話題のGrokがターミナル作業をサポート!「Grok CLI」の特徴・使い方まとめ

WEELメディア事業部AIライターの2scです。
みなさん!ついに、イーロン・マスクやAIコンパニオンでおなじみのGrokでも、CLIから操作できる専用のAIエージェント「Grok CLI」が登場しました!こちらはAPI版Grokと組み合わせて使えるオープンソースのAIエージェントキットで、高い自由度が魅力です。
当記事では、そんなGrok CLIを大特集!Grok CLIの特徴から使い方、利用料金までを余すところなくお伝えしていきます。
最後までお読みいただくと、CLIから直接PC内のタスクを自動化できるようになるかもしれません。ぜひ、最後までお読みください!
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「Grok CLI」とは
「Grok CLI」は、イーロン・マスク率いるxAIのLLM「Grok」を使用した、コマンドラインインタフェース(CLI)用のAIエージェントです。
このGrok CLIはmacOSの「ターミナル」やWindowsの「コマンドプロンプト」といったCLI、つまり文字列を入力して動かすインタフェースから操作が可能で、以下の特徴を備えています。
- ファイル操作やシェルコマンドの実行を自動化してくれるCLI用AIエージェントのキット
- LLMにはAPI版のGrok3 / Grok4を採用
- xAI公式ではなく、有志が開発したサードパーティ品
- オープンソース(MITライセンス)のためカスタマイズが自由
- LLMフレームワーク&GUI不使用で、動作が軽快
- システムプロンプト(カスタム命令)にも対応
2025年に入って以降、OpenAIの「Codex CLI」やGoogleの「Gemini CLI」といったCLI用AIエージェントが登場し注目を集めています。今回のGrok CLIはそこに加わった新たな選択肢で、有志開発による自由度の高さが魅力です。当記事では、そんな注目株について深掘りしていきます!
なお、ライバルOpenAIのCLI対応エージェントについて詳しく知りたい方は、下記の記事を併せてご確認ください。

Grok CLIの特徴
まずは、Grok CLIの特徴をご紹介します。以下、その頭脳にあたるLLMの概要を見ていきましょう!
Grokシリーズを搭載したAIエージェント
Grok CLIはLLMが各種ツールを駆使して命令を遂行する「AIエージェント」の一種で、その頭脳にxAIのLLM「Grok3 / Grok4」を採用しています。(※1)うち、Grok3はGPT-4oやClaude 3.5 Sonnetを、Grok4はOpenAI o3やClaude Opus 4をそれぞれ凌駕する高性能モデルです。そんな両モデルを採用したGrok CLIは、ファイルやシェルコマンド周りの操作をスマートに自動化できることが特徴です。

また、LLMはAPI経由で稼働させているため、低スペックなノートPC上でも一線級の自動化が期待できます。
オープンソースで改変可能
Grok CLIは「MITライセンス」を採用したオープンソースソフトウェアで、下記のとおり自由に商用利用や改変ができます。(※1)
利用用途 | 可否 |
---|---|
商用利用 | ⭕️ |
改変 | ⭕️ |
配布 | ⭕️ |
特許使用 | ❌ |
私的使用 | ⭕️ |
加えて、システムプロンプト(カスタム命令)にも対応しており、用途にマッチしたAIエージェントが作成可能です。
公式リリースではない点には注意
Grok CLIは、xAI公式のものではありません。こちらは有志(homanp氏)が、週末のスキマ時間を活用して開発したサードパーティ品となっています。
そのため、「バグやセキュリティリスクに対するサポートが受けられない」という点に注意が必要です。
なお、ライバルGoogleのCLI対応エージェントについて詳しく知りたい方は、下記の記事を併せてご確認ください。

Grok CLIの使い方
ここからはGrok CLIの使い方について、実際の画面も込みでご紹介していきます。以下、ソフトウェア本体のインストール方法から詳細をどうぞ!
インストール
Grok CLIを動かすにはまず、PCにバージョン16以上のNode.jsがインストールされている必要があります。こちらはお使いのPC(Windows / Mac / Linux)のCLIで「node -v」または「node –version」と入力することで確認できますので、先にご確認ください。

さて、Node.jsの確認が済んだら、本命のGrok CLIをインストールします。こちらはCLI上で以下のコマンドを実行するだけでインストールが可能です。
npm install -g @vibe-kit/grok-cli

このような画面になればインストールが完了していますので、次にAPI周りの準備に取りかかっていきましょう!
APIキーの準備
Grok CLIでは、APIを経由してGrokの各モデルを稼働させています。したがって、その使用にはGrokのAPIキーが必要です。
そんなGrokのAPIキーを取得する方法としてはまず、xAI公式サイトにアクセスして、「API CONSOLE LOGIN」からAPI周りの管理画面にログインします。

次に、管理画面のサイドバーから「API Keys」を選択し、その後「Create API key」ボタンをクリックします。(下図)

すると今度は以下の画面が表示されますので、「Name」欄に任意の名前を記入して「Save」ボタンをクリックしましょう!

「Save」ボタンを押すと、下記のようにしてAPIキーが発行されますので、こちらをメモ帳などにコピー&ペーストしてください。

ちなみに、GrokのAPIキーは発行時にしか内容を確認できないようになっています。繰り返しになりますが、コピー&ペーストをお忘れなきよう、ご注意ください!
起動
さてここからは本題、Grok CLIの起動・使用の方法についてです。
まず、Grok CLIの起動方法ですが初回起動時のみ、下記と先ほど取得したGrokのAPIキーを合わせて実行します。
grok --api-key 取得したAPIキー

あとは、以下のコマンドを駆使して、ファイル&シェルコマンドの自動操作やGrokとの会話が可能です。
コマンド | 操作内容 |
---|---|
grok | 2回目以降の起動 |
grok -d /任意/の/パス または grok –directory /任意/の/パス | 作業ディレクトリの指定 |
grok –prompt または grok -p | 単一プロンプトのみの実行 |
grok –model Grokのモデル名 または grok -m Grokのモデル名 | Grokのモデル選択 |
grok –model モデル名 –base-url APIエンドポイント または grok -m モデル名 -u APIエンドポイント | その他モデル(GeminiやClaude等)の選択 |
grok –version または grok -V | バージョンの表示 |
grok –api-key または grok -k | APIキーの設定 |
grok –base-url または grok -u | ベースURLの設定 |
grok –help または grok -h | ヘルプの表示 |
また、下記のコマンドを実行することで、システムプロンプト(カスタム指示)記入用のファイル「.grok/GROK.md」も作成できます。
mkdir .grok
Grok CLIは使いこなせると、CLI操作ならではの反復処理×AIエージェント機能で、さまざまな作業の効率化が可能です。ぜひぜひ、お試しください!
Grok CLIの利用料金について
Grok CLIでは、xAIが提供するGrok APIを経由してモデルを稼働させています。したがって、その使用にあたっては、下記の料金(従量課金制)が発生します。(※2)
特徴 | 利用料金 | コンテキストウインドウ | レート制限 | |
---|---|---|---|---|
grok-3 | ・GPT-4oやDeepseek V3を超えるLLM | 入力:3ドル/トークン キャッシュされた入力:0.75ドル/トークン 出力:15ドル/トークン | 131,072 | 600リクエスト/分 |
grok-3-fast | ・Grok-3の高速版 | 入力:5ドル/トークン キャッシュされた入力:1.25ドル/トークン 出力:25ドル/トークン | 131,072 | 600リクエスト/分 |
grok-4 | ・Grok3を進化させた推論モデル ・テキスト・画像の入力に対応 | 入力:3ドル/トークン キャッシュされた入力:0.75ドル/トークン 出力:15ドル/トークン | 256,000 | 2Mトークン/分 480リクエスト/分 |
こちらはモデルごとに料金や制限が異なりますので、用途に合ったものを選ぶとよいでしょう。
なお、Grok CLIで使える最強モデルについて詳しく知りたい方は、下記の記事を併せてご確認ください。

Grok CLIを活用してみよう!
当記事では、Grok搭載のCLI用AIエージェント「Grok CLI」をご紹介しました。以下にてもう一度、Grok CLIの特徴を振り返っていきましょう!
- ファイル操作やシェルコマンドの実行を自動化してくれるCLI用AIエージェントのキット
- LLMにはAPI版のGrok3 / Grok4を採用
- xAI公式ではなく、有志が開発したサードパーティ品
- オープンソース(MITライセンス)のためカスタマイズが自由
- LLMフレームワーク&GUI不使用で、動作が軽快
- システムプロンプト(カスタム命令)にも対応
Grok CLIでは、一線級のLLMによるAIエージェント機能とCLIならではの反復処理・軽量動作を掛け合わせて、高度な業務自動化を達成できます。使いこなせると超強力なツールですので、みなさんもぜひぜひお試しください!

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最後に
いかがだったでしょうか?
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