え、ChatGPTってこんな機能もあるの?知っておくと便利なChatGPTの小技集10選
WEELメディア事業部リサーチャーのいつきです。
実は、みなさんの知らないところで、ChatGPTが細かなマイナーアップデートを繰り返していることはご存知でしょうか。
なかには、セキュリティ強化やAIチャットボットの性能強化につながるものも含まれるため、知らないだけで大きな損をしているかもしれません。
そこで今回の記事では、ChatGPTの最新機能を10個まとめてご紹介します。
最後まで目を通すと、ChatGPTをより使いこなせるようになるため、業務効率化やセキュリティ強化が進むこと間違いありません。
ぜひ最後までご覧ください。
ChatGPTの最新機能10選!
早速ですが、ChatGPTの最新機能を10個ご紹介します。
今回ご紹介するのは、以下の機能です。
- 多要素認証の設定でセキュリティを強化
- DALL·E GPTの新UI
- メッセージの読み上げ機能
- GPTsの制作者に直接フィードバックを送信
- 会話の記憶機能
- ChatGPTの生成画像にメタデータを内蔵
- 生物学的脅威の創出を防ぐ警告システムの構築
- GPTsで作成したGPTを会話に追加
- GPTストア
- ChatGPT Team
どの機能も2024年に実装されたばかり、もしくは開発テスト中の機能なため、みなさんが知らない機能も多いと思います。
以下でそれぞれの機能を詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
多要素認証の設定でセキュリティを強化
OpenAIは、2024年3月8日に多要素認証をオンにすることで、セキュリティを強化できる機能を実装しました。
ChatGPTとAPIのアカウントで多要素認証をオンにすることで、セキュリティを強化できます。アカウント > 設定 で設定してください。
上記の翻訳のとおり、ChatGPTとAPIのアカウントで多要素認証をオンにできるようになっています。アカウント→設定と選択することで該当の画面に辿り着けるので、一度確認してみてください。
なお、多要素認証の設定は、ChatGPTのどのプランでも設定できるため、今までセキュリティ対策が脆弱だった無料プランにはとくに嬉しいアップデートですね!
DALL·E GPTの新UI
2024年3月8日より、GPTストアで公開されているDALL·E GPTに新たなUIが実装されています。
プロンプトの入力欄の上に、シルクスクリーン・クレヨン・カートゥーンスタイルなどが記載されており、UIをクリックするだけで生成画像の画風を指定できます。
また、1番右にある「アスペクト比」をクリックすると、画像の形を正方形・ワイドスクリーン・縦長から選べて便利です。
ChatGPTで頻繁に画像生成機能を利用している方は、新UIで便利になったDALL·E GPTを使ってみてください!
メッセージの読み上げ機能
メッセージの読み上げ機能は、2024年3月5日に追加された機能です。Web上での公開も開始されており、iOSやAndroidでも使用できます。
ChatGPTが返事を読み上げてくれるようになりました。iOSまたはAndroidでは、メッセージを長押しして「音読」をタップしてください。メッセージの下にある「音読」ボタンをクリックしてください。
メッセージを長押しすることで、自分への返答文を音読してくれるようにアップデートされています。この機能があれば、長文を目を凝らしてみる必要がなくなるので、仕事の効率化にも役立つでしょう。
音声入力には元々対応しているので、目が見えにくい方でもChatGPTを使いこなせそうです。
GPTsの制作者に直接フィードバックを送信
2024年2月23日より、GPTsの制作者に直接フィードバックを送信できる機能が新たに追加されています。
GPTを評価し、プライベートなフィードバックを直接ビルダーに提供できるようになりました。
フィードバックを直接送れるようになったことで、ユーザーの声が制作者に届きやすくなったほか、何か問題が起きた際でも素早いフォローを受けやすくなっています。
制作者としてもユーザーの声が直接届くことで、新たなGPTsの制作意欲が高まり、既存のGPTsの改良にも力が入ることでしょう。
お互いにメリットがあるので、かなりよいアップデートだと筆者も感じています。
会話の記憶機能
2024年2月14日より、チャット内の会話内容を記憶する機能がテスト運用されています。この機能は無料プラン・Plusプランの一部ユーザー向けに提供されているので、まだ全ユーザーが使えるわけではありません。
ChatGPTでは、今後のチャットをより有益なものにするため、議論した内容を記憶する機能をテストしています。この機能は、無料およびプラスユーザーの一部に展開されており、オン/オフの切り替えは簡単です。
こちらの機能は画像形式で紹介されており、設定から記憶機能のオン・オフを操作していました。機能のオンとオフを切り替えるだけで記憶の可否を設定できるので、用途別に使い分けることも可能です。
今後正式リリースされると予想できるので、実装された際はみなさんも使ってみてください!
ChatGPTの生成画像にメタデータを内蔵
OpenAIは、2024年2月7日から、ChatGPTおよびAPI経由で生成した画像にC2PA仕様のメタデータを含むようにアップデートしています。この機能が実装されたことにより、ChatGPTで作成された画像を誰でも見分けられるようになったというわけです。
ChatGPTとAPIで生成された画像には、C2PA仕様のメタデータが含まれるようになりました。これにより、誰でも(ソーシャルプラットフォームやコンテンツ配信者を含む)、画像が私たちの製品によって生成されたことを確認することができます。
なお、メタデータは削除することもできますが、メタデータがなくてもChatGPTによって作成した画像であることには変わりません。
OpenAIは、デジタル情報の信頼性を高めるための手段として、画像の出所を証明する仕組みを構築しています。この機能がより普及していけば、アーティストの権利を守ったり、ユーザーが購買の選択を正しく判断できるようになるはずです。
生物学的脅威の創出を防ぐ警告システムの構築
OpenAIは、LLMが生物学的脅威の創出を支援しないよう、警告システムの構築を進めています。まだ、リリース時期の公表はされていませんが、将来的にはChatGPTにも実装される可能性が高いでしょう。
私たちは、LLMが生物学的脅威の創出を支援する可能性があることを早期に警告するシステムを構築している。現在のモデルは、この種の悪用に対しては、せいぜい穏やかに役立つ程度であることが判明しており、私たちは将来に向けて評価の青写真を進化させ続けるつもりである。
上記にも記載されていますが、ChatGPTの現行モデルであるGPT-4は、生物学的脅威の創出精度をせいぜいわずかに向上させる程度であることが判明しています。
これまでも、生物学的脅威の創出を支援する目的で使用されることについて、LLMがもたらす潜在的リスクとして広く議論されていました。現在は、生物学的脅威の創出を支援する目的で使用される頻度を調査し、監視方法を模索しているとのことです。
GPTsで作成したGPTを会話に追加
GPTsで作成したGPTを会話に追加する機能が、2024年1月31日よりリリースされています。
GPTをChatGPTの会話に追加することができます。これにより、会話の完全なコンテキストで関連するGPTを追加することができます。
こちらの機能も動画形式で紹介されており、プロンプトの最初に「@」をつけることでGPTを呼び出しています。
なお、今回GPTを呼び出せる機能が追加されたことにより、AIチャットボットとの会話内容に関連するGPTを素早く呼び出せるようになりました。
ChatGPTが答えられなかったり、回答に不備がある内容を別のGPTに回答させたりと、これまで以上に回答品質の向上が期待できます。
GPTストア
GPTストアとは、ChatGPTユーザーがGPTsを使って作成したオリジナルのGPTが共有されているストアです。すでに300万を超えるGPTが共有されており、無料で使えるGPTも多く公開されています。
GPTストアのご紹介: 3万以上のGPTが作成され、ChatGPTの最も便利なバージョンを見つけることができます。
GPTストアを利用すれば、他人が作ったGPTを自分の仕事に活用できるほか、自分が作成したGPTを販売して収入を得ることもできます。たとえ収入が得られずとも、自分が作成したGPTが誰かの役に立っているという事実があるだけで嬉しいものですよね。
GPTは各ジャンルごとにランキング形式で掲載されているので、多くのユーザーが利用している人気のGPTが一目でわかります。特定のジャンルに特化したAIチャットボットを利用したくなった際は、GPTストアもぜひ活用してみてください。
ChatGPT Team
2024年1月11日より、ChatGPTの新たなプランとして「Team」がリリースされています。ChatGPT Teamは、その名のとおりチーム向けプランとして提供されており、共同ワークスペースや管理ツールなどのチーム作業を効率化するための機能を多数搭載しているのが特徴です。
ChatGPTチームのご紹介: 高度なモデルとツール、ビジネスグレードのデータプライバシーとセキュリティ、カスタムGPTの作成と共有機能を利用できる、あらゆる規模のチーム向けの新しいプランです。ChatGPTアカウントからアップグレードできます。
投稿文にも記載されていますが、ChatGPT Teamはセキュリティ機能に優れているのが魅力です。デフォルトで会話内容が保存されないように設定されているので、社内の機密情報が外部に漏れる心配はほとんどありません。
ChatGPT Teamの詳しい情報は、以下の記事でも詳しく解説しているので、気になる方はご覧ください。
→【ChatGPT Team】使い方や料金、できること、無料・Plus・Enterpriseとの違いを解説
ChatGPTの最新機能を使ってみよう!
今回の記事で紹介した、ChatGPTの最新機能を再度まとめました。
- 多要素認証の設定でセキュリティを強化
- DALL·E GPTの新UI
- メッセージの読み上げ機能
- GPTsの制作者に直接フィードバックを送信
- 会話の記憶機能
- ChatGPTの生成画像にメタデータを内蔵
- 生物学的脅威の創出を防ぐ警告システムの構築
- GPTsで作成したGPTを会話に追加
- GPTストア
- ChatGPT Team
とくに、セキュリティの強化はどの業種でも共通の課題といえるので、多要素認証の設定は必須です。ほかにも、メッセージの読み上げ機能やDALL·E GPTの新UIなど、業務効率化に役立つ機能が続々とリリースされているため、こちらも目が離せません。
最新機能を使えるかどうかで仕事の効率が大きく変わってくるので、この機会にぜひChatGPTの最新機能を活用してみてください!
生成系AIの業務活用なら!
・生成系AIを活用したPoC開発
・生成系AIのコンサルティング
・システム間API連携
最後に
いかがだったでしょうか?
弊社では
・マーケティングやエンジニアリングなどの専門知識を学習させたAI社員の開発
・要件定義・業務フロー作成を80%自動化できる自律型AIエージェントの開発
・生成AIとRPAを組み合わせた業務自動化ツールの開発
・社内人事業務を99%自動化できるAIツールの開発
・ハルシネーション対策AIツールの開発
・自社専用のAIチャットボットの開発
などの開発実績がございます。
まずは、「無料相談」にてご相談を承っておりますので、ご興味がある方はぜひご連絡ください。
➡︎生成AIを使った業務効率化、生成AIツールの開発について相談をしてみる。
「生成AIを社内で活用したい」「生成AIの事業をやっていきたい」という方に向けて、生成AI社内セミナー・勉強会をさせていただいております。
セミナー内容や料金については、ご相談ください。
また、サービス紹介資料もご用意しておりますので、併せてご確認ください。