伊藤園で話題のAIタレントとは?メリット、リスク、実際に起用している事例を紹介
みなさん!生成AI技術を応用した「AIタレント」がお〜いお茶のCMに登場して話題になっています。
一方ハリウッドではAI俳優の起用にあたって、43年ぶりに俳優組合がストライキを起こしたなんて事態も……将来的には生成AIが、お茶の間のアイドルとなり、全米を泣かせるかもしれないんです!
この記事ではそんな話題急騰中のAIタレントについて、そのメリット・リスク・起用事例を紹介していきます。最後まで読んでいただくと、推せるAIが見つかるかもしれません。ぜひ最後までお読みください!
AIタレントとは
AIタレントは、ヒューマンライクな容姿・声・性格をもった生成AIです。実際のタレントと同じようにモデル活動や動画サイト・SNSを通した情報発信が可能で、日に日にその存在感を増しています。
そんなAIタレントの活動範囲は広く、芸能界だけに限られません。店頭での接客・企業受付・コンテンツ制作などの場面でもAIタレントの導入事例が増えているのです。
このように話題の絶えないAIタレントについては、メリット・デメリットの双方から議論が繰り広げられています。
なお、生成AIが作ったバーチャルヒューマンについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
AIタレントを使うメリット
日本の広告業界でもお〜いお茶のCMへの起用以降、AIタレントが一大トピックとなっています。業界の未来に大きなインパクトを与えているのは間違いありませんが、その活用における具体的なメリットとはどういったものなのでしょうか?
以下、5つのメリットをみていきましょう。
多言語に対応可能
AIタレントは生まれたその瞬間から、世界進出を視野に入れています。
AIタレントの頭脳にあたる大規模言語モデル(LLM)は、言語と名のつくものであれば大抵、生成が可能です。日本語・英語・中国語はもちろんのこと、習得が難しいアラビア語やエストニア語だって流暢に話せてしまいます。
そう、AIタレントは人間が到底追いつけないレベルでマルチリンガルなのです。
不祥事がない
俳優からYouTuberまで、人間のタレントでは不祥事・スキャンダルがつきものですよね。
対してAIタレントでは、人間がからむスキャンダルのリスクはほぼありません。そもそもプライベートや出自といったものがないため、スクープになりようがないのです。
さらにAIタレントの挙動は、プロンプトである程度誘導が可能。したがって企業やブランドのイメージを損ねるリスクは、限りなくゼロに近いといえます。
コストがかからない
AIタレントの導入には開発&設定の初期費用がかかりますが、それを支払いさえすれば継続的なコストは不要です。たとえば人間からAIタレントに変えると、以下のような支出がなくなります。
- 人件費
- 健康診断&医療費
- 保険料
- 旅費
継続的なメンテナンスや更新は欠かせませんが、その点を考慮してもAIタレントの起用は大きな経済的利益をもたらすでしょう。
休みなく働ける
AIタレントの1番の特徴は年中無休で働ける点です。この利点においては、チャットボットと同様です。
当然空腹や疲労を感じることはなく、体調不良や急用の心配もありません。AIタレントなら夜勤・連勤も難なくこなしてくるでしょう。
芸能・広告の分野は生放送やイベントなど休めない仕事が多いので、AIタレントとの相性は抜群です。
利用期限がない
AIタレントは、契約条件に左右されることなく、いつでも利用できます。人間のタレントやモデルの場合、契約期間や更新が必要であり、これがプロジェクトのスケジュールや予算に影響を与えることがあります。
しかし、AIタレントはその心配がなく、一度導入すれば追加の契約交渉や支払いを避けることができます。また、AIタレントはフィードバックを基にリアルタイムに改善を続けられるため、長期間にわたり一定のクオリティを保ちながら、企業の要求に応じた柔軟な対応ができます。
AIタレントの作り方
AIタレントの作成するにはまず、MidJourneyやRenderforestといった画像生成ツールを使い、テキストプロンプトを入力してキャラクターの外見をデザインします。生成された画像は「フェイスロック」機能を使って顔の特徴を保ちながら、異なるポーズや背景で複数の画像を作成します。
次に、そのAIタレント用にSNSアカウントを作成し、視覚的に魅力的なプロフィールを設定します。アカウント運用では、定期的に高品質なコンテンツを投稿し、フォロワーとの積極的なコミュニケーションを大切にします。また、キャプションやハッシュタグをAIで生成して投稿の効果を高めることもできます。
こうしてAIタレントが認知されるようになれば、ブランドとのコラボレーションやアフィリエイトマーケティングを通じて収益化につなげられるのです。こうして、AIタレントは一貫したメッセージを発信し続け、さまざまな層に向けたマーケティングツールとして活用できます。
AIタレントのリスク
一見メリットしかないAIタレントですが、もちろんリスクもあります。たとえば以下の点が、AIタレントの問題点として考えられます。
- 倫理・道徳を無視した発言をしてしまう
- 自社の機密情報を喋ってしまう
- 生成した歌や文章が、著作権を侵害するかもしれない
なかでも倫理・道徳の問題は深刻です。AIタレントが社会的偏見を含むデータを学習していた場合、公の場で差別的な発言をしてしまう事例は十分にありえることです。コンプライアンス遵守が叫ばれる令和の時代においては、致命的なデメリットだといえます。
AIタレント専門事務所も
最先端のAI技術を活用して、企業やブランドのプロモーション活動をサポートするAIタレント専門事務所も登場しています。AIキャラクターやバーチャルタレントを提供し、SNSや動画プラットフォームでの広範な影響力を発揮します。従来の広告手法では難しいターゲット層へリーチできるようになり、コストパフォーマンスの高いプロモーションを実現します。
また、独自のAIタレント開発も行っており、クライアントのブランドイメージやニーズに合わせたカスタマイズが可能です。エンターテインメントや広告業界において、AIを駆使した新たな価値創造に取り組み、これまでにない革新的なサービスを提供しています
AIタレントの起用事例
AIタレントは一般企業・芸能界・広告業界など、業界問わず導入が進んでいます。みなさんも一度は地上波CMや雑誌の表紙、LINEのトークルームなどで、その活躍を目にしたことがあるはずです。
以下では、そんなAIタレントがすでに活躍している場面を3つ紹介します。
伊藤園
大手飲料メーカー「伊藤園」は地上波のCMにAIタレントを起用しています。※1SNSで一躍話題となったので、みなさんもご存知かと思います。
開発に携わったAI model社によると、AIタレントを使ったテレビCMは日本初の試みとのこと。それでも自然な挙動をするタレントに仕上がっており、スキップする姿や緑茶を楽しむシーンが多くの人の目に焼きつきました。
SNSでは「新時代の到来」「非常に自然で驚き」といった感想が多くみられています。
リアム・ニクロ
Liam Nikuro(リアム・ニクロ)は、日本初の男性バーチャルインフルエンサーで、株式会社1SEC(本社:東京都目黒区)に所属しています。※2
リアムは、アメリカのプロバスケットボールチーム、ワシントン・ウィザーズとパートナーシップを締結しました。
このパートナーシップにより、Liamはウィザーズのデジタルメディアやスポンサーシップ活動に参加し、八村塁選手をはじめとするチームの魅力を広く発信しています。
Autobabes
海外でもAIタレントは話題沸騰中のトピックです。とくにオーストラリアの車雑誌「Autobabes」の表紙を飾ったAIモデルが物議をかもしています。※3
AIモデル自体はグラマラスなインフルエンサーを元に生成されたものです。オリジナルがオーストラリア出身の52歳であるのに対し、AIモデルはカリフォルニア出身28歳と差異があります。
またAIモデルでは写真の陰影に独特のクセがあるため、「いかにも整形」「作り物感がすごい」などの意見が挙がっていました。
否定的な意見はあるものの、その反響の大きさは本物です。世界中でAIタレントへの注目が高まっているといえるでしょう。
おしゃべりLINEトーク
株式会社Emposyが提供する「おしゃべりLINEトーク」は、LINE上でAIタレントとの会話が楽しめるサービスです。
リアルタイムでのコミュニケーションが特徴で、さまざまな背景&個性を持ったAIタレントがまるで実在人物かのように会話を返してくれます。
さらにAIタレントは「チェキ会」にも対応済み。任意のポーズや表情での写真が依頼できてしまいます。
本当の意味で「今会えるアイドル」が実現する日も、そう遠くはなさそうですね。
なお、AIモデルの無料作成方法について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
ノウハウを一切隠さずに全て公開しているので、全く同じ手順であなたもAIインフルエンサーを作成することができます。AIインフルエンサーを自社で活用したい方におすすめの記事です。
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AIタレントの魅力、メリット、リスク、そして先進的な活用事例
AIタレントは人間さながらの容姿・声・性格をもつ生成AI技術の結晶です。
すでにSNS・動画サイト・地上波・雑誌など、さまざまなシーンで活躍しているため、誰もが一度はその姿を目にしたことがあるはずです。そんなAIタレントには、以下のようなメリットがあります。
- 多言語に対応可能
- 不祥事がない
- コストがかからない
- 休みなく働ける
ただコンプライアンス上のリスクもはらんでおり、生身のタレントに取って代わる日はまだ先のことであると考えられます。それでもすでに実用段階にあるAIタレントは、広告業界などビジネスの世界に革命をもたらしていくはずです。
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