ChatGPTは日本語に完全対応!使い方や活用シーン、使うときのコツを解説
人工知能の進化は素晴らしく、その速さはソフトウェア開発へ大きな変革をもたらしています。
情報の量が多すぎて、一部の人々にとっては取り扱いが難しいかもしれません。おそらく、ついていけずに終わってしまった人もいるでしょう。
生成AIは今では多言語に対応するようになり、基本的な疑問の応答から複雑な文章や画像の生成まで、さまざまな機能が日本語で利用可能となりました。
そこで、この記事では、ChatGPTを日本語でどのように活用できるかを具体的にご紹介します。記事を最後までご覧いただくと、ChatGPTの使い方を理解し、楽に活用できるようになると思います。ぜひ最後までお読みください。
ChatGPTは日本語にも完全対応!
ユーザーが日本語で問い合わせをすれば、AIも流暢な日本語で応答します。ChatGPTを稼働させると、仕様言語はすぐに日本語に切り替わります。
無償バージョンではGPT-3.5というモデルが適用され、日常的な問い合わせや一般的な文章生成に適しています。
一方、有償版のChatGPT Plusでは、より洗練されたGPT-4モデルが使われ、より複雑な問題にも適切に対処することが可能です。その自然な対話能力や高度なパフォーマンスを駆使して、ビジネスから日常のタスクまで、多岐にわたる作業を助けてくれます。
日本語完全対応!ChatGPTの搭載モデル一覧
ChatGPTは日本語対応が可能な先進的なモデルを備えています。新型のOpenAI GPT-4シリーズから堅実なGPT-3モデルまで、目的に応じて選ぶことが可能です。さらに、画像生成AIであるDALL-E 3も取り入れられていて、テキストから高質な画像を生成することもできます。
次に示す表では、各モデルの特性と仕様を比較しています。ご自身のニーズに合わせて参照してみてください。※1
日本語完全対応!ChatGPTの搭載モデル一覧
モデル名 | 特徴・概要 | 学習データ期間 | 最大トークン数 |
---|---|---|---|
OpenAI o1プレビュー | 複雑な推論に特化した最新モデル | 2023年10月まで | 入力128,000/ 出力32,768 |
オープンAI o1ミニ | o1の軽量版、インデックスに強い | 2023年10月まで | 入力128,000 / 出力65,536 |
GPT-4o | マルチモーダル対応の高性能フラッグシップモデル | 2023年10月まで | 入力128,000/ 出力16,384 |
GPT-4o ミニ | GPT-4oの軽量・高速版 | 2023年10月まで | 入力128,000/ 出力16,384 |
GPT-4 ターボ | GPT-4の改良版、長文処理に強い | 2023年4月まで | 128,000 |
DALL-E 3 | 高精度な画像生成AI、プロンプト理解力が向上 | – | – |
ChatGPT搭載モデルについて詳しく知りたい方は、下記の記事も合わせてご覧ください。
日本語で使えるChatGPTの機能一覧
本格的に日本語をサポートしたパワフルなモデルを備えています。文書のチェックからアイデアの創出、質疑応答に至るまで、多岐にわたる課題に対応が可能です。さらに、ユーザーからの問い合わせに対しても即座に反応してくれます。ユーザーの意図を予測し、適切に対応するその能力には驚かされます。
ChatGPTは、人と同等のコミュニケーション能力を有しており、場合によっては人間以上のパフォーマンスを発揮することもあります。
以下の表では、主要な機能とその概要をまとめています。
機能 | 概要 |
---|---|
チャット | AIとの自然な対話が可能です。質問への回答文章や生成などに対応します。 |
DALL-E 3 | テキスト入力から高品質な画像を生成します。 |
キャンバス | 文章作成や見出しのための専用ワークスペース。 |
ChatGPT検索 | ウェブ検索を会話に統合し、最新情報を提供します。 |
GPT は | 特定のタスクに特化したカスタムアプリケーション。 |
高度なデータ分析 | 複雑なデータ分析やビジュアライゼーションが可能です。 |
輸出指示 | AIの応答をユーザーの好みに合わせてカスタマイズ。 |
ファイルアップロード | PDFや画像などのファイルを分析・処理します。 |
ファイル出力 | 分析結果やコンテンツ生成をファイルとして出力します。 |
音声モード | 音声での対話が可能です。感情や話し方のニュアンスも理解できます。 |
表にある機能を組み合わせることで、様々なタスクを効率的に行えるようになります。
生成AIの機能について詳しく知りたい方は、下記の記事も合わせてごらんください。
ChatGPTの日本語での活用シーン
ChatGPTの適用範囲は幅広く、その活用の可能性は無限にあります。ビジネスの現場で使うと、つい効率化に目が行きがちですが、ChatGPTの能力はそれだけにとどまりません。教育の場で活用したり、エンターテイメントの一部としても使用可能です。
外国語の翻訳
ただ単に外国語を訳すだけでなく、文脈をしっかりと把握して自然な訳文を生成します。業界の専門用語や言い回しにも対応できるため、原文の意図をより忠実に翻訳することが可能です。 また、翻訳をするだけでなく、翻訳の結果を詳しく解説してくれるので、外国語学習に利用することもできます。
長文の要約
長めの文章を短くてシンプルな要約に変えることを得意としています。学術的な論文やビジネスに関するレポート、記事などの複雑なテキストでも、主要なポイントをキャッチしながら、分かりやすくまとめることが可能です。
要約の文字数を指定したり、特定の主題に焦点を設定して指示を出すこともできます。したがって、一つの文章であっても、さまざまなアプローチで要約することが可能です。
案出し・ブレーンストーミング
アイデア出しやブレインストーミングの強い味方となります。自分だけではなかなか創造的なアイデアが思い浮かばない状況は、誰でも経験があるはずです。先入観や主観が優先されてしまい、思考の幅が制限されがちな時ってありますよね。商品の企画や問題の解決法、イベントの構想など、多種多様なシーンで斬新な提案をしてくれます。
さらに、指定された要件や制約に従って複数の選択肢を示し、それぞれの長所や実現の可能性についても教えてくれます。
会話・壁打ち・スピーキングの相手
24時間いつでも話し相手になってくれます。そして、どんな話題でも会話を楽しめます。語学学習の練習相手として発音やフレーズの添削、ビジネスシーンを想定したロールプレイ、専門的な議論のディスカッションパートナーとしても活用できます。
「おはよう」や「今日は何をしよう」など、日常会話にもいいですね。「好きな人が出来たけど、どうしたらいい?」などの悩み相談もできますので、仕事以外の場面でもいろいろと話しかけてみるといいかもしれませんね。
文章コンテンツの作成
ブログの投稿、SNSのメッセージ、電子メールの文面など、さまざまなトピックに合わせた文章作成を得意としています。例えば、「柔らかい口調で」「敬語で」「300語以内で」などのトーンや文体、範囲を指定し、指令通りの文章を生成する事が可能です。
「SEO対策を意識して」くれるよう指示すれば、それに合わせて文を作成します。 既に完成している文章のチェックや改善点の提案も可能です。
コーディング・作図
多くのプログラミング言語に対応していて、指示に従いコードの作成や修正を行います。プログラムの構造やアルゴリズムの解説もわかりやすく行うことができます。ASCIIアートや簡単な図表の生成、フローチャートやシーケンス図といった設計ツールも活用可能で、視覚化する手助けをしてくれます。
画像生成
テキストによる指示を元に、写真やイラスト、グラフィック素材などの画像生成が可能です。例えば、「PC作業中の手描きの男性の横顔」といったようにキーワードを入力することで、要望に応じた画像を生成します。
画風や色彩も指定できるため、美術作品や商品のイメージ、ロゴデザインなど、いろいろな形の画像を作成できます。既存の画像の編集や加工、画像に基づく説明や解析も可能なため、作品の修正や既出の作品との重複チェックも行なうことができます。
日本語に対応したChatGPTの料金体系
無償版と有償版(ChatGPT Plus)の2種類のプランを提供しています。
無償版では基本機能を使用可能で、会話機能や単純な疑問への回答が可能です。 一方、ChatGPT Plusは月々20ドル(約3,000円)で、GPT-4の使用やスピーディなレスポンス、混雑していても安定した接続、新機能の優先利用などの特典が付いてきます。
ビジネス向けにはChatGPT Enterpriseプランも用意されていて、さらに高機能なセキュリティ対策や管理機能が提供されています。
ブラウザ版ChatGPTの日本語での使い方
特別なソフトウェアをダウンロードすることなく、インターネットブラウザから直接アクセスして使用することができます。手軽に利用できることや、異なるデバイスやOSでも利用できることが特徴です。
アカウント作成
まずOpenAIの公式サイトにアクセスし、「Sign up」をクリックします。メールアドレス、パスワードを入力するか、Googleアカウントなどでの登録も可能です。生年月日の入力と電話番号認証が必要で、SMSで送られてくる確認コードを入力します。
ログイン
OpenAIの公式サイト(chat.openai.com)にアクセスし、「Log in」をクリックするところから始まります。登録済みのメールアドレスとパスワードを入力するか、Googleアカウントでのログインを選択できます。
初回ログイン時には利用規約への同意が求められます。ログイン後は自動的に日本語が表示され、すぐにチャットを開始できます。
チャット
画面下部の入力欄に質問や指示を日本語で入力し、Enterキーを押すか送信ボタンをクリックすることで開始できます。質問は具体的で明確な方が、より適切な回答を得られます。
回答の生成中は「再生成」「停止」ボタンが表示され、必要に応じて使用できます。過去の会話履歴は左側に表示され、新しい会話は「+新規チャット」から始められます。
PCアプリ版ChatGPTの日本語での使い方
事前にアプリをダウンロード・インストールしてから使用します。インターネット接続が不安定な環境でも使用可能であり、より高速な処理や応答ができます。
ダウンロード
OpenAIの公式サイトからダウンロードできます。WindowsとmacOS両方に対応しており、それぞれのOSに適したインストーラーを選択します。インストール完了後、デスクトップにアイコンが作成され、ブラウザを開かずともChatGPTを利用できるようになります。
ログイン
アプリを起動すると、まずログイン画面が表示されます。ブラウザ版と同様に、登録済みのメールアドレスとパスワードを入力するか、Googleアカウントでのログインが可能です。
初回ログイン時には、アプリへのアクセス許可を求められます。ログイン情報は保存することができ、次回からは自動的にログインできます。アプリの言語設定は自動的に日本語に設定されます。
チャット
ブラウザ版と同様の操作で行えます。画面下部の入力欄に日本語で質問や指示を入力し、Enterキーまたは送信ボタンで会話を開始できます。
アプリ版の特徴として、ショートカットキーの活用や、デスクトップ通知の設定が可能です。また、他のアプリを使用中でも、すぐにChatGPTにアクセスできる利便性があります。
スマホアプリ版ChatGPTの日本語での使い方
常に持ち運ぶことができ、いつでもどこでも操作することができます。また、タッチ操作に特化してデザインされていますので、スクロールやタイピングが素早く簡単に行えます。
ダウンロード
iPhoneではApp Store、AndroidではGoogle Playストアから無料でダウンロードできます。ストアで「ChatGPT」を検索し、OpenAI社が提供する公式アプリを選択してインストールします。
ダウンロード後、初回起動時にはスマートフォンへのアクセス許可(通知など)を求められますので、必要に応じて設定してください。
ログイン
アプリを起動すると、ログイン画面が表示されます。既存のOpenAIアカウントでログインする場合は、メールアドレスとパスワードを入力するか、Googleアカウントでのログインを選択できます。
初回ログイン後は、生体認証(Face IDやTouch ID)の設定が可能で、次回からより簡単にアプリにアクセスできます。言語設定は自動的に端末の設定に対応してくれます。
チャット
画面下部の入力欄に日本語でメッセージを入力し、送信ボタンをタップして開始します。音声入力にも対応しているため、長文の入力も簡単にできます。
回答は自動でスクロールされ、画像の添付や共有も可能です。会話履歴は左上のメニューから確認でき、新しい会話は「+」ボタンから開始できます。また、ダークモードにも対応しています。
インストールについて詳しく知りたい方は下記の記事も合わせてご確認ください。
ChatGPTを日本語で利用する際のコツ
なかなか自分が思うような文章にならないなと思う時はありませんか?ちょっとしたコツを意識することで、より簡単に、自分が考えているような文章を生成してくれるようになります。日常的な業務で困ったときや、言葉遣いに頭を悩ませる時には、積極的に利用してみてください。
プロンプトで条件・役割を指定する
初めのプロンプトで詳細な条件や役割を明確に設定すると良いでしょう。たとえば、「あなたは経験豊富なマーケティング専門家」といった具体的な役割や、「最大文字数は300文字」といった枠組みを指定すると、目的に適合した文章を生成してくれます。
「初心者にも理解できるように説明してください」などと指定すると、専門的な用語の使い方や文体のレベルを調整することも可能です。
コンテキストやファイル等の参考資料を提示する
関連する背景や参照資料を提供することで、より質の高い文章を作成することができます。例えば、「下記のテキストを元に」とか「このデータに基づき」といった形式で関連する情報を提示し、その後に問い合わせや命令を出すと良いでしょう。
単に指示をするだけでなく、基盤となる画像やテキストのデータを参照することで、より具体的で実践的な提案や分析が可能となります。
長文の生成が止まった場合は続きを頼む
返答が途中で切れてしまったときは、「続きを教えてくれますか」や「先ほどの説明の続きをお願いします」とリクエストすると、中断した箇所からの続きを回答してくれます。特に、長文や詳細な説明が必要となる時に有効です。
続きの文章を要求する際、同じ説明が反復される場合があります。そのため、途切れた部分の直前の文を引用して続きを求めると、文脈がより自然につながるでしょう。
ChatGPTを日本語で利用する際の注意点
AIはどんなに使い勝手が良くても機械であることに変わりありません。時には正確な答えを出せない場面も出てきます。安心して利用するためには、その使用法のコツを理解し、上手に活用することが重要です。どの部分に注意を払い、どのように使うべきかをしっかりと把握しましょう
ハルシネーションのリスクがある
回答の中には、実際には存在しない情報や誤った事実が含まれることが稀にあります。これは「ハルシネーション(幻覚)」という現象によるものです。
数多くのサイトからデータを収集していますが、その中には誤った情報が混在していることがあります。そして、その誤った情報を誤って利用してしまうことがあります。
具体的な数値データや最新の情報、専門的な引用については、自分自身でも必ず調査しましょう。信頼できるウェブサイトで確認し、事実確認の習慣を持つことが重要です。複数の人々が確認することも欠かせません
最新情報を質問する際はブラウジングを使う
学習データには更新の時点があり、常に最新の情報を参照できるわけではありません。そのため、情報は大体2年前のものと考えていただくとよいでしょう。例えば、「現在の日本の総理大臣は誰ですか?」のような、頻繁に変動する情報に対する質問には、誤った回答をする可能性があります。
最新情報を必要とする質問をする際は、自分で最新の情報を調べてから、その情報を元に作業をすることをおすすめします。そうすることで、最新のデータを活用した回答を作成することができます。
機密情報や個人情報の入力は避ける
ChatGPTに入力した情報はOpenAIのサーバー上に保存されます。サーバーに永続的に保持されると困る情報については注意が必要です。例えば、企業秘密、個人を特定できる情報、パスワードなどのセンシティブな情報は避けて入力しましょう。
必要性がある場合は、情報を抽象化したり、匿名化したりして利用することを推奨します。また、AIに情報を保存させない設定を使うことも一つの方法です。
文部科学省や総務省など行政機関からも生成AIの取り扱いに関するガイドラインが発表されていますので、参考にしてはいかがでしょうか。※2
なお、ハルシネーションについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
ChatGPTは日本語に対応!
ChatGPTは、会話から高度なテキスト生成、さらには画像生成に至るまで、広範な機能を日本語で活用できます。ChatGPTを含む生成AIは自治体や省庁でも取り入れられてきています。※3
ポイントをつかんで適切に利用すれば、日々の業務を助けてくれることは確実です。
【chatgpt(日本語版)でできること】
- 自然な日本語での対話・質問応答
- ブログ記事やビジネス文書の作成
- 長文の要約・文章校正
- プログラミングコードの生成・デバッグ
- 多言語翻訳と文法チェック
- AIによる画像生成(DALL-E 3)
- データ分析・可視化
- 会議の議事録作成
- アイデア出し・ブレインストーミング
- 学習支援・教材作成
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