LINEチャットボットの作り方2つを解説!メリットや活用事例も紹介
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- LINEチャットボットを活用することで利用客の利便性が向上する
- LINEチャットボットの作成方法は、LINE管理画面から作成する方法とMessaging APIを使う方法の2種類
- 導入の際、新たなインフラの設置も不要
多種多様な生成AIが世の中にどんどん登場していますが、チャットボットは活用していますか?チャットボットは、いつでもどこでもリアルタイムで返答してくれる非常に便利なツールです。
実はこのチャットボット、みなさんがいつも使っている「LINE」でも作成できるんです!この記事では、LINEチャットボットの作り方や活用するメリットなどを詳しく解説します。
日常に仕事にと役に立つこと間違いなしですので、ぜひ最後までご覧ください。
LINEチャットボットとは
LINEチャットボット(LINE BOT)とは、LINEアプリ上でユーザーとのコミュニケーションを自動化するツールです。
ユーザーからの質問に自動で回答したり、情報を提供したり、予約を受け付けたりすることができます。
その利便性から、近年では企業や個人だけでなく自治体などの行政でも導入が進んでいます。
LINEチャットボットの作り方はいくつかありますが、プログラミング知識を必要としない簡単な方法でも作成できるのが特徴です。また、チャットボットの作成に必要なアカウントの開設が無料なため、非常にチャレンジしやすいAIツールとなっています。
チャットボットの作成にハードルを感じている方にとって、気軽に試せるおすすめのチャットボットです。
なお、AIチャットボットについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
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LINEチャットボットを活用するメリット
チャットボット自体のメリットも多いですが、さらにLINEを利用して作成することにも大きなメリットがあります。
LINEチャットボットを活用するメリットは主に以下の3つです。
- ユーザーが手軽に利用できる
- 24時間365日稼働できる
- インフラ整備が不要
1つずつ見ていきましょう!
ユーザーが手軽に利用できる
LINEチャットボットの最大のメリットの1つは、ユーザーが手軽に利用できる点にあります。
日本国内におけるLINEアプリの利用率は非常に高く、下の画像を見てもわかるとおり、他のSNSと比べても圧倒的な利用者数です。
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普段からLINEアプリを使っているユーザーが多く、ほとんどの人が新たなアプリをインストールしたり面倒な会員登録をしたりする必要がないというのは大きなメリットです。
使い慣れたツールで、まるで友達と会話するような感覚で気軽に利用できることから、ユーザーにとって非常に身近で便利なチャットボットになるでしょう。
24時間365日稼働できる
LINEチャットボットは、24時間365日休みなく稼働することができます。従来の電話やメールによるカスタマーサポートとは大きく異なる点であり、これもLINEチャットボットの大きなメリットの1つです。
ユーザーは時間や場所を気にせずいつでもどこでも、 LINEアプリを通じて疑問や質問を解決することができます。
また、24時間365日対応できることで、顧客対応の効率化や顧客満足度の向上、オペレーターの負担軽減などに繋がり、企業側にとっても大きなメリットがあります。
特に、夜間や休日の問い合わせが多い業種や海外展開をしている企業にとっては、24時間対応できることは非常に重要です。
インフラ整備が不要
LINEチャットボットは、導入の際に新たなインフラ整備が不要であることも大きなメリットです。
LINEチャットボットはLINEアプリ上で動作するため、企業は自社でサーバーを用意したり専用のシステムを構築したりする必要はありません。LINEが提供するプラットフォームをそのまま利用するため、初期費用を抑え迅速に導入することができます。
さらに、チャットボットの開発・運用の専門知識を持つエンジニアも必要なく、自社で開発する手間も省けるため、開発コストや運用コストを大幅に削減することが可能です。
インフラ整備が不要であることに加えて比較的簡単に設定できることから、LINEチャットボットは導入のハードルが非常に低いと言えます。中小企業や個人事業主でも、手軽に導入し顧客とのコミュニケーションを自動化することができます。
LINEチャットボットの作り方
ここでは、LINEチャットボットの作り方を解説します。
LINEチャットボットの作成方法は大きく分けて以下の2通りです。
- LINEの管理画面から作成する方法
- Messaging APIを使って作成する方法
どちらも比較的簡単な操作のみなので、ご自身の環境に合った方法を参考にしてください。
LINEの管理画面から作成する方法
LINE公式アカウントの管理画面からチャットボットを作成することができます。この方法の場合、プログラミング知識は必要ありません。
管理画面から設定できる「応答メッセージ」機能は、事前に特定のキーワードを設定することで、ユーザーが該当キーワードを送信した際にメッセージが自動返信される仕組みです。
作り方は非常に簡単で、以下の3ステップで完了します。
- LINEビジネスアカウントを作成する
- 管理画面の「応答設定」から、「応答メッセ―ジ」をONにする
- 挨拶メッセージや自動返信内容を設定する
画像付きで解説します。
1.LINEチャットボットを作成するにはLINEビジネスアカウントが必要です。作成が完了したら、ビジネスアカウントでログインしましょう。
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2.次に、「設定」→「応答設定」の中の「応答メッセ―ジ」をONにします。これで、設定したKWを含むメッセ―ジを受け取ったときに自動で返信されるようになります。
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3.最後に、「応答メッセージ」から自動返信する内容を設定します。画面右上の「作成」をクリックして作っていきましょう。自動返信の内容は、テキストだけでなく画像や動画・クーポンなどを配信することも可能です。
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画像赤枠からキーワードを設定できます。自動返信が発動するためのキーワードは複数設定できるので、必要な分だけ追加しましょう!
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これで完了です!
Messaging APIを使って作成する方法
Messaging APIを利用することで、より高度なチャットボットを作成することも可能です。この方法の場合、JavaScriptやPythonなどのプログラミング言語を使って開発していくため、プログラミングの知識が必要になります。
Messaging APIを使ったLINEチャットボットの作り方を簡単に説明します。
- LINE Developers にログインする
- アカウント情報を登録後、プロバイダーを作成する
- 新規チャネルを作成する
- サーバーを準備してプログラミングしていく
- 作成したWebアプリとLINEを連携させる
Messaging APIを利用することで、例えばChatGPTなどの高度な自然言語処理能力を持ったチャットボットや、外部のシステムと連携したチャットボットを作成することができます。
より高度なLINEチャットボットを開発するのであれば、専門のベンダーへ相談するのもおすすめです。
LINEチャットボットの活用事例
ここでは、LINEチャットボットの活用事例を3つご紹介します。
難しい操作なしで便利なチャットボットが作れるので、ぜひ事例を参考にオリジナルのLINEチャットボットを作ってみてくださいね!
なお、弊社で開発した、社内QAに対応するLINE Worksボットの事例についてはこちらをご参考にしてください。
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料理レシピ作成チャットボット
こちらのポストでは、ChatGPT搭載の料理レシピ生成LINEチャットボット「RecipAI」を個人開発しています。
使いたい食材や人数などの情報を入力するだけで、すぐに希望に沿ったレシピを提案してくれます。
わざわざインターネット上から検索する手間も省けて便利ですね!
ネット上の情報の場合は2人分のレシピが多いので、あらかじめ必要な人数分の食材や調味料の分量を教えてくれる点が個人的に使いやすそうだなと思いました。
動画検索チャットボット
こちらのポストでは、YoutubeのプラグインとLINEを連携して、希望に沿ったYoutube動画を提案してくれるLINEチャットボット「おすすめ動画Bot」を作成しています。
Youtubeの動画の量は膨大で、1つのキーワードだけでも見切れないほどの動画が出てくるので、おすすめをピックアップしてくれるのは非常に助かりますね!
プロンプト作成チャットボット
こちらのポストでは、プロンプトを自動生成してくれるLINEチャットボット「プロミちゃん」を作成しています。
フォロワーさん限定配布とのことなので詳細までは分かりませんが、AIに対して「だれとでも仲良くなれるムードメーカー的存在」という人格付与も行っているあたり、かなり手が込んでいるのが伺えますね。
気になる方はぜひチェックしてみてください。
なお、ローカルチャットボットについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
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LINEチャットボットを作ってみよう!
LINEチャットボットは、LINEアプリ上で簡単に作成できるAIツールです。新たなサーバーやシステムの構築不要で、すぐにユーザーとのコミュニケーションを自動化できます。
LINEチャットボットを活用するメリットは主に以下の3つです。
- ユーザーが手軽に利用できる
- 24時間365日稼働できる
- インフラ整備が不要
作成方法は以下の2通りです。
- LINEの管理画面から作成:プログラミング知識不要
- Messaging APIを使って作成:プログラミング言語を使うため知識が必要
LINEチャットボットは手軽に作成・導入ができ、業務の効率化や生産性の向上に役立つとして注目されているAIツールです。
チャットボットを作ってみたいけど、難しいことは分からない……と思っている方は、ぜひLINEチャットボットを試してみてくださいね!
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生成系AIの業務活用なら!
・生成系AIを活用したPoC開発
・生成系AIのコンサルティング
・システム間API連携
最後に
いかがだったでしょうか?
LINEチャットボットの導入で、顧客対応の自動化・効率化を実現しませんか?24時間365日対応できる環境を構築し、業務負担を軽減しながら顧客満足度の向上を目指せます。
株式会社WEELは、自社・業務特化の効果が出るAIプロダクト開発が強みです!
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