【新機能】Gemini Canvasとは?機能や特徴を徹底解説!

Gemini Canvasとは、Googleの生成AI「Gemini」アプリに追加された、テキストやコードの作成・編集・共有に特化した作業スペースです。チームや個人がリアルタイムで共同作業できる環境を提供し、アイデアの可視化と業務効率化を支援してくれます。
WEELメディアリサーチャーのいつきです。
「生成AIをチーム業務にどう活かすか?」
この問いに、GoogleのGeminiシリーズが新たな答えを提示しました。
その答えが「Gemini Canvas」です。ドキュメント作成からコード生成、さらにはリアルタイム編集や共有まで、AIとの対話を軸にあらゆる作業を1つの画面で完結できる革新的なワークスペースとして注目を集めています。
本記事では、Gemini Canvasの基本機能・料金・使い方などをわかりやすく紹介します。
最後までご覧いただくと、Geminiをより効果的に活用する術が身に付き、業務効率化が捗るはずです。
ぜひ最後までご覧ください。
\生成AIを活用して業務プロセスを自動化/
Gemini Canvasとは?

Gemini Canvasとは、Googleの生成AI「Gemini」と連携して、テキストやコードをリアルタイムに作成・編集・共有できるインタラクティブな作業スペースです。
Google Workspaceとの統合を前提に開発されており、従来のチャット型AIでは実現しにくかった「生成」→「編集」→「共有」の一連の作業を1つのキャンバス上で完結させられます。
ここでは、Gemini Canvasの対応モデルや料金など、基本的な情報を紹介していきます。
対応モデル
Gemini Canvasは、Geminiに搭載されている以下すべてのモデルに対応しています。
料金は後述しますが、高性能な2.5 Proを使えるのは有料プラン限定です。したがって、ビジネス利用を前提に性能を重視している方は、有料プランの契約を検討しましょう。
料金/プラン早見表
プラン | 料金 | 機能 |
---|---|---|
Gemini | 無料 | ・2.5 Flashなどにアクセス可能 ・Deep Researchの制限あり利用 ・Googleアプリと一部連携 |
Gemini Advanced | 2,900円/月 | ・2.5 Pro・2.5 Flashにアクセス可能 ・Deep Researchをより広い制限で利用可能 ・Gmail・Googleドキュメントと高度な統合機能 ・2TBのGoogle Oneストレージが付属 ・最大1,500ページの読み込みが可能 ・高度なコーディング支援 |
Geminiの料金プランは、上記の2通りです。無料プランでもおおよその機能は使えますが、アクセスできるモデルや利用できる機能の制限に大きな違いがあります。
なお、Google Oneの「Google AI Pro」や「Google AI Ultra」プランを契約することでも、「Gemini Advanced」と同様の機能を使えるようになります。
Google Oneとは、個人向けにストレージを拡張できるサブスクリプションのことです。
プラン | 月額料金 | 機能 |
---|---|---|
Google AI Pro (Google One) | 2,900円 (1ヶ月無料) | ・2TBのストレージ ・プレミアムプランに含まれるその他すべての機能 |
Google AI Ultra (Google One) | 36,400円 (3ヶ月間18,000円) | ・30TBのストレージ ・プレミアムプランに含まれるその他すべての機能 ・NotebookLM・Whiskの無制限利用 ・Gemini 2.5 Proを使ったDeep Research など |
ただし、Gemini Canvasはすべてのモデルに対応しているので、無料プランでも問題ありません。まずは無料プランで試してみて、機能をより広い制限で利用したくなったら有料プランへ切り替えるのがおすすめです。
なお、Geminiについて詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

主な特徴 & 機能一覧
Gemini Canvasには、以下のような機能が備わっています。
- テキスト・コードのリアルタイムプレビュー・直接編集
- レポートの変換
- ドキュメントの共有・コメント
- Vibe Coding(曖昧な指示でコードを生成)
それぞれの機能について、以下で詳しくみていきましょう。
テキスト・コードのリアルタイムプレビュー・直接編集

GeminiのCanvas機能で作ったテキストやコードは、リアルタイムでプレビューが表示され、そのまま直接編集できます。
従来であれば、生成したテキストの直接編集はできないため、一度別のプラットフォームにコピペしてから編集する必要がありました。しかし、Gemini Canvasの登場でこの一手間がなくなったのは大きなメリットといえます。
なお、テキスト上の特定部分を選択すると部分的な修正ができるほか、以下赤枠部分を選択すると、上から「文章の長さを変更」「トーンを変更」「編集を提案」のクイック編集機能も使えます。

これまでテキストやコードを生成してから自分の手で調整していた方は、ぜひGemini Canvasの編集機能を使ってみてください。
レポートの変換
Gemini Canvasを使えば、Deep Researchのレポートをそのままアプリ・ゲーム・クイズ・Web ページ・インフォグラフィックなどに変換できます。

やり方は簡単で、Deep Researchでレポート作成後に右上の「作成」をクリックして、作りたい形式を選ぶだけです。
ドキュメントの共有・コメント
Gemini Canvasで作成したドキュメントは、リンクやGoogleドキュメントの形式で他のユーザーに共有できます。共有したドキュメントは複数人で編集できるほか、コメントを残すことも可能です。
共有やコメントの機能を駆使すれば、チーム内での共同作業をより効率的に進められるので、ぜひ活用してみてください。
Vibe Coding(曖昧な指示でコードを生成)
Gemini Canvasには、曖昧な指示でコードを自動生成するVibe Coding(バイブコーディング)の機能が備わっています。つまり、「こんな機能が欲しい」といったイメージを伝えるだけで、イメージ通りのコードを生成してくれるというわけです。
この機能の実現を可能にしているのは、Gemini 2.5 Proの高いマルチモーダル理解能力があるおかげです。ラフなスケッチからコードを生成することもできるので、ぜひ試してみてください。
初期設定と環境構築
ここからは、Gemini Canvasを使えるようにするために必要な初期設定や環境構築の手順を紹介していきます。
GeminiでCanvasを有効化する手順

結論として、Geminiで Canvasを有効化するために特別な手順は必要ありません。プロンプト入力欄の下にある「Canvas」をクリックして、必要な指示を与えるだけでCanvasの機能を利用できます。
Canvasの機能が有効化されている間は、Canvasの文字が青色で表示されるので目安としてわかりやすいはずです。
基本的な使い方
ここからは、Gemini Canvasの基本的な使い方を紹介します。
Gemini Canvasを有効化してプロンプトを入力すると、以下のように右側に回答が表示されます。

この画面で編集したい部分にカーソルを合わせると、普段テキストを編集するのと同じ感覚で修正や追記が可能です。
また、特定の単語や文章にカーソルを合わせると、「Geminiに相談」の入力欄が表示され、ここに任意の指示を与えるとカーソルで指定した部分のみを編集できます。

実際に修正されたテキストが以下の通りです。

右下にあるクイック編集メニューを使えば、文章を長くしたり、トーンを変更したりもできます。

最後に、作成したドキュメントをWebページに起こしたり、共有したりする際は、以下の赤枠部分をクリックしましょう。

以下は、作成したテキストを実際にWebページに起こしたものです。

Webページ作成やアプリ開発を中心に、さまざまなタスクを効率化できるので、ぜひGemini Canvasを使ってみてください。
なお、GoogleスプレッドシートでGeminiを使う方法が知りたい方は、以下の記事をチェックしましょう。

中小企業シーン別活用事例3選
中小企業がGemini Canvasを使う場合は、以下のシーンでの活躍が期待されます。
- アプリ制作
- 資料作成
- Webサイト作成
以下で、実際の活用事例を紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
アプリ制作
Gemini Canvasは、自然言語で指示するだけでアプリ制作に必要なコーディングを一通り生成してくれます。この特性を利用して、アプリを作っている方がいたので見ていきましょう。
こちらの投稿者は、Gemini Canvasでラテアート採点アプリを制作したようです。AIが作成したアプリにしては、なかなかの完成度ですね!
こうしたちょっとした採点アプリを作れるのはもちろん、ゲームアプリなども作れるので、ぜひGemini Canvasをアプリ制作で活用してみてください。
資料作成
実は、Gemini Canvasは、中小企業でよくあるミーティングシーンで共有する資料作成などにも使えます。実際に活用している方がいたので、ご紹介します。
こちらの投稿者は、別アプリで文字起こししたテキストをGemini Canvasにペーストし、インフォグラフィックに変換したようです。実際に作成した資料も載せていますが、適度にカラーや文字サイズを使い分けており、なかなか見やすいです。
社内のチームメンバーに共有する資料はもちろん、営業や講義用のスライド作成などにも活かせるので、ぜひ活用してみてください。
Webサイト作成
調査によると、Gemini CanvasはWebサイト作成も得意としています。実際に、サイトのトップページを制作している方がいました。
投稿者によると、下地は約1分で完成し、その後の調整はわずか30分程度で完了したとのこと。1つのサイトを作成するのにわずかな時間しかかかっていません。
商品のランディングページ作成はもちろん、SEO記事の制作などにも活かせるので、Webサイト制作を効率化したい企業は取り入れるべきですね!
他ツール比較と選定ポイント
項目 | Gemini Canvas | ChatGPT Canvas | Claude Artifacts |
---|---|---|---|
対応モデル | Gemini 2.5 Pro / Gemini 2.5 Flash | GPT-4o | Claude 3.7 Sonnet |
主な用途 | テキスト・コード作成、編集、共有 | テキスト・コード作成、編集、共有 | テキスト・コード作成、編集、共有 |
リアルタイム編集 | 可能(生成物を直接編集/追記できる) | 可能(Gemini Canvasと同等) | 可能(Gemini Canvasと同等) |
コラボレーション機能 | コメント・共有リンク・同時編集に対応 | 可能(Gemini Canvasと同等) | 可能(Gemini Canvasと同等) |
Googleドキュメントとの連携 | |||
強み | Googleの各種ツールとの連携 | GPTsとの連携 | フィードバック精度の高さ |
料金 | 無料プランでも利用可能 (Gemini 2.5 Proは有料) | 無料プランでも利用可能 | 無料プランでも利用可能 |
Gemini Canvasに似た機能として、ChatGPT CanvasとClaude Artifactsがあります。どの機能も左側にチャット入力欄があり、右側に回答結果のプレビューが表示される点は変わりません。
調査の結果、リアルタイム編集やコラボレーション機能もほぼ同程度ですが、Gemini Canvasは唯一Googleサービスとの連携ができる点に強みがあります。
そのため、普段からGoogleドキュメントなどを駆使している方は、Gemini Canvasが最も使いやすいと感じるはずです。
よくある質問(FAQ)
なお、Geminiの裏技が知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

Gemini CanvasでAI生成タスクを効率化しよう
Gemini Canvasは、生成したテキストを直接編集したり、リアルタイムでプレビュー確認したりできる画期的な機能です。
生成したテキストやコードをそのままアプリやサイトに変換してくれるので、これまで必要としてきた手間がいくつも軽減されます。
なお、企業の活用事例としては、アプリ作成・サイト作成・資料作成などがあります。新たなサービスの創出やチーム内の連携強化に役立つので、ぜひ使ってみてください。

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最後に
いかがだったでしょうか?
自社の業務やプロダクトにGemini Canvasをどう応用できるか、具体的な導入イメージを明確にしたい方へ。
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