NovelAIの使い方!初心者向けのプロンプト活用術と画像生成のコツ、アップデートの内容まで徹底解説

- 小説やアニメ風イラストを簡単に生成できるAIツール
- 短文やキーワードから小説を自動生成
- 日本語対応で初心者でも簡単に利用可能
皆さんは、小説を書いてみたいと思ったことはありますか?
実際、学生時代に完全オリジナルの小説をちょっと書いていたことがあるという方は意外と多いと思います。
しかし、時間がなかったり、途中でどうやってストーリーを展開して良いのかわからなくなったり、アイデアが思い浮かばなかったり、さまざまな理由で挫折した人が多いことでしょう。
そんな方に朗報です。NovelAIというAIツールを活用すれば、短い文章から小説のような文章を生成することができます。
今回は、そんなNovelAIの特徴や使い方について紹介します。後半では実際にNovelAIを使って物語を作ってみた様子も公開しているので、ぜひ最後までご覧ください。
NovelAIとは

NovelAIは、アメリカのデラウェア州に本拠を置くAnlatan社が提供するサービスで、簡単に説明すると短いテキストから小説や画像が生成できるAIです。
元々は、小説などのテキスト生成機能をメインとしていましたが、アニメ風のイラストを生成できる機能の追加や、2023年11月には、新モデルである「NovelAI Diffusion Anime V3」のリリースなど、度々注目を集めてきたツールとして有名です。
NovelAI Diffusion Anime V3では、デノイジング拡散確率モデル(DDPM)を基に開発されているので、出力される画像のクオリティーが上がっており、細部まで質の高い画像を出力できる画像生成AIツールとしても人気があります。
なお、画像生成AIツールについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

【最新】NovelAI Diffusion V4 Fullが登場
Anlatan社は、2025年3月、最新画像生成AIモデル「NovelAI Diffusion V4 Full」を公開しました。ここからは、従来のバージョンとの違いや新しく追加された機能について詳しく解説します。
NovelAI Diffusion V4 Fullとは?
「NovelAI Diffusion V4 Full」は、従来の「V4 Curated」モデルにさらに1カ月分のデータを追加し、約23万時間分のH100コンピューティングリソースを用いて開発された最新モデルです。
新モデルで追加された主な機能
① 自然言語によるプロンプトが可能に
自然言語で画像生成の指示ができるようになり、文脈サイズは512トークンまで拡張されました。さらに、テキストエンコーダーがCLIPからT5に変更され、より詳細で複雑なプロンプトでも高品質な画像生成が可能となりました。
② マルチキャラクターのプロンプト機能
1枚の画像内に最大6名のキャラクターを同時に生成可能。
各キャラクターごとのプロンプトや配置位置を個別に指定でき、キャラクター同士のアクション(例:抱き合う、会話する)も自然言語で設定できます。また、作成したキャラクターのプロンプトを保存し、ドラッグ&ドロップで再利用も可能です。
③ 画像の一部分を高画質で修正可能
新たに導入された機能で、画像の特定の部分を選択し、その部分を高解像度で修正できます。選択部分は自動で拡大されるため、より精細な編集が可能となります。
④ テキストレンダリング機能
生成した画像に、自然言語でテキストを挿入できる機能が新たに追加されました。テキストのスタイルや配置も指定可能。また、不必要なテキスト生成を避けるための「no text」タグも追加されました。
⑤ 今後のアップデート予定
さらに、「Vibe Transfer(バイブトランスファー)」という新機能も今後追加される予定です。
これらの新機能を活用して、NovelAIをさらに効果的に使いこなしてみてください。
NovelAIの特徴
先ほどご説明した通り、NovelAIは画像生成AIとしても人気のあるツールですが、元々は短い文章から小説などのテキストを生成するためのAIツールです。
記事の後半で、使い方やNovelAIでどのようなものが生成できるのかは紹介しますが、短い文章、もしくは単語などから小説を生成することが可能なので、アイデアはあるけど、文章に起こすことが苦手というユーザーにもおすすめです。
さらに、ストーリー生成機能と連携して画像生成も行うことができるので、生成したストーリーの内容に沿ったキャラクターや情景などを反映した画像を生成することができるのも、NovelAI唯一無二の特徴と言えるでしょう。
また、WEBサイト上で利用できるサービスなので、デバイスのスペックが低くても利用できますし、標準で日本語表示にも対応しているので、初心者にも利用しやすいサービスです。
他の画像生成AIとの特徴を比較
NovelAIは、ストーリーの作成から視覚表現までを、一連の流れでスムーズに統合できるという点で、他のツールにはない独自の強みを持っています。
特に物語制作向けに開発されたSigurdモデルを採用しており、このモデルはオープンソースの自然言語処理分野をリードするEleutherAIのトレーニングによって構築されています。
また、NovelAIは画像生成において、アニメ調のイラスト生成を得意としており、複数のモデルから用途に応じて選択可能です。シンプルなプロンプトでもユーザーが意図するイメージを生成しやすいとして、ユーザーからも高い評価を得ています。
画像生成AIとして有名なDALL-E 3は、初心者にも扱いやすいインターフェースが特徴であり、抽象的または芸術的な画像生成に優れています。
一方、Stable Diffusionはリアルで細密な画像生成に特化しており、ユーザーが細かな部分まで自由に調整できる豊富なカスタマイズ性を備えています。ただ、その自由度の高さゆえ、初心者には若干操作が複雑に感じられる場合があります。
これらの特徴を理解した上で、ユーザー自身の目的や好みに合わせた最適なツールを選ぶことが重要です。
NovelAIの使い方
次に、NovelAIの使い方についてご紹介します。
まずは、NovelAI公式サイトにアクセスします。

アクセスすると上記のようなページに移動するので、まず初めに右上の「ログイン」をクリック。

クリックするとログイン画面に移動します。まずはアカウントを作る必要があるため、画面上部の「サインアップ」をクリックします。

すると、アカウント作成画面に移動するので、赤枠にNovelAIで利用する「メールアドレス」と「パスワード」を入力。
入力が完了したら、その下の「書き始める」ボタンをクリックしてください。

次にメールアドレスの確認画面に移動するので、登録したメールアドレス宛にNovelAIからメールが届いているか確認しましょう。

登録したメールアドレスに問題がなければ上記のようなメールが届いているはずなので、メール内の「メールアドレスを認証」ボタンをクリックすれば登録は完了となります。

登録が完了すると上記のようなダッシュボードに移動するため、赤枠の「新しい物語」をクリックすることで、テキスト生成画面に移動することができます。
NovelAIのプロンプト活用術・使いこなしのコツを徹底解説!!
ここからは、NovelAIを効果的に使用するための「ポジティブプロンプト」と「ネガティブプロンプト」の意味や使い方について詳しく説明します。
ポジティブプロンプトとネガティブプロンプトとは?
まず「プロンプト」とは、AIに生成して欲しい画像の特徴を伝えるための指示文です。ポジティブプロンプトは「描いてほしい内容」を指定し、ネガティブプロンプトは「描いてほしくない内容」を指定するために使用します。
プロンプト入力時のポイント
実際のプロンプト入力時の注意点は以下の通りです。
- 最初の単語ほど優先順位が高いため、重要な要素を先頭に記載する。
- 英語の方が理解度が高いため、翻訳ツールなどを使い、可能な限り英語で記述する。
- 単語間はカンマ(,)と半角スペースで区切って入力する(例: girl, long hair, blue eyes)。
- 具体的で詳細な単語を使用することで、生成される画像の精度を高める。
プロンプトの強調と弱調
プロンプト内の特定の単語を強調または弱めることで、画像生成の結果を調整することも可能です。
- 強調する場合:「{単語}」で囲む(例: {long hair})。
- 弱める場合:「[単語]」で囲む(例: [big eyes])。
よく使われるポジティブプロンプト
以下は定型文として覚えておくことで、作品の出力精度を飛躍的に向上させたり、思い通りに調整するために役立ちます。ぜひ、コピーで保存をして、実際に使ってみてください!
- {{{best quality}}}(最高品質)
- {{masterpiece}}(傑作)
- {{illustration}}(イラスト風)
- {{ultra-detailed}}(超詳細)
- {{finely detail}}(精密描写)
これらを活用して、高品質な画像生成を促進できます。
よく使われるネガティブプロンプト
以下のようなネガティブプロンプトを利用することで、生成画像の品質を向上させることが可能です。
- worst quality(低品質防止)
- lowres(低解像度防止)
- bad anatomy(不自然な体型防止)
- bad hands(手の不自然さ防止)
- missing fingers(指の描写漏れ防止)
NovelAIの重要なパラメータ設定
NovelAIでは、上記で触れたプロンプトテクニック以外にも、各種項目の重要度を決める「パラメーター」があるため、以下で基本的な知識をご紹介します。
① モデル選択
- NovelAI Diffusion Anime(Curated):高品質アニメイラスト向け
- NovelAI Diffusion Anime(Full):幅広いシチュエーション向け
- NovelAI Diffusion Furry(Beta):ケモノキャラクター特化
② 画像サイズ
Small、Normal、Largeの3サイズがあり、サイズが大きいほどAnlas消費量が増えるので注意が必要です。
③ Step(学習回数)
画像生成の精度は学習回数が多いほど高まりますが、回数が多すぎるとかえって品質低下を招くリスクもあります。
④ Scale(スケール)
プロンプトへの忠実度を調整し、数値が高いほど詳細で鮮明な画像が生成されます。
⑤ Number of Images(生成枚数)
一度に生成する画像の枚数のことで、この値が多いほどAnlas消費量が増えます。
⑥ Add Quality Tags
タグを有効化すると自動的に高品質を示す「masterpiece, best quality」がプロンプトに追加されます。
なお、画像生成AI「Stable Diffusion」について詳しく知りたい人は、下記の記事も合わせてお読みください。

NovelAIを使ってみた!
では、次に実際にNovelAIを使ってみましょう。

ダッシュボードから「新しい物語」をクリックすると、上記のような画面に移動します。
今回は、AIと一緒に執筆して、文章やアイデアを膨らますことができる「ストーリーテラー」から文章を作成したいと思います。

ストーリーテラーをクリックすると、上記のようなテキスト入力画面に移動します。
今回は、短文からNovelAIがどのような文章を生成してくれるのか試してみたいので、「いつもの朝」というプロンプトを入力してみます。

入力結果はこちら。なんかいい感じの文章を生成してくれましたが、とてもおかしなことになってしまいましたね。
学校に行く前に目的地に行くと言っておきながら、次の行ではもう学校に行ってしまっている……
ただ、その後は物語として成立しそうなので、形になるように編集を施します。

ちなみに黄色い文字は著者が入力したプロンプトで、青い文字は著者が編集した部分です。
先ほど、NovelAIに出力してもらった文章を上記のように修正してみたので、この状態から再度NovelAIに続きを書いてもらいましょう。

結果は、上記の通りです。
どうやら、NovelAIの設定では友達は幼馴染の女の子らしく、主人公のことが好きなようです。そして目的地に向かうのではなく、どうしても学校に向かわせたいようですね・笑。
しかし、幼馴染が主人公に挨拶をした際の表情の描写や会話シーンには特に違和感もないので、この部分に関しては小説らしい文章が生成されたのではないでしょうか。
では、さらに文章を作成していきたいと思うので、おかしなところに少し修正を加えてみます。

手動で修正した内容はこちら。今回は「学校」を「目的地」に変更しただけで、ほとんどNovelAIが出力した内容には手を加えず、最後の一文だけを付け足してみました。

すると、目的地について何も教えられていないはずの主人公が、幼馴染の行きたい目的地まで案内するという話の流れになってしまいました。
しまいには、主人公も目的地については何も教えてもらっていないのに案内を頼まれた。など意味不明な展開になってしまいました。
今回の検証はここまでとなりますが、実際にNovelAIを使ってみてとても面白いAIツールだなと感じました。
今回のように、おかしな展開になることもありますが、自分が「次はこうなるだろう」と思っていた展開とは異なる展開になったり、会話シーンの言い回しやキャラクターの表情を考えてくれたり、AIと一緒に物語を作って行くという体験がとても斬新でした。
NovelAIを利用するまでは「物語なんて書けないだろう」と思っていましたが、「いつもの朝」という短文から物語の序章のような文章を生成することができたので、興味のある方はぜひ最後まで物語を作ってみてください。
NovelAIの活用事例
ここまでで、NovelAIの概要や使い方については理解いただけたでしょう。
では、NovelAIはどのように活用されることが多いのでしょうか。次にNovelAIの日常での活用事例についてご紹介します。
特定のアニメの二次創作
こちらのポストにある通り、NovelAIを活用すれば特定の漫画やアニメなどの二次創作ストーリーを生成することができます。
例えば、テキストを生成する前に、二次創作したい漫画やアニメの設定をNovelAIに読み込ませておきます。その後、適当な単語を入力すれば、NovelAIが漫画やアニメのキャラクターや内容を取り入れた文章を考えてくれるので、手軽に二次創作ストーリーを生成することが可能です。
しかし、現状は設定理解度が低そうなので、適宜手直しが必要となるでしょう。
ストーリーに沿った画像生成
冒頭でもご紹介した通り、NovelAIにはストーリー生成機能と連動して画像生成を行うことができます。
こちらのポストをご覧いただければわかる通り、初めの2行ほどの英文を入力してまずはストーリーを生成し、ストーリー生成後にその内容に沿った画像を出力することができます。
プロンプトの内容は、静かな図書館で女の子が本棚に本を戻すシーンのような記載がありましたが、実際に出力された画像には本棚は存在せず、教室のような場所で女の子達が向き合う場面が生成されています。
画像生成AI用にプロンプトを考えることが苦手な方にはとても便利なツールですが、出力される画像にこだわりをもちたい方は、別で画像生成を行った方が良いかもしれません。
画像の一部を修正
NovelAIに搭載されている画像生成AIの中にインペイントという機能があります。
公式のポストにもある通り、画像の一部を変更できるという機能で、例えば生成した画像の一部が破綻しているので、その部分の修正に使ったり、特定のキャラクターの髪色や表情を変えたりなど、画像を好みに合わせて編集することもできます。
また、任意の背景に特定のキャラクターを配置することも可能なので、使い方次第ではストーリー生成機能で作った物語の内容に合わせた好みの画像も作ることができるでしょう。
NovelAIのビジネス活用事例3選
ここでは、NovelAIが実際のビジネスでどのように活用されているか、またはその可能性があるかについて、具体的な3つの事例をご紹介します。
ゲームやアニメ制作の支援
NovelAIはゲームやアニメの制作プロセスを効率化するツールとして役立ちます。
ゲーム開発分野では、ストーリーの構築やキャラクター設定をはじめ、背景やアイテムといったビジュアル要素も重要です。NovelAIを活用すると、プロンプトを入力するだけで簡単にこれらの素材を生成することが可能です。
また、アニメ制作では多くの背景画像やキャラクター以外の素材が必要になります。NovelAIはラフなスケッチを高品質なイラストに変換することが可能であり、大幅な制作コスト削減につながります。
コンテンツ作成の効率化
ウェブサイトや動画コンテンツを制作する際、視覚的に魅力があり、なおかつ分かりやすいイラストが求められます。
これを外部のクリエイターに依頼するとイメージと異なる成果物になる可能性もありますが、NovelAIを使用すれば、プロンプトを調整しながらイメージを壊さずに多様な画像を生成することができます。
繰り返し画像を生成することで、ターゲットユーザーやテーマに最適な素材を低コストで入手することが可能になるため、効果的で魅力あるコンテンツを提供できるようになるでしょう。
NFT市場での活用
近年拡大しているNFT市場においても、NovelAIを活用するケースがあります。
NFT(非代替性トークン)はブロックチェーン技術を用いて、デジタルデータの真正性を証明できる仕組みで、唯一性をもつデジタルアートとしての価値があります。
NovelAIで生成した画像をNFTとして販売することで、新たなビジネスの可能性が広がります。NFTは世界中で取引され、透明性のある市場で価値を生み出せるため、投資対象としても注目されています。
これらの活用方法を参考にしながら、自社のビジネスモデルや目標に適したNovelAIの活用法を検討してみるのも良いでしょう。
NovelAIの料金プラン
NovelAIは、無料のお試しプランの他に「Tablet」「Scroll」「Opus」の3つの月額プランがあります。それぞれのプラン内容の違いは下記の表をご覧ください。
月額課金プラン
プラン名 | 料金 | テキスト生成時の使用モデル | トークン数 | Anlasの付与数 |
---|---|---|---|---|
Tablet | 10ドル/月 | Kayra 13b | 4096トークン | 1000 |
Scroll | 15ドル/月 | Kayra 13b | 8192トークン | 1000 |
Opus | 25ドル/月 | Llama 3 Erato 70b | 8192トークン | 10,000 |
このように、TabletプランとScrollプランではテキスト生成時の使用モデルや画像生成するために必要なAnlasの数も変わらず、テキスト生成時のトークン数のみが違うという内容となっています。
Opusプランに関しては、テキスト生成時の使用モデルがLlama 3 Erato 70bになっていたり、Anlasも10倍の10,000ポイント付与されるため、NovelAIを頻繁に利用する方はOpusプランに加入すると良いでしょう。
ちなみに、無料のお試しプランはテキスト生成回数が50回までになっており、画像生成機能も利用できないため、画像生成目的にNovelAIを利用したい場合は有料プランへの加入が必須となります。
都度課金の場合
NovelAIには上記の月額プランのほかに、その都度、有料課金して使えるプランもあります。
以下の表に料金や内容をまとめましたので参考にしてください。
価格(ドル) | Anlasの数 | 1ドルあたりのAnlasの数 | 生成可能枚数の目安(※) |
---|---|---|---|
4.79 | 2,000 | 417 | 約166枚 |
8.19 | 5,000 | 610 | 約416枚 |
13.99 | 10,000 | 714 | 約833枚 |
※画像生成では1024×1024ピクセル、28ステップ、同時生成数一枚の時の目安
NovelAIの商用利用について
NovelAIのサービス利用規約を見ると、生成したコンテンツの全ての権利および所有権はユーザーが保持すると明記されており、商用利用の制限についても記載されていないため、問題なく商用利用することができます。※1
しかし、画像生成AIから出力された画像を使用したことで、意図せずに著作権や肖像権の侵害を起こしてしまうリスクも存在します。以下にその可能性や対策方法について解説します。
著作権に関する注意
NovelAIをはじめとする生成AIが作り出す画像は、著作権上の問題を引き起こす可能性があります。
NovelAIを提供するAnlatan社は、自社が生成したコンテンツに関して著作権を主張しない方針を示していますが、AIが偶然に既存の著作物に類似した画像を生成するリスクがあります。
多くの生成AIがインターネット上にある画像データを事前学習しており、その結果、偶然にも既存の作品に近似した結果が出力されることもあります。
実際に、他のAIサービスでは著作権問題が生じてサービス停止に至ったケースも存在します。NovelAIの場合、すでにトレーニング済みのモデルを利用するため、同様のトラブル発生の可能性は比較的低いですが、利用時には十分に注意する必要があります。
NovelAI類似モデルに関する注意
NovelAIの元となるモデル「Stable Diffusion」を基に開発されたAIモデルが2023年に流出し、類似のAIサービスが出回っています。
これらのサービスは一見するとNovelAIと同じレベルのクオリティを持つように見えますが、セキュリティや個人情報保護の観点からリスクを伴う場合があります。安全のために公式以外のサービスの利用は控えることをおすすめします。
得意・不得意分野の理解
NovelAIはアニメ風の画像生成を得意としますが、実写系画像の生成に関してはやや精度が落ちる傾向があります。そのため、リアルな画像生成が求められる用途にはStable Diffusionのリアルモデルや、PixAIなど、実写系に強いAIを選ぶことを推奨します。
AIごとの強み・弱みを理解し、用途に適したツールを適切に選択することが重要です。また、商用利用可能だからといって、全てのコンテンツが利用できるわけではないので、公開前には類似の作品がないかなど、人の目でチェックする必要があるでしょう。
\画像生成AIを商用利用する際はライセンスを確認しましょう/
NovelAIに関するFAQ(よくある質問)
ここからは、NovelAIに関してよく寄せられる質問にお答えします。
NovelAIの退会(サブスク解約)方法とAnlasについて
ここでは、NovelAIのサブスクリプションを解約する方法や、その後に利用できるAnlasの有効期限について詳しく説明します。
サブスク解約方法
以下の手順でNovelAIのサブスクリプションを解除できます。
- マイページ右上の設定アイコン(歯車マーク)をクリックします。
- 「Account」を選択し、現在のプラン表示(Current Tier)の横にある「Manage」をクリック。
- 「Unsubscribe」を選び、手順に沿って解約が完了します。
サブスクリプションを解約しても、その時点で残っているAnlasはそのまま残り、期限なく利用可能です。新たにAnlasは付与されませんが、既存のAnlasを使って画像生成ができます。
したがって、画像生成の頻度が少ない月や、余ったAnlasがある場合は、一時的にサブスクを解約すると効率的に利用できます。再び必要になった際に、簡単に再登録することが可能です。
アカウントの削除方法
次に、アカウント自体を完全に削除したい場合は、以下の手順で進めます。
- サブスクリプションを事前に解除する必要があります(登録中は削除不可)。
- Account画面の「Delete Account」の項目にある「Request」をクリックし、手順を進めて削除します。
アカウント削除後は、NovelAIの全サービスを利用できなくなりますので、今後、再利用する予定がない場合のみ削除を行ってください。
個人的には、今後も利用する可能性があるなら、アカウントだけは残しておき、Anlasの残り具合に応じて、上手にサブスクの管理をすることをおすすめします!
なお、Googleの画像生成AI「Imagen」について詳しく知りたい人は、下記の記事も合わせてお読みください。

NovelAIを活用してみよう!
今回、実際にNovelAIを利用した感想としては、とてもユニークなAIツールだと感じました。
著者は今まで小説のような物語を書いたことがなかったのですが、ほんの少しの情報からストーリー展開を考えてくれるので、NovelAIと一緒に物語を作っているという楽しさと、次はどんなストーリーが生成されるのだろうというワクワク感を味わうことが出来ました。
また、生成された物語を部分的に編集したり、続きの指示を出すだけで、NovelAIが物語の続きを考えてくれるので、特に難しい操作もなく、誰でも簡単に利用できる仕様になっているのも魅力の一つでしょう。
無料で50回分は文章を生成することができるので、興味のある方は一度利用してみてはいかがでしょうか。

生成系AIの業務活用なら!
・生成系AIを活用したPoC開発
・生成系AIのコンサルティング
・システム間API連携
最後に
いかがだったでしょうか?
NovelAIなどの生成AIツールは、アイデアを文章にする壁を越える手伝ってくれます。文章作成や画像生成の効率化を通じて、クリエイティブな可能性を最大限に引き出しましょう。
株式会社WEELは、自社・業務特化の効果が出るAIプロダクト開発が強みです!
開発実績として、
・新規事業室での「リサーチ」「分析」「事業計画検討」を70%自動化するAIエージェント
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・サーバーやAI PCを活用したオンプレでの生成AI活用
・生徒の感情や学習状況を踏まえ、勉強をアシストするAIアシスタント
などの開発実績がございます。
まずは、「無料相談」にてご相談を承っておりますので、ご興味がある方はぜひご連絡ください。

「生成AIを社内で活用したい」「生成AIの事業をやっていきたい」という方に向けて、生成AI社内セミナー・勉強会をさせていただいております。
セミナー内容や料金については、ご相談ください。
また、弊社紹介資料もご用意しておりますので、併せてご確認ください。