生成AIでレポート作成!おすすめツールやバレないための工夫、注意点を徹底解説

生成AI レポート作成 おすすめツール 工夫 注意点

学校や職場でレポートの提出を求められて苦労した経験はありませんか?

レポート作成は集めた情報を整理し、論理的かつわかりやすく展開する必要があるため、時間と労力がかかる大変な作業です。そこで、今回は情報収集や文章の作成に役立つAIを活用して、レポートを作成する方法をお伝えします。

また、この記事では「生成AIバレ」を防ぐ方法や、レポート作成におすすめのツールも紹介しています。最後まで読んでレポート作成を効率化しましょう!

目次

生成AIはレポート作成でも大活躍!

近年、AI技術の進化によりAI文章の生成が、知識のない人でも可能になりました。生成AIとは、コンピューターが人間のように文章を作ったり、会話したりできる技術のことです。これにより膨大なデータや情報をもとに人が書いたような自然な文章を生成してくれるので、レポート作成や文章構成の助けになります。

生成AIを使ってレポートを作成するメリットは4点あります。

  • データを素早く検索し、必要な情報をわかりやすく要約してくれる
  • レポートに適した見出しや段落構成の提案ができる
  • 文章生成AIにより自動で文章を作成してくれる
  • 誤字や文法ミスの確認が短時間で可能

このように、生成AIを活用することで効率的なレポート作成が可能になるのです。

レポート作成における生成AIの使いどころ

実際のレポート作成においてはどのような場面で使えるのでしょうか。レポート作成の流れに沿って、生成AIを活用できる場面を紹介いたします。

リサーチ

生成AIにレポートのテーマやキーワードを入力すると、インターネット上にある膨大な情報から必要と思われる情報を教えてくれます。その際、情報を自動で分類して概要を教えてくれるため、ポイントを整理した状態で取得可能です。

AIは翻訳や分析が得意。自分では読むことが困難な海外のレポートからも情報を収集して日本語で教えてくれます

また、数値データを集計・平均化・中央値・分散などの基本的な統計情報を分析してくれるため、執筆するレポートのテーマに関するデータについて短時間で理解できるでしょう。

このように、生成AIをリサーチに活用することで、テーマやキーワードの全体像を素早い把握が可能です。

アウトライン・見出しの案出し

生成AIではレポートのアウトライン(構成)の案を出すことも可能。テーマに合わせて「序論」「本論」「結論」の流れをもとに、本文をどのような構成で論じるかを考えてくれるので、読み手が理解しやすいレポートになります。

また、各章のタイトルや見出しの案を出すことも得意。自分では思い浮かばないような、読み手を惹きつけるタイトルや見出しが出来上がるでしょう。

本文の叩き台作成

生成AIの種類の中に「文章生成AI」があります。これはAIを用いて大量のテキストデータから文章のパターンを学習し、その学習結果をもとに文章を自動的に生成する技術のことです。

リサーチとアウトライン・見出しの作成をAIで行うことでAIに情報が蓄積されます。その情報をもとに、本文の叩き台を作成してくれます。自分で文章を一から考える必要がなくなるため、文章作成が容易になるはずです。

校正

完成したレポートを生成AIに校正してもらうことも可能。誤字脱字や文法のミス、論理の破綻が起こっていないか、文章スタイルが統一されているか、冗長表現が使われていないかなどを瞬時に確認してくれます。

自分の目で確認しただけでは見逃してしまうようなミスに気がついて修正してくれるため、精度の高いレポートが完成します。

なお、生成AIによる文章の校正について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

レポート作成に生成AIを使う際の注意点

レポート作成に生成AIを使用することが効果的であることをお伝えしてきましたが、注意点もあります。具体的には、AIだけでレポートを作成することはとても危険です。この章では生成AIを使う際の注意点を解説します。

生成AI検出ツールが存在する

生成AI検出ツールは文章の特性やパターンを分析し、AIが生成した可能性をチェックするツールのことです。

すべて生成AIに書かせたレポートは、独自の実験や経験をもとに作成されたレポートとは言えません。特に学校などの教育現場においては、自身の理論や考察が重要です。そのため、生成AIで作成された文章と人間が作成した文章を区別するニーズが高まっています。

生成AIによるレポート作成に関するガイドラインを設けている学校も増えており、違反した場合には単位の剥奪、最悪退学処分もあるでしょう。

著作権侵害・剽窃のリスクがある

生成AIでレポートを作成する際、著作権侵害や剽窃のリスクが生じます

AIは基本的にインターネット上のデータをもとに作成しますが、そのデータの中に著作権で保護されたコンテンツが含まれていることがあります。そのことから、著作物に酷似した文章になっていたり、無意識のうちに引用をしてしまうかもしれません。

著作権侵害をした場合、損害賠償を請求されたり、刑事罰の対象になることがあるので注意しましょう。

ハルシネーションがしばしば起こる

ハルシネーションとは、生成AIが事実に基づかない情報を、あたかも事実であるかのように生成する現象のことを意味します。生成AIは膨大なデータをもとに学習しますが、データの正確性が常に保証されているわけではありません。

誤った情報をレポートにし問題が起きた場合、作成した本人に責任が問われます。健康や経済に関する分野では、誤った情報が重大な影響を及ぼす可能性があるため特に注意が必要です。

文章が不自然になりがち

生成AIは膨大なデータに基づいて、次に続く単語の「確率」を計算して文章を作成しています。そのため、言葉の意味を完全には理解できておらず、言葉のニュアンスを上手に表現したり、自然な文章を作成したりすることが困難です。

また、生成AIは「当たり障りのない展開」や「型にはまった表現」を使うことが多いため、文章が機械的で感情を感じられなかったり、人間が簡単に使わないような難しい単語を使うことがあります。

これにより、読者離れしやすい文章が不自然なレポートになる可能性があるでしょう。

なお、生成AIの著作権問題について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

レポート作成時に「生成AIバレ」を避ける工夫

「生成AIバレ」とはAIを使って作成された文章や内容が、第三者に「AIによる生成物である」と認知されてしまうことを指します。生成AIで作成したレポートだと判明してしまうことで、信頼が失われるだけでなく、所属組織などから処罰を受けるかもしれません。

そうした、生成AIバレを避けるための工夫は下記の6点です。

  1. 言葉を置き換える
    人間が日常的に使わない難しい言葉が使用されていた場合、わかりやすい言葉に置き換えましょう。
  2. 内容を確認する
    生成AIの情報が正しいか事実確認を忘れずに行いましょう。
  3. 部分的使用・案出しに留める
    生成AIでリサーチした情報や生成した文章は部分的に使用する、という意識が大切です。
  4. 指示は具体的に
    生成AIにリサーチや文章作成をしてもらうときはプロンプト(指示出し)が必要です。プロンプトで具体的なキーワードや文脈を指定することで、正確性の高い文章や自然な文章が生成されやすくなります。
  5. 質問の背景や文脈を共有する
    生成AIに指示をしようと思った背景や文脈をプロンプトに含めると欲しい情報を得やすくなります。
  6. 参考情報や回答例を示す
    プロンプトに具体的な参考情報や回答例を含めると、より的確な回答を得られます。

【リサーチ編】レポート作成に使える生成AIツール5選

生成AIはツールごとに用途や得意なことが異なります。ここからは実際のレポート作成に使える生成AIツールをご紹介します。

Consensus

Consensusとは、公開されている科学研究に関する学術論文を2億以上学習しており、ユーザーが必要とする情報を学術論文から教えてくれるツールです。情報を要約、集計するAIも搭載されています。

参照する学術論文は、権威ある研究者により評価・修正されたものであるため、一般的な検索エンジンよりも正確な情報を取得できます。引用元のリンクも提示してくれるため、情報の確認も簡単に行うことができ、ハルシネーションを防ぐことが可能です。

研究者や大学生で、自分の研究に対する関連論文を検索したい人におすすめのツールです。

詳細
特徴2億以上の論文から検索して正確性の高い情報を得られる
日本語対応
料金基本プラン:無料
プレミアム:$8.99/月
公式サイトhttps://consensus.app/

Elicit

Elicitは、キーワード検索をもとに既存の学術論文をAIが自動で分析・要約してくれるツールです。完全に一致するキーワードがなくても、関連する論文を見つけ必要な情報を抽出してくれます。

また、アップロードされた論文を解釈したうえで、様々な質問に自動回答してくれる分析機能も備えています。自分で持っている参考文献をアップロードし、質問に回答してくれるため、論文を全て読まなくても欲しい情報取得が可能です。しかし、発展途上のため誤りがないかの確認は必要になります。

詳細
特徴既存の学術論文から検索して情報を与えてくれる
アップロードした論文の分析も可能
日本語対応
料金基本プラン:無料
Plus:$10/月Pro:$42/月
公式サイトhttps://elicit.com/

TXYZ

TXYZは、学術論文の検索をして要約をしてくれるツールです。検索は完全に一致するキーワードでなくても可能で、キーワードに類似した論文を提示してくれます。

また、検索で表示された論文についてAIと対話ができるため、自分で読まなくても質問するだけで欲しい情報を得られます。

プランについて、基本は無料となっていますが、プレミアムについて2024/11/07地点では「近日公開」となっているため、基本プランでの利用となります。

詳細
特徴学術論文の検索
日本語対応
料金基本無料
公式サイトhttps://www.txyz.ai/

Perplexity

Perplexityはリアルタイム検索が可能な対話型AIチャットツールです。

対話型AIチャットツールで代表的なものにChatGPTがありますが、PerplexityはWebサイトからリアルタイムで検索して得た結果をもとに回答を生成してくれる点が異なります。

academicモードで検索すると論文から回答を生成してくれるため、情報の正確性も高くなります。また、引用元も表示してくれるので実際にその論文を確認することも可能です。

詳細
特徴対話型AIチャットツール
日本語対応
料金基本:無料
プロフェッショナル:$20/月
公式サイトhttps://www.perplexity.ai/

なお、Perplexityについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Gemini

Geminiとは、Googleが発表した対話型AIです。「マルチモーダル機能」が備わっており、文章だけでなく画像や動画、音声の処理が可能です。Googleの検索エンジンと連動しているため情報収集のツールに最適と言えます。

また、日本語にも対応しており、精度はChatGPTに続いて高いと評価されています。

以上よりGeminiは、ChatGPTの有力な対抗馬として注目されているツールと言えるでしょう。

詳細
特徴Googleからリリースされた、マルチモーダル生成AI
日本語対応
料金基本:無料
Gemini Advanced:2900円/月
公式サイトhttps://gemini.google.com/

なお、Geminiについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

【執筆編】レポート作成に使える生成AIツール4選

続いて執筆におすすめのツールを紹介します。

ChatGPT

ChatGPTは、OpenAIによって開発された対話型AIです。人間のように応答するように設計されており、ユーザーの質問や要求に対して、高度な言語理解と生成能力で適切な回答をします。

日常会話から専門的な話題まで、幅広い分野での会話に対応可能です。

2024年9月には音声モードが解禁されており、有料版に登録していればスマートフォンで音声でのやり取りができます。人間と会話しているように利用できる利用できるChatGPTは2022年11月の公開以来、2ヶ月でユーザー数が1億人を達成しています。

詳細
特徴対話型AIで、公開から2ヶ月でユーザー数が2億人を達成したツール
日本語対応
料金基本:無料
Plus:$20/月
公式サイトhttps://chatgpt.com/

なお、ChatGPTについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Claude

ClaudeはアメリカのAnthropic社が開発した対話型AIです。ChatGPTと比較すると性能はChatGPTを超えるとも言われ、注目度が高まっています。

特徴として、ハルシネーションの発生頻度が低く、情報の信頼性が担保できない場合、回答を取り下げる頻度も2倍となっている点があげられます

詳細
特徴対話型AIで、ハルシネーションの発生頻度が低い
日本語対応
料金基本:無料
プロ:$20/月
公式サイトhttps://claude.ai/

なお、Claudeについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

NotionAI

NotionAIは、人気のノートアプリ「Notion」に追加されたAI機能で文章作成に強いツールです。

Notionの拡張機能なので、Notionを利用しているユーザーでないと使えません。そのため、誰でも使えるAIツールというわけではありませんが、Notionを普段から使っているユーザーであれば、NotionAIの利用が便利です。

詳細
特徴Notion社が開発したNotionのノート作成機能をサポートするAI機能
日本語対応
料金フリープラン:無料
プラスプラン:$10/月
公式サイトhttps://www.notion.so/ja/help/guides/category/ai

なお、NotionAIについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

ELYZA LLM for JP

ELYZA LLM for JPは、東京大学のAIプロフェッショナル集団「ELYZA」が開発したアプリです。

特徴は日本語に特化した生成AIであることです。

2024年6月26日にシリーズの最新モデルとして、Meta社の「Llama3」をベースとした700億パラメータの「Llama-3-ELYZA-JP-70B」と、80億パラメータの「Llama-3-ELYZA-JP-8B」を開発したと発表されました。パラメータとは、AIがどれだけのことを覚えていて、どれだけ賢くなれるかを表す数のことで、数が多いほど文章が自然になったり、質問に詳しく答えることができます。

これによりChatGPTを超える日本語性能を可能にしています。

また、商用利用も許可されているため、今後ビジネスシーンでの活用が見込まれています

詳細
特徴日本語に特化した生成AI
日本語対応
料金デモサイト:無料
公式サイトhttps://elyza.ai/lp/elyza-llm-for-jp

なお、ELYZA LLM for JPについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

生成AIを活用するとレポート作成が効率的にできる!

今回は生成AIを使ってレポートを作成する方法や、「生成AIバレ」を防ぐ方法、レポート作成におすすめのツールを紹介しました。

【生成AIを活用したレポート作成】

  • レポート作成の段階のうち、リサーチ、アウトライン・見出しの案出し、本文の叩き台作成、校正で活用できる
  • 「生成AIバレ」するリスクや著作権侵害、誤情報の発生がある
  • 情報の正確性や文章の見直しは必ず行う
  • 生成AIのツールはそれぞれ得意なことが異なるので、いろんなツールを使ってみましょう!

レポート作成では自分の考えをまとめることが大切です。

ぜひ生成AIを活用して、効率的にレポートを作成してください。

サービス紹介資料

生成系AIの業務活用なら!

・生成系AIを活用したPoC開発

・生成系AIのコンサルティング

・システム間API連携

最後に

いかがだったでしょうか?

生成AIは利点と注意点を理解すれば、効率的にレポート作成が可能となります。作業時間の短縮や品質向上のためにも、ぜひ生成AIを活用してみてください。

株式会社WEELは、自社・業務特化の効果が出るAIプロダクト開発が強みです!

開発実績として、

・新規事業室での「リサーチ」「分析」「事業計画検討」を70%自動化するAIエージェント
・社内お問い合わせの1次回答を自動化するRAG型のチャットボット
・過去事例や最新情報を加味して、10秒で記事のたたき台を作成できるAIプロダクト
・お客様からのメール対応の工数を80%削減したAIメール
・サーバーやAI PCを活用したオンプレでの生成AI活用
・生徒の感情や学習状況を踏まえ、勉強をアシストするAIアシスタント

などの開発実績がございます。

まずは、無料相談にてご相談を承っておりますので、ご興味がある方はぜひご連絡ください。

➡︎生成AIを使った業務効率化、生成AIツールの開発について相談をしてみる。

生成AIを社内で活用していきたい方へ
無料相談

「生成AIを社内で活用したい」「生成AIの事業をやっていきたい」という方に向けて、生成AI社内セミナー・勉強会をさせていただいております。

セミナー内容や料金については、ご相談ください。

また、サービス紹介資料もご用意しておりますので、併せてご確認ください。

投稿者

  • 晋平大竹

    生成AIの登場に大きな衝撃を受けたWebライター。好きなAIツールは、ChatGPTとAdobeFirefly。AIがこれからの世界を良い方向に導いてくれると信じ、正しい&有益な情報を発信し続けています!

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次