【DocsBot】ChatGPTで簡単に自社AIチャットボットを作れる神ツール【使い方~実践まで】
みなさん、DocsBotを使用していますか?
DocsBot とは、ChatGPTの知識ベースで独自のChatBotが簡単に開発できるサービスです!
この記事では、GPT-4搭載のDocsBotというサービスの以下の内容について詳しく解説しております。
- DocsBotとはどのようなサービスなのか
- DocsBotの利用料金と無料版との違い
- 実際にBotを作る手順
- 使ってみての感想
最後までお読みいただけますと、DocsBotがどのようなサービスなのか理解でき、自社に合っている料金プランや実際にBotを作る手順がわかります。ぜひ、最後までご覧ください。
DocsBotとは?
まずは、DocsBotがどのようなサービスなのか、その概要について解説します。また、DocsBotが回答を生成する仕組みについても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
DocsBotは独自のChatGPTを作れるサービス
DocsBotとは、ChatGPTをカスタマイズして、みなさん独自のChatGPTを作るサービスです。ChatGPTが答えられない専門的な質問に対応できるチャットボットを作りたいときに活用できます。
作り方は、簡単です。ウェブサイトのURLやPDFをアップロードするだけ。これで、DocsBotに専門分野の知識を学習させることができます。
活用シーンは、以下のようなものが考えられます。
- カスタマーサポート
- カウンセリング
- コンサルティング
以下は、実際に作ったDocsBotです。
弊社で行なっている「SaaSコンサル」をAIボットに任せようとしました。後ほど手順はご紹介しますが、弊社のウェブサイトなどから学習させました。
「株式会社WEEL」と検索すると……正しい情報が出てきました!これはすごいっ!
※DocsBot使用時とは会社名が変わっています。
ちなみに、オリジナルのChatGPT(GPT-4)に弊社名である「株式会社WEEL」と入力すると……「架空の会社として言及される」などと言われてしまいました笑
DocsBotのAIが回答を生成する仕組み
DocsBotで作成したAIチャットボットがChatGPTのように回答を生成できるのは、OpenAIが提供しているAPIを通じて、ChatGPTの会話型AI技術を利用できるようにしているためです。
そのため、OpenAIのAPIキーを取得すれば、DocsBotでGPT-4やGPT-3.5のモデルを利用できます。
なお、DocsBotがより専門的な内容に回答できるのは、事前にURLやドキュメントを読み込ませて学習しているためです。
システムの裏側でチャンクという単位に分けて登録されており、質問が来た際にチャンクと関連性の高い内容を見つけて回答しています。
DocsBotの利用料金と無料版との違い
DocsBotには無料版と有料版があります。ここでは、DocsBotの有料版と無料版が提供する機能やサービスの違い、利用料金について詳しく解説します。ぜひ、参考にしていただき無料版と有料版どちらが自身にあっているかを確認してください。
DocsBotの料金プラン
DocsBotには、無料プランを含む6つの料金プランがあります。DocsBotは、さまざまなニーズに合う料金プランを用意しています。料金プランの内容は、以下の表を参考にしてください。
Personal | Hobby | Power | Pro | Business | Enterprise | |
---|---|---|---|---|---|---|
価格 | 無料 | $19/月(約2,838円) | $49/月(約7,318円) | $99/月(約14,785円) | $499/月(約74,522円) | $899/月(約13万4,259円) |
ボット数 | 1ボット | 1ボット | 3ボット | 10ボット | 100ボット | カスタムDocsBot制限 |
ソースページ数 | 50 | 1,000 | 5,000 | 10,000 | 100,000 | カスタムソースページ |
ソースタイプ | URL、ドキュメント | 全てのソースタイプ | 全てのソースタイプ | 全てのソースタイプ | 全てのソースタイプ | 全てのソースタイプ |
月の質問数 | 100問 | 1,000問 | 5,000問 | 10,000問 | 100,000問 | カスタム質問/月 |
分析 | 1ユーザー | 1ユーザー | 1ユーザー | 5ユーザー | 15ユーザー | カスタムユーザー |
Zapierの統合 | ー | ー | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
チャット履歴 | ー | ー | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
その他サービス内容 | ー | プライベートボット GPT-4のサポート | プライベートボット GPT-4のサポート 基本的な分析 | プライベートボット GPT-4のサポート・高度な分析 ブランドなしのチャットウィジェット 迅速なカスタマイズ | プライベートボット GPT-4のサポート 高度な分析 ブランドなしのチャットウィジェット AIレポート(近日公開予定) 迅速なカスタマイズ 優先サポート レート制限 | プライベートボット GPT-4のサポート 高度な分析 ブランドなしのチャットウィジェット AIレポート(近日公開予定) 迅速なカスタマイズ Azure OpenAIサービス 自己ホスト型オプション レート制限 |
上記のように、無料から13万円を超える料金プランまであります。
DocsBotの無料版と有料版の違い
DocsBotの無料版と有料版の主な違いは、作成できるボットの数とソースページ数、使用できるソースタイプ、月の質問数が違います。
一番安い有料プランHobbyと無料版を比較すると、
- ソースページ数は50→1000
- ソースタイプ:URL・ドキュメント→全てのソースタイプ
- 月の質問数:100問→1,000問
- その他:プライベートボット・GPT-4のサポートの追加
上記のサービス内容が変わります。
無料版はソースタイプが限られるため、URL・ドキュメント以外のソースタイプの使用を考えている方は、有料版がおすすめです。
また、利用頻度が多い方や中小企業の方は有料プランをおすすめします。
その理由は、無料版はソースページ数や月にできる質問数、ソースタイプに制限があるため上限を超えてしまう可能性があるからです。制限の上限を超えてしまうとボットが使えなくなってしまうため注意が必要です。
しかし、個人で利用する方やあまり使用頻度が多くない場合は無料プランでもいいかもしれません。
使用頻度に応じて料金プランを選択しましょう。
DocsBotではChatGPT APIを使用し料金がかかるため、詳しいChatGPT APIの利用方法や料金について知りたい方はこちらをご覧ください。
なお、ChatGPTのAPIについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
DocsBotの使い方&作成手順
今回は、弊社のSaaSコンサルをするボットを例に、作成手順を写真付きで説明します。
まず、事前準備としてOpenAIのAPIキー取得とクレジットカード登録を済ませておきましょう。
DocsBotを使用する際には、ChatGPTを動作させるためにOpenAIのAPIキーが必要です。また、OpenAIのAPI使用は有料であるため、OpenAIにクレジットカードの登録をしておくことが必須になります。APIキー等の設定が完了したら、次にボットを作成します。
無料版
DocsBot AIの公式サイトにアクセスし、右上の「Try Free」をクリックしてアカウント登録に進みます。
以下のような画面になりますので、メールアドレスとパスワードを入力しサインアップします。Googleアカウントを持っている方は、Googleアカウントでサインアップすると簡単です。
このような画面に変わります。事前に取得したOpenAIのAPIキーを入力しましょう。その下は「OpenAIに支払いカードを登録しましたか?」と聞かれていますので、チェックを入れて「Save Securely」をクリック。
左側のメニューから「Dashboard」または「Bots」を選択すると、右側にボット作成のオプションが表示されます。
この画面で、名前や公開状態、使用するAIモデル、言語設定を行い「Create Bot」ボタンをクリックしBotを作成します。無料版では、公開設定とGPT-3.5モデルしか選べません。
無料版だと学習に使えるデータは、「URL」と「Document(PDFなど)」だけ。
この画面で、弊社のHPを学習させました。
「SaaS連携ってどういうことができますか?」など有り得そうな質問をすると……
過去の事例をもとに回答してくれてます!
ときおり、日本語がおかしいところはありますが、結構感動モノです!
有料版
無料版だけでは物足りない方へ。
ここからは有料版に変更しています。
月額$49のPowerプランを選びました。
有料版になったことで次のようにアップグレード。
- 作れるボット数:1 → 3
- 学習に使えるソース数:??? → 5000
- 1ボットあたりの質問回数限度:100 → 5000
- データ学習:URL・Document(PDFなど)→WordPress・サイトマップ・URLリスト・CSVファイル・RSS Feed・Notion・Googleドキュメント・Intercom
無料版のボットから、さらに、ウェブサイトのURLや営業資料などを学習させました。
有料プランになったことで、ウェブサイトのURLを一括入力できて便利でした。
フォーマットをダウンロードします。
こんな感じで一括アップロードしたいURLをCSVファイルに格納して……
アップロード!めっちゃ楽ちん!
一方で、PDFなどは一括アップロードできず、少し面倒だなと感じました。
そして、使ってみると……時々返答してくれないときが。
GPT-4に対応しアクセスが集中しており、返答してくれないみたいです。
(添付はうまくできたときのものです)
なお、DocsBot以外の自社専用ボットの作り方について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
DocsBotとほかのツールを連携させる方法
DocsBotは単体でも使用しても便利ですが、ほかのツールと連携させることでさらに作業の効率化が進みます。
今回連携方法をご紹介するのは、以下2つのツールです。
- WordPress
- LINE
以下で、それぞれ詳しく解説していきます。
WordPressと連携させる方法
DocsBotとWordPressを連携すれば、自身が運営しているサイトにAIチャットボットを導入できます。
やり方は以下のとおりです。
- DocsBotでボットを選択して「ウィジェットの埋め込み」を選択
- ソースコードをコピー
- WordPressの編集画面でカスタムHTMLにペーストする
まずは、DocsBotでチャットボットのページを開き、「ウィジェットの埋め込み」を選択します。
次に、ソースコードが表示されるので「コピーして埋め込む」でコピーしてください。あとは、コピーしたソースコードをWordPressの編集画面(外観)にあるカスタムHTMLに貼り付けるだけです。
LINEと連携させる方法
DocsBotとLINEを連携させれば、自分の公式LINEにAIチャットボットを導入できます。企業の公式LINEなどで導入すると、返信の手間が減って便利です。
やり方はかなり複雑ですが、おおまかなステップをまとめました。
- GoogleスプレッドシートでApps Scriptを開く
- GASで指定のコードを入力する
- LINEにAIチャットボットを導入するために必要な情報を取得して2にペーストする
- Google Cloud platformで各種設定を行う
- 必要な情報を取得して2にペーストする
- LINEデベロッパーで必要な設定を行い公式LINEにAIチャットボットを実装する
もし、公式ラインや自社サイトにAIチャットボットを導入したくても自力では難しいという方は、ぜひ弊社にご相談ください。
DocsBotのAIを使ってみての感想
今回のSaaSコンサルをAIに行わせるという試み。
実際にできるのかというと、社内では「まだできなさそう」となりました。
なぜかと言うと、以下2点
- 凡ミスがある
- 日本語がたまにおかしい。
1つ目の凡ミス。
例えば、弊社の甲斐に関する経歴を聞いたところ、別の役員の情報が出てきました。
確かに、学習させたはずなのに……
2つ目の日本語がおかしい問題。語尾が「必要でした。」となる文章が3連続。
質問がおかしいのか、回答がおかしいのかは要検討ですね。
とはいえ、DocsBotは、まだリリースされたばかりです。
今後、サービスがよくなることにも期待しつつ、弊社としても活用に向け検証しナレッジをためていきます。
活用できるようになったら、再度コラムにして情報発信しますのでお楽しみにっ!
DocsBot以外のChatBotツールを知りたい方はこちらをご覧ください。
なお、DocsBot以外のChatBotツールについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
DocsBotの活用事例
インターネット上で情報を集めたところ、すでにDocsBotを使いこなしている猛者がいたのでご紹介します。
今回紹介する事例は以下の3つです。
- DocsBotに食べログを読み込ませて美味しい飲食店を検索
- DocsBotのAIチャットボットを公式LINEに導入
- 業界の専門知識を答える専用ボットを作成
以下で詳しくみていきましょう。
今回解説する事例において、弊社がX(旧Twitter)で発見した参考となるツイートを紹介させていただいております。取り下げなどのご連絡は、弊社公式X(旧Twitter)からご連絡ください。
DocsBotに食べログを読み込ませて美味しい飲食店を検索
DocsBotに食べログのサイトURLを読み込ませて、膨大な量の飲食店情報を学習している方がいたので紹介します。この方は、食べログの情報を学習させた後に飲食店美味い飲食店を瞬時に回答する最強のbotを作成したとのことです。
確かに、食べログには美味しい飲食店の情報が無数に載っているので、これほど強力な検索ツールはないですよね。
今後はいちいち検索結果をすべて確認しなくても、AIに聞けば解決する時代がやってきそうですね!
DocsBotのAIチャットボットを公式LINEに導入
DocsBotで作成したAIチャットボットを自身の公式LINEに導入している方がいたのでご紹介します。
投稿者いわく、ChatGPTよりもDocsBotの回答精度のほうが高いようです。これは事前に想定される情報をソースとして学習できるのが関係してそうですね!
企業で運営している公式LINEにAIチャットボットを導入できれば、問い合わせ業務の処理効率が格段に上がるので、ぜひ真似してみてください。
業界の専門知識を答える専用ボットを作成
DocsBotには、URLやドキュメント形式で指定のソースを学習させられるので、業界専用の知識を備えたAIチャットボットを作成可能です。
今回は、建築関係の質問に答える専用ボットを作った方がいたのでご紹介します。
法律関係の疑問を自分で調べるのは大変ですが、AIに回答してもらえるのであればだいぶ楽になりそうですね!
今後は、社内外問わず、問い合わせ用ボットとしての活用が進みそうです。
なお、ChatGPTを搭載した自社専用ボットの作り方が知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
DocsBotを使用してChatGPTをカスタマイズしよう!
DocsBotを利用することで、ChatGPTをカスタマイズし独自のChatGPTを作成できます。ChatGPTが答えられない専門分野も対応できるチャットボットを作成したいときに有効です。
また、DocsBotは無料版と有料版があります。全部で6つのプランがありサービス内容がさまざまです。13万円を超えるプランもあるので、ニーズに合ったプランを選択することがとても重要になります。
なお、DocsBotはすでに以下のような活用事例があります。
- DocsBotに食べログを読み込ませて美味しい飲食店を検索
- DocsBotのAIチャットボットを公式LINEに導入
- 業界の専門知識を答える専用ボットを作成
Botの作成方法も非常に簡単なので、専門分野に強いChatGPTを開発したいと考えている方は、ぜひDocsBotを利用してみてください。
生成系AIの業務活用なら!
・生成系AIを活用したPoC開発
・生成系AIのコンサルティング
・システム間API連携
最後に
いかがだったでしょうか?
弊社では
・マーケティングやエンジニアリングなどの専門知識を学習させたAI社員の開発
・要件定義・業務フロー作成を80%自動化できる自律型AIエージェントの開発
・生成AIとRPAを組み合わせた業務自動化ツールの開発
・社内人事業務を99%自動化できるAIツールの開発
・ハルシネーション対策AIツールの開発
・自社専用のAIチャットボットの開発
などの開発実績がございます。
まずは、「無料相談」にてご相談を承っておりますので、ご興味がある方はぜひご連絡ください。
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また、サービス紹介資料もご用意しておりますので、併せてご確認ください。