AIアイドルとは?日本における活用事例やビジネス利用するときの注意点を徹底解説
WEELメディアリサーチャーのいつきです。
みなさんは、最近SNSで注目を浴びている「AIアイドル」をご存知でしょうか?
AIアイドルとは、人工知能(AI)技術を駆使して生成された仮想のアイドルです。
今回は、そんなAIアイドルの活用事例やできることをご紹介します。最後まで目を通すと、AIアイドルの可能性にいち早く気づけるので、新たなビジネスチャンスを掴めるかもしれません。
ぜひ最後までご覧ください。
注目を集める「AIアイドル」
AIアイドルとは、人工知能(AI)技術を使って生成されたバーチャル上のアイドルです。仮想空間内に活動範囲は限られていますが、歌を歌ったり、踊ったりといった現実のアイドルと同じような活動をしています。
AIアイドルを生成する際に用いられているのが、画像生成AIと動画生成AIの技術です。AI技術の発展に伴い、画像生成の再現性が向上したため、同じアイドルの見た目を保ったまま、さまざまな表情やシーンを生成できるようになったことがAIアイドルの普及に貢献しています。
美少女アイドルを誰でも手軽に生成できる時代になってきているので、近年高い人気を誇るVtuberのように、ネットを開けば当たり前のように出てくる存在になるかもしれませんね。
なお、美少女画像を生成できる「Animagine XL 3.0」について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
日本市場におけるAIアイドルの活用事例
日本市場におけるAIアイドルの代表的な活用事例をご紹介します。
今回紹介する事例は以下3つの事例です。
- AIタレントによる「お~いお茶 カテキン緑茶」のCM
- AIアイドルユニット「ダダダ団」
- AIタレント事務所「ER`A`ROR-project」
- AIアイドルユニット「aideal」
- AIタレントとパチンコホールのタイアップ
- TikTokで話題のAIアイドル「神宮寺藍」
それぞれの事例を紹介していくので、自社で活かせそうなものがあれば参考にしてみてください。
AIタレントによる「お~いお茶 カテキン緑茶」のCM
株式会社伊藤園は、「お~いお茶 カテキン緑茶」のCMにおいてAIタレントを起用しています。元々、2023年9月に初めてCMにAIタレントを起用したことで話題になった同社ですが、2024年4月からは新作の「食事の脂肪をスルー」篇を公開しています。※1
同CMの狙いは、AIタレントが約30年後の未来の自分と現在の姿で出演することで、紹介する商品のメカニズムを知ってもらうことにあるとのこと。確かに、同じ人物で今の自分と30年後の自分を表現するのは難しいので、AIタレントに任せるのは正解といえますね!
AIアイドルユニット「ダダダ団」
「ダダダ団」は、地球への共存と文化交流を目指す異星人架空AIアイドルグループです。NFTクラウドファンディングプラットフォーム「BloomPad」にて、「ダダダ団」デビューソング制作応援プロジェクトが立ち上がったことで注目を集めています。※2
ダダダ団を運営しているのは、フォトグラファーの近藤孝一氏とミュージックプロデューサーの田家大知氏です。地球との融合をテーマにした楽曲を制作し、人間のアイドルとの共存も目指しているとのことです。
AIタレント事務所「ER`A`ROR-project」
TerraConnectは、AIタレント事務所の「ER`A`ROR-project」を設立しました。※3
これまでAIに興味を持った個人がAIで生成した美少女をネット上に共有することはありましたが、AIタレント事務所を設立して本格的にAIタレントを売り出していく試みは初といってもいいです。
同社は、AIタレントが時間の制約や言語の制約を受けずに活動できることに目をつけ、新しいエンターテイメント文化を築くことを目標にプロジェクトを始動したとのこと。
今後はこういったAIタレント事務所が続々と増えていくかもしれませんね。
AIアイドルユニット「aideal」
Paradigm AI株式会社は、AIアイドルユニット「aideal(アイディール)」の結成を発表しました。元々、同社はメンバーオーディションを開催しており、1,400票を超える投票の結果、AIアイドル8名のうち5名が選ばれたとのことです。※4
今後は、結成した「aideal(アイディール)」のデビューMVを年内に公開する予定で、第2弾AIアイドルユニットとして男性アイドルユニットの結成も予定しています。
AIアイドル市場の発展に繋がりそうなので、今後の動向に目が離せませんね!
AIタレントとパチンコホールのタイアップ
Z世代ギャルギャンブラー・モデルのひなたまる氏がAIタレントとして、全国のパチンコホールに来店することが決まりました。※5
ほかの事例のように0から架空のAIアイドルを作り上げるのではなく、実在するタレントをAI化するという珍しい事例です。
本人が全国のパチンコホールを回るのはとても現実的ではないですが、AIタレントとしてなら手軽に有名人を招けるのが店舗側のメリットです。
今後はこういったタレント起用の方法も普及していきそうですね!
TikTokで話題のAIアイドル「神宮寺藍」
神宮寺藍は、今TikTokで注目を浴びているAIアイドルです。※6
19歳の港区女子を名乗っており、SNS上でインフルエンサーとして活動したり、テレビ出演したりしています。
TikTokで公開した動画は、開設わずか数日で100万回以上再生を記録したとのこと。SNS上では、ダイエット方法などの美容関連の情報を発信して女性からも支持されています。
AIアイドルの用途・できること
AIアイドルの用途やできることを以下にまとめました。
- エンタメコンテンツ
- 広告・プロモーション
- 接客・サービス
それぞれ詳しく解説していくので、自社で活かせそうな部門があれば、参考にしてみてください。
エンタメコンテンツ
AIアイドルは、現実のアイドルと同じように歌手やアーティストとしての活動ができるため、エンタメコンテンツとして発信できます。ライブ映像の生配信やオリジナルグッズの販売など、さまざまな価値をファンに届けられるでしょう。
SNSでの投稿やYouTubeなどの動画配信を通じて、固定のファンを獲得すれば、収益化も夢ではありません。現実のアイドルのように、感情や体調の波もないため、一定のクオリティを維持できるメリットがあります。
広告・プロモーション
AIアイドルは、広告・プロモーションへの活用も可能です。実際、伊藤園などをはじめ、すでにいくつかの企業がAIアイドルを広告に起用する動きを見せています。
人間を起用するよりも柔軟な動きを手軽に表現できるほか、なによりも人件費をカットできるのが大きなメリットです。将来的には、広告・プロモーションのほとんどをAIアイドルが占める日が来るかもしれません。
接客・サービス
AIアイドルは、画面越しに接客・サービスの対応をすることも可能です。人間が対応しない分の人件費を節約できるだけなく、美少女のAIアイドルが対応をしてくれるとなれば、広告塔としての効果も期待できます。
とくに大きいのは、AIアイドルは24時間365日稼働できるため、シフトなどの心配をしなくてよい点です。体調面なども心配がいらないので、リスク管理が容易になります。
なお、AIインフルエンサーの作り方について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
AIアイドルをビジネスに活用する際の注意点
AIアイドルをビジネスに活用する際のポイントは以下のとおりです。
- 著作権侵害には注意する
- 肖像権の侵害に注意する
- AIアイドルの発言内容に注意する
- 現実のアイドルではできないことを追求する
とくに意識したいのが、著作権と肖像権の遵守です。現実のアイドルが歌っている楽曲に近い楽曲にしたり、顔が似ているAIアイドルを作らないように配慮しましょう。
また、法律を遵守していても、道徳的に避難される行動や発言をAIアイドルがしないように、学習段階で配慮しておくことも大切です。
さらに、現実のアイドルが多いなか、AIアイドルがファンの心を掴むためには、AIアイドルにしかできないことを追求して活動していく姿勢が求められます。
なお、生成AIを企業利用するリスクについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
AIアイドルを運用してみよう!
AIアイドルは、稼働時間の制約や好不調の波がないなど、現実のアイドルにはない魅力が満載です。運営者としては、リスク管理がしやすく、人件費などを節約できるメリットもあります。
そんなAIアイドルでできることを再度まとめました。
【AIアイドルでできること】
- エンタメコンテンツ
- 広告・プロモーション
- 接客・サービス
最近では、AIタレント事務所の設立やAIアイドルユニットの発足など、AIアイドル業界も活発な動きを見せています。AIアイドルの可能性に興味を持った方は、この機会にぜひ運用を始めてみてください。
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最後に
いかがだったでしょうか?
AIアイドルならではのファン獲得手法や24時間365日対応の柔軟さは、マーケティング効果の向上や顧客満足度の向上にもつながります。
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