3Dモデル生成AIのおすすめツール19選!料金・特徴・方法も紹介【2025年最新版】

3Dモデル 生成AI おすすめ ツール 19選 料金 特徴 方法 2025年 最新版

3Dモデルの制作といえば、従来は専門知識と高性能なソフトウェアが不可欠でした。しかし今では、生成AIの進化により、誰でも簡単に3Dモデルを作れる時代が到来しています。

「3Dモデル生成AIってどういう仕組み?」「どのツールを選べば失敗しない?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。特に、3Dモデル生成AIを使うと、専門的な知識なしで手軽に3Dモデルを生成できるのが大きなメリットです。

今回の記事では、比較表や実例付きで3Dモデル生成AIを比較し、本当におすすめのツールをご紹介します。

最後まで目を通すと、生成AIで3Dモデルを作る方法とそのクオリティが理解できるので、業務への導入を判断するのに役立つはずです。

ぜひ最後までご覧ください。

目次

テキストor画像から3Dモデルが作れる生成AIが登場

近年では、人工知能を駆使して、単純なテキストや1枚の画像から3Dモデルを生成できる生成AIが登場しています。元々、3Dモデルを作成するには専門家が多くの時間をかける必要があったため、これは大きな変革です。

とくに、映像制作やゲーム開発の業界で注目されているのが特徴。3Dモデル生成AIを使えば誰でも3Dモデルを簡単に作れるほか、効率的に作成できるのがメリットです。多くの企業が導入し始めているので、気になる方は実際に使ってみてください。

3Dモデル生成のText to 3D・Image to 3D・Video to 3Dの違い

生成AIを使った3Dモデル作成には、入力形式に応じて「Text to 3D」「Image to 3D」「Video to 3D」という3つの主要アプローチがあります。それぞれの特徴と用途の違いは、以下の通りです。

方式特徴向いている用途
Text to 3D手軽にアイデア出しできる発想ベースのモデリング、ゲーム素材
Image to 3Dデザインの忠実な再現写真やイラストの3D化
Video to 3Dリアルな表現が可能実物スキャン、ARコンテンツ制作

それぞれの方式は目的やリソースによって使い分けることが重要です。「アイデアを形にしたい」「実物をリアルに3D化したい」など、目的に応じて最適なツールと方式を選びましょう。

なお、3DCGの作り方について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

3Dモデル生成AIを使うメリット

3Dモデル生成AIを使うと、以下のようなメリットを受けられます。

  • 専門的な知識がなくても3Dモデルを作れる
  • 3Dモデル作成にかかる時間が大幅に削れる
  • データ分析に基づいて流行っているデザインを提案してくれる
  • 3Dモデル作成に必要なコストを削れる

それぞれのメリットについて、以下で詳しくみていきましょう。

専門的な知識がなくても3Dモデルを作れる

生成AIを使えば、3Dソフトの操作やモデリングのスキルがなくても、自然言語や画像などの直感的な入力だけで3Dモデルを作れます。これまでプロにしか扱えなかった工程が、誰でも簡単に試せるのが大きなメリットです。

アイデアを形にするまでのハードルがぐっと下がるため、企画段階でのビジュアル化にも最適です。特に3Dモデル作成初心者や非デザイナーにとって、大きなメリットとなります。

3Dモデル作成にかかる時間が大幅に削れる

従来の3D制作は、リサーチ・設計・モデリング・テクスチャリングなど多くの工程に時間がかかっていました。しかし、生成AIを活用すれば、わずか数分〜数十分で3Dモデルの下地を自動生成できます。

これにより、プロジェクト全体の進行スピードが格段に向上するのが大きなメリットです。修正や再生成も迅速に行えるため、アイデア検証や試作品作成にも適しています。

データ分析に基づいて流行っているデザインを提案してくれる

一部の3D生成AIツールは、トレンド情報やユーザーの嗜好データを学習しています。そのため、人気の高いスタイルや色使いを自動で反映した3Dモデルを生成可能です。

流行に即したデザインを効率よく取り入れられるため、マーケティングや商品開発の現場でも活用できます。AIの提案をベースにしながら、独自性のあるアレンジを加えると、よりよいデザインになること間違いありません。

3Dモデル作成に必要なコストを削れる

外注費や専用ソフトの導入費、人件費など、3D制作には多くのコストがかかるのが一般的でした。しかし、生成AIを導入することで、これらのコストを大幅に抑えられます。

特に試作やプレゼン用のモデル作成では、AIが即戦力になります。社内で完結できるため、予算を抑えつつもスピーディな対応が可能です。

【Webアプリ編】おすすめの3Dモデル生成AI10選!

ここからは、Web上で動作するおすすめの3Dモデル生成AIを10個紹介します。

まずは、それぞれの特徴や料金を以下にまとめました。

スクロールできます
モデル名用途・特徴日本語対応利用料金3Dモデルの生成方法
LUMA AI(Genie)3Dモデルの生成・編集が可能有り無料テキスト・画像入力で生成可能
Tripo AI数秒以内に3Dモデルを生成できる無しベーシック:無料
プロフェッショナル:19.9ドル/月
プレミアム:139.9ドル/月
テキスト・画像入力で生成可能
Meshyさまざまなスタイルの3Dモデルを生成できる無しFree:無料
Pro:2,393円/月
Max:7,178円/月
Max Unlimited:14,355円/月
テキスト・画像入力で生成可能
Kaedim1枚の画像から高品質な3Dモデルを生成できる無しIndie:400ドル/月
Pro:1,200ドル/月
Enterprise:要問い合わせ
画像入力で生成可能
CSM AI(Cube)画像から3Dモデルを生成できてテクスチャーの再現度が高い無しTinker:0ドル/月
Maker:20ドル/月
Creative pro:60ドル/月
studio&Enterprise:要問い合わせ
画像・動画入力で生成可能
Atlasゲーム開発の作業を効率化できる不明不明テキスト・画像入力で生成可能
通義万相テキストから3D画像を生成できる無し無料テキスト入力で生成可能
GENIEテキスト入力後約10秒で3Dモデルを生成できる無し無料テキスト入力で生成可能
TripoSR1秒以内に単一の画像から高品質な3Dモデルを生成できる無し無料画像入力で生成
Adobe Fireflyシェイプから3D シーンを作成してテキストプロンプトで編集できる無しFirefly Standard:無料
Firefly Standard:1,580円/月
Firefly Pro:4,780円/月
Firefly Premium:31,680円/月
テキスト・画像入力で生成

以下で、それぞれのモデルの特徴を詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。

LUMA AI(Genie)

LUMA AIは、テキストプロンプトや画像入力で3Dモデルを生成できるサービスです。LUMA AIが提供しているGenieを使えば、テキストで3Dモデルの概要を伝えるだけで数秒以内に4つの3Dモデルを生成できます。

また、iPhoneアプリとしても提供されているのもポイント。iPhoneのカメラで撮影した画像をそのまま3Dモデルに変換できます。

Tripo AI

Tripo AIは、テキストプロンプトや画像入力から3Dモデルを生成できるサービスです。LUMA AIと同様に、1つのテキストプロンプトから4つの3Dモデルを生成できます。

なお、3Dシナリオジェネレータや3Dアニメジェネレータなど、新しい機能が近日公開予定とのこと。動画入力やモデルのアニメ化が可能になるので、ほかサービスとの差別化もできそうです。

なお、TripoSRについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Meshy

Meshyは、テキストプロンプトと画像のどちらからでも3Dモデルを生成できるサービスです。Cartoon・Low-Poly・Voxelなど、さまざまなスタイルに対応しています。

無料でも十分使えますが、有料プランを契約すると専用の高速サーバーを使えるようになります。まずは無料で試してみて、本格的に使いたくなったら有料プランを契約するのがおすすめです。

Kaedim

Kaedimは、1枚の画像から3Dモデルを生成できるサービスです。生成する際はHighとUltraの2種類から品質を選べますが、Ultraならかなり詳細な部分まで再現してくれます。

ただし、ほかのサービスと比べると、3Dモデル生成にかかる時間は長めです。時間がかかってでも、精度の高い3Dモデルを作りたい方は、ぜひ利用を検討してみてください。

CSM AI(Cube)

CSM AIは、1枚の画像から3Dモデルを生成できるサービスです。CSMが公開しているCubeというアプリケーション上で3Dモデルを生成できます。

また、有料プランを契約すれば、動画入力から3Dモデルを生成できるのが特徴。度重なるアップデートでテクスチャの再現度が上がっているので、品質を重視している方におすすめです。

なお、CSM AIについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Atlas

Atlasは、テキストプロンプトや画像から、詳細な3Dモデルを生成できるサービスです。最先端の3DAIテクノロジーを構築することで、わずか数秒でアセットを作成できる環境を実現しています。

とくに、Atlasはゲーム開発の領域で注目されているのが特徴。公式サイトのお客様の声の欄では、あのスクエアエニックスの担当者がコメントしているほどです。

通義万相

通義万相は、中国のIT企業アリババグループが開発した画像生成大規模AIモデルです。他の画像生成AIと同じように、テキストで生成したい画像のイメージを伝えることで出力します。加えて生成画像に3Dをはじめ、水彩画やスケッチ風など様々なスタイルを付与することも可能。

通義万相は、2023年7月頃から中国企業向けのβテストを実施中。対応言語も中国語・英語のみとのこと。日本で利用できるのは、まだ先の見通しです。

ただ、アリババは通義万相の他にも「通義千問(Qwen)シリーズ」という有名なAIを開発していることでも知られています。今後、アリババのAIが日本のAIビジネスで使われるようになる可能性はあります。

なお、通義万相について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください

GENIE

GENIEも、テキストから3Dモデルを生成できるAIツールです。生成速度も優秀で、10秒程度でひとつの3D画像素材を出力することが可能。出力する際、詳細が異なる4つの候補を提示してくれるのでデザインを追求しやすい特徴を有しています。

ただ、GENIEは複数のオブジェクト生成や背景などの出力は苦手な模様。基本的には単一の3Dオブジェクト生成に向いています。2024年4月時点で、GENIEはDiscordから利用可能。試しに3Dモデル生成AIを使ってみたい方におすすめです。

なお、GENIEについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください

TripoSR

Stability AIがTripo AIと提携して開発した、1秒以内に1枚の画像から高品質な3Dモデルを生成するモデルです。TripoSRはMITライセンスの下で提供され、誰でも使用できることに加え、低い推論バジェット(GPUなし)でも動作するため他のモデルと比較してより幅広いユーザーが使用できます。

先ほどご紹介した、InstantMeshと比較すると生成スピードは早く、出力画像の精度も高いという結果になりました。また、無料で利用でき商用利用も可能なので、多くのユーザーが利用することが予想されるツールです。

なお、TripoSRについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Adobe Firefly

参考:https://helpx.adobe.com/jp/firefly/generate-images-with-text-to-image/generate-images-using-3d-scenes/scene-to-image.html

Adobe Fireflyは、Adobeが提供するクリエイター向けの生成AIツールです。テキストから画像や効果、ベクターアートなどを生成できます。

最近では、ベータ版として「シーンから画像生成」や「Project Neo」など、3Dシーン構築に関する機能も追加され、3D表現に対応し始めています。

Project Neoでは、シェイプ構築テクノロジーを使って簡単な3Dシーンを設計し、テキストプロンプトを用いて構図やカメラアングル、奥行き表現を自在にコントロールできます。

これにより、クリエイターは従来の2D編集の感覚のまま、立体的な視覚表現を取り入れることが可能になりました。3D制作初心者でも親しみやすく、ビジュアル重視のプロジェクトで重宝される生成AIです。

【オープンソース編】おすすめの3Dモデル生成AI9選!

続いて、オープンソースで提供されているおすすめの3Dモデル生成AIを8つご紹介します。

まずは、以下の表をご覧ください。

スクロールできます
モデル名用途・特徴3Dモデルの生成方法
LucidDreamerドメインフリーの3Dシーンを作れるテキスト・画像入力で生成可能
Doodle Your 3Dラフなスケッチから3DCGを制作できる手書きのスケッチから生成可能
DreamGaussian1枚の画像から高速で3Dコンテンツを生成できるテキスト・画像入力で生成可能
4DGaussians複数の画像から1つの3D動画を生成できる画像入力で生成可能
InstantMesh1枚の画像から短時間で3Dメッシュを生成できる画像入力で生成可能
Human-SGD1枚の人物画像から人間の360度レビューを生成できる画像入力で生成可能
Shap-Eテキストや画像から3Dモデルを生成できるテキスト・画像入力で生成可能
Blenderテキストや画像から3Dモデルを生成できるテキスト・画像入力で生成可能
Hunyuan3Dテキストと画像から高解像度の3Dアセットを生成できるテキスト・画像入力で生成可能

各モデルの特徴を以下で紹介していくので、どのモデルを使用するか迷っている方は参考にしてみてください。

LucidDreamer

LucidDreamerは、テキストや画像からドメインフリーの3Dシーンを生成できる生成AIです。生成されるターゲットシーンが特定のものに制限されないので、使い勝手が優れています。

ただし、商用利用は不可なため、利用する際は用途に注意してください。画像とテキストプロンプトを組み合わせることで、高精度の3Dシーンを生成できるので、気になる方は実際に使ってみましょう。

なお、LucidDreamerについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Doodle Your 3D

Doodle Your 3Dは、ラフなスケッチから3DCGを制作できる生成AIです。部分レベルのモデリングとアライメントフレームワークを提供しているので、あまり上手でない手書きのイラストからでも高レベルの3Dモデルを生成できます

また、スケッチ条件付き形状生成という機能も備わっていて、ユーザーのスケッチを忠実に再現することも可能です。絵心に自信がある方は使ってみるといいかもしれません。

なお、Doodle Your 3Dについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

DreamGaussian

DreamGaussianは、1枚の画像から高速で3Dコンテンツを生成できるAIです。従来の手法とは異なる手法で最適化とテクスチャの精緻化を実施しており、わずか2分ほどで3Dモデルの生成できる環境を実現しています。

ちなみに、DreamGaussianは「MIT License」のため、商用利用も可能です。効率的に3Dモデルを生成したい方はぜひ利用してみてください。

なお、DreamGaussianについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

4DGaussians

4DGaussiansは、複数の画像から1つの3D動画を生成できるAIです。たったの20分でレンダリングが完了するため、3DCG制作の効率が格段に向上します。

4D(4次元)のモデル名が示すとおり、縦軸・横軸・時間軸・奥行きの4つの軸を処理できるのが特徴。動的シーンでも遠近感が崩れないため、パラパラ漫画の穴埋め以外にもさまざまな使い方ができます。

なお、4DGaussiansについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

InstantMesh

InstantMeshは、1枚の画像から短時間で3Dメッシュを生成できるフレームワークです。Adobeが開発したLRM アーキテクチャに基づいて構築されており、忠実な3Dモデルを、わずか5秒ほどでレンダリングできる性能を備えています。

ちなみに、Apache-2.0 licenseのもとで提供されているので、商用利用できるのも嬉しいポイント。自分好みにトレーニングして使うことも可能なため、ぜひ使ってみてください。

なお、InstantMeshについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Human-SGD

Human-SGDは、1枚の人物画像から人間の360度レビューを高解像度で生成できるAIです。これを実現する裏側には、2Dの画像生成モデルに多くの学習データを取り込ませて、衣服を着た人の見た目を再現するための基本情報にするといった仕組みが使われています。

さらに、入力された人の特徴(顔つきなど)を崩さずに、画像の欠けている部分を埋めていることから、高解像度の人物モデルを3Dで生成できるというわけです。人物モデルに特化した生成AIを探している方は利用してみてください。

Shap-E

Shap-Eは、ChatGPTで有名なOpen AIが提供している3Dモデル生成AIです。さまざまな角度から撮影した画像から3Dモデルを生成するNeRFとテクスチャの仕組みが使われており、テキストや画像から3Dモデルを生成できます。

Seed(シード値)・Guidance scale(ガイダンススケール)・Number of inference steps(ステップ数)といった数値を調整すれば、さらに詳細な設定も可能です。

Blender 

Blenderとは、画像からの3Dモデリングをはじめ、アニメーションや映像作成など幅広い作業に対応できるオープンソースのフリーソフトです。日本語に対応していたり、無料で利用できることから注目されており、「シン・エヴァンゲリオン劇場」の一部のCGにもBlenderが使用されているなどプロも利用する最強ツールです。※1

BlenderはChatGPTと統合したアドアンであるBlenderGPTを活用することで、さらに便利に利用できます。例えば、GPT-4にプロンプトを打ち込むだけで、3DCGを作成したり、アニメーションを作成したり、GPT-4に3D画像に必要なプロンプトを考えてもらってそのまま実行したりもすることができるので、Blenderを利用する際は、BlenderGPTを活用することをオススメします。

Hunyuan3D

Hunyuan3Dは、テキストと画像から高解像度の3Dモデルを生成できるオープンソースのAIツールです。最先端の形状生成とテクスチャ合成技術を組み合わせているので、プロ仕様の3Dコンテンツを生成できます。

また、キャラクターやオブジェクトなど、幅広いアセットを生成できるのが特徴。パフォーマンスが最適化されているので、高速で生成できるのも魅力です。

ローカル環境でも動作するので、安全性を重視する方もぜひ利用してみてください。

3Dモデル生成AI3種を使って比較してみた!

ここからは、筆者が実際に3種類の3Dモデル生成AIを使って、性能を比較してみます。

今回比較するのは、以下3つの生成AIです。

  • LUMA AI(Genie)
  • Tripo AI
  • Meshy

上記は、テキストから3Dモデルを生成できて、なおかつ無料で使えるツールを選定しています。

同じプロンプトを使って、生成される3Dモデルの精度やプロンプトの反映度などを比較検証していくので、モデル選びの際の参考にしてみてください。

LUMA AI(Genie)の場合

LUMA AI(Genie)に以下のプロンプトを入力して3Dモデルの生成を実施したところ、上記のようなモデルが完成しました。

青色のスタイリッシュな車体に赤色のホイールを組み合わせた高級スポーツカー

プロンプト自体は反映されているのですが、画質が微妙ですね…

ぼんやりしているので、とても実務レベルで使えるレベルではなさそうです。

ほかのモデルでも同様のプロンプトを入力して、3Dモデルの完成度を見てみます。

Tripo AIの場合

Tripo AIでは、比較的高品質な3Dモデルが完成しました。立体的でリアリティがありますし、細かい部分まで鮮明にデザインされています。

今回は、画像形式で共有していますが、実際はgib・usd・fbx・objなどのファイル形式でダウンロード可能です。編集画面でクリックしながらドラッグすれば、360度回転させて3D表示で確認できます。

Meshyの場合

Meshyで作った3Dモデルの完成度は、Tripo AIとLUMA AIの中間といったところです。プロンプトはしっかり反映されていますが、ディティールの作り込みが微妙で若干ぼやけて見えます。

ちなみに、Meshyはプロンプトを入力したあとにホワイトモデルが作成され、その後クレジットを消費してテクスチャ付きモデルを生成する流れです。指定できる項目や機能は多いので、使い方次第ではもっと高精度な画像を生成できるかもしれません。

Meshyも画像形式で共有していますが、Tripo AIと同様のファイル形式でダウンロードができ、編集画面ではクリックしながらマウスを動かせば360度ビューを確認できます。

なお、生成AIの法人利用方法について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

クオリティを上げるプロンプト&後処理のコツ

プロンプトでは、色・形・材質・視点などを具体的に記述するのがコツです。以下のようなキーワードを活用すると、生成されるモデルの質がぐっと向上します。

よく使われるプロンプトキーワード例

  • realistic(リアルな質感)
  • high-poly(ポリゴン数が多くディテールが細かい)
  • metal texture(金属風の質感)
  • isometric view(アイソメトリック視点=斜め上から見た立体的な視点)

生成後は、メッシュの修正やリトポロジー(面の整理)を行うことで、3Dソフトで扱いやすい状態に整えられます。Blenderなどの無料ツールを使えば、簡単な後処理も可能です。

少しの工夫で完成度が大きく変わるため、出力後の見直しもぜひ取り入れてみましょう。

ツール選定のステップ

3Dモデル生成AIを選ぶ際は、以下のステップを踏むことで、自分に最適なツールを無理なく選定できます。

  1. 用途を明確にする
    ゲーム素材、プロダクト試作、AR/VR用、建築モックなど、何に使う3Dモデルかをはっきりさせましょう。
  2. 入力形式を選ぶ
    テキスト、画像、動画のどれを使いたいかで、適したAIのタイプ(Text to 3D、Image to 3Dなど)が変わります。
  3. 出力形式・互換性を確認する
    FBXやGLBなど、出力されるファイル形式が使用するソフトと合うか確認しておくと安心です。
  4. UIの使いやすさ・サポート体制を比較する
    英語表記のみ・チュートリアルがあるか・商用利用の可否など、操作性とライセンス面もチェックしましょう。
  5. 無料プランで試してから導入を検討する
    多くのツールは無料トライアルやフリープランがあるため、まずは試して相性を確かめるのがおすすめです。

このように、目的と作業環境に応じて判断基準を整理することで、無駄な導入ミスやコストを避けることができます。

なお、3D仮想世界の生成ができる「Genie 2」について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

3Dモデル生成AIで業務を効率化しよう

3Dモデルの制作時間を短縮したい方は、テキストや画像から3Dモデルを手軽に作れる3Dモデル生成AIの利用がおすすめです。専門知識がなくても3Dモデルを作れるようになるので、より多くの方がクリエイティブな業務に携われるようになります。

3Dモデル生成AIでできることを今一度まとめました。

【3Dモデル生成AIでできること】

  • 専門的な知識がなくても3Dモデルを作れる
  • 3Dモデル作成にかかる時間が大幅に削れる
  • データ分析に基づいて流行っているデザインを提案してくれる
  • 人間が思いつかないクリエイティブなアイデアが浮かぶ

本記事でもおすすめの3D生成AIモデルを紹介していますが、無料で使えるモデルも多く存在します。筆者が実際に3モデルほど使って性能を比較したところ、Tripo AIが最も精度が高くて使いやすいと感じました。

ゲーム開発や建築に至るまで、幅広い業界の業務を効率化できることが期待されているので、興味を持った方は今のうちから業務に取り入れてみてください。

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監修者田村 洋樹

株式会社WEELの執行役員として、AI導入支援や生成AIを活用した業務改革を中心に、アドバイザリー・プロジェクトマネジメント・講演活動など多面的な立場で企業を支援している。

これまでに累計25社以上のAIアドバイザリーを担当し、企業向けセミナーや大学講義を通じて、のべ10,000人を超える受講者に対して実践的な知見を提供。上場企業や国立大学などでの登壇実績も多く、日本HP主催「HP Future Ready AI Conference 2024」や、インテル主催「Intel Connection Japan 2024」など、業界を代表するカンファレンスにも登壇している。

投稿者

  • いつき

    高卒6年目にして独立開業した、フリーランスのWebライター。 ChatGPTをはじめ、多くのAIツールを使いこなした経験を基に、AIメディアの記事を執筆中。 複数のWebメディアに在籍し、ライター・ディレクター業務をマルチにこなす。

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