【Adobe Firefly】商用利用可・著作権問題なしの画像生成AI!使い方、料金体系を徹底解説
Adobe Fireflyは、Adobeが提供している画像生成用のAIツールです。
画像生成や画像の調整をAIが自動で行ってくれる機能が話題になり、Xでは5,000いいねを超えるポストがいくつもありました。Adobeの製品と生成AIの相性は抜群ということですね!
今回は、Adobe Firerlyの概要や性能、実際に使ってみた感想をお伝えします。ぜひ最後までご覧ください!
なお弊社では、生成AIツール開発についての無料相談を承っています。こちらからお気軽にご相談ください。
Adobe Fireflyの概要
Adobe Fireflyは、Adobeが提供している画像生成AIツールです。これは、Adobeが独自に開発した生成AIモデルを採用しており、学習も著作権の心配がない画像のみを使用しているので、安心して使用できます。
そんなAdobe Fireflyの特徴は、以下の4つです。
- 多機能:画像生成やテキスト効果、生成塗りつぶしなどの多くの機能を備えており、今後も使える機能は増えていく予定です。
- 多言語対応:100以上の言語によるテキストプロンプトに対応しており、当然日本語にも対応しています。
- 商用利用可能:Adobe独自の生成AIモデルを搭載しており、これはAdobe Stockにある、著作権者が許諾した画像やオープンライセンス画像などの、著作権侵害の心配がない画像のみを使用して学習されており、生成された画像は商用利用が可能です。
- Adobeソフトとの連携:Fireflyは、PhotoshopやIllustratorなどのAdobeソフト内でも動作し、簡単に連携できます。
これまで数多くの画像生成AIがリリースされてきましたが、商用利用できるものは少なく、不正に画像を使われたとして画像の著作者に訴訟を起こされたケースもあります。
Adobe Fireflyは、AIの学習データにAdobe Stock上の画像や著作権切れコンテンツ・オープンライセンスのコンテンツなど権利関係が明確な画像のみを利用し、著作権に配慮した学習を行っているため、安心して生成画像を商用利用できる点が最大の特徴です。
また、AdobeはPhotoshopやIllustrator等の画像編集ソフトを作っている会社なので、それらのソフトと画像生成AIのコラボレーションは、他の画像生成AIと差別化する要因の一つになっています。
それでは、早速Adobe Fireflyの製品版で使える機能の紹介に入っていきましょう!
Adobe Fireflyが持つ画期的な機能
現在、Adobe Fireflyで使える機能は4つあります。「テキストからの画像生成」「生成塗りつぶし」「テキスト効果」「生成再配色」です。それぞれの機能を、Adobeの公式サイトを参考にしながら紹介していきます。
テキストからの画像生成
画像生成は、テキストプロンプトを入力を行い出力します。
プロンプトとは、コンピューターやソフトウェアに指示や情報を伝えるために入力する短い文章です。また、AIやプログラムに特定の作業をさせたい時にも、テキストプロンプトを使って指示を出します。簡単に言えば、人と機械が会話する際のキーワードや文章です。
テキストプロンプトを入力する際は、少なくとも3つの単語を使用し、「生成する」や「作成する」といった単語の使用は避け、主語や記述語、キーワードを含んだシンプルな言葉の使用が推奨されています。
シンプルかつ具体的なプロンプトにすることで、高精細な画像を生成できます。生成した画像は、編集したり、共有も可能です。
生成塗りつぶし
この機能は、画像内にオブジェクトを追加したり、逆に削除したり、背景を変更できます。
これまでは、編集ソフトを使って手動でやっていた作業が、テキストプロンプトでAIに詳細な説明をするだけで、自動的に編集を行ってくれる喜ばしい機能です。プロンプトは先程と同じように、シンプルかつ具体的な命令を意識する必要があります。
下記画像のプロンプト「高層ビルが立ち並びネオンライトが光るにぎやかな大都市」
テキスト効果
この機能は、テキストプロンプトを使用して、テキストに色や柄などのテキスト効果をつけることができます。
日本語にも当然対応しており、プロンプトは他と同様に、「毛糸 フェルト レッド ピンク オレンジ イエロー」のような、シンプルかつ具体的にすることを意識します。
生成されたテキスト効果が気に入らなかった場合は、更新して新しいスタイルを生成させることも可能です。
生成再配色
この機能は、SVGファイルの画像をアップロードし、テキストプロンプトで変更したいカラーイメージを指示することで、アップロードした画像をそれに合ったカラーに変換してくれます。
生成再配色のテキストプロンプトは、「海のそよ風 ブルー グリーン パープル」のような簡潔で直接的な。2~8単語を使用してください。
Adobe Firefly Image 2 Model:次世代画像生成AIモデル
2023年10月11日に、最新の生成AIモデル「Adobe Firefly Image 2 Model」のベータ版が、Adobe Fireflyで利用可能になりました。
このモデルは、先代とくらべて生成画像の品質とコントロール性が大幅に向上しており、より優れたプロンプトの候補を示してくれたり、忠実なディテールの表現が可能になっており、以下のような高精細な画像が生成できるようです。
本当の写真と見違えるほど高精細な画像で、Adobeの技術力が伺えますね。今回は、このモデルを使って実際に検証していこうと思います。
今後追加される機能
今後は、以下のような機能が実装予定なので、どんどんできることが増えてより便利なツールになることでしょう!
今後追加予定の機能一覧 | |
---|---|
スケッチから画像生成 | 単純なイラストやスケッチからフルカラー画像に変換 |
テキストからテンプレートを生成 | テキストから編集可能なテンプレートを生成 |
テキストからベクター生成 | テキストから加工・編集が可能なベクター形式のデータを生成 |
テキストからパターンを作成 | テキスト説明からシームレスなタイリングパターンを生成 |
テキストからブラシを作成 | テキスト説明からフォトシューティングおよびFresco用のブラシを生成 |
パーソナライズされた結果 | 独自のオブジェクトまたはスタイルに基づいて画像を生成 |
続いて、Adobe Fireflyの料金体系をご紹介します。
なお、その他の画像生成AIについて詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
→【無料あり】画像生成AI!超おすすめの神ツール比較まとめ5選
Adobe Fireflyの料金体系はいくら?
Adobe Fireflyには、無料プランと有料プランがあります。以下の表に、料金プランの概要をまとめました。
無料プラン | Fireflyプレミアムプラン | |
---|---|---|
料金 | 無料 | 680円/月 |
機能 | 毎月25生成クレジット利用可能 画像にAdobe Fireflyのラベルがつく | 毎月100生成クレジット利用可能 Adobe Fonts利用可能 生成画像に透かしが入らない |
その他 | クレジットを上限まで使うと、その月は利用できない | クレジットを上限まで使っても、生成速度は遅くなるが利用可能 |
生成クレジットとは、画像生成をするためのもので、どの機能を使っても1生成につき1クレジット消費されます。この生成クレジットを使い切ってしまっても、100クレジットごとに680円で追加購入できます。
Adobe Fireflyはその他Adobe製品でも利用可能で、それぞれ「Adobe Expressプレミアムプラン」(250クレジット/月)、「Creative Cloud 単体プラン」(500クレジット/月)、「Creative Cloud コンプリートプラン」(1000クレジット/月)で利用できます。
Adobe Fireflyの使い方
今回は、Adobe FireflyのWebアプリから無料プランで使ってみようと思います。まず、以下のサイトにアクセスします。
アクセスしたら、Adobeアカウントを作成するか、既に持っている方はログインします。アカウントを持っていない方でも、Google、FB、Appleのアカウントを持っていれば1クリックでアカウント作成が可能です。
すると、以下のような画面になるのでここから現在使える4つの機能を使用できます。
Adobe Fireflyをつかう準備は完了しました。ログインするだけなので簡単ですね!
早速実際に使っていきましょう!
超高速な画像生成ができる画像生成AIについては、以下の記事をご覧ください。
Adobe Fireflyを実際に使ってみた
それでは、前述した4つの機能を一つずつ試していきましょう!
テキストから画像生成
使い方は簡単「テキストから画像生成の生成ボタン」をクリックします。
以下のような画面になるので、赤枠の部分にプロンプトを入力します。
以下のプロンプトを入力します。
夕暮れ時、都市のスカイライン、オレンジ色の空、行きかう人々
結果はこのようになりました。
次世代生成AIモデル「Adobe Firefly Image 2 Model」を使用しているため、本当の写真と見間違うほど高精細な画像です。
Adobe Fireflyからは4つの画像が生成され、それぞれの画像は右側のオプションパネルで、タイプやスタイル、効果などを変更可能です。
特にこちらの画像は、左奥に東京スカイツリーが描写されており、学習した内容がよく反映されている様子がうかがえますね。
生成塗りつぶし
生成塗りつぶしの生成ボタンをクリックします。
このような画面になるので、赤枠の部分に画像をアップロードしてください。
今回は、先ほど出力されたスカイツリーの画像を使おうと思います。
アップロードすると、上の画像のようになるので、赤枠の部分で編集したい部分を選択します。
追加 | オブジェクト追加したい場所をブラシで指定 |
---|---|
削除 | 削除した場所をブラシで指定 |
背景 | 変更したい背景を選択すると、自動的に背景を識別して選択 |
今回は、「背景」を選択。
以下のプロンプトを入力し、背景を生成します。
高層ビルが立ち並びネオンライトが光るにぎやかな大都市
このような背景が生成され、とても自然な画像に仕上がりました。
プロンプトでは、空について特に指定していませんでしたが、夕焼けと星空がマッチした綺麗な空を生成してくれており、Adobe Fireflyの性能の高さを感じますね。
テキスト効果
テキスト効果の生成ボタンをクリックします。
以下のような画面になるので、赤枠に入力文字を、青枠にプロンプトを入力してください。
今回は、以下のように設定して生成してもらいます。
入力文字:WEEL プロンプト:光沢のある鮮やかな金属
生成結果は上記のように、4種類のデザインパターンを生成してくれました。
好きなデザインを選んで、右側のオプションパンネルでフォントや背景カラーの変更などを行えます。
これが私の作成したテキストデザインです。
金属の質感も再現されており、かっこいいですね!
生成再生成
生成再生成の生成ボタンをクリックします。
以下のような画面になるので、赤枠にSVGファイルをアップロードしてください。
SVGファイルがない場合は、サンプルを選択することも可能です。
今回は、サンプルを選択してみます。
すると、このような画面になるので、プロンプトを任意のものに変更。
右側のオプションパネルで、サンプルプロンプトやテイスト、ハーモニーを設定できます。
こちらが私が作成したデザインです。
これで、Adobe Fireflyで現在使える機能は一通り試しました。
これらの機能は、テキストプロンプトから画像生成を行う技術がもとになっており、その性能や使い勝手が、その他の画像生成AIモデルと比べてどうなのか皆さんも気になっていると思います。
ここからは、画像生成能力について他のモデルと比較していきます。
Adobe Fireflyで高精度の画像を生成する3つのコツ
Adobe Fireflyを使ってみたものの、思い通りの画像が作れずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そのような方は、以下3つのコツを押さえることでより高精度の画像を生成できるようになります。
- 具体的な指示を与える
- 詳しい説明を載せる
- オリジナルの要素を付け足す
以下で、それぞれのコツを詳しくみていきましょう。
具体的な指示を与える
プロンプトには少なくとも3つ以上の単語を使用し、具体的な指示を与えることが大切です。とくに、「生成する」や「作成する」といった単語は生成AIが混乱する原因を招くので使用するべきではありません。
なるべく、主語・記述子・キーワードを含んだシンプルなプロンプトを入力しましょう。画像を例にすると、具体的な指示を与えている分、1番左の画像がより精度の高い画像になっていることがわかると思います。
詳しい説明を載せる
プロンプトに詳しい説明を記載すると、自分の考えをより画像に反映できるようになります。AIのモデルによっては、説明が詳しすぎると処理できなくなることもありますが、Adobe Fireflyならその心配はいりません。
上記画像を例にすると、1番左はただ青色のおもちゃのトラックを生成しているに過ぎませんが、1番右の画像はより細かな条件を足されていることがわかると思います。
説明を詳しくすればするほど、より独創的で幻想的な画像が出来上がるので、試してみてください!
オリジナルの要素を付け足す
プロンプトにオリジナル要素を付け足すことも、Adobe Fireflyを使いこなすコツの1つです。感情・スタイル・照明など、いくつかの要素を指定することで、より高精度の画像を生成できるようになります。
上記ではハイヒールの素材や照明の種類に言及していますが、そのほかの要素でも構いません。たとえば、アングルを変えるだけでも、自分の理想に近い画像を作れるようになるでしょう。
なお、生成AIの法人利用方法について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
→生成AIの法人利用方法10選!法人向け生成AIツールや実際の事例も解説
Adobe Fireflyの画像生成能力は本当に高いのか?DALL・E3と比較してみた
今回は、つい最近使用できるようになったばかりのOpenAIの最新画像生成AIモデルである「DALL・E3」と比較していきます。
ここでは、「少なくとも3つの単語を使用し、生成するや作成するといった単語の使用は避け、主語や記述語、キーワードを含んだシンプルな言葉を使用する」というアドバイスをもとに、プロンプトを作成し、Adobe FireflyとDALL・E3が「どれだけ忠実に再現しているか」「画像の精細度はどうか」を比較していこうと思います。
以下のプロンプトを作成しました。
ハイテクスーツを着た女性のポートレート、超高精細な写真、リアルな人、SF映画のような描写、宇宙船の中
早速結果を見ていきましょう!
Adobe Firefly
DALL・E3
これらの結果を比較していきます。
まず、プロンプトへの忠実度ですが、「ハイテクスーツを着た女性のポートレート」というプロンプトに対しては、ハイテクスーツに関してはDALL・E3の方が忠実に再現しており、Fireflyはハイテクスーツというよりかは、宇宙船の中で着る船内服といった感じです。
ただ、ポートレートに関しては、Fireflyは忠実に再現しており、DALL・E3は再現できていません。
「超高精細な写真、リアルな人」に関しては、Adobe Fireflyの方が、よりリアルで本当の人を写した写真のような画像になっています。一方、DALL・E3は、高精細ではありますが、イラストチックなテイストで、写真のようではないです。
「SF映画のような描写、宇宙船の中」に関しては、どちらも再現できています。
ですが、モデルによるテイストの違いが明確にあらわれており、Adobe Fireflyは近未来的な宇宙船を描画していますが、DALL・E3は、スターウォーズのような完全にSFの世界の宇宙船を描画しています。
この結果から、Adobe Fireflyの方がよりプロンプトを忠実に再現できており、私の意図したものに近い画像を生成してくれました。
続いて、画像の精細度を比べていきます。それぞれの生成画像から画像を一枚ピックアップして比較します。
Adobe Firefly
DALL・E3
これらを比較すると、どちらもAIが生成したとは思えないほど高精細な画像なのですが、やはりFireflyの画像の方がプロンプトを忠実に再現しているかつ、本物の人間を高性能カメラで撮ったかのような超高精細な画像なので、優れているといえます。
ハイテクスーツを着た女性のポートレート、超高精細な写真、リアルな人、SF映画のような描写、宇宙船の中
Adobe Firefly | DELL-A3 | |
---|---|---|
ハイテクスーツを着た女性 | 宇宙服を着ているがハイテク?という印象 | ハイテクスーツという名に恥じない未来的な宇宙服 |
ポートレート | しっかりと人物が中心に映り、背景のボケ感も再現されている | ポートレートではなかった |
超高精細な写真 | まるで実写かのような超高精細な絵を生成 | イラスト調で写真のようには見えない |
リアルな人 | まるで実際の女性かのようなリアルな人物を生成 | いかにもAIで作りました。というイラスト調の人物を生成 |
SF映画のような描写 | プロンプト通り生成 | プロンプト通り生成 |
宇宙船の中 | プロンプト通り生成 | プロンプト通り生成 |
今回の比較の結果ですが、モデルの味付けの違いや得意不得意などがあるので、一概にどちらが高性能とは言い切れません。シンプルなプロンプトを忠実に再現し、高精細な画像を生成してくれたのはAdobe Fireflyでした。
なお、今回比較対象にしたDALL・E3について詳しく知りたい方は、下記の記事を合わせてご確認ください。
→【DALL-E 3】ChatGPTで画像生成できるDALL-E 3を使ってみた!無料での使い方も伝授
Adobe Illustratorで使えるAdobe Fireflyの機能
Adobe Illustratorで使えるAdobe Fireflyの機能をまとめました。
- テキスト入力による配色の変更
- 手軽なカラー探索と適用
- 無数のカラーバリエーションの生成
上記の機能が実装されたことにより、配色の変更や異なるカラーバリエーションの複製を瞬時に行えるようになります。
イラストに関わる業務全般を効率化できるため、クリエイターなら積極的に取り入れたいところです。
以下でそれぞれの機能を詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
テキスト入力による配色の変更
Adobe Illustratorに実装された「Generative Recolor」を使用すれば、すでに完成しているアートワークの配色を一瞬で変えられます。これまで新商品のパッケージ開発や、ブランディングを見直す際に行っていた配色の変更作業を自動化できるのが魅力です。
もうクリエイターが配色を変えるだけの単純作業を行う必要がなくなるので、やりがいのあるクリエイティブな活動に集中できるようになります。
手軽なカラー探索と適用
Generative Recolorには、さまざまなカラー・パレット・テーマが用意されています。これらを手軽に試せるので、アートワークに適したデザインを模索しやすくなるでしょう。従来の方法では、思いついたカラーに変更した後、気に入らなければ修正作業に多大な時間をかける必要がありました。
Generative Recolorを使えば、何通りものカラーやテーマを瞬時に試せるので、自分が理想とするデザインを作りやすくなります。
無数のカラーバリエーションの生成
Generative Recolorには、1つのアートワークから無数のカラーバリエーションを生成できる機能が備わっています。気に入ったアートワークがあれば、カラーを変えて複製したくなるものですが、Generative Recolorを使えばこれまでのような手間はかかりません。
とくに、アートワークを印刷したり、webで展開したりする際に役立つので、企業の広報担当者もぜひ利用を検討してみてください。
Adobe Firefly:Photoshopで生成塗りつぶしの使い方
Adobe Fireflyの実力は理解してもらえたかと思います。Adobe FireFlyの生成機能はPhotoshopやIllustratorでも便利な画像生成が可能です。この項目ではPhotoshopでの使い方を説明します。
画像の画角を広げる(生成拡張)
もう少し画角を広げて写真に撮れたら良かったのに…と思ったことはありませんか?
そんな時はPhotoshopで画像を開いた後、切り抜きツールを選択し、バウンディングボックスを広げて生成拡張ボタンをクリックしましょう。
すると、下記のような風景をAIが自動で補完し生成してくれました。
この画像では窓から外の風景を覗き込んでいるような画像へと作り変えてくれました。
被写体を別のものへと変化させる(生成塗りつぶし)
下記のような猫が寝転んでいる画像を例に、Adobe Fireflyの能力を検証してみます。
オブジェクト選択ツールで猫を選択
プロンプトに三毛猫と入力
映っていた猫が三毛猫へと変換できました。
このように画像に映っている要素を違う要素への変更もプロンプトを打ち込むだけで簡単に生成可能です。
対象のオブジェクトを除去する(生成塗りつぶし)
今までのPhotoshopと同じように背景に応じたコンテンツで塗り潰す機能もパワーアップしています。
削除したいオブジェクトを、選択ツールやパスで囲い込み、「生成塗りつぶし」を実行すれば簡単に対象を削除できるようになりました。
せっかく生成した三毛猫の姿も背景の一部へと加工されました。
新しい要素を生成(生成塗りつぶし)
何もない場所をパスやなげわツールを使って囲い、プロンプトを入力すれば、簡単に要素も追加できます。
パスやなげわツールで生成したい箇所を囲ってプロンプトを入力。
画像では「寝転がっている黒猫」というプロンプトを入力します。
少しAI感があるのは否めませんけれど、数クリックで寝転がっている黒猫が生成されました。生成された要素が気に入らない場合、再度生成していくことで違和感のない画像を作れます。
今まで難しかった加工や要素の追加がAdobe fireflyによって誰でも簡単に写真を加工できる時代へ移り、今後もAI生成における技術は進化していくでしょう。
なお、生成AIで画像を生成するAIツールを知りたい方はこちらをご覧ください。
→生成AIでクリエイティブ作成する方法!自動生成してくれるおすすめAIツールも紹介
Adobe Fireflyを使ってクリエイティブを楽しもう!
Adobe Fireflyは、Adobeが公開している生成AIサービスで、独自に開発した生成AIモデルを採用しており、テキストで指示をするだけで画像生成や画像の調整をAIが自動で行ってくれます。
実際に使ってみた感想としては、DALL・E3よりプロンプトを忠実に再現した高精細な画像を出力することができ、画像編集の機能も直感的で簡単に使うことができました。
これほど高性能な画像生成AIが無料でも利用可能で、商用利用もできるとなると、アート制作などのクリエイティブ活動の幅も広がります。
また、PhotoshopやIllustratorとの連携機能もあり、従来のデザイン作業においても作業効率も拡大させています。是非皆さんもAdobe Fireflyを活用して、クリエイティブを楽しんでみてください!
生成系AIの業務活用なら!
・生成系AIを活用したPoC開発
・生成系AIのコンサルティング
・システム間API連携
WEELの生成AIへのスタンス
我々はむやみやたらにAIツールの使用をお勧めしていません。
AIツールでできることはほとんどがChatGPTやStable Diffusionなどの大元のAIサービスで行えるからです。
※国内のAIツールの多くはChatGPTだけでも完結できるソリューションを展開しています。
もし、自社で生成AIを活用したいという場合は
1. ChatGPTをフルで使えるようになる
2. 業務を生成AIに解けるタスクまで分解し、自動化する
のどちらかが良いと思います。
弊社では
1の場合、生成AIセミナーの実施や生成AIコンサルティングなどで、AI専門家による生成AI活用指導
2の場合、PoC開発やソリューション開発などで、LLMエンジニアやAIコンサルタントが御社にあったAIツールの開発を行います。
無料相談にてご相談を承っておりますので、興味がある方は以下からご連絡ください。
→無料相談で話してみる
「生成AIを社内で活用したい」「生成AIの事業をやっていきたい」という方に向けて、朝の通勤時間に読めるメルマガを配信しています。
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