【2024年最新】コード生成AIおすすめ5選!効率化とバグ修正に最適なツールを徹底比較
WEELメディア事業部リサーチャーのいつきです。
普段からプログラミングに関わる仕事をしている方に問いますが、すでにコード生成AIは活用されているでしょうか。
コード生成AIはプログラミング作業の効率化やバグの削減に大きく貢献できるため、もし活用していないのであれば、大きな損をしているかもしれません。
そこで今回は、コード生成AIを利用するメリットやおすすめのコード生成AIをご紹介します。
最後まで目を通すと、コード生成AIの導入も捗るため、今までやっていたプログラミング業務の大半を自動化できるかもしれません。
ぜひ最後までご覧ください。
コード生成AIとは
コード生成AIとは、自然言語処理(NLP)などのAIアルゴリズムを使って、人間が指示した内容に基づいたソースコードを自動生成してくれるAIのことです。
何もない状態からコードを生成できるのはもちろん、既存のコードを自動補完したり、バグの検出と修正案を提案してくれたりもします。AIがコードの生成を可能にしているのは、事前に多くのプログラミング知識を学習しているためです。
おもに、プログラミング作業の効率化やバグの削減を目的に使われることが多く、近年の需要拡大を受けて多くのコード生成AIが登場しています。
なお、コード生成もこなせるChatGPT新モデル『OpenAI o1』を詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
コード生成AIのメリット
コード生成AIを利用するメリットは以下の4つです。
- コーディングタスクが効率化される
- コーディングの精度が高まる
- バグが解決しないストレスから解放される
- よりクリエイティブな仕事に集中できる
とくに、コーディングタスクを効率化できるのが大きなメリットです。プロンプトで作成したいプログラムの要件を伝えるだけで、あとはコード生成AIが自動でコーディングタスクをこなしてくれます。
また、コーディングのミスが減って精度が高まるほか、バグをすぐに見つけてくれるのも魅力です。プログラミング経験者ならよくある経験ですが、コードのバグが見つからないストレスから解放されるのは、なによりも大きな魅力といえるでしょう。
コード生成AIおすすめ5選
ここからは、コード生成AIのおすすめを5つご紹介します。
今回紹介するモデルは以下の5つです。
- Code Llama
- AlphaCodium
- Alphacode 2
- Amazon CodeWhisperer
- GitHub Copilot
以下でそれぞれのモデルの特徴を解説していくので、ぜひ導入を検討してみてください。
①Code Llama
Code Llamaは、メタ社が開発したコード生成専用のLLMです。同社の大規模言語モデル「Llama 」をベースに作られており、100kトークン(≒100,000単語)の入力にも対応できる性能を備えています。
なお、Code Llamaはコードの生成・補完・コードに関する質問への回答のすべてに対応可能です。
大量のデータを学習している分、行数の長いコードの読み込みも苦にしないので、実務レベルで使える高性能なコード生成AIを導入したい方はチェックしてみてください。
なお、Code Llamaを詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
②AlphaCodium
AlphaCodiumは、フローエンジニアリングをオープンソース化したツールです。フローエンジニアリングとは、複数の段階に分けてコードの生成と改善を繰り返すプロンプトエンジニアリング手法のことを指しています。
具体的には、前処理と反復処理を分けてこなすよう設計することで、LLMの性能を大幅に向上しているとのこと。実際、競技プログラミング向けに開発されているので、高い処理能力を有しています。
GitHubからダウンロードして無料で使えるので、気になる方は試しに使ってみてはいかがでしょうか。
なお、AlphaCodiumを詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
③Alphacode 2
Alphacode 2は、競技プログラミングに特化したコード生成AIです。競技プログラミングで上位15%に入るほどの性能を備えているので、まさに最強のプログラミングAIといえます。
ちなみに、モデルにはGoogle傘下のDeepMindが発表した「Gemini Pro」を使用しているのが特徴。高い柔軟性と適応力を備えているので、プログラミングに関するさまざまなタスクをこなしてくれます。
また、コードの検索機能と順位付け機能を備えており、ユーザーには厳選した10個のコードを提案してくれるのも魅力です。
なお、Alphacode 2を詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
④Amazon CodeWhisperer
Amazon CodeWhispererは、コードの自動挿入や提案ができるコード生成AIです。プロンプトで設計したいプログラムの要件を伝えるだけで、その要求や既存のコードを考慮しながら生成AIが次に必要なコードを提案して自動挿入してくれます。
また、PythonやJavaをはじめとした、多種多様なコードに対応しているのもポイント。これにより、さまざまなコーディングニーズに対応できます。
コードをスキャンして脆弱性を検証する機能も備わっているので、セキュリティ面に気を遣いたい方でも安心です。
⑤GitHub Copilot
GitHub Copilotは、生成AIを搭載したコーディングアシスタントです。チャット形式でコーディングに関する質問ができるほか、コードの生成や補完にも対応しています。
また、多様な言語に対応しているのも魅力で、アプリケーション開発や機械学習に至るまで、幅広いタスク処理に役立ちます。
新規ユーザーなら、30日間の無料体験も用意されているので、まずは使ってみて使用感を確かめてみてください。
おすすめコード生成AIを比較
モデル名 | 特徴 | 無料プランの有無 | 有料プランの料金 |
---|---|---|---|
Code Llama | 行数の長いコードも読み込めて実用レベルで使える | 有り(オープンソース) | なし |
AlphaCodium | フローエンジニアリングをオープンソース化したツール | 有り(オープンソース) | なし |
Alphacode 2 | 競技プログラミングで上位15%に入る高い処理能力を備えている | 非公開 | 非公開 |
Amazon CodeWhisperer | コードをスキャンして脆弱性を検証できる | 有り(Individual) | Professional:19ドル/月 |
GitHub Copilot | チャット形式で使えるコーディングアシスタント | 30日無料トライアル有り | Individual:10ドル/月 Business:19ドル/月 Enterprise:39ドル/月 |
当記事でおすすめしている5つのモデルの特徴や料金をまとめました。
まず、Code LlamaとAlphaCodiumはオープンソースで公開されているため、GitHubから無料ダウンロードできます。Alphacode 2はまだ公開自体がされていないので、進展あり次第追記していきますね!
Amazon CodeWhispererとGitHub Copilotは、基本有料で使用することになりますが、無料プランも存在します。まずは無料で試してみて、気に入ったら有料プランに切り替えるのがよさそうです。
コード生成AIの選び方
コード生成AIを選ぶ際は、以下4つのポイントを意識するのが大切です。
- 自社業務との相性を確認する
- 機能性を比較する
- 必要コストを確認する
- サポート体制の充実度確認する
上記の4つは、どれもコード生成AIを効果的に活用するために必要なポイントといえます。
とくに、自社業務との相性は重要です。競技プログラミングで好成績を残した優秀なコード生成AIでも、実用的でなければ意味がありません。
あとは、機能性やコストとのバランスを考慮して、自社に適しているか判断しましょう。
多くのツールは無料プランやトライアル期間などが設けられているので、実際に使ってみて使い心地やサポート体制を検証するのも有効です。
コード生成AIの注意点
コード生成AIを利用する際は、以下の注意点に目を向けることが大切です。
- 生成したコードが著作権侵害に該当することもある
- 生成したコードによって情報漏洩してしまうことがある
- 利用者のスキル低下を招く原因になりえる
- 生成したコードが間違っていることもある
とくに注意したいのが、著作権侵害と情報漏洩の危険です。まず著作権侵害は、生成したコードが既存のオープンソースソフトウェア(OSS)に類似していた場合に指摘される可能性があります。
一方、生成したコードに企業秘密が含まれていると、情報漏洩してしまうことがあるので注意してください。
また、生成AIの力にばかり頼っていると、利用者のスキル低下を招きます。生成AIで業務効率化は捗りつつ、コードが動作する仕組みは理解しておくことが重要です。
生成したコードが間違っていることもあるため、必ず動作確認を行なったうえで開発などのプロセスを進めましょう。
なお、生成AIを企業利用するリスクについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
コード生成AIでプログラミングタスクを効率化しよう!
コード生成AIは、コードの自動生成や補完ができるモデルです。チャット形式で質問に答えてくれるモデルも存在するので、コーディングタスクの疑問を解決しながらスムーズにプロジェクトを進められます。
当記事で紹介した、おすすめのコード生成AIを以下にまとめました。
モデル名 | 特徴 | 無料プランの有無 | 有料プランの料金 |
---|---|---|---|
Code Llama | 行数の長いコードも読み込めて実用レベルで使える | 有り(オープンソース) | なし |
AlphaCodium | フローエンジニアリングをオープンソース化したツール | 有り(オープンソース) | なし |
Alphacode 2 | 競技プログラミングで上位15%に入る高い処理能力を備えている | 非公開 | 非公開 |
Amazon CodeWhisperer | コードをスキャンして脆弱性を検証できる | 有り(Individual) | Professional:19ドル/月 |
GitHub Copilot | チャット形式で使えるコーディングアシスタント | 30日無料トライアル有り | Individual:10ドル/月 Business:19ドル/月 Enterprise:39ドル/月 |
数あるコード生成AIですが、選ぶ際は以下のポイントを意識しましょう。
- 自社業務との相性を確認する
- 機能性を比較する
- 必要コストを確認する
- サポート体制の充実度確認する
コード生成AIは便利な反面、以下のような注意点も存在します。
- 生成したコードが著作権侵害に該当することもある
- 生成したコードによって情報漏洩してしまうことがある
- 利用者のスキル低下を招く原因になりえる
- 生成したコードが間違っていることもある
コード生成AIのメリットや注意点を理解したうえで、導入することが大切です。無料プランや無料トライアルがあるサービスもあるので、気になったものはぜひ試しに使ってみてください。
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