【Adobe Premiere Pro】生成AIの最新動画編集機能や値段を解説!
WEELメディア事業部AIライターの2scです。動画編集ソフトの中でもAdobe Premiere Pro(読み方:アドビプレミアプロ)は有名ですよね。
使いこなせるようになればクオリティの高い動画編集が可能です。そして、ついにAdobe Premiere ProにOpenAIの動画生成AI「Sora」が追加されました!
なんと、Soraを含む4種の動画生成AIが実装。余った尺やBロールが動画生成で補完できるようになっています!
ただ、気になるのはAdobe Premiere Proの値段ですよね。初めて動画編集をする方は「買い切りはできるのか?」「どのプランが良いかわからない」といった声も多いです。
今回は、「Adobe Premiere Pro」の値段や購入方法について詳しく紹介します。生成AIの最新機能についても紹介しているので、ぜひ最後までチェックしてください!
Adobe Premiere Proとは?
「Adobe Premiere Pro」はmacOS / Windowsで使用できるクリエイターシェアNo.1の動画編集ソフトです。(※1、2)具体的には、以下のような動作をAdobe Premiere Proで利用できます。
- タイムラインでの動画の挿入・カット
- トランジション / 反転 / モザイク等の追加
- テロップ・BGMの追加
- 各種AIによる高度な動画編集
また、写真加工ソフトPhotoshopや動画素材サービスAdobe Stock(アドビストック)などと連携でき、高クオリティな動画を編集できます。
なお、生成AIを活用した動画編集について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
Adobe Premiere Proの値段
次に、Adobe Premiere Proの値段を紹介します。Adobe Premiere Proは有料の「Creative Cloudコンプリートプラン」または「Premiere Pro単体プラン」でのみ利用できます。(※4)それぞれで使えるソフトの内訳は以下のとおりです。
Creative Cloudコンプリートプラン(個人)
- Photoshop
- Lightroom
- Illustrator
- Adobe Premiere Pro
- Adobe Premiere Pro
- Adobe Express
- Adobe Firefly
- Acrobat Pro – 単体プラン
- Adobe Express
Premiere Pro単体プラン
- Adobe Premiere Pro
- Adobe Premiere Pro
- Adobe Express
- Adobe Firefly
続いて料金は初回7日間の無料体験を除いて、月額 / 年額制で発生します。具体的な値段はプランごとに違っています。
個人 | 法人 | 学生・教職員 | |
---|---|---|---|
Creative Cloudコンプリートプラン | 月々プラン:12,380円/月(税込) 年間プラン・月々払い:7,780円/月(税込) 年間プラン・一括払い:86,880円/年(税込) | 10,780 円/月(税込)(1ライセンス) | 【年間プラン・月々払い】1年目:2,180 円/月(税込)2年目以降:3,610 円/月(税込) 【年間プラン・一括払い】1年目:26,162 円/年2年目以降:43,322 円/年 |
Premiere Pro単体プラン | 月々プラン:4,980円/月(税込) 年間プラン・月々払い:3,280円/月(税込) 年間プラン・一括払い:34,680円/年(税込) | なし | なし |
このように、年払い・団体加入でお得になります。ただ、Adobe Premiere Proの買い切り版を買いたいと考える方も多いはずです。
残念ながら、買い切り版は2012年末に終了しています。買い切りはできませんが、Adobe Premiere Proでは月額サブスクリプションで常に最新のバージョンを使用できるのでコスパは同じくらいと考えられるでしょう。
Adobe Premiere Proの推奨スペック
Adobe Premiere Proの推奨スペックは以下のとおりです。
- 8GB以上のメモリ
- インテル第6世代以降のCPU
- 6GBのGPU
- 8GB以上のSSD・HDD容量
推奨スペックに満たない場合でも使用はできますが、動作が重くなったり処理落ちする可能性があります。自分が使用しているパソコンが推奨スペックかチェックしましょう。
Adobe Premiere Proの購入方法
次に、Adobe Premiere Proの購入方法を紹介します。
- 公式ページでプランを選択
- Adobe IDの登録
- 支払い情報を入力
順番に紹介するので、プランを決めた後に実際に操作を行いながらチェックしてください。
公式のページでプランを選択
まずは、Adobeの公式ページから自分に合ったプランを選択しましょう。
画面上部から個人や法人を選択でき、コンプリートプランやAdobe Premiere Pro単体のプランも選択できます。対象のプランが見つかったら購入ボタンをクリックしましょう。
改めてプランが表示されるので、右下の購入ボタンをクリックして操作を進めてください。
Adobe IDの登録
次に、Adobe IDの登録を行いましょう。作成済みの場合はメールアドレスを作成し、Adobe IDがない場合は新規作成を行ってください。
支払い情報を入力
最後に、クレジットカードの支払い情報を入力しましょう。「同意して購入」をクリックすると購入完了です。
なお、Adobe Premiere Proの解約は公式ページからできます。解約する場合は、Adobe IDとパスワードを用意して解約手続きを行ってください。
Adobe Premiere Proに動画生成AIが実装
2024年4月16日、突如としてこのAdobe Premiere Proに以下4種の動画生成AIが実装されました!(※4)
● Adobe Firefly Video Model:Adobe自社開発の動画生成AI
+
● Sora:OpenAI製のサードパーティ動画生成AI(一般向け初公開!)
● RunwayML:Runway製のサードパーティ動画生成AI
● Pika:Pika製のサードパーティ動画生成AI
今回の実装により、Adobe Premiere Proでは動画の拡張やオブジェクトの追加が可能となっています。当記事では、そんなパワーアップしたAdobe Premiere Proの実態に迫っていきます。
なお、Adobeの画像生成AIについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
Adobe Premiere Proの生成AI機能4点
各種動画生成AIの実装で、Adobe Premiere Proに新たに加わった機能は下記の4点です。
- 動画の生成拡張
- 動画中オブジェクトの追加と削除
- Bロールショットの生成
- サードパーティー製動画生成AIの選択
ここからは以下のAdobe公式動画を参考にしつつ、Adobe Premiere Proの生成AI機能を解説します。
動画の生成拡張
パワーアップしたAdobe Premiere Proなら、動画の尺稼ぎがスマートにできちゃいます。動画の冒頭or末端の尺が足りていない部分を指定して「生成拡張」ツールを使うと、動画生成AIが元のシーンから動画を生成してくれます。
シーンの持続やトランジションが補完できてしまうんです。
しかも必要な操作は、マウスのみで完結します。
動画中オブジェクトの追加と削除
動画に登場するオブジェクトの追加や削除も、Adobe Premiere Proなら簡単にできてしまいます。範囲を指定してプロンプトを入力すれば以下のとおり、オブジェクトの生成・追加が可能です。
逆にオブジェクトを削除したい場合は、マウス操作だけで編集が完結します。
これなら、誰でもプロ並みの編集ができちゃう……かもです!
Bロールショットの生成
Bロールショット(主題の合間にはさむ引きの動画)についても、Adobe Premiere Proの動画生成機能で用意ができます。Bロールをはさみたい箇所をタイムライン上で指定してプロンプトを入力すれば一瞬で複数の動画が生成されます。
あとは気に入ったものを選ぶだけで、Bロールがはさめちゃうんです。これなら撮影やCG制作に労力をかけなくても、Adobe Premiere Pro一台で見ごたえのある動画が作れますね。
サードパーティー製動画生成AIの選択
Adobe Premiere Proならなんと、OpenAIが開発中の動画生成AI「Sora」も使えちゃいます!というのもAdobe Premiere Proでは、デフォルトの動画生成AI「Adobe Firefly Video Model」に加えて以下3種のサードパーティ製動画生成AIが開放されているんです。
- Sora
- RunwayML
- Pika
例えばAdobe Premiere ProからSoraを選択して、以下のプロンプトを入力すると「雨の夜景の動画」が生成できます。
View of city skyline in the rain at night
リアルと区別できないほどのクオリティですね。
その他、Adobe Premiere ProのAI機能
Adobe Premiere Proには動画生成AI以外にも、さまざまなAIツールが搭載されています。その機能を大まかに分類すると以下の4点です。
- 文字起こし機能
- 動画関連のAI機能
- BGM関連のAI機能
- 画角関連のAI機能
まずは解説動画で活躍すること間違いなしの「文字起こし機能」から、詳しくみていきましょう!
文字起こし機能
Adobe Premiere Proには、会話音源を文字起こしするAI(Speech-to-Textモデル)が実装済み。ツール自体が会話内容を理解しているため、下記の操作が可能です!
- 音声のテキスト化:文字起こし+配置とフォントの調整機能
- 文字起こしベースの編集:会話の切れ目で動画をカットする機能
- スピーチの強調:会話以外の雑音を除去する機能
解説動画やインタビュー動画の編集で大活躍してくれそうですね。
動画関連のAI機能
Adobe Premiere Proには、動画の尺や色調を自動編集してくれるAIツールも搭載されています。具体的には下記の操作が可能です。
- 編集点の自動検出:シーンの切れ目を探し出す機能
- モーフカット:インタビュー動画の不自然な途切れを解消する機能
- 自動カラー補正:露出 / コントラスト / ホワイトバランス…etc.を数クリックで補正できる機能
- カラーマッチ:テイク違い・同シーンの動画間で、色のズレを解消する機能
かゆいところに手が届くような、機能が盛りだくさん。ストレスフリーな動画編集が実現しています。
BGM関連のAI機能
Adobe Premiere Proでは、BGM関連のAI機能も充実。BGMの抑揚と動画内容を自動で一致させる「リミックス」と、会話の有無に応じてBGMの音量を自動調整する「自動ダッキング」が使えます。
画角関連のAI機能
Adobe Premiere Proの「オートリフレーム」なら、一瞬で動画の画角(アスペクト比)が変換できちゃいます。こちらはカメラで撮影した16:9の横長動画を切り抜いて、SNS用の9:16の縦長動画を自動作成する機能。
なんと切り抜きの際には、常時画面中心に動画の主役を置くように補正をかけてくれます!
なお、OpenAIの文字起こしAI「Whisper」について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
生成AI搭載のAdobe Premiere Proで編集を効率化!
当記事では、動画生成AIの実装でますます便利になった動画編集ソフト「Adobe Premiere Pro」を紹介しました。自社開発の動画生成AI「Adobe Firefly Video Model」を搭載するAdobe Premiere Proなら動画生成機能の拡張やオブジェクトの編集、サードパーティ製動画生成AIの使用が可能です。
その他、文字起こしや自動補正などのAIツールが充実しています。「これから動画編集を始めたい!」という方はぜひぜひ、Adobe Premiere Proを使ってみてくださいね。
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最後に
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