AI Test Kitchenとは?Googleの最新AIツールの使い方を徹底解説

AI-Test-Kitchen Google AIツール 使い方

「AI Test Kitchen」は、Googleから提供される最新AIテクノロジーを利用できるプラットフォームです。

話題の最新AIツールが利用できるプラットフォームとして注目されているAI Test Kitchenですが、2024年2月21日現在では直接日本から利用することはできません。

しかし、VPNサービスを使用することで、日本からでもAI Test Kitchenを使うことができます。

この記事では、AI Test Kitchenの概要などのご紹介に加え、NordVPNを使用しながらAI Test Kitchenを使ってみたので、使い方や特徴などを実際の画像を用いながら解説します。最後までお読みいただくとAI Test Kitchenの使い方や利用できるツールについて理解できるのでぜひ最後までお読みください。

このツールは、執筆現在2024年2月21日、海外でしか使用できないものとなっております。そのため、弊社ではNordVPNというVPNを使用してこのツールを使用しました。

NordVPNは、世界中の60ヶ国に6,000台を超えるサーバー網を持つ主要なVPNプロバイダーで、Windows、Mac、iOS、Androidなど、多岐にわたるデバイスで利用可能です。もしこのツールを使ってみたい場合は、VPNを経由してアクセスしてみてください。

目次

AI Test Kitchenとは?

AI Test Kitchenとは、Googleの最新AIテクノロジーの一部を早期に体験できるツールです。

最新AIテクノロジーが使えるツールという特性上、AI Test Kitchenから利用できるツールは変化します。公開された2022年8月には、「Imagine It」、「List It」、「Talk About It(Dogs Edition)」の3つのデモを体験できましたが、現在利用できるツールは下記の3つです。

  • ImageFX
  • MusicFX
  • TextFX

また、2024年2月21日現在では、日本からのアクセスはできませんが、VPNを利用すれば日本からもアクセスすることができます。利用方法については後ほどご紹介します。

AI Test Kitchenのツール

前述の通り、2024年2月21日現在では、「ImageFX」「MusicFX」「TextFX」の3つのツールが利用できます。まずは、それぞれの特徴やできることについてご紹介します。

ImageFX

ImageFXはGoogleがImagen2をベースに作った画像生成AIで、Geminiなど他のモデルと同様にテキストプロンプトを打ち込むことで出力可能なツールです。人間の顔や手などをリアルに再現し、無駄な視覚的要素を排除する機能も搭載されています。

また、特徴として、「expressive chip」という表現力チップを備えており、「自身の創造物やアイデアに隣接した次元を素早く試せる」とGoogleは発信しています。

詳しくは後述しますが、チップを選択することで、さまざまなバリエーションに変更することができます。

MusicFX

MusicFXはそのツール名からも想像できるように、Googleからリリースされた音楽生成AIで、テキストプロンプトを打ち込むことで音楽を生成できます。また、ImageFXと同じく「expressive chip」を備えているため、入力したプロンプトから部分的に変化を加えることも可能です。

生成できる音楽の長さは最大70秒で、トラックの最初と最後をつなぎ合わせてループ音楽を作ることもできるのが特徴です。

TextFX

TextFXは、全米アルバムチャート1位を記録し、グラミー賞の受賞歴もあるラッパー「Lupe Fiasco」とGoogleが共同で開発したラッパー向けAIツールです。これは、リリックを自動で生成するものではなく、言葉の言い換えや比喩の生成など、リリックを書く際のヒントを出してくれるツールとなっています。

また、言い換えや比喩などの生成ができるという特性から、リリック作成の補助以外にも利用用途はあります。

例えば、端的にわかりやすくインパクトの欲しい広告のコピー作成時や言い回しを考えるのが難しい記事執筆などさまざまなシーンで活用できるでしょう。

AI Test Kitchenの利用方法

まずは、AI Test Kitchenにアクセスします。

画面右上の「Sign in with google」 を選択し、Googleアカウントからログインします。

画面右上に自分のアイコンが表示されていればログイン完了です。

また、「ImageFX」「MusicFX」「TextFX」それぞれのツールへアクセスするには、画面左上の「Home」のプルダウンから選択します。すべて英語表記のため難しく思うかもしれませんが、直感的に操作ができるように設計されているため、誰でも簡単に使うことができます。

AI Test Kitchenのツールを使ってみた!

今回は、AI Test Kitchenの中から、音楽生成AIの「MusicFX」を実際に使ってみました。

まずは、MusicFXにアクセスします。

アクセスすると上記の画面に移動します。画面左側にプロンプトを入力します。

プロンプトは一応日本語でも入力できますが、希望のイメージを正確に伝えたい場合は英語でプロンプトを入力しましょう。

今回は、作業に集中できるようなBGMを作りたいので、Background music for working in a cafe(カフェで作業するためのBGM)と入力してみました。

プロンプトの入力が完了したら、赤枠の「Generate」をクリックします。

すると、瞬時に2種類の音楽を生成することができました。どちらも、よくカフェで流れていそうなボサノヴァ風の音楽で、1曲目はクラリネット、2曲目はギターがメロディーを奏でています。

上記画像のようにMusicFXの特徴であるexpressive chipを使えば、テキストプロンプトがプルダウンになっている部分の変更を簡単に加えることが可能です。

その他にも、画面左下の単語を選択することで簡単に要素を追加できるので、簡単にさまざまなバリエーションの音楽を生成できます。

AI Test Kitchenツールの注意点

画像生成や音楽生成、リリックの作成補助など、最新のツールを使えるAI Test Kitchenですが、利用するためには注意すべき点があります。最後に、AI Test Kitchenを利用する際の注意点について解説します。

特定人物の画像は生成不可

画像生成AIが普及し、誰でも気軽に画像を生成することができるようになったことで、今や画像生成AIで生成された画像はインターネット上に無数にあります。そんな中、問題になっているのがフェイク画像問題です。

画像生成AIはインターネット上の情報を学習しているため、著名人などの画像を作ろうと思えば、簡単に生成することができます。

また、Imagen2は人間の画像をよりリアルに生成できるツールなので、もし誰かが著名人の顔を使って悪意のある画像を生成して公開した場合には大きな問題に発展する可能性があります。

そのため、Imagen 2は攻撃的な画像や特定の人物を含む画像の生成は避けるように設計されています。

特定アーティストの演奏・歌声は再現不可

先ほどの特定人物の画像が生成できないように、音楽を出力する際も特定のアーティストの演奏や歌声の再現はフィルタリングされているため不可能です。これもフェイク音楽によるトラブルの回避や著作権の問題などから対策されています。

ただ、フィルタリングされているからといって生成された音楽が完全に著作権などの問題を解決しているわけではないので、利用する際は注意が必要です。

電子透かし「SynthID」が記載される

SynthIDとは、肉眼では見えない電子透かしのことでImagen 2で生成される画像には全て記載されます。このSynthIDは、昨今問題になっている画像生成AIによる著作権やフェイク画像問題の解消に繋がると期待されています。

特にフェイク画像は見分けが難しく、クオリティーの高いフェイク画像が原因で問題になることもしばしば。しかし、SynthIDの有無を確認するだけで、生成AIによって作られたフェイク画像かどうかを判断することができるようになりました。

また、SynthIDが入っているからといって画質が落ちることはないので、利用規約を正しく守っている人には何もデメリットがないのもポイントですね。

SynthIDについてさらに詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください。
【SynthID】AIが生成した画像を識別できるAIをGoogle DeepMindが開発!一体どんな仕組み?徹底解説

クリエイティブな領域で活躍する生成AI

クリエイティブな発想は基礎知識や情報量も大切ですが、特にアイディア力が必要となります。しかし、次々と新しいアイディアを生み出すことは簡単ではありません。

そんな時に、役に立つのが生成AI。もちろん、生成AIにすべて任せて作品をゼロから作ってもらうことも可能ですが、アイディア出しの手助けをしてくれたり、イメージを生成してくれたりと自分の制作活動の手助けになるような使い方もできます。

生成AIを利用することで、盗作や著作権問題に発展する可能性があるためリスク管理は必要ですが、今後は生成AIの力を借りたクリエイティブな作品が世の中に出回るのではないでしょうか。

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投稿者

  • 晋平大竹

    生成AIの登場に大きな衝撃を受けたWebライター。好きなAIツールは、ChatGPTとAdobeFirefly。AIがこれからの世界を良い方向に導いてくれると信じ、正しい&有益な情報を発信し続けています!

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