!
③レシピ検索
こちらの投稿者は、SearchGPTで茶色のバターチョコチップクッキーのレシピを検索しています。
投稿者のスクショ画像を見るとわかるのですが、レシピが箇条書きされている左横に画像が共有されています。投稿されている記事にアクセスせずとも完成イメージを確認できるので、実際に料理をする際も便利ですね!
レシピの候補がいくつか現れた際は、画像を見て美味しそうなものを選ぶといった使い方もできそうです。
④Googleマップのリンク提供
今度は、SearchGPTでマップ情報を取得していた方がいたのでご紹介します。
こちらの投稿者は、SearchGPTにて「交通事故に詳しい近くの弁護士」と検索して、弁護士がいる施設のマップ情報を取得しています。ただ、投稿者曰く、検索結果の精度は低かったようです。
とはいえ、今後改善されれば、施設へのアクセス方法を調べる際の利便性が向上しそうです。
現状でも、Google検索で場所を検索すれば、すぐにマップ情報が表示されるので、とくに差別化できるわけではありません。
⑤アイデア提案
こちらの投稿者は、SearchGPTにて「雨の日に軽井沢を楽しむ方法」を検索しています。
検索して出てきたのは、検索ニーズを満たせそうないくつかの記事でした。ほかの使い方のように、テキスト形式でプランをリストアップしたり、丁寧に解説してくれたりするわけではないので、投稿者はガッカリしている様子です。
現状では、Google検索するのとたいして結果が変わらないので、この辺りも今後の改善に期待しましょう。
⑥画像の取得
こちらの投稿者は、SearchGPTで検索をして関連性の高い画像を取得しています。
SearchGPTで1つのキーワードを検索すると、関連性の高い画像が20個表示されるようです。ただし、重複している画像も多いとのことなので、使い勝手はあまりよくないかもしれません。
また、Googleにも画像検索の機能があるので、特別便利な機能というわけでもなさそうです。
⑦レストランの比較
こちらの投稿者は、サンドイッチを販売している2つのレストランを比較するために、SearchGPTを活用しています。
SearchGPTが出力しているのは、ユーザーが検索した2店舗の場所・材料・オプション・価格などです。画像も付いているので、すぐに違いがわかります。
こういった機能は現状Google検索にないので、かなりニーズがありそうです。
レストランを予約する際などで活用してみてください。
⑧高速な情報取得
こちらの投稿者は、SearchGPTで検索してから情報が表示されるまでの速度が速いことに驚いている様子です。
動画をみればわかるのですが、確かにChatGPTでチャットボットが回答する速度よりも格段に速いことがわかります。この特性を活用すれば、今すぐ情報を知りたいときに必要な情報を得られるので便利です。
検索への回答でタイムラグを感じていた方は、SearchGPTの使用を検討してみてもよいかもしれません。
⑨フォローアップの質問で深掘り
SearchGPTは、生成AI搭載型の検索エンジンのため、AIチャットボットのようにフォローアップの質問にも答えてくれます。
この特性を利用することで、ふと知りたい情報が増えた際にもスムーズに対応できます。AIチャットボットとは異なり、画像やソース情報も一緒に提供してくれるので、差別化もバッチリです。
⑩グラフや動画形式で情報を取得
SearchGPTは、テキストや画像形式で情報を取得できるほか、グラフや動画などの視覚的な情報を受け取ることもできます。
画像・動画・グラフなどは、1つのものから多くの情報を受け取れるので、テキストだけで情報を受け取るよりも検索効率は格段に向上します。
また、SearchGPTは最新情報の取得にも対応しているので、天気や株価といった情報も正確なものを把握しやすいのが魅力です。
正確な情報を素早く取得したいと考えている方は、ぜひSearchGPTを使ってみてください。
なお、別の生成AI搭載型検索エンジンの「Perplexity AI」が気になる方は、以下の記事もご覧ください。
SearchGPTの活用事例を参考にしてみよう
今回の記事では、SearchGPTの活用事例として以下10個の事例をご紹介しました。
- 検索
- 出来事の考察
- レシピ検索
- Googleマップのリンク提供
- アイデア提案
- 画像の取得
- レストランの比較
- 高速な情報取得
- フォローアップの質問で深掘り
- グラフや動画形式で情報を取得
どの使い方も特別難しい使い方をしているわけではないので、誰でも真似することが可能です。
筆者個人の感想としては、情報のソース元が調べやすくなったり、比較などを手軽にできるようになった点に魅力を感じています。
今後、SearchGPTでしかできないことが多く共有されていくと思うので、便利な情報を見逃さないように細かくチェックしておきましょう。
SearchGPTが一般公開された際は、ぜひ本記事の活用事例を参考にしてみてください。
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