AI画像を増強できる最強ソフト！HitPaw FotorPeaの操作方法や料金、商用利用を徹底解説
WEELメディアリサーチャーのいつきです。
「商品写真の画質が粗くて掲載に迷う」
「背景の切り抜きに毎回時間がかかる」
そんな悩みを持つEC事業者やマーケティング担当者に注目されているのが、AI画像増強ソフト「HitPaw FotorPea」です。
- HitPaw FotorPeaとは生成AIを搭載している画像編集ソフト
- 最大8Kへ高画質化できる超解像技術を搭載
- 制限はあるが無料版も利用可能
本記事では、そんなHitPaw FotorPeaの機能や操作方法、料金や商用利用の注意点までをわかりやすく解説します。
無料版でできることやお得に購入する方法、ライセンスの落とし穴やリスクについても触れているので、導入前にぜひ確認してください。
＼生成AIを活用して業務プロセスを自動化／
HitPaw FotorPeaとは？
HitPaw FotorPeaは、中国香港に本籍を置くHITPAW株式会社が提供しているAI画像増強ソフトです。9つのAI画像補正モデルにより超解像技術を実現しているので、最大8Kへの高画質化やノイズ除去を可能としています。
また、一度ダウンロードすればローカル上で動作するのがポイント。画像アップロードで機密情報が漏れる心配がありません。
HitPaw FotorPeaに搭載されている具体的な機能については、以下で詳しくみていきましょう。
できること（主要機能一覧）
- 画像の高画質化：AIノイズ除去でクリアな画像にできる
- 解像度の向上：自社開発のAI超解像技術により最大8Kへ画像を拡大できる
- 背景削除：ワンクリックで背景を削除して商品写真を作成できる
- オブジェクト削除：画像の中にある不要な物体や人を消せる
- 白黒写真のカラー化：修復AIモデルで自然なカラー写真にできる
- 画像編集：豊富なAIツールでプロ並の画像編集ができる
- 画像生成：キーワード入力でイラストや写真を手軽に生成できる
- 背景生成：写真にピッタリな背景を生成できる
HitPaw FotorPeaには、上記のとおり豊富な機能が搭載されています。特に、画像の高画質化や解像度の向上が得意で、最大8Kにまで画像を拡大できるのがポイントです。
手ブレなどでぼやけてしまった写真も、HitPaw FotorPeaならワンクリックで綺麗な写真に早変わりさせられるので、ぜひ色々な機能を試してみてください。
HitPaw FotorPeaの主なユースケース
HitPaw FotorPeaの主なユースケースは、以下のとおりです。
- 画像生成
- EC商品画像の高画質化
- プロフィール画像の切り出し
- 古い写真の復元
- 証明写真の作成
以下では、それぞれのユースケースについて、具体的にみていきましょう。
画像生成
HitPaw FotorPeaには、画像をゼロから作り出すAI画像生成機能が搭載されています。文章（プロンプト）を入力するだけで、イメージ通りのビジュアルを短時間で作成できるので、素材探しや外注コストを削減できるのがメリットです。
特に以下のようなシーンで使うと効果的です。
- イベント告知・キャンペーンページ用のイラスト制作
- SNS・ブログ・LPで使う素材の作成
- ノベルティや販促用印刷物の試作イメージ作成
デザインスキルがなくても手軽に魅力的な画像を生成できるので、マーケティング部門や広報担当者の方におすすめです。
EC商品画像の高画質化
ECサイトやモールに掲載する商品画像は、売上を左右する最も重要な要素のひとつです。しかし、撮影環境や手持ち機材の問題で「暗い・ぼやけている・粗い」などの課題がある画像を使わざるを得ないケースも少なくありません。
無料で画像を高画質化できるおすすめサイトやおすすめアプリは多々ありますが、HitPaw FotorPeaでも画質の問題をAIの力で自動補正し、数クリックでプロの品質に近づけられます。
- ぼやけた印象を除去して商品をくっきり見せられる
- 既存の画像をそのまま高画質化できるため取り直しや商品取り寄せが不要
- 画像サイズや解像度など、ECサイト・モールの規定をクリアできる
撮影・編集の知識がなくても簡単に操作できるため、制作経験のない担当者でも手軽に利用できます。CV率や商品ページの離脱率が気になる方は、まず数枚の画像から試してみるのがおすすめです。
プロフィール画像の切り出し
背景を透過できるおすすめサイトは数多くありますが、HitPaw FotorPeaでもAI機能を使って背景を除去できます。
背景がごちゃついた写真や暗い自撮りでも輪郭をきれいに切り出せるほか、白背景や企業カラーへの変更もワンクリックで可能です。
- X・InstagramなどのSNSアイコン
- プレスリリースや登壇資料の顔写真
- 採用ページや会社紹介資料のスタッフ画像
プロフィール画像は、企業や個人の顔そのものです。
手軽ながらも、きちんと感のあるプロフィール画像を用意したい方は、ぜひ利用してみてください。
古い写真の復元
HitPaw FotorPeaを使えば、色あせた古い写真やスキャン画像も、AIの力でクリアに復元できます。特に社史資料や創業時の写真など、撮り直しが利かない大切な写真を高画質化するのに便利です。
なお、復元後の画像は、そのまま背景削除・リサイズ・トリミングなどもできるため、バナー化・スライド素材化・印刷データ化までワンストップで対応できます。
証明写真の作成
HitPaw FotorPeaがあれば、スマホで撮った顔写真を証明写真レベルに整えられます。背景削除・顔まわりの補正・高解像化も可能なため、スタジオや証明写真機に行かなくても以下のような用途で使う写真を用意できます。
- 社員証や名刺の顔写真
- 海外ビザ・パスポート・免許申請用の写真データ
- オンライン面談・エントリーシート用の写真
証明写真の内製化は、人事・総務・広報の効率化にも直結するので、ぜひ活用してみてください。
なお、EC業界で生成AIを活用する方法や導入メリットについては、以下の記事で詳しく解説しています。
HitPaw FotorPeaの動作環境・対応フォーマット
| 項目 | Windows | Mac |
|---|---|---|
| 対応OS | Windows 11 / 10（64-bit） | macOS 10.15 以降 |
| プロセッサー（CPU） | Intel i3 第4世代以上または AMD Ryzen 3相当 | Intel i3 第4世代以上または Apple M1相当 |
| ハードディスク空き容量 | 2GB 以上 | 2GB 以上 |
| RAM（メモリ） | 8GB 以上 | 8GB 以上 |
| グラフィックカード（GPU） | NVIDIA GTX 950以上または AMD Radeon 460相当 | Intel UHD 630以上または Apple M1相当 |
| OpenGL | 3.3 以上 | 3.3 以上 |
| DirectX | バージョン 12 以上 | – |
| ディスプレイ | 解像度 1366×768 以上 | 解像度 1366×768 以上 |
HitPaw FotorPeaは、WindowsとMacの両方のOSに対応しています。ただし、推奨スペックが上記のとおり設定されており、これを下回るスペックでは快適に動作しません。
なお、対応拡張子（画像フォーマット）は以下のとおりです。
| タイプ | フォーマット |
|---|---|
| インポート | *.png *.jpg *.jpeg *.WebP *.tif *.tga *.bmp *.jfif |
| エクスポート | *.png *.jpg *.jpeg *.WebP *.tif *.tga *.bmp *.jfif |
筆者はM1チップ搭載Macで実際に利用しましたが、画像生成・高解像度化ともに快適に動作しました。お使いのデバイスでの動作が不安な方は、ぜひ参考にしてみてください。
HitPaw FotorPeaの料金プラン・無料版の制限
| プラン | 料金 | 特徴 |
|---|---|---|
| 1ヶ月 （個人向け） | Windows：3,299円 Mac：3,699円 （自動更新） | 4K/8KのAI写真強化 AIによる写真のカラー化 写真を制限なしで一括強化 100クレジット無料： ・クラウドレンダリング： 最大25枚の画像を高速処理 ・AI画像生成： 最大50枚まで生成可能 ・AI顔入れ替え： 最大50枚の写真で顔を変更 ・ID写真作成： 最大100枚まで対応 ・AI背景削除： 最大100枚の写真から背景を自動削除 AI背景生成 AIポートレート生成 強力な一括写真編集ツール AIオブジェクト除去 AI顔のぼかし解除 AI一括編集 |
| 1年間 （個人向け） | Windows：13,399円 Mac：14,799円 （自動更新） | 1ヶ月プランと同様の内容 500クレジット無料： ・クラウドレンダリング： 最大125枚の画像を高速処理 ・AI画像生成： 最大250枚まで生成可能 ・AI顔入れ替え： 最大250枚の写真で顔を変更 ・ID写真作成： 最大500枚まで対応 ・AI背景削除： 最大500枚の写真から背景を自動削除 |
| 永久 （個人向け） | Windows：19,399円 Mac：23,799円 | 1ヶ月プランと同様の内容 800クレジット無料： ・クラウドレンダリング： 最大200枚の画像を高速処理 ・AI画像生成： 最大400枚まで生成可能 ・AI顔入れ替え： 最大400枚の写真で顔を変更 ・ID写真作成： 最大800枚まで対応 ・AI背景削除： 最大800枚の写真から背景を自動削除 |
| 年間チームプラン （企業向け） | Windows：38,199円 Mac：38,199円 （自動更新） | 1ライセンス：5台まで 個人向けプランと同様の内容 無料アップグレード 複数ユーザー管理 柔軟な支払いオプション 無料テクニカルサポート 企業利用許可 ボリュームディスカウント 1対1の営業コンサルタント |
HitPaw FotorPeaは、期間別や企業・個人の用途別に料金プランが分かれています。同じプランでも、MacとWindowsで料金が異なるので注意が必要です。
なお、1ヶ月や年間プランは自動更新されますが、いつでもキャンセル可能です。
一方、永久プランは一度購入すると永続的に使えます。
ちなみに、HitPaw FotorPeaは無料版もありますが、有料版と比較して以下の制限があります。
| 機能カテゴリ | 無料版の制限内容 | 有料版の特典 |
|---|---|---|
| AI画像生成 | 最大2枚まで／低速処理 | 枚数無制限／高速生成 |
| 証明写真作成のプレビュー | ウォーターマークあり | ウォーターマークなし |
| AI背景生成 | 最大2枚まで | 枚数制限なし |
| 画像高画質化 | プレビューのみ可能／エクスポート不可 | 最大16MP以上対応／ウォーターマークなし出力 |
| クラウドレンダリング | 未対応 | 16MP以上の高精細画像も出力可能 |
| リタッチ（修復） | エクスポート不可／ウォーターマークありプレビュー | ウォーターマークなしでエクスポート可能 |
| 背景削除 | 3枚まで | より多い制限で利用可能（1ヶ月100枚） |
| マジック高画質化 | プレビュー3枚まで／エクスポート不可 | プレビュー無制限／エクスポート可能 |
| AI画像編集 | ウォーターマーク付きプレビューのみ | ウォーターマークなしプレビュー／エクスポート可能 |
| 顔入れ替え | ウォーターマークありプレビューのみ／3枚までエクスポート可能 | ウォーターマークなしプレビュー／エクスポート制限なし |
無料版は一部使えない機能があるほか、保存ができないなどの制約が存在します。無料版を使ってみて物足りないと感じた方は、ぜひ有料版も使ってみましょう。
HitPaw FotorPeaの著作権・商用利用の範囲
HitPaw FotorPeaで生成・編集した画像は、条件を満たせば自身に著作権が発生し、商用利用も認められます。
- 有料プランのライセンスを購入している
- 入力コンテンツ（プロンプト・画像素材など）が自作
- 出力画像にHitPawの素材ライブラリやテンプレートが含まれていない
- 第三者の著作物（有名人・ブランド・アニメキャラなど）を含まない
逆に、無料版を利用している場合や入力コンテンツが自作でない場合は著作権が発生せず、商用利用が認められません。
もし、HitPaw FotorPeaで生成・編集した画像を営利目的で利用する場合は、事前に利用規約を確認しておきましょう。
ダウンロード～インストール～初期設定手順
ここからは、HitPaw FotorPeaのダウンロードから初期設定までの手順を紹介していきます。
まずは、HitPaw FotorPeaの公式サイトにアクセスして、ソフトをダウンロードします。無料版と有料版があるので、任意で選択してください。
有料版を選んだ場合は、プランを選択します。
プランを選択後「今すぐ購入」を押すと、支払い方法の設定画面に遷移します。
購入完了後は、ソフトのダウンロードが始まります。PCのローカル上にダウンロードが完了したら、HitPaw FotorPeaを開いてインストールを進めましょう。
インストール完了後は、以下の画面のようになり、画像編集や生成などの機能が使えるようになります。
なお、インストール直後からUIは日本語表示のため、日本語化に特別な設定は必要ありません。
まだ自身のアカウントでログインできていない場合は、画面右上のボタンからログインを済ませましょう。
なお、生成AIのリスク対策について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
HitPaw FotorPeaの使い方｜基本ワークフロー
ここからは、HitPaw FotorPeaの基本的な使い方を紹介していきます。
画像生成と高画質化に分けて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
画像生成
画像生成する際は、トップ画面から「AI自動生成」を選択します。
プロンプトの入力欄は左にあるので、まずは作成したい画像のイメージをテキストで入力します。
タブを切り替えれば、画像をアップロードしてimage to imageでの画像生成も可能です。
プロンプト入力後は画像生成モデルを選択します。
HitPaw FotorPeaオリジナルのFLUXシリーズ以外に、お馴染みのStable Diffusionも選べます。
また、Loraの追加もできるため、特定のスタイルの画像を生成したい場合に便利です。
最後に画像サイズや枚数、プロンプトの忠実度などを決めて「生成」を押します。
今回は、以下のプロンプトでデフォルト設定のまま生成してみました。
化粧品をメインに取り扱うサイトのイメージキャラクターを生成して実際に生成された画像がこちらです。
「化粧品」というKWから女性を連想し、見事なキャラクターに仕上げていますね！
日本語で入力してもこの精度なので、英語にわざわざ翻訳する必要はなさそうです。
次はプロンプトの強度とサンプリングステップ数を少しいじってみます。
- プロンプトの強度：3
- サンプリングステップ数：30
実際に生成された画像がこちらです。
プロンプトの強度とサンプリングステップ数を変更すると、似たキャラクターのまま、変更前とは違う画風のイラストが生成されました。
プロンプトの強度やサンプリングステップ数は、生成画像の微調整に使えるので、さまざまなパラメーターで試してみて、気に入った画像を採用するのがおすすめです。
高画質化
既存の画像を高画質化したい場合は、トップページの「画像アップスケール」を選択します。
次にアップロードをする画像ファイルを選択して、アップロードしましょう。
今回はコントローラーをアップロードしてみました。
高画質化が完了すると、上記のような画面になります。
左側がノイズ除去前の画像で、こちらは遠くから撮った写真をアップしているので、ややぼやけて見えています。
しかし、右側の高画質化された画像はぼやけた印象が薄くなり、左側よりはくっきり写るようになりました。
あとは右側の各種項目で微調整ができるほか、編集が完了したら「1枚を書き出す」を選択することで保存できます。
実例でわかるHitPaw FotorPeaのBefore/After
HitPaw FotorPeaで高画質化する前と後の画像を比較していきます。
今回は、フリー素材を使いながら、以下3つの画像を比較してみました。
- EC写真
- 人物画像
- 風景写真
画質が上がる条件や限界値の見極め方も紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
EC写真
ECサイトなどで掲載されていそうな化粧品の写真を高画質化してみました。左の加工前の写真と比べると、右の加工後の写真はくっきり写っているのがわかります。
右側にさまざまな設定項目があるので色々試しましたが、最終的には以下の条件がしっくりきました。
- スケール倍率：8X
- モデル効果：高精細
- モデルをシャープにする：オン
スケール倍率は、基本的に数字が高いほど画質が向上します。モデル効果は「高精細」と「高品質」の2種類がありますが、どちらを選んでも大差ありません。
ただし、「モデルをシャープにする」はオンすると画質が大幅に向上したので、こちらはオンにするのがおすすめです。
人物画像
続いて、人物画像を高画質化してみました。まずはデフォルト設定のまま高画質化しましたが、目に見えて変化しているのがわかります。
- フェースモデル：柔らかい
- 超解像モデル：スケール倍率4X
フェースモデルを「柔らかいV2」や「鋭い」、スケール倍率を8Xなどにもしてみましたが、デフォルト設定の時点で綺麗な仕上がりだったので、そこまで大きな変化は感じませんでした。
人物画像については、デフォルト設定で問題なさそうです。SNSのプロフィール写真や広報用の写真をアップする際などに活用してみてください。
風景写真
最後に、風景画像を高画質化してみました。まずはデフォルト設定のまま高画質化しましたが、こちらも目に見えて変化しているのがわかります。
超解像モデル
- スケール倍率4X
- モデル効果：高品質
試しに、スケール倍率8X、「モデルをシャープにする」もオンにして再度高画質化してみました。
デフォルト設定でも綺麗に写っていたのであまり大きな変化は感じませんが、若干綺麗になっているように見えます。
これらの設定をいじっても画質が悪化することはないので、基本的にはスケール倍率を上げて、モデルをシャープにするのがおすすめです。
HitPaw FotorPeaでよくある質問（FAQ）
なお、商用利用可能な画像生成AIが気になる方は、以下の記事もご覧ください。
HitPaw FotorPeaで画像を高画質化しよう！
HitPaw FotorPeaは、最大8Kへの高画質化が可能なため、EC商品画像の高画質化やプロフィール画像の作成などで活躍します。短時間でプロ並みの画像を用意できるため、外注費の削減や業務負担の軽減に繋がるのも大きなメリットです。
なお、無料版にはいくつかの制限がありますが、画像生成や背景削除などの一部の機能は試せます。まずは無料版をお試し利用してみて、気に入ったら有料版への切り替えも検討してみてください。
生成系AIの業務活用なら！
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最後に
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