3Dモデルも生成AIで作れる時代!おすすめAIツールの料金や特徴まで徹底解説

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WEELメディアリサーチャーのいつきです。

テキスト生成AI画像生成AIばかりが注目されがちですが、実は3Dモデルも生成AIで作れることはご存知でしょうか。すでに多くの3Dモデル生成AIが登場しているので、導入すれば既存業務の大半を削減できるかもしれません

今回は、おすすめの3Dモデル生成AIとその機能について比較解説していきます。

最後まで目を通すと、生成AIで3Dモデルを作る方法とそのクオリティが理解できるので、業務への導入を判断するのに役立つはずです。

ぜひ最後までご覧ください。

目次

テキストor画像から3Dモデルが作れる生成AIが登場

近年では、人工知能を駆使して、単純なテキストや1枚の画像から3Dモデルを生成できる生成AIが登場しています。元々、3Dモデルを作成するには専門家が多くの時間をかける必要があったため、これは大きな変革です。

とくに、映像制作やゲーム開発の業界で注目されているのが特徴。3Dモデル生成AIを使うと、以下のようなメリットを受けられます。

  • 専門的な知識がなくても3Dモデルを作れる
  • 3Dモデル作成にかかる時間が大幅に削れる
  • データ分析に基づいて流行っているデザインを提案してくれる
  • 人間が思いつかないクリエイティブなアイデアが浮かぶ

3Dモデル生成AIを使えば誰でも3Dモデルを簡単に作れるほか、効率的に作成できるのがメリットです。多くの企業が導入し始めているので、気になる方は実際に使ってみてください。

なお、おすすめの3Dモデル生成AIについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

【Webアプリ編】おすすめの3Dモデル生成AI6選!

ここからは、Web上で動作するおすすめの3Dモデル生成AIを6つ紹介します。

まずは、それぞれの特徴や料金を以下にまとめました。

スクロールできます
モデル名用途・特徴日本語対応利用料金3Dモデルの生成方法
LUMA AI(Genie)3Dモデルの生成・編集が可能有り無料テキスト・画像入力で生成可能
Tripo AI数秒以内に3Dモデルを生成できる無しベーシック:無料
プロフェッショナル:19.9ドル/月
プレミアム:139.9ドル/月
テキスト・画像入力で生成可能
Meshyさまざまなスタイルの3Dモデルを生成できる無しFree:無料
Pro:2,393円/月
Max:7,178円/月
Max Unlimited:14,355円/月
テキスト・画像入力で生成可能
Kaedim1枚の画像から高品質な3Dモデルを生成できる無しIndie:400ドル/月
Pro:1,200ドル/月
Enterprise:要問い合わせ
画像入力で生成可能
CSM AI(Cube)画像から3Dモデルを生成できてテクスチャーの再現度が高い無しTinker:0ドル/月
Maker:20ドル/月
Creative pro:60ドル/月
studio&Enterprise:要問い合わせ
画像・動画入力で生成可能
Atlasゲーム開発の作業を効率化できる不明不明テキスト・画像入力で生成可能

以下で、それぞれのモデルの特徴を詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。

LUMA AI(Genie)

LUMA AIは、テキストプロンプトや画像入力で3Dモデルを生成できるサービスです。LUMA AIが提供しているGenieを使えば、テキストで3Dモデルの概要を伝えるだけで数秒以内に4つの3Dモデルを生成できます。

また、iPhoneアプリとしても提供されているのもポイント。iPhoneのカメラで撮影した画像をそのまま3Dモデルに変換できます。

Tripo AI

Tripo AIは、テキストプロンプトや画像入力から3Dモデルを生成できるサービスです。LUMA AIと同様に、1つのテキストプロンプトから4つの3Dモデルを生成できます。

なお、3Dシナリオジェネレータや3Dアニメジェネレータなど、新しい機能が近日公開予定とのこと。動画入力やモデルのアニメ化が可能になるので、ほかサービスとの差別化もできそうです。

なお、TripoSRについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Meshy

Meshyは、テキストプロンプトと画像のどちらからでも3Dモデルを生成できるサービスです。Cartoon・Low-Poly・Voxelなど、さまざまなスタイルに対応しています。

無料でも十分使えますが、有料プランを契約すると専用の高速サーバーを使えるようになります。まずは無料で試してみて、本格的に使いたくなったら有料プランを契約するのがおすすめです。

Kaedim

Kaedimは、1枚の画像から3Dモデルを生成できるサービスです。生成する際はHighとUltraの2種類から品質を選べますが、Ultraならかなり詳細な部分まで再現してくれます。

ただし、ほかのサービスと比べると、3Dモデル生成にかかる時間は長めです。時間がかかってでも、精度の高い3Dモデルを作りたい方は、ぜひ利用を検討してみてください。

CSM AI(Cube)

CSM AIは、1枚の画像から3Dモデルを生成できるサービスです。CSMが公開しているCubeというアプリケーション上で3Dモデルを生成できます。

また、有料プランを契約すれば、動画入力から3Dモデルを生成できるのが特徴。度重なるアップデートでテクスチャの再現度が上がっているので、品質を重視している方におすすめです。

なお、CSM AIについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Atlas

Atlasは、テキストプロンプトや画像から、詳細な3Dモデルを生成できるサービスです。最先端の3DAIテクノロジーを構築することで、わずか数秒でアセットを作成できる環境を実現しています。

とくに、Atlasはゲーム開発の領域で注目されているのが特徴。公式サイトのお客様の声の欄では、あのスクエアエニックスの担当者がコメントしているほどです。

【オープンソース編】おすすめの3Dモデル生成AI7選!

続いて、オープンソースで提供されているおすすめの3Dモデル生成AIを7つご紹介します。

まずは、以下の表をご覧ください。

スクロールできます
モデル名用途・特徴3Dモデルの生成方法
LucidDreamerドメインフリーの3Dシーンを作れるテキスト・画像入力で生成可能
Doodle Your 3Dラフなスケッチから3DCGを制作できる手書きのスケッチから生成可能
DreamGaussian1枚の画像から高速で3Dコンテンツを生成できるテキスト・画像入力で生成可能
4DGaussians複数の画像から1つの3D動画を生成できる画像入力で生成可能
InstantMesh1枚の画像から短時間で3Dメッシュを生成できる画像入力で生成可能
Human-SGD1枚の人物画像から人間の360度レビューを生成できる画像入力で生成可能
Shap-Eテキストや画像から3Dモデルを生成できるテキスト・画像入力で生成可能

各モデルの特徴を以下で紹介していくので、どのモデルを使用するか迷っている方は参考にしてみてください。

LucidDreamer

LucidDreamerは、テキストや画像からドメインフリーの3Dシーンを生成できる生成AIです。生成されるターゲットシーンが特定のものに制限されないので、使い勝手が優れています。

ただし、商用利用は不可なため、利用する際は用途に注意してください。画像とテキストプロンプトを組み合わせることで、高精度の3Dシーンを生成できるので、気になる方は実際に使ってみましょう。

なお、LucidDreamerについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Doodle Your 3D

Doodle Your 3Dは、ラフなスケッチから3DCGを制作できる生成AIです。部分レベルのモデリングとアライメントフレームワークを提供しているので、あまり上手でない手書きのイラストからでも高レベルの3Dモデルを生成できます

また、スケッチ条件付き形状生成という機能も備わっていて、ユーザーのスケッチを忠実に再現することも可能です。絵心に自信がある方は使ってみるといいかもしれません。

なお、Doodle Your 3Dについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

DreamGaussian

DreamGaussianは、1枚の画像から高速で3Dコンテンツを生成できるAIです。従来の手法とは異なる手法で最適化とテクスチャの精緻化を実施しており、わずか2分ほどで3Dモデルの生成できる環境を実現しています。

ちなみに、DreamGaussianは「MIT License」のため、商用利用も可能です。効率的に3Dモデルを生成したい方はぜひ利用してみてください。

なお、DreamGaussianについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

4DGaussians

4DGaussiansは、複数の画像から1つの3D動画を生成できるAIです。たったの20分でレンダリングが完了するため、3DCG制作の効率が格段に向上します。

4D(4次元)のモデル名が示すとおり、縦軸・横軸・時間軸・奥行きの4つの軸を処理できるのが特徴。動的シーンでも遠近感が崩れないため、パラパラ漫画の穴埋め以外にもさまざまな使い方ができます。

なお、4DGaussiansについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

InstantMesh

InstantMeshは、1枚の画像から短時間で3Dメッシュを生成できるフレームワークです。Adobeが開発したLRM アーキテクチャに基づいて構築されており、忠実な3Dモデルを、わずか5秒ほどでレンダリングできる性能を備えています。

ちなみに、Apache-2.0 licenseのもとで提供されているので、商用利用できるのも嬉しいポイント。自分好みにトレーニングして使うことも可能なため、ぜひ使ってみてください。

なお、InstantMeshについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

Human-SGD

Human-SGDは、1枚の人物画像から人間の360度レビューを高解像度で生成できるAIです。これを実現する裏側には、2Dの画像生成モデルに多くの学習データを取り込ませて、衣服を着た人の見た目を再現するための基本情報にするといった仕組みが使われています。

さらに、入力された人の特徴(顔つきなど)を崩さずに、画像の欠けている部分を埋めていることから、高解像度の人物モデルを3Dで生成できるというわけです。人物モデルに特化した生成AIを探している方は利用してみてください。

Shap-E

Shap-Eは、ChatGPTで有名なOpen AIが提供している3Dモデル生成AIです。さまざまな角度から撮影した画像から3Dモデルを生成するNeRFとテクスチャの仕組みが使われており、テキストや画像から3Dモデルを生成できます。

Seed(シード値)・Guidance scale(ガイダンススケール)・Number of inference steps(ステップ数)といった数値を調整すれば、さらに詳細な設定も可能です。

3Dモデル生成AI3種を使って比較してみた!

ここからは、筆者が実際に3種類の3Dモデル生成AIを使って、性能を比較してみます。

今回比較するのは、以下3つの生成AIです。

  • LUMA AI(Genie)
  • Tripo AI
  • Meshy

上記は、テキストから3Dモデルを生成できて、なおかつ無料で使えるツールを選定しています。

同じプロンプトを使って、生成される3Dモデルの精度やプロンプトの反映度などを比較検証していくので、モデル選びの際の参考にしてみてください。

LUMA AI(Genie)の場合

LUMA AI(Genie)に以下のプロンプトを入力して3Dモデルの生成を実施したところ、上記のようなモデルが完成しました。

青色のスタイリッシュな車体に赤色のホイールを組み合わせた高級スポーツカー

プロンプト自体は反映されているのですが、画質が微妙ですね…

ぼんやりしているので、とても実務レベルで使えるレベルではなさそうです。

ほかのモデルでも同様のプロンプトを入力して、3Dモデルの完成度を見てみます。

Tripo AIの場合

Tripo AIでは、比較的高品質な3Dモデルが完成しました。立体的でリアリティがありますし、細かい部分まで鮮明にデザインされています。

今回は、画像形式で共有していますが、実際はgib・usd・fbx・objなどのファイル形式でダウンロード可能です。編集画面でクリックしながらドラッグすれば、360度回転させて3D表示で確認できます。

Meshyの場合

Meshyで作った3Dモデルの完成度は、Tripo AIとLUMA AIの中間といったところです。プロンプトはしっかり反映されていますが、ディティールの作り込みが微妙で若干ぼやけて見えます。

ちなみに、Meshyはプロンプトを入力したあとにホワイトモデルが作成され、その後クレジットを消費してテクスチャ付きモデルを生成する流れです。指定できる項目や機能は多いので、使い方次第ではもっと高精度な画像を生成できるかもしれません。

Meshyも画像形式で共有していますが、Tripo AIと同様のファイル形式でダウンロードができ、編集画面ではクリックしながらマウスを動かせば360度ビューを確認できます。

なお、生成AIの法人利用方法について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。

3Dモデル生成AIで業務を効率化しよう

3Dモデルの制作時間を短縮したい方は、テキストや画像から3Dモデルを手軽に作れる3Dモデル生成AIの利用がおすすめです。専門知識がなくても3Dモデルを作れるようになるので、より多くの方がクリエイティブな業務に携われるようになります。

3Dモデル生成AIでできることを今一度まとめました。

【3Dモデル生成AIでできること】

  • 専門的な知識がなくても3Dモデルを作れる
  • 3Dモデル作成にかかる時間が大幅に削れる
  • データ分析に基づいて流行っているデザインを提案してくれる
  • 人間が思いつかないクリエイティブなアイデアが浮かぶ

本記事でもおすすめの3D生成AIモデルを紹介していますが、無料で使えるモデルも多く存在します。筆者が実際に3モデルほど使って性能を比較したところ、Tripo AIが最も精度が高くて使いやすいと感じました。

ゲーム開発や建築に至るまで、幅広い業界の業務を効率化できることが期待されているので、興味を持った方は今のうちから業務に取り入れてみてください。

サービス紹介資料

生成系AIの業務活用なら!

・生成系AIを活用したPoC開発

・生成系AIのコンサルティング

・システム間API連携

最後に

いかがだったでしょうか?

3Dモデル作成で、制作スピードアップと品質向上を目指すなら、いまが生成AI導入の好機です。最新のAIツールが業務効率改善にどれだけ役立つか体感してみませんか?

株式会社WEELは、自社・業務特化の効果が出るAIプロダクト開発が強みです!

開発実績として、

・新規事業室での「リサーチ」「分析」「事業計画検討」を70%自動化するAIエージェント
・社内お問い合わせの1次回答を自動化するRAG型のチャットボット
・過去事例や最新情報を加味して、10秒で記事のたたき台を作成できるAIプロダクト
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・生徒の感情や学習状況を踏まえ、勉強をアシストするAIアシスタント

などの開発実績がございます。

まずは、無料相談にてご相談を承っておりますので、ご興味がある方はぜひご連絡ください。

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また、サービス紹介資料もご用意しておりますので、併せてご確認ください。

投稿者

  • いつき

    高卒6年目にして独立開業した、フリーランスのWebライター。 ChatGPTをはじめ、多くのAIツールを使いこなした経験を基に、AIメディアの記事を執筆中。 複数のWebメディアに在籍し、ライター・ディレクター業務をマルチにこなす。

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